季節外れのたんぽぽ

愛莉朱-Alice-

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季節外れのたんぽぽ

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季節外れのたんぽぽ

これはまだ雪が積もっていた
寒い日の君との会話
そして、僕から君への感謝の気持ち

嫌いな季節。
風は冷たくて雪で歩きにくい道。
雪国育ちのはずなのに寒がりな僕は
こんな雪の日は外に出るのが嫌になる。

「ねぇ?少し外に出てみない?夕焼けが綺麗だよ!
黄色に染まった雲が季節外れのたんぽぽみたいだね。」
君の言葉、空を見上げる君の横顔が
たんぽぽみたいに可愛くて綺麗で
寒かった心の雪が溶けて春になった気分で少し暖かくなった気がした。

陽だまりみたいな君の存在。
君はその笑顔で、声で、
ぎゅっと握った暖かい左手で
冷えきった僕を暖めてくれる。
大嫌いな雪の季節も君と一緒なら
悪くないと思った。

そしてそろそろ雪も溶け始め
春の匂いがしてきた。
相変わらず君の横顔はたんぽぽみたいで陽だまりみたいな暖かいその笑顔と声が僕を暖めてくれる。

可愛いくて愛おしいたんぽぽみたいな君へ
どうして君が僕なんかを選んでくれたかは
僕にはわからないけれどこの心の 温かさが
そのまま答えでいいのかな

季節はどんどん巡るけどどんなときも
君は僕のたんぽぽだ。
離れていてもいつも癒しをありがとう。
どんなに季節が巡っても僕の隣はいつでも君だ。
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