赤ずきんくんと白雪くん。

空々ロク。

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赤ずきんくんと白雪くん。第8話

「ふあああああ……おはよ。赤ずきん、だっけ?」
「姫、久しぶりだな」
「ん?そんなに寝てた?」
「お前に会うのは3年ぶりだ」
「大変なことが起きた」と白雪を呼びに行ってから城に戻ると、姫が起き上がっていた。
ベッドの端に腰を掛け、眠そうに目を擦っている。
「そんなに?知らなかった」
「そりゃな。何で起きた?」
「さあ?赤ずきんの方が分かってるんじゃないの?」
「知らねぇよ」
はあ、と露骨にため息をついても姫は素知らぬ顔で腕を伸ばしていた。
通称「眠り姫」と呼ばれる姫という名前の少年は、銀色の長髪でいつも眠そうな眼をしている。眠り続けていた為、前髪は両目を隠していた。
3年半前にレドニアに来た彼は数回話して深い眠りについてしまったため、出会うのは3回目だった。
「俺、基本寝てるから。放っておいていいよ」
そう言って眠りについたのが最後。
今まで本当に起きなかったのだから「眠り姫」の異名も伊達ではない。
「お久しぶりです、姫さん」
俺の後ろに隠れつつ顔を出した白雪はおずおずと姫に声を掛けた。
「えーっと……確か白雪だ。その頬どうしたの?」
3年前に起きた「毒リンゴ」事件を知らない姫は不思議そうに白雪の頬に光るリンゴ型の宝石を見つめた。
「……色々あってボクの魔法石はこれになったんです」
「そんなこと出来るんだ。いいなぁ、俺もそうしたい。絶対便利だもん」
「使う方が少ないくせによく言うぜ。で、何で起きたか分かったのか?」
姫は俺の言葉に「せっかちだなぁ」と文句を言いつつも頷いた。
しっかり魔法を使って探っていたらしい。
「まぁ、来ると思ったけどアイツだね」
「アイツ?誰だよ」
「赤ずきんの幼馴染みだよ。覚えてる?」
「……シンデレラか」
寄りによって、と舌打ちしたくなる。
後ろにくっついた白雪が「誰?」と尋ねてきた。
「あー、シンデレラって言って気性の荒い奴だよ。ユーラに住んでた時に知り合いだった」
「仲良いの?」
「普通だな。でもユーラにいた頃は一番喋ってたかもしれねぇ」
ユーラ時代のことは正直あまり思い出したくなかった。
シンデレラが来なければ思い出すこともなかっただろう。
「でも今更アイツが此処に来るなんて。俺に用事ってわけでもねぇだろうし」
「俺に用事だろうね。実は赤ずきんがユーラを飛び出した後、俺ユーラにいたんだよね」
「そうなのか?俺はここでお前のこと知ったけど、お前はユーラで俺の噂を聞いてたわけか」
「そうそう。面白い子だから会いたいなって思ったらレドニアにいてビックリした」
「3年半前はそんなこと言ってなかったじゃねぇか」
「あの時は眠かったから。まぁいっかって。それで俺はユーラでシンデレラと喧嘩したわけ。その時に眠り魔法使って眠らせたからやっと起きたんじゃないかな。俺が勝ち逃げしたこと怒ってるのかもね」
「は?」
初めて聞く情報だらけで整理が追いつかない。
喧嘩、眠り魔法、勝ち逃げ──つまりシンデレラはリベンジをしにきたということか。
「お前、そんな大事な情報言わずに寝るなよな」
「今言ったからいいでしょ。シンデレラがここに来る前に起きられて良かった」
身体全体を伸ばし終えた姫は勢い付けてベッドから降りた。
屈伸や足踏みをして身体をならしている所を見ると、返り討ちにするつもりらしい。
「えーっと……魔法石どこやったっけ?」
キョロキョロと自分の部屋を見渡したものの、見つからなかったようで姫は首を傾げた。
「あの、探しましょうか?」
白雪の申し出に姫は微笑んだ。
「頼んでいい?」
「はい」
目を閉じ、自分の左頬に触れた白雪は何かを念じているようだった。
数秒後、白雪の前に杖が飛んできた。
「ありました」
「ありがとう。君のお陰でギリギリ間に合った」
「え?」
白雪がそう言うのと同時に部屋のドアが勢い良く開いた。
