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7章 世界が広がっていくよ
261.新発見?
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ダンジョン内で最初の敵に遭遇した後も、次々と敵モンスターが現れた。モンスター図鑑を確認してみたら、これでもまだ三分の一も埋まってないけど。
「マップは結構埋められたね~」
行き止まりも含めて、ひたすら歩き回ったので、そろそろ赤扉マップ完成率が100%になりそうだ。
他の扉から繋がる迷路も調査しなくちゃいけないんだけど、この感じならマップを全部埋めるのはあんまり難しくないかも。
「きゅぃ(ナッティも強くなって良かったね)」
「ぴぅ(たくさん罠を発見してくれるし、すごい……!)」
「きゅーきゅい(うふふ、ありがとう)」
三体がほのぼのと話してる。
ナッティは僕らの中で一番レベルが低かったけど、今ではレベル27まで上がった。スラリンはレベル29で、ユキマルはレベル30だ。
推奨レベルが30のダンジョンなだけあって、敵が今までより強いし、基本的に集団でやって来るから、もらえる経験値も多い。
僕もそろそろレベルアップできるかなぁ?
「ここ、レベリングにも良い場所だよねぇ」
「きゅぃ(たくさん強くなれるから楽しいよ!)」
「ぴぅ(僕の回復スキルも活躍できて嬉しい)」
ユキマルの回復と範囲回復には助けられてる。相手が強いとダメージを負うことも多くなるし。
「あ、セーフティエリアだ。ちょっと休憩しよっか」
行き止まりに見つけた場所で腰を下ろす。
僕はお腹が空きました。なにを食べよっかなぁ。
「――おにぎりにしよう! みんな好きなものを食べてね~」
様々な具を入れたおにぎりを取り出す。
僕は虎柄海老の天ぷらを入れたおにぎりを手に取った。
パクッと食べると、虎柄海老のプリッとした食感と甘ダレ、お米の味が口いっぱいに広がる。
「うまうま」
「くまま(チョコ味はないの~?)」
「えっ……チョコを入れたおにぎりってこと……?」
残念そうに呟いたショコラの言葉に、衝撃が走る。
お米とチョコ……あり、かな……? いや、僕の感覚的には結構なしなんだけど、僕以外が食べる分には好きにしたら、とは思う。でも作るのもちょっぴり嫌かも。
「くるる(大福餅にチョコが入ってる感じになるのかな~?)」
ペタが塩もみきゅうりのおにぎりをパクパクと食べながら、首を傾げる。相変わらずきゅうりが好きなんだねぇ。でも、ショコラの発言にちょっと関心を寄せてるのがビックリだよ。
「いや、大福餅とおにぎりは違うよ……」
元が甘いお菓子の大福と、主食のおにぎりを一緒にしちゃだめだ。大福餅にチョコが入ってるのも、あまりメジャーな食べ物ではないし。僕が知らないだけで、結構売ってるのかもしれないけど。
「くまま(じゃあ、チョコの焼き菓子を食べたい~)」
「結局、おにぎりじゃなくてお菓子をちょうだいって言いたかっただけだね?」
「くまま(そうかもしれない~)」
えへっ、と笑うショコラに、「可愛いから許す」と頷いて、チョコレートを挟んだサンドクッキーを渡した。
ショコラが美味しそうに食べてくれるから、僕も嬉しい。
「きゅーきゅい(ねぇ、採掘用のアイテム、探してみたら?)」
「あ、そういえば、序盤でそういうこと言ってたね」
すっかり忘れていたことを思い出し、錬金玉を用意する。
ここまで探索中に採掘ポイントはみつからなかった。でも、壁や地面を鑑定していると、たまに『石の欠片(?)が埋まっている』っていう結果が出てきたんだよね。
ここが鉱山だから、埋まってるのはおかしくない。それに、ナッティが言うには特殊なアイテムがあれば掘れると思う、ってことらしいし。
「レシピ検索~。検索条件はツルハシ、かな?」
検索結果を眺める。ツルハシもいろんな種類があるんだなぁ。
僕が持ってるのは鉄のツルハシだ。素材にする鉱石を変えたら、違うツルハシが作れるらしい。
「きゅーきゅい(これ! おすすめよ)」
不意にナッティがレシピの一つを指した。それは【破壊のツルハシ】というすごいアイテム名がついてる。
「え、怖……攻撃力強そう……」
前にルトが鉄のツルハシでゴーレムを攻撃してたことを思い出す。この破壊のツルハシで攻撃したら一撃必殺できるんじゃないかなって思っちゃう名前だ。
「んー……『採掘ポイント以外の土・岩を破壊する。破壊された環境は五分後に再生する』って、すごいね!?」
こんなツルハシがあったんだ? 今求めてるアイテムそのものだよ。というか、フィールドを破壊できるアイテムって大丈夫なのかな。すぐに再生するから問題ない?
