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5-2.ストレス発散も大切です
224.有効利用の方法
たくさん作った料理を囲んで、仲間たちとワイワイと話す。
新入りのカナも、ぎこちないながら楽しめているようだ。
俺は飯を食べて腹が満たされたら、リルの毛をブラッシングするのに専念している。
思う存分戦ってきたからか、ちょっと毛が乱れてたんだよな。いつものふんわりサラッとした触り心地を目指すぞ!
『くふふ、気持ちいいー』
「お、ここがいいのかー」
目を細め、耳をピピッと動かすリルに微笑みながら、顔周りを梳かした。
リルは体が大きいから、ブラッシングのやりがいがある。
『リル、これ美味しいよ』
『んー……うん、美味しいね! 僕はもうちょっと歯ごたえがある肉も好きだけど』
エンドがひょいと差し出したドラゴンのステーキに、リルがパカッと口を開けて食いついた。
俺の作業を邪魔しないように、顎をペタッと地面につけた体勢だから、ちょっと食いにくそうだ。
それがわかってても、ブラッシングをやめる気はないんだけどな。
やりだしたら止まらない。ブラシをかけることで至福のもふもふが復活していくのを感じると、心が潤うから。
はあ……もふもふ最高!
『ブラッシングしながらニコニコしてるマスター、ちょっと気持ち悪いにゃ』
「ミーシャ、そんな冷たい目をするのはやめて……」
グサッと心臓を刺されたような気分になる。悲しくって、年甲斐もなく泣き喚くぞぉ!
『カナ、これもウマいで』
『もう食べてる』
『うむ、美味である。カナよ、もっと食べて肉をつけねば』
『食べてる』
カナがコウとスイから肉食え攻撃をされてる。
口が空になる暇もないくらい、次々に肉を与えられて、ちょっと虚無の表情になってるような……食べろハラスメント、略して食ハラかな? ほどほどにしておけよ?
『うまうまみゃあ』
『うみゃあ』
カナたちから少し離れたところでは、フェリスが分裂して、食事に群がっていた。口が増えた分だけ、いろんな食べ物を楽しめるらしい。
分裂の能力の新しい使い方だな。
この場所に魔力がたくさんあるからできることだけども。
分裂するのに使った魔力は、後で吐き出すからダンジョンに影響はないんだって。
『ぶ~、おそとのちょうさ、いけなかった~』
『やけぐいだ~』
『インクもさっさといっちゃうし~』
インクたちとの外調査に同行できなかった影兎たちは、野菜と果物が山のようになっている場所で、鬱憤を晴らすようにひたすら食べている。
フェリスの運搬要員として十分に働いていただろうに、まだ動き回りたいらしい。元気だなぁ。
インクがここにいたら、確実に遊び相手にされていただろう。
それを察して、だいぶ渋っていたはずの調査にそそくさと向かったのか?
『調査?』
ふとリルが俺に視線を向けて、目を瞬かせた。
そういや、まだこの話をしてなかったか?
「ああ。インクたちを他の地獄の穴調査に向かわせたんだ。影兎タクシーで」
『そっか。魔力がたくさんのDPになるんだもんね』
「それと、もしそこが邪神の力の源になってるなら、奪取して嫌がらせしてぇな、って思って」
俺がニヤリと笑って答えると、リルも楽しそうに目を細め、尻尾をブンブンと振った。
『いいね! マスターの敵をぎゃふんと言わせるの、絶対楽しい!』
「ぎゃふん……」
チラッと会った邪神の姿と、ちょっと可愛らしい『ぎゃふん』という言葉のギャップに、なんとも言えない気分になる。
意味としては間違ってないんだけど、絶妙に似合わない。
『あ、そういえばね。カナがいた地獄の穴はそろそろ閉じるよ』
リルの突然の報告に、俺はきょとんと目を丸くした。
閉じるって、なくなるってことか? なぜ?
『魔力を集める装置がいなくなって、集めた魔力を送る仕組みもなくなったからにゃ?』
『だと思うよー。一通り見て回ったけど、もう変な繋がりがありそうなところはなかったし。空間が不安定になってたからね』
ミーシャの問いに答えたリルは、続けて俺が予想もしていなかったことを口にした。
『──あのまま邪神との繋がりがあったら、それを辿ってガブッとしに行けたかもしれないんだけどなぁ』
「は……? マジで!?」
邪神探索レーダーを使う必要もなく、邪神のところに行けてた可能性があるのか!?
