416 / 661
10章 海は広くて冒険いっぱい
390.お宝探し
なぜか宝物庫警備のお兄さんさんたちに握手を求められて応じたら、「うわっ、最高にもふもふ」「もふもふ……これがウサギという生き物……!」と興奮されました。
めっちゃ頭を撫で撫でされて、逃げるように宝物庫に入ったよ。僕が許可したのは握手までだからー! それ以上のお触りは禁止!
というか、なんで僕はすっごく歓迎されてたの?
「──解せぬ」
乱れた毛を整えながら呟く。
そんな僕の隣りに立つルトは、遠い目をしていた。リリは楽しそうにケラケラと笑ってる。
「解せ。どう見ても、もふもふ教の信者どもと同類だろ」
「タマモちゃんを思い出したよねー。まぁ、海の生き物にもふもふはあまり多くないし、その分、モモへの興奮が凄かったみたいだけど。普段、もふもふに触れることが少ないんだろうね」
なるほど、もふもふ教のみんなか。
……いや、興奮具合は似てたけど、遠慮のなさに慣れなくてビックリしちゃったよ。タマモとかが統率をとってくれてなかったら、普段からこんな感じで対応されることになってたのかな。
今度タマモに会った時に、改めて感謝を伝えよう。おかげさまで、僕は平穏にゲームを楽しめてるよ!
「もふもふ教予備軍はとりあえず置いといて──」
「置いとかないで」
「ここが宝物庫か。美術館とか博物館みたいだな」
僕の要求はルトに完全にスルーされました。
この宝物庫から出る時は、またあの警備のお兄さんたちと会うんだよ? 対処法を一緒に考えてよー!
「見て見て、これ綺麗!」
リリが近くのショーケースを指して、興奮した感じで言う。
宝物庫の中はたくさんのショーケースが並んでいるんだ。棚になっていて、全面がガラス張りで中に飾られているものを鑑賞できるようになってる。
リリが指したのは、巨大なダイヤモンドを削り出して作ったような、キラキラと輝いてる透明感のあるティアラだった。
「美術品だな。この辺にあるのは、貴重な素材っぽい」
「ごちゃまぜに置かれてるみたいだね」
ティアラの横に謎の黒い隕石のようなものが置かれているのを見て、首を傾げちゃう。
もうちょっと陳列の仕方に気を遣った方がいいんじゃない? 基本的に人を招き入れないところだからかもしれないけど、見栄えって大切だと思うよ。
「秘宝はどこだ?」
「奥の方じゃない?」
ルトとリリが首を傾げて話しながら宝物庫を歩いていく。
僕は視界の端を横切った魚に気を取られて、ちょっと出遅れた。
そういえば、この魚の鑑定をしてなかったなー。今しちゃおう。
――――――
【赤隠魚】
水属性モンスター。『???』にテイムされている。
『──』のために『──』を『──』に導く役目を負っている。
個体名:ルージュ
――――――
……おっと? 鑑定をして謎が深まるとは、これいかに。
ほぼ詳細がわからなかったけど、このモンスターがルージュという名前で、誰かにテイムされていて、なんらかの役目を持っていることは確かだ。
「ルージュって呼んでいいの?」
魚が尾びれを揺らめかせる。なんとなく『いいよー』と言われた気がする。
「じゃあ、ルージュ。僕たちになんか用事がある?」
尋ねてみたけど、答えはなかった。意思を読み取れてないだけかもしれない。
でも、ルージュは宙を泳ぐように進み、宝物庫内を彷徨っているルトたちの間を抜けると、一つのショーケースの前で止まった。
ついて行ってみると、そこにあるのは見覚えのある丸くて青い石。
「──あ、これ、秘宝じゃない?」
「お、そうじゃん。映像で見たやつそっくり」
「ここにあったんだねー」
僕の後にやって来たルトたちがホッと息をつく。
一応鑑定しておこう。
――――――
【リュウグウの秘宝】
海底都市リュウグウを築いたかつての海の王が創り出した宝。
海の力が満ちている。
盗んだ者には愚かな行為に相応しい罰が下る。
――――――
秘宝をどうやって使うのかとか、そういう重要そうな内容は一切なかった。残念。鑑定レベルが足りないのかもなー。
ルトたちも同じようで、結局呪いをどうにかするには、王都の神殿に話を聞きに行かないとダメそうだ。
「あ、まずい。そろそろログアウトしねーと」
「ほんとだ! まずは宿に戻らないとダメだね」
時間を確認したルトとリリが慌て始める。
宿に戻る時間を考えたら、結構ギリギリだね。秘宝探しに予想以上に時間がかかったし。