いろんな疑問はあるけど、ひとまず材料を確認する。
使うのは【無魔石】【土魔石】【黒鉄】【木の枝】のようだ。意外と素材のレア度が低い。アイテムボックスに入れてある材料だから、ここで作れそうだ。
「材料四つを錬金できるようになったもんねー」
最近、錬金術の師匠に新たな錬金布をもらったので、同時に錬金できる素材の数が三から四に変わった。おかげで、作れるレシピの数が増えたんだよ。
ルンルンと錬金布を取り出し、その上に素材を並べる。
錬金の仕方はこれまでと同じだ。錬金玉にもふっと手をのせて、錬金術を使う際のキーワードを呟く。
「【錬金スタート】!」
ぱぁっと光が溢れた。いつも通りの錬金術の演出をぼんやりと眺め、アイテムの完成を待つ。
「――お! できた!」
光の渦が消えた後、錬金布の上には黒色のツルハシが残されていた。なんか鉄のツルハシとは違う雰囲気が漂ってる気がする。ちょっとゴツい。
「きゅぃ(完成おめでとう!)」
「ありがとー。あとは、これを上手く使えるといいんだけど」
僕が周囲を見渡したところで、ナッティがセーフティエリアを出て近くの岩壁を叩く。
「きゅーきゅい(ここがいいわ!)」
「おっけー。じゃあ、みんなは敵の警戒をしてね」
スラリンたちが僕を囲んで警戒しているのを確かめてから、破壊のツルハシを構えて、ナッティが示した岩壁に振り下ろした。
――ガンッ! ガラララッ!
「うぎゃっ!?」
大きな音が洞窟内に反響し、思わず耳を押さえた。忘れてた……採掘の時は耳栓が必須なんだったよ。
頭が痛む気がしながら、壊したところを確認する。
「……おお?」
「きゅぃ(大きな穴ができたね!)」
スラリンが言う通り、岩壁にぽっかりと穴ができている。その奥の岩壁に、キラッと赤い煌めきが見えた。
「あれが石の欠片(?)かなー」
ひとまず、破壊のツルハシが上手く効果を示したことを喜ぶぞ~。大きな破壊音は凶器かと思ったけどね!
「マップは結構埋められたね~」
行き止まりも含めて、ひたすら歩き回ったので、そろそろ赤扉マップ完成率が100%になりそうだ。
他の扉から繋がる迷路も調査しなくちゃいけないんだけど、この感じならマップを全部埋めるのはあんまり難しくないかも。
「きゅぃ(ナッティも強くなって良かったね)」
「ぴぅ(たくさん罠を発見してくれるし、すごい……!)」
「きゅーきゅい(うふふ、ありがとう)」
三体がほのぼのと話してる。
ナッティは僕らの中で一番レベルが低かったけど、今ではレベル27まで上がった。スラリンはレベル29で、ユキマルはレベル30だ。
推奨レベルが30のダンジョンなだけあって、敵が今までより強いし、基本的に集団でやって来るから、もらえる経験値も多い。
僕もそろそろレベルアップできるかなぁ?