「姫てめえっ!」
大声と共に飛び込んできたのは噂のシンデレラだった。
俺は咄嗟に白雪を引っ張り、後ろに隠す。俺の前には姫が立っている。
シンデレラの位置からは姫しか見えないだろう。
「おはよう、シンデレラ。君の所為で目覚めは最悪なんだけど」
「それはこっちのセリフだっての!」
魔法と魔法の応酬。魔力のない俺には全く理解が出来ない戦いだった。
ただ2人が本気で戦っていることは分かったし、何より多大な魔力を有する白雪が「すごい……」と感嘆の声を漏らしているのだからそれ程の戦いなのだろう。
十数分経って、やっと2人が息をついた。
「はぁ……はぁ……」
互いに息を切らしている。
話をするチャンスだと俺は白雪を置いて2人の間に立った。
「よ、シンデレラ」
「は?赤ずきん?何でお前が?」
「俺はあれからずっとここにいるぜ」
「あの日、てっきりくたばったと思ってたけどな」
「そう思われてた方が都合いいな」
ククッと笑うとシンデレラも同じように笑って手を伸ばしてきた。
その掌にハイタッチする。
元から身長が高かったシンデレラは更に身長が高くなったように見える。
健康的な褐色肌に切れ長の瞳、青髪の短髪。
身長以外は当時と変わらない。
「何で姫と一緒にいやがる」
「姫と会ったのは偶然だ。レドニアでたまたま会っただけだぜ。むしろお前と姫が知り合いってことも今初めて知ったぐらいだ」
「知り合いじゃねぇよ。ただ喧嘩したことがあるだけだ」
「そもそも何で喧嘩なんかしたんだよ?」
シンデレラはドスンと音を立てて床に座った。
「そいつが悪ぃ。何回も突っかかって来やがったから」
「え?突っかかった覚えないけど」
「そういうとこだっつの」
どうやらシンデレラには何もかもが癪に触るらしい。
2人は純粋に合わないのかもしれない。
「わざわざ探してくれるとは思わなかったよ。あ、これは嫌味ね」
「明らかに嫌味だろうが。お前ぶっ倒すまで気が済まねぇと思っただけだ」
「また負けに来たってことでしょ?」
「眠り魔法は出せないはずだ。そうだろ?」
シンデレラの言葉に姫は少し驚いたような顔をした。
「……何で?」
「この街に入った時についさっき起きたって聞いたぜ。あの魔法は簡単に打てるもんじゃねぇ」
「へぇ。少しは頭使えるんだ」
「いちいちムカつく奴だな、お前はっ!」
座っていたシンデレラは勢い良く地面を蹴り、姫の身体へと体当たりした。
シンデレラも魔法使いではあるが、体格と運動神経の良さ故に体術も得意としていた。
魔法だけでは姫に勝てない──そう考えたシンデレラは魔法と体術を組み合わせることにしたのだろう。
「おっと。嫌な感じ」
「言ってろ」
遠慮なく殴り掛かるシンデレラと、間一髪で避ける姫。
何発かは当たっているように見えるが、攻撃を受けた姫は笑っていた。
「あー……案外姫も喧嘩好きってわけか」
2人が喧嘩をした理由。
それは恐らく互いに喧嘩が好きだから、それだけだ。
何にしても無意味な争いに巻き込まれるつもりはない。
「白雪、行くぞ」
「え、あ、うん」
白雪の手を取り、眠り姫の城を出る。
「城」というのは姫の自称で、実際城でも何でもないただの民家だ。
アリスの家の方がずっと豪華だと言える。
城から離れて街に戻る。
噴水のある公園のベンチに座り、手に持っていたバスケットを置いた。
「はあ。悪ぃな、白雪。人魚と話してたんだろ?」
「ううん。何かあったら困るから。呼んでくれて良かったよ」
「そうか。まさかシンデレラが来るとは思わなかったけどな」
「シンデレラさんが言ってたあの日って何の話?赤ずきん君に何かあったってことだよね?」
「……あー、まぁな」
言い淀む俺に白雪は微笑んだ。
「言いにくかったら言わなくていいからね」
「ん?あぁ、大丈夫だ。いつか白雪に言おうと思ってたことだし」
「昔少し言ってたユーラから追い出された話かな?」
「そう。それ」
「じゃあ聞かせて貰うね」
頷いて、話し始める。
俺が故郷を飛び出した理由を──。