「模試、がんばってねー」
「おう、ありがとな。次は一緒に海中窟ダンジョンに行こうぜ」
「がんばるよー。またね!」
次に一緒に遊ぶ予定はもう立てている。呪いとダンジョンに関するミッションは、三人で取り組むことにしたから。
あいにく、ログイン時間が合わなくてちょっと日にちが空くけど、それまで僕はソロでのんびり遊ぶつもりだ。
バイバイと手を振って、転移スキルを使う二人を見送る。
ここに残ったのは僕一人、ではなく──
「ルージュ、これからどこかに僕をつれていく気ある?」
居残っているルージュに話しかけたら、クルッと宙で回転して、泳ぎ始めた。
やはり、ルージュが本当に案内したかったのはここじゃなかったらしい。鑑定結果で伏せられていた内容が、ここっぽくなかったんだよねー。
僕はまだログアウトしなくて大丈夫だし、しばらくルージュとのんびりお散歩しよう。
何が起きるかな~。ワクワクするね!
めっちゃ頭を撫で撫でされて、逃げるように宝物庫に入ったよ。僕が許可したのは握手までだからー! それ以上のお触りは禁止!
というか、なんで僕はすっごく歓迎されてたの?
「──解せぬ」
乱れた毛を整えながら呟く。
そんな僕の隣りに立つルトは、遠い目をしていた。リリは楽しそうにケラケラと笑ってる。
「解せ。どう見ても、もふもふ教の信者どもと同類だろ」
「タマモちゃんを思い出したよねー。まぁ、海の生き物にもふもふはあまり多くないし、その分、モモへの興奮が凄かったみたいだけど。普段、もふもふに触れることが少ないんだろうね」
なるほど、もふもふ教のみんなか。
……いや、興奮具合は似てたけど、遠慮のなさに慣れなくてビックリしちゃったよ。タマモとかが統率をとってくれてなかったら、普段からこんな感じで対応されることになってたのかな。
今度タマモに会った時に、改めて感謝を伝えよう。おかげさまで、僕は平穏にゲームを楽しめてるよ!
「もふもふ教予備軍はとりあえず置いといて──」
「置いとかないで」
「ここが宝物庫か。美術館とか博物館みたいだな」
僕の要求はルトに完全にスルーされました。
この宝物庫から出る時は、またあの警備のお兄さんたちと会うんだよ? 対処法を一緒に考えてよー!
「見て見て、これ綺麗!」
リリが近くのショーケースを指して、興奮した感じで言う。
宝物庫の中はたくさんのショーケースが並んでいるんだ。棚になっていて、全面がガラス張りで中に飾られているものを鑑賞できるようになってる。
リリが指したのは、巨大なダイヤモンドを削り出して作ったような、キラキラと輝いてる透明感のあるティアラだった。
「美術品だな。この辺にあるのは、貴重な素材っぽい」
「ごちゃまぜに置かれてるみたいだね」
ティアラの横に謎の黒い隕石のようなものが置かれているのを見て、首を傾げちゃう。
もうちょっと陳列の仕方に気を遣った方がいいんじゃない? 基本的に人を招き入れないところだからかもしれないけど、見栄えって大切だと思うよ。
「秘宝はどこだ?」
「奥の方じゃない?」
ルトとリリが首を傾げて話しながら宝物庫を歩いていく。
僕は視界の端を横切った魚に気を取られて、ちょっと出遅れた。
そういえば、この魚の鑑定をしてなかったなー。今しちゃおう。
――――――
【赤隠魚】
水属性モンスター。『???』にテイムされている。
『──』のために『──』を『──』に導く役目を負っている。
個体名:ルージュ
――――――
……おっと? 鑑定をして謎が深まるとは、これいかに。
ほぼ詳細がわからなかったけど、このモンスターがルージュという名前で、誰かにテイムされていて、なんらかの役目を持っていることは確かだ。
「ルージュって呼んでいいの?」
魚が尾びれを揺らめかせる。なんとなく『いいよー』と言われた気がする。
「じゃあ、ルージュ。僕たちになんか用事がある?」
尋ねてみたけど、答えはなかった。意思を読み取れてないだけかもしれない。
でも、ルージュは宙を泳ぐように進み、宝物庫内を彷徨っているルトたちの間を抜けると、一つのショーケースの前で止まった。
ついて行ってみると、そこにあるのは見覚えのある丸くて青い石。
「──あ、これ、秘宝じゃない?」
「お、そうじゃん。映像で見たやつそっくり」
「ここにあったんだねー」
僕の後にやって来たルトたちがホッと息をつく。
