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クロとシロの妖精は。
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下界は今日も騒々しい──窓の外を見ていたノワールはそう思った。
忙しなく動く人間は所狭しとひしめき合っている。
「何が楽しいんだか」
呆れて部屋に視線を戻すと突然「わっ!」と驚かされた。
少し驚いたものの、ノワールは冷静なフリをする。
「……ブラン、どうした?」
「なーんだ。もう少し驚けよ。つまんねぇの」
「俺が驚くわけないだろ?大体、ブランが部屋にいたことは知ってるし」
「まぁそうか。次はもっと驚かせられるよう考えておく」
パタパタと羽根を動かし、ブランは部屋を出ていった。
「……何に力入れてんだよ」
はぁ、と小さく溜息をつく。
とはいえそんなブランも可愛いとノワールは思うのだった。
ノワールとブランは人ではない。
所謂「妖精」という類で、妖精の世界で暮らしている。
人間界よりずっと空高く、雲に近い位置に妖精界は存在していた。
先程ノワールが見ていたのは空から見た人間界の景色だ。
視力や聴力など五感は人間など比ではないぐらい研ぎ澄まされている為、下界のことは容易に見ることが出来た。
ノワールの家は「シブヤ」と呼ばれる都会の上にある。人間が好きなノワールはよく窓から「シブヤ」を眺めていた。
高い建物と、ひしめき合う人間。
辛そうな顔と、楽しそうな顔。
見ているだけで楽しかった。何せ飽きない。人間は想定外の動きを見せるからだ。
暇な時はぼんやりと窓から人間界を見るのがノワールの日課だった。
ノワールの外見は、漆黒の短髪に悪魔を思わせる漆黒の小さな羽根。洋服も好き好んで黒を着ていた。
頬には黒薔薇の模様が刻まれ、左耳の上には黒薔薇が咲いていた。
これはノワールが黒薔薇の妖精だということを示す1番の証とも言える。ノワールは黒薔薇から生まれ、黒薔薇を守る存在だった。
この辺りの妖精界は「花の妖精界」と呼ばれていた。
妖精界は区域毎に分かれ、それぞれの世界があるのだがここには花を司る妖精が住んでいる。
ノワールは黒薔薇、ブランは白薔薇。
他にも薔薇を守る妖精は同じ家に住んでいた。
大きく広い薔薇妖精の家は花の妖精界の中でも一目置かれていた。
とはいえ妬まれる対象ではなく、他の花妖精も自由に訪れて自由に寛ぐ為に使われていた。
基本的に自由主義の妖精たちは好きに生きている。
個々で生きるのも集団で生きるのも自由で、ノワールはどちらかと言えば個々で生きる方を選択していた。
他の妖精と関わることは滅多にない。
ただ1人──ブランを除いて。
「ノワール!まだ人間界見てんの?」
「ん、まぁな。ブランもどう?」
「見てやってもいいけど」
ふわりと飛んできたブランはそのままノワールの隣に着地した。
ブランは純白の短髪に天使を思わせる純白の羽根がついていて、右耳の上に白薔薇が咲き、頬にも白薔薇が描かれていた。
つまりノワールと似たような姿形をしている。
皆生まれた時からどこかしらに花を咲かせているが、ノワールとブランは奇跡的に同じような場所に咲いていた。
まるで反転した自分のようだとノワールは思う。
けれど自分と違ってブランは可愛い。
似たように見えてやはり違うのだ。
「なんか今日のノワール知的じゃねぇ?」
「知的?いつもだろ?」
「いつもはもっと可愛い」
「可愛くはねぇけど。てかブランこそ何その本」
隣に座るブランは本を抱えていた。
妖精の言葉で書かれたそれは表紙に「花言葉」と記されている。
「人間界に花言葉っていうものがあるらしい。ノワール、人間好きだろ?だから図書館で借りてきた」
「へぇ。面白そうじゃん。早速見ようぜ」
花に言葉を付けるなど人間はやはり面白いことをする。
花はただそこに咲いているだけで充分綺麗なハズなのに、それ以上の意味を持たせようとするなんて──呆れるほど笑える。
ククッと笑う俺の言いたいことに気付いたらしいブランは同じように笑っていた。
「本当、欲深いよなぁ」