ユーラは田舎にある暑い町だった。
こじんまりとした雰囲気の町で、土地はレドニアの半分以下。
その中で俺は赤い頭巾を被って生活していた。
暑いのに決して外さない頭巾と遠くからでも目立つ赤色。
奇異の目で見られるには充分だった。
ユーラが都会だったらきっと違った結末だったのだろう。
だが田舎で、しかも排他的な雰囲気を持った田舎だった。
「お前、何でずっとそれ被ってんだ?」
好奇心で俺に声を掛けたのはシンデレラしかいなかった。
シンデレラはシンデレラで町で一番の厄介者と言われていた。
すぐに問題を起こしては喧嘩をし、大人だろうが簡単にのしてしまうのだから始末に悪い。
俺と同じく町民から疎まれる存在だった。
「……別に。何だっていいだろ」
無表情で淡々と返す俺に、何故かシンデレラは笑っていた。
「気になるから聞いてんだって。暑くねぇの?」
「暑い」
「なら取れば?」
「察しろよ」
正直、相手をすることすら面倒くさかった。
他人などどうでも良いと思っていた俺としてはとにかく放っておいて欲しかったのだけれど、シンデレラは放っておいてくれなかった。
「何かあるってことか」
「それだけ分かれば充分だろ」
「だな。それじゃ、またな」
初めて声を掛けて来た日はあっさりと逃がしてくれた。
もう二度と声を掛けて来ないで欲しいと思ったが、その後シンデレラは何度も俺に声を掛けてきた。
「鬱陶しい」と言っても気にせず「話し掛けるな」と言っても聞かない。
結局俺はシンデレラに見つかる度に話をする羽目になったのだった。
人に対して興味がない俺は、何度話してもシンデレラを好きになることはなかった。
いつ会っても無表情な俺と、いつ会っても笑っているシンデレラ。
シンデレラと話すようになって1年が過ぎた頃「あの日」が訪れた。
「あ、やべぇ」
そう思った時には遅かった。
満月の夜は危険だと知っていたのに。
必ず出歩かないようにしていたのに。
少しの判断ミスで俺は満月の日に月の下を歩き、そして──オオカミになった。
俺が人間のフリをしたオオカミだということはユーラの誰も知らなかった。
だからいつもオオカミ耳が見えないように赤い頭巾を被っていたのに。
身体ごとオオカミになったのは初めてだった。
自分でも信じられないぐらい身体が軽くなった。
人間の時よりもずっと動きやすくて、力も強くて、開放的で気分が良かった。
あぁ、これが本当の自分なのだと思って──その先は自我を失った。
次に俺が人間に戻り、自分の意思を持った時には世界が変わっていた。
なぎ倒された木々、破壊された家屋、そして大勢の重傷者。
「……は?」
とても自分がやったこととは思えない。
だが町民の俺を見る目、投げつけられる刃物のような言葉、昨夜の自分の変化。
俺にその記憶がなくとも、俺がやったという証拠は揃っていた。
散々文句を言われ、罵詈雑言を投げつけられ、追い詰められた俺は咄嗟に町を飛び出した。
──逃げた、逃げるしかなかった。
俺に怯えつつも逃がすまいと正義感を持った町民に猟銃で撃たれた。
追い掛けられて刺された。
それでも俺は逃げ続けた。
本音を言ったら別にそこまでして生きたかったわけではない。
この世界に未練も何もなかったし、大切な人がいたわけでもない。
「ここで殺されても別に構わない」と思っていたのに、何故か俺の足は止まらなかった。
逃げて逃げて逃げて──やっと町民をまいた時には見たこともない森の中にいた。
満身創痍で息は絶え絶え。撃たれた足も動かない。
けれど俺は這い蹲って前に進んだ。
森の先に何があるのかも知らなかった。
もしかしたら何もないのかもしれない。それでも進むのは辞めなかった。
あれから何日経ったのか分からなくなっても尚、俺は生きていた。
そして──光を見つけた。
「人がいる」「怪我してる」「助ける?」「助けようか」
聞こえたのは2人組の声。
同じ声、同じ顔の2人組を見て俺は意識を失った。

