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7章 世界が広がっていくよ
279.みんなで歌おう
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パーティーでは、後から現れたラファイエットさんが王様に「わたくしが招待したのに、先に話しかけないでくださいまし」とプンプンして、改めて僕を紹介してくれた。それで、ちゃんと調査団に同行する挨拶ができたよ。
ということで、心置きなく旅に出れる状況になったんだけど、タマモに呼ばれて第二の街のもふもふ教会に急行。
そこで言われたのは――
「……『聖歌』披露会?」
「はい。アイリーンさんとシェルさんで、聖歌を完成させてくださいまして」
タマモがニコニコと微笑む。
アイリーンとシェルさんに曲を作ってもらってるのは知ってたけど、もう完成したんだ? どんな曲か楽しみだなぁ。
「みんなで歌うの?」
「モモさんに歌っていただいて、それにみなさんが合わせる感じでいきたいです」
これまでのライブ歌唱と似た感じってことか。僕、厳かな感じの歌は歌えないと思うけど、大丈夫かな?
タマモにデモ音源をもらって聞いてみる。
「……なるほど。これなら歌えそう」
「モモさんのイメージぴったりで、盛り上がること間違いなしです」
聖歌ってこういうのだっけ? と聞きたくなるような曲だった。僕は好きだけどね。
まぁ、もふもふ教自体、宗教とは名ばかりの感じだし、楽しくていいと思う。
「僕、もうすぐ船旅に出るけど、その後でいい?」
「できましたら、その前に。モモさんの船旅の無事を祈る会も兼ねて行いたいです」
「無事って……リアルの時間で言えば、一日の旅だよ?」
「それでも、モモさんが未知の場所へ旅立つのは事実なので!」
タマモが真剣な表情で言う。
そんなに心配することかな? 不思議だけど、僕のことを気にしてもらえるのは嬉しいから、「そっかぁ」と頷いておく。
クリスマスの時にぶっつけ本番でライブをしたことはあったし、一曲歌うくらいならすぐにできそうだな。
「わかった! ここで披露する?」
「はい。ステージも演出も、準備バッチリですよ!」
タマモがそう言うなら、ほんとにしっかり準備してあるんだろうね。楽しみ。
「じゃあ、明日?」
「みなさんに告知しておきますね」
うん、と頷いて、タマモと握手。
今日はこのままログアウトしようかと思ってたけど、スラリンたちと打ち合わせして練習しないと! 準備時間短いけど、スラリンたちなら上手くやってくれるはず。
◇◆◇
そしてやって来ました、旅出発の朝。
今日はもふもふ教会で聖歌披露をした後、船着き場に行くんだ。
聖歌披露の会場となるもふもふ教会には、もうたくさんの人が詰めかけてる。期待に満ちたざわめきが心地いい。
僕が礼拝堂の前にあるステージに進むと、黄色い歓声が上がった。それでもいつもより控えめなのは、礼拝堂の厳かな雰囲気を感じてるからなのかも。
ステージにはすでにシェルさんとアイリーンがいた。シェルさんは笛、アイリーンはピアノを演奏してくれるんだって。
「【召喚】スラリン、ユキマル、ナッティ、ショコラ、ピア!」
一緒に聖歌披露会を盛り上げてくれる仲間を召喚して、準備はオッケー。
再び歓声が上がるのを聞きながら、ステージ傍の司会席にいるタマモに目配せする。
「これより聖歌披露会を始めます。私たちの合言葉は?」
「「「モモさんは神!」」」
タマモが問いかけた途端、一糸乱れず声が返ってくる。
「もふもふ教聖句は?」
「「「モモさんは神!」」」
ノリがちょっぴり怖いんだけど?
もう慣れてるスラリンたちの傍で、ナッティが『えぇ?』と少し引いてる。その気持ちはとてもよくわかります。
「それでは、もふもふ教聖歌『もふもふ神さまの光』、よろしくお願いします!」
タマモが宣言してすぐに、アイリーンとシェルさんによる演奏が始まった。
明るくてポップな感じだけど、不思議と教会の雰囲気と合ってる。
僕は飛翔スキルを使いながら、みんなに手を差し伸べる仕草をした。
「♪さあ~みんなで声を合わせて~、歌お~もふもふ神の輝きを~」
僕が歌い始めると、みんなの声が重なっていく。教会の中で反響する音が大きくて、すごく気持ちいい。楽しくなってきた。
「♪讃えよ~神の威光を~、喜ぼ~神との歩みを~」
クルッとターンしたり、ステップを踏んだりダンスする僕の後ろで、スラリンたちも合わせて踊ってくれる。
そんな僕たちの動きを彩るように、ステンドガラスから差し込む光が強弱を変え、まるで一緒に踊っているみたいだった。タマモがやってるんだろうけど、どういう仕組みかな?
「♪闇が行く手を阻み~、困難が襲いかかろうと~、神の光で未来を切り開く~、何者も神の進みを止められない~」
なぜかウンウンと力強く頷いてる人が多数いる。僕、そんなことしてるかな?
「♪僕たちは~ひとりじゃない~、いつだって~神がいる~、もふもふで~可愛い神が~、ずっと~あなたのそばに~」
そこで一呼吸おき、パチッとウインクする。
キャー! と歓声が上がった。
「♪きらめく~未来へ~、一緒に~行こうよ~!」
ステンドガラスからの光が、キラキラと輝く雪のように僕たちへと降り注いだ。
演奏が終わるとすぐに盛大な拍手が起きて、さまざまなところから「モモさんは神!」という言葉が乱れ飛んでくる。
その歓声に、僕はいぇーい、と手を振って応えた。スラリンたちも一緒だ。ナッティも雰囲気に流されたのか、もふもふな尻尾を振ってファンサして、ファンを笑顔にしてる。
聖歌披露会、成功だね!
