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9章 もふうさフィーバー
361.なんか見っけ!
長い階段を延々とおりていく。
「……長すぎじゃない?」
「だな。っ、もう揺れんのヤダ……」
大きく階段が揺れて、したたかに壁に体を打ちつけたルトが弱音を吐いてる。
僕は危うく階段を転がり落ちそうになってヒヤヒヤした。
「ナッティ、大丈夫?」
「きゅーきゅい(問題ないわ。もうそろそろ着く気がするわよ)」
「あ、そうなんだ? よかったね、ルト」
「何がだ?」
ナッティの言葉はルトに伝わらないって忘れてた。
すぐに「もうすぐ到着しそうだよー」と教える。ルトは死んでた目を一気に輝かせた。
やる気が回復したルトを連れ、さらに階段を下る。
すると、ナッティが言った通り、階段が終わり小部屋に辿り着いた。
「……あれ、何?」
小部屋の中央には黒い剣があった。床に突き刺さる感じで。え、めっちゃ痛そう。暴走鯱はこの剣が気にならないの?
「めっちゃ闇の気配がする。つーか、これ——」
ルトが真剣な顔で観察し始めた。
僕も鑑定しようっと。
——————
【呪われた剣】レア度???
闇属性の呪いがかけられた剣。正体は浄化しなければわからない。
触れているところから呪いを広げる。
——————
呪われた剣ですと!?
もしかして、暴走鯱が穢れてる理由って、これ?
「マジかー……」
「穢れてるけど、結構いい剣っぽいな」
ポカンとする僕の横で、ルトが鍛冶士らしい評価をした。ちょっと欲しそうな顔をしてる。
「呪われた剣、欲しいの?」
「浄化できたら問題ないだろ? まぁ、触れた時点でこっちも呪われそうだから、入手できないだろうけど」
ルトが残念そうにしてるから、ナッティを帰還させて再びユキマルを喚び出した。途端に、ルトの目が期待を滲ませて輝く。
「ユキマル、あの剣を浄化してー」
「ぴぅ(任せて)」
気合いたっぷりに跳ねたユキマルが、浄化の光を放ちながら剣に突撃した。勢いがすごい。
「おー。浄化できたねー」
「できたな」
黒い闇で染められていた剣が次第に青銀色に輝き始めた。すごくキラキラしてる。ルトの目も同じくらいキラキラ。
伺うように見られたから、「どうぞー」と剣を指した。
僕は剣を使わないし、いらないです。
「サンキュ——お、見た目より軽い」
スッと剣が引き抜かれる。キラキラと輝く剣はまるで聖剣のような神々しさだ。
あ、鑑定するの忘れてた。
——————
【海竜剣】レア度☆☆☆☆☆
海にいる竜の力で作られた水属性の剣
厄災のモンスターの力を封じることができる
水属性攻撃力と耐性を10%上げる
物理攻撃力・魔力攻撃力+40、器用さ+8
〈武器付属スキル〉
【海流斬り】【海竜撃】
——————
……なんか凄そうな剣だね。
ルトもアイテム詳細を確認したのか、無言で剣を凝視してる。
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【竜が作りし武器の入手】を達成しました。世界には竜が作りし武器が他に九個あります〉〉
まさかのここでワールドアナウンス!
このレイドイベント中で発見できなかったら、この剣は別の場所に置き直されることになってたのかな?
「うわー、マジか……ワールドミッションクリアしちまった」
「よかったねー。報酬は何?」
「この剣。追加報酬なし」
「ありゃま。それは残念だね」
「いや、強そうな剣だしこれで十分だ。つーか、悪いな。モモががんばってくれたのに」
申し訳なさそうに見られたけど、僕は「ううん」と首を振った。
正直ワールドミッションは何度もクリアしてるし、今更僕がクリアしたかったなんて思わない。
それにしても、なんでここにこの剣が穢れた状態で刺さってたんだろうね?