「……って、何で白雪が泣くんだよ」
「だって……赤ずきん君っ……うぅ」
「泣くなって」
白雪の涙をタオルで拭う。
この話をしたらきっと白雪は泣くだろうと思っていたが、案の定大粒の涙をボロボロ零した。
「助けてくれたのはヘンゼルさんとグレーテルさん?」
「そう。カフェの食材を探しに森にいた時に見つけてくれたわけだ。オオカミの俺がこうやってレドニアで暮らせるのはあいつらのおかげってこと」
「うぅ……今度会ったらお礼言わなきゃ。2人が助けてくれなかったらボクは赤ずきん君に出会えなかったんだから」
「まぁな。あいつらには感謝してる、本気で。今はあの時みたいに生きる理由がないわけじゃねぇから」
あの日、2人は魔法で怪我を治した後もずっと俺を介抱してくれていた。
魔法でも治しきれない程の怪我だった為、二人は寝ずに診てくれていたという。
当時の俺はまだ他人に慣れていなくて目を覚ました後も終始無愛想だった。
礼もまともに言えない俺をよく看続けていてくれたと思う。
俺に負けず劣らず無愛想な2人だったが、俺よりもずっと優しかった。
「良かった、本当に。怪我が治ったこともそうだけど、赤ずきん君が生きる理由を見つけてくれたことも」
「ま、つまり白雪にも感謝してるってことだよ。出会えて良かった。俺が今みたいな奴になれたのは白雪のおかげだ」
「赤ずきん君……」
涙が止まった白雪の頭を撫でる。
同時に遠くから破裂音が響いた。
「今のって」
「十中八九あいつらだろうな」
仕方がない、と立ち上がる。
魔法が使えない俺が行っても無駄かもしれないが、放っておくわけにもいかない。
「行くか、白雪」
「うん!」
いつものバスケットを持ち、立ち上がる。
あの頃と違って今の俺には守りたい人たちがいる。守りたい日常がある。
それを壊させるわけにはいかなかった。