ということで、心置きなく旅に出れる状況になったんだけど、タマモに呼ばれて第二の街のもふもふ教会に急行。
そこで言われたのは――
「……『聖歌』披露会?」
「はい。アイリーンさんとシェルさんで、聖歌を完成させてくださいまして」
タマモがニコニコと微笑む。
アイリーンとシェルさんに曲を作ってもらってるのは知ってたけど、もう完成したんだ? どんな曲か楽しみだなぁ。
「みんなで歌うの?」
「モモさんに歌っていただいて、それにみなさんが合わせる感じでいきたいです」
これまでのライブ歌唱と似た感じってことか。僕、厳かな感じの歌は歌えないと思うけど、大丈夫かな?
タマモにデモ音源をもらって聞いてみる。
「……なるほど。これなら歌えそう」
「モモさんのイメージぴったりで、盛り上がること間違いなしです」
聖歌ってこういうのだっけ? と聞きたくなるような曲だった。僕は好きだけどね。
まぁ、もふもふ教自体、宗教とは名ばかりの感じだし、楽しくていいと思う。
「僕、もうすぐ船旅に出るけど、その後でいい?」
「できましたら、その前に。モモさんの船旅の無事を祈る会も兼ねて行いたいです」
「無事って……リアルの時間で言えば、一日の旅だよ?」
「それでも、モモさんが未知の場所へ旅立つのは事実なので!」
タマモが真剣な表情で言う。
そんなに心配することかな? 不思議だけど、僕のことを気にしてもらえるのは嬉しいから、「そっかぁ」と頷いておく。
クリスマスの時にぶっつけ本番でライブをしたことはあったし、一曲歌うくらいならすぐにできそうだな。
「わかった! ここで披露する?」
「はい。ステージも演出も、準備バッチリですよ!」
タマモがそう言うなら、ほんとにしっかり準備してあるんだろうね。楽しみ。
「じゃあ、明日?」
「みなさんに告知しておきますね」
うん、と頷いて、タマモと握手。
今日はこのままログアウトしようかと思ってたけど、スラリンたちと打ち合わせして練習しないと! 準備時間短いけど、スラリンたちなら上手くやってくれるはず。
◇◆◇
そしてやって来ました、旅出発の朝。
今日はもふもふ教会で聖歌披露をした後、船着き場に行くんだ。
聖歌披露の会場となるもふもふ教会には、もうたくさんの人が詰めかけてる。期待に満ちたざわめきが心地いい。
僕が礼拝堂の前にあるステージに進むと、黄色い歓声が上がった。それでもいつもより控えめなのは、礼拝堂の厳かな雰囲気を感じてるからなのかも。
ステージにはすでにシェルさんとアイリーンがいた。シェルさんは笛、アイリーンはピアノを演奏してくれるんだって。
「【召喚】スラリン、ユキマル、ナッティ、ショコラ、ピア!」
一緒に聖歌披露会を盛り上げてくれる仲間を召喚して、準備はオッケー。
再び歓声が上がるのを聞きながら、ステージ傍の司会席にいるタマモに目配せする。
「これより聖歌披露会を始めます。私たちの合言葉は?」
「「「モモさんは神!」」」
タマモが問いかけた途端、一糸乱れず声が返ってくる。
「もふもふ教聖句は?」
「「「モモさんは神!」」」
ノリがちょっぴり怖いんだけど?
もう慣れてるスラリンたちの傍で、ナッティが『えぇ?』と少し引いてる。その気持ちはとてもよくわかります。
「それでは、もふもふ教聖歌『もふもふ神さまの光』、よろしくお願いします!」
タマモが宣言してすぐに、アイリーンとシェルさんによる演奏が始まった。
明るくてポップな感じだけど、不思議と教会の雰囲気と合ってる。
僕は飛翔スキルを使いながら、みんなに手を差し伸べる仕草をした。
「♪さあ~みんなで声を合わせて~、歌お~もふもふ神の輝きを~」
僕が歌い始めると、みんなの声が重なっていく。教会の中で反響する音が大きくて、すごく気持ちいい。楽しくなってきた。
「♪讃えよ~神の威光を~、喜ぼ~神との歩みを~」
クルッとターンしたり、ステップを踏んだりダンスする僕の後ろで、スラリンたちも合わせて踊ってくれる。
そんな僕たちの動きを彩るように、ステンドガラスから差し込む光が強弱を変え、まるで一緒に踊っているみたいだった。タマモがやってるんだろうけど、どういう仕組みかな?
「♪闇が行く手を阻み~、困難が襲いかかろうと~、神の光で未来を切り開く~、何者も神の進みを止められない~」
なぜかウンウンと力強く頷いてる人が多数いる。僕、そんなことしてるかな?
「♪僕たちは~ひとりじゃない~、いつだって~神がいる~、もふもふで~可愛い神が~、ずっと~あなたのそばに~」
そこで一呼吸おき、パチッとウインクする。
キャー! と歓声が上がった。
「♪きらめく~未来へ~、一緒に~行こうよ~!」
ステンドガラスからの光が、キラキラと輝く雪のように僕たちへと降り注いだ。
演奏が終わるとすぐに盛大な拍手が起きて、さまざまなところから「モモさんは神!」という言葉が乱れ飛んでくる。
その歓声に、僕はいぇーい、と手を振って応えた。スラリンたちも一緒だ。ナッティも雰囲気に流されたのか、もふもふな尻尾を振ってファンサして、ファンを笑顔にしてる。
聖歌披露会、成功だね!
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