とりあえず周囲を探索してみる。とはいえ、小さい部屋だから他に何もない——
「うあっ!」
突然床が消えて、咄嗟に飛翔スキルを使って飛んだ。
びっくりしたー。ここにも落とし穴があったのか。
ぽっかりと開いた穴を見下ろす……何かが穴の底にあるような?
「大丈夫か?」
「うん、飛んだから問題ないよー。それより気になるもの見つけた!」
回避したばかりの穴に向けて飛ぶ。
ルトが「おい!?」と慌てるのが聞こえてきた。すぐ戻ってくるから待っててねー。
穴の底には金属のプレートらしきものがある。
そこには文字が刻まれていた。
「えっとー……『世界に厄災をもたらすモンスターの内一体の力を剣により封じた。この封が解かれる前に、モンスターが討伐されることを願う』……?」
これ、剣をここに刺した人が残したものみたいだね。
暴走鯱は厄災のモンスターって言われるもので、ルトが手に入れた剣が力を封じて災いが起きるのを防いでいたらしい。
それが穢れちゃってたのはなんでだろう?
というか、この剣抜いちゃって問題なかったの?
ちょっぴり嫌な予感がする。
慌ててルトのところに戻ろうとしたら、再びワールドアナウンスが聞こえてきた。
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【封じられた災厄のモンスターの謎を発見】を達成しました〉〉
〈ワールドミッション達成報酬としてアイテム【聖杖】が贈られます〉
——————
【聖杖】レア度☆☆☆☆☆
光属性の杖型の武器。魔術発動体として使用可能。
光属性攻撃・耐性を30%上げる。魔力攻撃力+50、精神力+30
〈武器付属スキル〉
【聖光】
聖なる光で範囲内の敵を攻撃する。
味方に対して使うと、体力を30回復させる。
——————
なんか凄いものもらっちゃったー!
というか、これもワールドミッションだったのか! 大盤振る舞いだね!
「……よかったな、モモ」
「うん、ちょっぴり疲労感があるけどね……」
穴から出て、ルトと顔を見合わせる。
ワールドミッションって、こんなに頻繁にクリアできるものじゃないと思うんだ。今更だけど。
「……長すぎじゃない?」
「だな。っ、もう揺れんのヤダ……」
大きく階段が揺れて、したたかに壁に体を打ちつけたルトが弱音を吐いてる。
僕は危うく階段を転がり落ちそうになってヒヤヒヤした。
「ナッティ、大丈夫?」
「きゅーきゅい(問題ないわ。もうそろそろ着く気がするわよ)」
「あ、そうなんだ? よかったね、ルト」
「何がだ?」
ナッティの言葉はルトに伝わらないって忘れてた。
すぐに「もうすぐ到着しそうだよー」と教える。ルトは死んでた目を一気に輝かせた。
やる気が回復したルトを連れ、さらに階段を下る。
すると、ナッティが言った通り、階段が終わり小部屋に辿り着いた。
「……あれ、何?」
小部屋の中央には黒い剣があった。床に突き刺さる感じで。え、めっちゃ痛そう。暴走鯱はこの剣が気にならないの?
「めっちゃ闇の気配がする。つーか、これ——」
ルトが真剣な顔で観察し始めた。
僕も鑑定しようっと。
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【呪われた剣】レア度???
闇属性の呪いがかけられた剣。正体は浄化しなければわからない。
触れているところから呪いを広げる。
——————
呪われた剣ですと!?
もしかして、暴走鯱が穢れてる理由って、これ?