思わずブラッシングの手を止めて、前のめりに問い質すと、リルは『うーん?』とかすかに首を傾げた。
そして、おすわりの体勢になり、ブルッと頭や体を震わせた後、俺の顔を見下ろす。
『まあ、あれだけだと迷子になってたかもしれないから、できたらたくさんの玉で道を広げて安定させて、道標として探索レーダーを使えたらいいかもね』
「なるほど……?」
『玉によってすでに道ができてるから、ちゃんと行けるはずだよ』
邪神の居場所を見つけた後の課題であった、神の空間への行き方を、リルはすでに見つけていたらしい。
アイテムバッグに入れたままの玉のことを、頭の中に思い浮かべる。
使い道は後で考えようと思ってたけど、めちゃくちゃ有用なアイテムだったじゃん。
あれをたくさん発見して使えれば、邪神の居場所への道が開けるなんて。
つまり、他の地獄の穴を調査しに行ったインクたちの成果次第では、あっさりと邪神を殴る計画が進められる可能性があるわけで──
「お、それじゃあ、早めに一発殴るための準備をしておくか?」
『マスターが攻撃用のスキルを覚えるの?』
「ああ。やっぱり派手めなスキルがいいかなー」
『マスターだったら、どんな戦い方でもカッコいいよ』
「……嬉しいことを言ってくれるじゃん!」
整えたばかりのリルの毛をワシャワシャと撫でる。
俺もリルも幸せになる、Win-Winな触れ合いだ。
『あ、でも、危ないかもしれないから、僕たちが邪神をボロボロにした後で、マスターは来てね』
リルに噛みつかれ、エンドに燃やされ、他の仲間たちから攻撃を受けまくった邪神の姿を脳裏に思い浮かべる。
……それ、すでに瀕死だよな?
その状態に俺が一撃を入れたら、トドメを刺すことにならないか? まあ、そうなっても問題ないか。
覚悟して待ってろよ、邪神め! 絶対、強烈な一撃を入れてやるからな!
新入りのカナも、ぎこちないながら楽しめているようだ。
俺は飯を食べて腹が満たされたら、リルの毛をブラッシングするのに専念している。
思う存分戦ってきたからか、ちょっと毛が乱れてたんだよな。いつものふんわりサラッとした触り心地を目指すぞ!
『くふふ、気持ちいいー』
「お、ここがいいのかー」
目を細め、耳をピピッと動かすリルに微笑みながら、顔周りを梳かした。
リルは体が大きいから、ブラッシングのやりがいがある。
『リル、これ美味しいよ』
『んー……うん、美味しいね! 僕はもうちょっと歯ごたえがある肉も好きだけど』
エンドがひょいと差し出したドラゴンのステーキに、リルがパカッと口を開けて食いついた。
俺の作業を邪魔しないように、顎をペタッと地面につけた体勢だから、ちょっと食いにくそうだ。
それがわかってても、ブラッシングをやめる気はないんだけどな。
やりだしたら止まらない。ブラシをかけることで至福のもふもふが復活していくのを感じると、心が潤うから。
はあ……もふもふ最高!
『ブラッシングしながらニコニコしてるマスター、ちょっと気持ち悪いにゃ』
「ミーシャ、そんな冷たい目をするのはやめて……」
グサッと心臓を刺されたような気分になる。悲しくって、年甲斐もなく泣き喚くぞぉ!
『カナ、これもウマいで』
『もう食べてる』
『うむ、美味である。カナよ、もっと食べて肉をつけねば』
『食べてる』
カナがコウとスイから肉食え攻撃をされてる。
口が空になる暇もないくらい、次々に肉を与えられて、ちょっと虚無の表情になってるような……食べろハラスメント、略して食ハラかな? ほどほどにしておけよ?