眠り姫の城に戻ると、ボロボロの2人がいた。
相当暴れたのだろうと予測出来るが、城は全く傷ついていなかった。
「眠り姫さんが防御を張ったんだと思う」
「自分じゃなくて城に、か?」
「そう。もしかしたら彼にとっては自分よりも大切なのかも」
白雪の言うことは恐らく正しい。
いつでも眠っている姫にとって自分の領域は綺麗で安全でなければならない。
それを思えば城に防御魔法を使うのも納得だった。
「で、どうしたらいいんだ」
「うーん……見た感じ2人ともほぼ魔力が残ってないからそろそろ終わるかもしれない」
「そうか」
魔法よりも体術が得意なシンデレラはもう体術しか使っていない。
それを姫が魔法で弾く、というやり取りの繰り返しだった。
「ま、これぐらいなら俺も入れそうだな」
「え?赤ずきん君!?」
驚く白雪の声を聞いた時にはもう俺は姫とシンデレラの間に入り、2人の手を掴んでいた。
「あれ?」
「くっ……!離せ、赤ずきん」
「嫌だね。シンデレラ、くだらねぇ争いは辞めとけ。姫、これ以上やるつもりならレドニアから出て行けよ」
俺の言葉で二人は冷静になったらしい。
戦闘意欲がなくなったのは明白で、俺は2人の手を離した。
「とりあえずレドニアで暴れるつもりなら俺は止めに入るからな」
「んー、俺はここを追い出されたら困るからなぁ。どうする?シンデレラ」
「お前がやらねぇんだったら喧嘩出来ねぇだろうが」
「まぁ確かに。俺のことは諦めてくれないかな。そろそろ寝たいから」
「じゃ、また3年後にでも起こしてやんよ。その時はここから引きずり出してでも戦ってやるからな」
「本当に俺のこと好きなんだから」
「嫌いの間違いだぜ」
姫とシンデレラの会話を聞いていた白雪がふふっと笑った。
「仲良しなんだね、2人は」
「俺は2人が一緒にいた時を知らねぇけど、多分こんな感じで上手くやってたんだと思うぜ。シンデレラと対等に話したり喧嘩したりする奴は初めてだ」
「姫さんは起きていられないのかな?」
「いや。実はそんなことないらしい。起きようと思えばいつでも起きられるし、普通に生活しようと思えば出来るって言ってたぜ」
「でも寝ることが何よりも好きなんだよね」と昔の姫は言っていた。
だから眠っているのが幸せなのだ、と。
「シンデレラさん来てくれたし、起きていられるといいね」
言い合う2人を置いて俺と白雪は姫の城を後にした。

翌日、シンデレラはまだレドニアにいて、長い眠りにつくつもりだった姫もまだ起きていた。
「シンデレラがいる限りは眠っていられないでしょ。何されるかわからないし」
「何もしねぇって言ってんだろ。俺は暗殺じゃなくて喧嘩がしてぇんだよ」
「早くここから出ていってくれたらいいのに」
「折角来たんだから観光ぐらいさせろよ」
「……あー、お幸せに?」
それだけ残し、俺は2人の元から離れた。
本当は嬉しかった。
あの問題児だったシンデレラが、一人ぼっちだったシンデレラがこんなにも変わったのだから。
「って、それは俺も、か」
1人で呟いた言葉に苦笑する。
今、シンデレラと再会出来て良かったと思う。
思い出したくなかった昔の自分を思い出すことが出来た。
そして、あの頃よりずっと幸せだと再確認することが出来た。
トコトコと公園に向かって歩いていく。
頭に散りばめられたヘアピンはそのままに、俺は珍しく赤い頭巾を外して歩いた。
ぴょんと立った大きな耳は目立つことこの上ない。
あの頃の自分はこの耳が大嫌いだった。
人間でないことを表すこの耳が、雑音も中傷も聞こえ過ぎてしまうこの耳が、今では大好きだった。
何故なら──。
「白雪」
名を呼んで振り返ると、驚き顔の白雪がいた。
「足音立てなかった自信あったんだけどな。どうしてボクって分かったの?」
「んー、勘」
「やっぱり赤ずきん君の勘はすごいや。あ、そういえば珍しいね。耳出してるの。オオカミ耳可愛い」
「気まぐれ。じゃ、今日は森の方に行くか。小人に会いたいんだろ?」
「赤ずきん君って心まで読めるの?」
「ククッ……そうかもな」

──聞こえ過ぎるこの耳のお陰で、君の音が、君の声が、よく聞こえるから。

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