「ちょうどそう思ったとこ。そんでブランの白薔薇はあったのか?」
「純粋、私はあなたにふさわしい、深い尊敬」
「……お前そのものかよ」
一瞬、身体がゾワッと震えたのはあまりにその花言葉がブランにピッタリだったからだ。
ブランは幼少期から純粋で、疑うことを知らない。何でもそのまま吸収する所為で意地悪な妖精に騙されることも多かった。
その度にノワールが追い払っていたのだが、当の本人は騙されたことを気にした様子もなかった。
「相手がそうしたかったならそれでいい」と考えるブランはある種超越しているようにも見えた。
実際、その通りなのだろう。
何となくブランは他の妖精よりも上にいるような雰囲気を持っていた。図書館で本を読むことが好きだということもあり、知識も豊富で大人びて見える。
かと言ってその知識をひけらかすこともない。
ノワールと違い、友人も多くブランは多数の妖精から尊敬されていた。
「やっぱりそう思う?俺もビックリした」
「だよな。ちなみに俺は?」
「黒薔薇は憎しみ、恨み、決して滅びることのない愛、永遠の愛だって。ノワールっぽいな」
「ククッ……そうかもな」
窓枠に頬杖をついて考える。黒薔薇の花言葉は確かに自分を表しているように思えた。
憎しみなど世界全てに抱いているし、やられたことは絶対に忘れないノワールは恨みがちだ。
妖精たちのことが嫌いなわけではないが、合わない妖精とはとことん合わない。
そういった面倒くささも相まって自然とブラン以外の妖精とは関わらなくなっていった。
「けどノワールの憎しみとか恨みとかって悪いもんじゃねぇと思うんだよな」
「そう?周りと絡みたいタイプだとしたらキツいぜ」
「んー、だって意味があるから。憎むことにも恨むことにも。ノワールが悪いことの方が少ない」
言い切ったブランはノワールと同じく窓枠に頬杖をついた。
「ま、俺はノワール依存症だから贔屓目かもしれねぇけど」
「常々思ってたけど、ブランが俺に囚われるのは勿体ない気がする。お前はもっと──」
「それ以上言ったら殴る」
横目で睨まれ、ノワールは口を閉ざした。
基本的には温厚なブランだが、ノワールに対しては感情を荒らげることが多い。
特にこういう時は。
「悪い。卑屈になるのは俺の悪い癖だな」
「私は貴方に相応しいって花言葉も合ってる。俺はノワールに対してそう思ってるから」
「……成程」
それを言うなら黒薔薇の「永遠の愛」も合っている。
ノワールはブランに対して密かに永遠の愛を誓っているのだから。
それは言葉にせずとも察してくれていたのだろう。
「ノワールっぽいな」と言われた時点で全てバレていることは分かった。
「つまり俺たちは決して滅びることのない愛ってことか」
ノワールが呟くとブランは嬉しそうに笑って身を寄せた。
「そういうこと。俺は仲間が好きだし妖精たち全てに愛を注いでいるけど、ノワールは別格だぜ?」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん。俺にはブランしかいねぇから安心しろよ」
「安心してる。ノワールは一途に愛してくれるもんな」
キシシッと笑ったブランはガバッとノワールに抱きつき、頬にキスをした。
くすぐったさに笑ってしまう。
「ククッ……ブラン可愛い。純粋なとこも大好きだぜ」
「ありがと。この本置いてくから好きに読んで。人間界の為にっていうより花妖精のこと色々知れると思うから」
「そうだな。勝手に花言葉と妖精を照らし合わせてみる。きっと皆似てるんだろうから」
「そう思うと人間には俺たちの存在がバレてんのかな。偶然にしては出来すぎてる」
妖精から見れば人間とは鈍い生き物だ。
傍に近寄って声を掛けても目の前に立ちはだかっても大抵の者は気付かない。
稀にジッと見つめてくる者もいたが、はっきりと自分たちのことを認識した者はいなかった。
「それか花本来の性質が花言葉ってやつになって、俺たちがそれを受け継いで生まれたかのどちらかだな」
「ノワール頭いい。それも有り得そう」
「ま、答えは分かんねぇけどな。そうだ、ブラン。久しぶりに下界に行こうぜ。人間界ってのは少し見ないうちにすげぇ変わってんだ」