一応鑑定しておこう。
――――――
【リュウグウの秘宝】
海底都市リュウグウを築いたかつての海の王が創り出した宝。
海の力が満ちている。
盗んだ者には愚かな行為に相応しい罰が下る。
――――――
秘宝をどうやって使うのかとか、そういう重要そうな内容は一切なかった。残念。鑑定レベルが足りないのかもなー。
ルトたちも同じようで、結局呪いをどうにかするには、王都の神殿に話を聞きに行かないとダメそうだ。
「あ、まずい。そろそろログアウトしねーと」
「ほんとだ! まずは宿に戻らないとダメだね」
時間を確認したルトとリリが慌て始める。
宿に戻る時間を考えたら、結構ギリギリだね。秘宝探しに予想以上に時間がかかったし。
「模試、がんばってねー」
「おう、ありがとな。次は一緒に海中窟ダンジョンに行こうぜ」
「がんばるよー。またね!」
次に一緒に遊ぶ予定はもう立てている。呪いとダンジョンに関するミッションは、三人で取り組むことにしたから。
あいにく、ログイン時間が合わなくてちょっと日にちが空くけど、それまで僕はソロでのんびり遊ぶつもりだ。
バイバイと手を振って、転移スキルを使う二人を見送る。
ここに残ったのは僕一人、ではなく──
「ルージュ、これからどこかに僕をつれていく気ある?」
居残っているルージュに話しかけたら、クルッと宙で回転して、泳ぎ始めた。
やはり、ルージュが本当に案内したかったのはここじゃなかったらしい。鑑定結果で伏せられていた内容が、ここっぽくなかったんだよねー。
僕はまだログアウトしなくて大丈夫だし、しばらくルージュとのんびりお散歩しよう。
何が起きるかな~。ワクワクするね!
あなたにおすすめの小説
(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。
「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」
私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
死にたくないので、今世は「悪女」の看板を下ろして「聖女」の利権を奪い尽くします
あめとおと
恋愛
「死に様なら、もう八通りも見てきたわ」
公爵令嬢レオノーラは、義妹ミアを「聖女」として引き立てるための「悪役」として、九回の人生をループしてきた。
どれほど善人に振る舞おうと、どれほど婚約者の王太子に縋ろうと、最後は常に処刑台か追放。
すべては、周囲の好感度を強制的に書き換えるミアの「偽りの奇跡」のせいだった。
十度目の十六歳。
累計八十年の人生を経験し、精神年齢も魔導知識も「枯れた」域に達したレオノーラは、ついに決意する。
「いい子を演じるのは、もう飽きたわ。今世は悪役令嬢らしく、あなたの『幸運』をすべて奪い尽くしてあげる」
ミアが手に入れるはずだった【癒やしの聖杯】を先回りして献上し、
ミアの信奉者になるはずだった【最強の騎士団長】を魔導の力で救済して味方につけ、
王太子との「思い出の場所」を物理的に整地してバラ園に変える。
「あら、殿下。ゴミ(思い出)を片付けて何が悪いのかしら?」
冷徹に、そして優雅に「ざまぁ」を完遂していくレオノーラ。
そんな彼女の前に、前世では「死神」と恐れられた隣国の皇帝ギルバートが現れる。
彼は、聖女の補正が効かない唯一の男。そして、誰よりも重すぎる独占欲を抱えた男だった――。
「君は世界を奪え。私は、そんな君を奪うとしよう」
これは、九回殺された悪役令嬢が、十回目で「真の幸福」と「最強の地位」を力ずくでもぎ取る、逆転無双の物語。
【全10話+後日談 完結まで投稿済 最終投稿は3/27】
私から略奪婚した妹が泣いて帰って来たけど全力で無視します。大公様との結婚準備で忙しい~忙しいぃ~♪
百谷シカ
恋愛
身勝手な理由で泣いて帰ってきた妹エセル。
でも、この子、私から婚約者を奪っておいて、どの面下げて帰ってきたのだろう。
誰も構ってくれない、慰めてくれないと泣き喚くエセル。
両親はひたすらに妹をスルー。
「お黙りなさい、エセル。今はヘレンの結婚準備で忙しいの!」
「お姉様なんかほっとけばいいじゃない!!」
無理よ。
だって私、大公様の妻になるんだもの。
大忙しよ。
『彼を解放して!』とおっしゃいましたが、何から解放されたいのですか?
