もふもふで始めるのんびり寄り道生活 便利なチートフル活用でVRMMOの世界を冒険します!

ゆるり

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9章 もふうさフィーバー

365.レイドイベント報酬だよ

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 ズラッと並ぶ通知に、ちょっとビックリしながら上から順に確認する。

——————
『海上レイドイベント:ノーマル報酬』

・【海鈴】レア度☆☆☆☆
 使用後三十分、海中のモンスターから襲われなくなる

・【暴走鯱バイオレンシャチの肉】レア度☆☆☆☆
 食べると満腹度が100回復する
 贈呈数:二十個

・【暴走鯱バイオレンシャチのひれ】レア度☆☆☆☆
 生産用素材
 贈呈数:五個

・【乗船チケット】レア度☆☆
 王都・はじまりの街間定期航路の乗船チケット
 王都の船着き場とはじまりの街の西の港で販売される
  贈呈数:十枚

——————
『海上レイドイベント:一時間半以内でのクリア報酬』

・スキル【水面渡り】
 使用後五分間、水面を歩けるようになる
 クールタイム三十分

・【ボート】レア度☆☆☆
 一人乗り用のボート
 岸から百メートルの距離まで水上を進める

・【ルパルの実】レア度☆☆☆☆
 甘くて美味しい希少な果物で人気が高い
 食べると六時間満腹度が減少しなくなる
 贈呈数:二十個

——————
『海上レイドイベント:船損傷率5%以内達成報酬』

・スキル【修復】
 使用回数制限があるアイテムの使用回数を回復する

・アイテム【アヒル隊長】
 海上で針路に迷った際に、目的地に導いてくれる
 使用可能回数:五回

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『海上レイドイベント:貢献度1位報酬』

・称号【提督】
 船上にいるすべての味方の能力値が+5になる

・スキル【水の戯れ】
 近くにある水を操り、敵を絡め取る
 最大十分間、敵の物理攻撃と回避を封じる

・【提督ステッキ】レア度☆☆☆☆
 魔術発動用媒体になる杖
 水属性攻撃力が20%、水属性耐性が10%アップする
 魔力+40、魔力攻撃力+30、器用さ+10

——————

 おおー、すごーい……。
 たくさんありすぎてあんまり把握できてないんだけど、称号やスキルをもらえて、アイテムもいいものばっかりで嬉しい。

 とりあえず今は暴走鯱バイオレンシャチの肉が美味しいのか気になる。
 リアルだと、シャチって食べないよね? クジラ肉は人気があるけど、似たようなものかな?

「モモ、確認できたか?」
「うん、いいものたくさんだったよー」

 ルトに微笑んで言うと、すぐさま「貢献度一位だったろ?」と尋ねられた。ちなみにルトは二位だったらしい。

「一位だよ。暴走鯱バイオレンシャチの中を進んで、ワールドミッションをクリアしたことが評価されてるのかな?」
「俺の場合はそれが貢献度の大部分を占めてる気がするけど、モモはストルムの活躍と浄化、もふもふ教奥義の発動……とにかくいろんな部分で活躍したからだろうな」

 指折り数えていたルトは、途中で考えるのを放棄して肩をすくめた。

 確かにストルムにはすっごく活躍してもらったもんなー。ユキマルの浄化も、スラリンの流星ステラも役に立ったし、オギンやヒスイが地道にダメージを稼いでくれたのも評価されてる気がする。

「そろそろ船着き場に着きますよー。この後、もふもふ教で打ち上げをするのはどうですか?」

 タマモがにこやかな笑みで提案してきた。
 まだ近くにいたラキアがすかさず「俺も参加させてください」と手を挙げる。

「楽しそうだね。もちろんいいよ!」
「モモ、暴走鯱バイオレンシャチの肉やるから、なんか作ってくれ」
「あ、私も差し上げます!」
「じゃあ、俺も」

 なぜかルトとタマモ、ラキアから暴走鯱バイオレンシャチの肉を渡された。
 これで打ち上げパーティー用の料理を作ればいいのかな? 普段料理をしないルトはともかく、タマモとラキアは自分で調理してもいいと思うんだけど。

「タマモも一緒に料理作ろうよ」
「え……」

 タマモが笑顔のまま固まった。僕、何かいけないことを言っちゃった?
 ルトが何かを察したように、タマモを眺め頷く。

「もしかして料理できねーの?」
「……リアルでは、お米を炊くと重湯のようになります」
「そんなことある!?」

 思わずツッコミを入れてしまった。
 このゲームで料理をするようになってから、リアルでも料理を始めた初心者の僕でさえ、米が重湯みたいになったことなんてないよ。せめてお粥なら考えられなくもない……こともないな。ちゃんと米と水を測ればいいでしょ。

「モモさん……人間誰しも、不可能なことがあるんですよ……」
「タマモ、その感じだと、天兎アンジュラパと仲良くなれそうにないね」
「……うぇーん!」

 タマモが泣き始めてしまった。ラキアが慌てて慰めてる。でも、「料理が絶望的でも、タマモさんが魅力的なのは変わりないですよ!」という言葉はフォローになってるのか謎だ。

「うーん……タマモ、一緒に料理しようよ」

 再度提案した。
 タマモは潤んだ目で僕を見つめ、「でも……」と躊躇う。

「何事も挑戦しなくちゃ上手くなれないよ。ちゃんと美味しく作れるように、僕が手伝うからやってみよう! リアルでは作れなくても、ゲーム内では補正効果があるはずだから、きっとなんとかなるって」

 リアルでは絶望的だ、と言ったようなものだけど、タマモはそれに気づくことなく、ぱぁっと目を輝かせ、決意に満ちた表情で拳を握る。

「……わかりました! お手数をお掛けしますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
「わかったから、そんなにかしこまらなくてもいいよ」

 ピシッと綺麗な姿勢で頭を下げるタマモに苦笑する。
 まぁ、やる気があるのはいいことだよね。その調子でがんばろっか。

「俺は食べる専門な。必要な食材があったら買ってくるぞ」
「んー、後で頼むかも」

 アイテムボックスに何が入ってたかなー。というか、何を作ろう? レシピと掲示板の料理スレを参考に考えなきゃ。

 僕がそんなことを考えていると、タマモから「これからモモさんの料理教室開講です!」という宣言があった。
 もふもふ教のみんなが、パーティーの準備ついでに参加するらしい。

 教えるのは一人も二人も十人も変わらない……こともないけど、まぁいいや。
 みんなで美味しいご飯を作ろうね!

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