『うまうまみゃあ』
『うみゃあ』
カナたちから少し離れたところでは、フェリスが分裂して、食事に群がっていた。口が増えた分だけ、いろんな食べ物を楽しめるらしい。
分裂の能力の新しい使い方だな。
この場所に魔力がたくさんあるからできることだけども。
分裂するのに使った魔力は、後で吐き出すからダンジョンに影響はないんだって。
『ぶ~、おそとのちょうさ、いけなかった~』
『やけぐいだ~』
『インクもさっさといっちゃうし~』
インクたちとの外調査に同行できなかった影兎たちは、野菜と果物が山のようになっている場所で、鬱憤を晴らすようにひたすら食べている。
フェリスの運搬要員として十分に働いていただろうに、まだ動き回りたいらしい。元気だなぁ。
インクがここにいたら、確実に遊び相手にされていただろう。
それを察して、だいぶ渋っていたはずの調査にそそくさと向かったのか?
『調査?』
ふとリルが俺に視線を向けて、目を瞬かせた。
そういや、まだこの話をしてなかったか?
「ああ。インクたちを他の地獄の穴調査に向かわせたんだ。影兎タクシーで」
『そっか。魔力がたくさんのDPになるんだもんね』
「それと、もしそこが邪神の力の源になってるなら、奪取して嫌がらせしてぇな、って思って」
俺がニヤリと笑って答えると、リルも楽しそうに目を細め、尻尾をブンブンと振った。
『いいね! マスターの敵をぎゃふんと言わせるの、絶対楽しい!』
「ぎゃふん……」
チラッと会った邪神の姿と、ちょっと可愛らしい『ぎゃふん』という言葉のギャップに、なんとも言えない気分になる。
意味としては間違ってないんだけど、絶妙に似合わない。
『あ、そういえばね。カナがいた地獄の穴はそろそろ閉じるよ』
リルの突然の報告に、俺はきょとんと目を丸くした。
閉じるって、なくなるってことか? なぜ?
『魔力を集める装置がいなくなって、集めた魔力を送る仕組みもなくなったからにゃ?』
『だと思うよー。一通り見て回ったけど、もう変な繋がりがありそうなところはなかったし。空間が不安定になってたからね』
ミーシャの問いに答えたリルは、続けて俺が予想もしていなかったことを口にした。
『──あのまま邪神との繋がりがあったら、それを辿ってガブッとしに行けたかもしれないんだけどなぁ』
「は……? マジで!?」
邪神探索レーダーを使う必要もなく、邪神のところに行けてた可能性があるのか!?
思わずブラッシングの手を止めて、前のめりに問い質すと、リルは『うーん?』とかすかに首を傾げた。
そして、おすわりの体勢になり、ブルッと頭や体を震わせた後、俺の顔を見下ろす。
『まあ、あれだけだと迷子になってたかもしれないから、できたらたくさんの玉で道を広げて安定させて、道標として探索レーダーを使えたらいいかもね』
「なるほど……?」
『玉によってすでに道ができてるから、ちゃんと行けるはずだよ』
邪神の居場所を見つけた後の課題であった、神の空間への行き方を、リルはすでに見つけていたらしい。
アイテムバッグに入れたままの玉のことを、頭の中に思い浮かべる。
使い道は後で考えようと思ってたけど、めちゃくちゃ有用なアイテムだったじゃん。
あれをたくさん発見して使えれば、邪神の居場所への道が開けるなんて。
つまり、他の地獄の穴を調査しに行ったインクたちの成果次第では、あっさりと邪神を殴る計画が進められる可能性があるわけで──
「お、それじゃあ、早めに一発殴るための準備をしておくか?」
『マスターが攻撃用のスキルを覚えるの?』
「ああ。やっぱり派手めなスキルがいいかなー」
『マスターだったら、どんな戦い方でもカッコいいよ』
「……嬉しいことを言ってくれるじゃん!」
整えたばかりのリルの毛をワシャワシャと撫でる。
俺もリルも幸せになる、Win-Winな触れ合いだ。
『あ、でも、危ないかもしれないから、僕たちが邪神をボロボロにした後で、マスターは来てね』
リルに噛みつかれ、エンドに燃やされ、他の仲間たちから攻撃を受けまくった邪神の姿を脳裏に思い浮かべる。
……それ、すでに瀕死だよな?
その状態に俺が一撃を入れたら、トドメを刺すことにならないか? まあ、そうなっても問題ないか。
覚悟して待ってろよ、邪神め! 絶対、強烈な一撃を入れてやるからな!
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