「ここ、レベリングにも良い場所だよねぇ」
「きゅぃ(たくさん強くなれるから楽しいよ!)」
「ぴぅ(僕の回復スキルも活躍できて嬉しい)」
ユキマルの回復と範囲回復には助けられてる。相手が強いとダメージを負うことも多くなるし。
「あ、セーフティエリアだ。ちょっと休憩しよっか」
行き止まりに見つけた場所で腰を下ろす。
僕はお腹が空きました。なにを食べよっかなぁ。
「――おにぎりにしよう! みんな好きなものを食べてね~」
様々な具を入れたおにぎりを取り出す。
僕は虎柄海老の天ぷらを入れたおにぎりを手に取った。
パクッと食べると、虎柄海老のプリッとした食感と甘ダレ、お米の味が口いっぱいに広がる。
「うまうま」
「くまま(チョコ味はないの~?)」
「えっ……チョコを入れたおにぎりってこと……?」
残念そうに呟いたショコラの言葉に、衝撃が走る。
お米とチョコ……あり、かな……? いや、僕の感覚的には結構なしなんだけど、僕以外が食べる分には好きにしたら、とは思う。でも作るのもちょっぴり嫌かも。
「くるる(大福餅にチョコが入ってる感じになるのかな~?)」
ペタが塩もみきゅうりのおにぎりをパクパクと食べながら、首を傾げる。相変わらずきゅうりが好きなんだねぇ。でも、ショコラの発言にちょっと関心を寄せてるのがビックリだよ。
「いや、大福餅とおにぎりは違うよ……」
元が甘いお菓子の大福と、主食のおにぎりを一緒にしちゃだめだ。大福餅にチョコが入ってるのも、あまりメジャーな食べ物ではないし。僕が知らないだけで、結構売ってるのかもしれないけど。
「くまま(じゃあ、チョコの焼き菓子を食べたい~)」
「結局、おにぎりじゃなくてお菓子をちょうだいって言いたかっただけだね?」
「くまま(そうかもしれない~)」
えへっ、と笑うショコラに、「可愛いから許す」と頷いて、チョコレートを挟んだサンドクッキーを渡した。
ショコラが美味しそうに食べてくれるから、僕も嬉しい。
「きゅーきゅい(ねぇ、採掘用のアイテム、探してみたら?)」
「あ、そういえば、序盤でそういうこと言ってたね」
すっかり忘れていたことを思い出し、錬金玉を用意する。
ここまで探索中に採掘ポイントはみつからなかった。でも、壁や地面を鑑定していると、たまに『石の欠片(?)が埋まっている』っていう結果が出てきたんだよね。
ここが鉱山だから、埋まってるのはおかしくない。それに、ナッティが言うには特殊なアイテムがあれば掘れると思う、ってことらしいし。
「レシピ検索~。検索条件はツルハシ、かな?」
検索結果を眺める。ツルハシもいろんな種類があるんだなぁ。
僕が持ってるのは鉄のツルハシだ。素材にする鉱石を変えたら、違うツルハシが作れるらしい。
「きゅーきゅい(これ! おすすめよ)」
不意にナッティがレシピの一つを指した。それは【破壊のツルハシ】というすごいアイテム名がついてる。
「え、怖……攻撃力強そう……」
前にルトが鉄のツルハシでゴーレムを攻撃してたことを思い出す。この破壊のツルハシで攻撃したら一撃必殺できるんじゃないかなって思っちゃう名前だ。
「んー……『採掘ポイント以外の土・岩を破壊する。破壊された環境は五分後に再生する』って、すごいね!?」
こんなツルハシがあったんだ? 今求めてるアイテムそのものだよ。というか、フィールドを破壊できるアイテムって大丈夫なのかな。すぐに再生するから問題ない?
いろんな疑問はあるけど、ひとまず材料を確認する。
使うのは【無魔石】【土魔石】【黒鉄】【木の枝】のようだ。意外と素材のレア度が低い。アイテムボックスに入れてある材料だから、ここで作れそうだ。
「材料四つを錬金できるようになったもんねー」
最近、錬金術の師匠に新たな錬金布をもらったので、同時に錬金できる素材の数が三から四に変わった。おかげで、作れるレシピの数が増えたんだよ。
ルンルンと錬金布を取り出し、その上に素材を並べる。
錬金の仕方はこれまでと同じだ。錬金玉にもふっと手をのせて、錬金術を使う際のキーワードを呟く。
「【錬金スタート】!」
ぱぁっと光が溢れた。いつも通りの錬金術の演出をぼんやりと眺め、アイテムの完成を待つ。
「――お! できた!」
光の渦が消えた後、錬金布の上には黒色のツルハシが残されていた。なんか鉄のツルハシとは違う雰囲気が漂ってる気がする。ちょっとゴツい。
「きゅぃ(完成おめでとう!)」
「ありがとー。あとは、これを上手く使えるといいんだけど」
僕が周囲を見渡したところで、ナッティがセーフティエリアを出て近くの岩壁を叩く。
「きゅーきゅい(ここがいいわ!)」
「おっけー。じゃあ、みんなは敵の警戒をしてね」
スラリンたちが僕を囲んで警戒しているのを確かめてから、破壊のツルハシを構えて、ナッティが示した岩壁に振り下ろした。
――ガンッ! ガラララッ!
「うぎゃっ!?」
大きな音が洞窟内に反響し、思わず耳を押さえた。忘れてた……採掘の時は耳栓が必須なんだったよ。
頭が痛む気がしながら、壊したところを確認する。
「……おお?」
「きゅぃ(大きな穴ができたね!)」
スラリンが言う通り、岩壁にぽっかりと穴ができている。その奥の岩壁に、キラッと赤い煌めきが見えた。
「あれが石の欠片(?)かなー」
ひとまず、破壊のツルハシが上手く効果を示したことを喜ぶぞ~。大きな破壊音は凶器かと思ったけどね!
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