「マジかー……」
「穢れてるけど、結構いい剣っぽいな」
ポカンとする僕の横で、ルトが鍛冶士らしい評価をした。ちょっと欲しそうな顔をしてる。
「呪われた剣、欲しいの?」
「浄化できたら問題ないだろ? まぁ、触れた時点でこっちも呪われそうだから、入手できないだろうけど」
ルトが残念そうにしてるから、ナッティを帰還させて再びユキマルを喚び出した。途端に、ルトの目が期待を滲ませて輝く。
「ユキマル、あの剣を浄化してー」
「ぴぅ(任せて)」
気合いたっぷりに跳ねたユキマルが、浄化の光を放ちながら剣に突撃した。勢いがすごい。
「おー。浄化できたねー」
「できたな」
黒い闇で染められていた剣が次第に青銀色に輝き始めた。すごくキラキラしてる。ルトの目も同じくらいキラキラ。
伺うように見られたから、「どうぞー」と剣を指した。
僕は剣を使わないし、いらないです。
「サンキュ——お、見た目より軽い」
スッと剣が引き抜かれる。キラキラと輝く剣はまるで聖剣のような神々しさだ。
あ、鑑定するの忘れてた。
——————
【海竜剣】レア度☆☆☆☆☆
海にいる竜の力で作られた水属性の剣
厄災のモンスターの力を封じることができる
水属性攻撃力と耐性を10%上げる
物理攻撃力・魔力攻撃力+40、器用さ+8
〈武器付属スキル〉
【海流斬り】【海竜撃】
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……なんか凄そうな剣だね。
ルトもアイテム詳細を確認したのか、無言で剣を凝視してる。
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【竜が作りし武器の入手】を達成しました。世界には竜が作りし武器が他に九個あります〉〉
まさかのここでワールドアナウンス!
このレイドイベント中で発見できなかったら、この剣は別の場所に置き直されることになってたのかな?
「うわー、マジか……ワールドミッションクリアしちまった」
「よかったねー。報酬は何?」
「この剣。追加報酬なし」
「ありゃま。それは残念だね」
「いや、強そうな剣だしこれで十分だ。つーか、悪いな。モモががんばってくれたのに」
申し訳なさそうに見られたけど、僕は「ううん」と首を振った。
正直ワールドミッションは何度もクリアしてるし、今更僕がクリアしたかったなんて思わない。
それにしても、なんでここにこの剣が穢れた状態で刺さってたんだろうね?
とりあえず周囲を探索してみる。とはいえ、小さい部屋だから他に何もない——
「うあっ!」
突然床が消えて、咄嗟に飛翔スキルを使って飛んだ。
びっくりしたー。ここにも落とし穴があったのか。
ぽっかりと開いた穴を見下ろす……何かが穴の底にあるような?
「大丈夫か?」
「うん、飛んだから問題ないよー。それより気になるもの見つけた!」
回避したばかりの穴に向けて飛ぶ。
ルトが「おい!?」と慌てるのが聞こえてきた。すぐ戻ってくるから待っててねー。
穴の底には金属のプレートらしきものがある。
そこには文字が刻まれていた。
「えっとー……『世界に厄災をもたらすモンスターの内一体の力を剣により封じた。この封が解かれる前に、モンスターが討伐されることを願う』……?」
これ、剣をここに刺した人が残したものみたいだね。
暴走鯱は厄災のモンスターって言われるもので、ルトが手に入れた剣が力を封じて災いが起きるのを防いでいたらしい。
それが穢れちゃってたのはなんでだろう?
というか、この剣抜いちゃって問題なかったの?
ちょっぴり嫌な予感がする。
慌ててルトのところに戻ろうとしたら、再びワールドアナウンスが聞こえてきた。
〈〈あるプレイヤーがワールドミッション【封じられた災厄のモンスターの謎を発見】を達成しました〉〉
〈ワールドミッション達成報酬としてアイテム【聖杖】が贈られます〉
——————
【聖杖】レア度☆☆☆☆☆
光属性の杖型の武器。魔術発動体として使用可能。
光属性攻撃・耐性を30%上げる。魔力攻撃力+50、精神力+30
〈武器付属スキル〉
【聖光】
聖なる光で範囲内の敵を攻撃する。
味方に対して使うと、体力を30回復させる。
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なんか凄いものもらっちゃったー!
というか、これもワールドミッションだったのか! 大盤振る舞いだね!
「……よかったな、モモ」
「うん、ちょっぴり疲労感があるけどね……」
穴から出て、ルトと顔を見合わせる。
ワールドミッションって、こんなに頻繁にクリアできるものじゃないと思うんだ。今更だけど。
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