シエル
恋愛
「彼を解放してください!」
友人たちと教室に戻ろうとしていると、突如、知らない令嬢に呼び止められました。
「どなたかしら?」
なぜ、先ほどから私が問いかける度に驚いているのでしょう?
まるで「え!?私のこと知らないの!?」と言わんばかりですけれど、知りませんよ?
どうやら、『彼』とは私の婚約者のことのようです。
「解放して」とおっしゃっいましたが、私の目には何かに囚われているようには見えないのですが?
※ 中世ヨーロッパモデルの架空の世界
※ ご都合主義です。
※ 誤字、脱字、文章がおかしい箇所は気付いた際に修正しております。
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※
空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される
木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。
婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。
やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。
「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。
畑の隣にダンジョンが生えたので、農家兼ダンチューバーになることにした件について〜隠れ最強の元エリート、今日も野菜を育てながら配信中〜
グリゴリ
ファンタジー
木嶋蒼、35歳。表向きは田舎で農業を始めて1年目の、どこにでもいる素朴な農家だ。しかし実態は、内閣直轄の超エリート組織・ダンジョン対策庁において「特総(特別総括官)」という非公開の最高職を務める、日本最高峰の実力者である。その事実を知る者は内閣総理大臣を含む極少数のみ。家族でさえ、蒼が対策庁を早々に退庁したと信じて疑わない。
SSSランクのテイムスキルと攻撃スキル、SSランクの支援スキルと農業スキルを18歳時に鑑定され、誰もが「化け物」と称えたその実力を、蒼は今日も畑仕事に注ぎ込んでいる。農作物の品質は驚異的に高く、毎日の収穫が静かな喜びだ。少し抜けているところはあるが、それもご愛嬌——と思っていた矢先、農業開始から1年が経ったある朝、異変が起きた。
祖父母の旧宅に隣接する納屋の床に、漆黒に金の縁取りをしたゲートリングが突如出現したのだ。通常の探索者には認識すらできないそれは、蒼だけが見えるシークレットプライベートダンジョン——後に「蒼天の根」と呼ばれることになる、全100階層の特異空間だった。
恐る恐る潜ったダンジョンの第1層で、蒼は虹色に輝くベビースライム「ソル」と出会い、即座に従魔として契約。さらに探索を進める中でベビードラゴンの「ルナ」、神狼種のベビーシルバーウルフ「クロ」を仲間に加えていく。そしてダンジョン初潜入の最中、蒼の体内に「究極進化システム」が覚醒する。ダンジョン内の素材をエボリューションポイント・ショップポイント・現金へと変換し、自身や従魔、親しい者を際限なく強化・進化させるこのシステムは、ガチャ機能・ショップ機能・タスク機能まで備えた、あまりにもチートじみた代物だった。
蒼は決める。「せっかくだから配信もしよう」と。農家兼ダンチューバーという前代未聞のスタイルで探索者ライセンスを取得し、「農家のダンジョン攻略配信」を開始した彼の動画はじわじわと注目を集め始める。
そんな中、隣のダンジョンの取材にやってきたのが、C級探索者ライセンスを持つ美人記者兼ダンチューバー・藤宮詩織だった。国際探索者協会の超エリート一家に生まれながら自らの道を切り開いてきた彼女は、蒼の「農家なのになぜかとても強い」という矛盾に鋭い鑑定眼を向ける。
隠れ最強の農家配信者と、本質を見抜く美人記者。チート級の従魔たちが賑やかに囲む日常の中で、二人の距離は少しずつ縮まっていく。ダンジョン攻略・農業・配信・ガチャ・そして予期せぬ大事件——波乱と笑いと感動が交錯する、最強農家の新米配信者ライフが、今幕を開ける。