「流石ノワール。人間界に詳しいな。行きたい行きたい」
フワッと飛び始めたノワールについて行くようにブランも飛び始める。くるりと一回転したノワールはブランの手を掴んだ。
「じゃ、行こうぜ。ついでにこの本も持っていく」
「どうして?」
「んー、何となく気に入った」
「そう?借りてきて良かった」
手を繋いだ2人は下界へと降りていく。
騒々しくも華やかな人間界へと。
クロとシロの妖精は今日も華麗に宙を舞う。
──それはまるで小さな天使と悪魔が飛んでいるかのようだった。
忙しなく動く人間は所狭しとひしめき合っている。
「何が楽しいんだか」
呆れて部屋に視線を戻すと突然「わっ!」と驚かされた。
少し驚いたものの、ノワールは冷静なフリをする。
「……ブラン、どうした?」
「なーんだ。もう少し驚けよ。つまんねぇの」
「俺が驚くわけないだろ?大体、ブランが部屋にいたことは知ってるし」
「まぁそうか。次はもっと驚かせられるよう考えておく」
パタパタと羽根を動かし、ブランは部屋を出ていった。
「……何に力入れてんだよ」
はぁ、と小さく溜息をつく。
とはいえそんなブランも可愛いとノワールは思うのだった。
ノワールとブランは人ではない。
所謂「妖精」という類で、妖精の世界で暮らしている。
人間界よりずっと空高く、雲に近い位置に妖精界は存在していた。
先程ノワールが見ていたのは空から見た人間界の景色だ。
視力や聴力など五感は人間など比ではないぐらい研ぎ澄まされている為、下界のことは容易に見ることが出来た。
ノワールの家は「シブヤ」と呼ばれる都会の上にある。人間が好きなノワールはよく窓から「シブヤ」を眺めていた。
高い建物と、ひしめき合う人間。
辛そうな顔と、楽しそうな顔。
見ているだけで楽しかった。何せ飽きない。人間は想定外の動きを見せるからだ。
暇な時はぼんやりと窓から人間界を見るのがノワールの日課だった。
ノワールの外見は、漆黒の短髪に悪魔を思わせる漆黒の小さな羽根。洋服も好き好んで黒を着ていた。
頬には黒薔薇の模様が刻まれ、左耳の上には黒薔薇が咲いていた。
これはノワールが黒薔薇の妖精だということを示す1番の証とも言える。ノワールは黒薔薇から生まれ、黒薔薇を守る存在だった。
この辺りの妖精界は「花の妖精界」と呼ばれていた。
妖精界は区域毎に分かれ、それぞれの世界があるのだがここには花を司る妖精が住んでいる。
ノワールは黒薔薇、ブランは白薔薇。
他にも薔薇を守る妖精は同じ家に住んでいた。
大きく広い薔薇妖精の家は花の妖精界の中でも一目置かれていた。
とはいえ妬まれる対象ではなく、他の花妖精も自由に訪れて自由に寛ぐ為に使われていた。
基本的に自由主義の妖精たちは好きに生きている。
個々で生きるのも集団で生きるのも自由で、ノワールはどちらかと言えば個々で生きる方を選択していた。
他の妖精と関わることは滅多にない。
ただ1人──ブランを除いて。
「ノワール!まだ人間界見てんの?」
「ん、まぁな。ブランもどう?」
「見てやってもいいけど」
ふわりと飛んできたブランはそのままノワールの隣に着地した。
ブランは純白の短髪に天使を思わせる純白の羽根がついていて、右耳の上に白薔薇が咲き、頬にも白薔薇が描かれていた。
つまりノワールと似たような姿形をしている。
皆生まれた時からどこかしらに花を咲かせているが、ノワールとブランは奇跡的に同じような場所に咲いていた。
まるで反転した自分のようだとノワールは思う。
けれど自分と違ってブランは可愛い。
似たように見えてやはり違うのだ。
「なんか今日のノワール知的じゃねぇ?」
「知的?いつもだろ?」
「いつもはもっと可愛い」
「可愛くはねぇけど。てかブランこそ何その本」
隣に座るブランは本を抱えていた。
妖精の言葉で書かれたそれは表紙に「花言葉」と記されている。
「人間界に花言葉っていうものがあるらしい。ノワール、人間好きだろ?だから図書館で借りてきた」
「へぇ。面白そうじゃん。早速見ようぜ」
花に言葉を付けるなど人間はやはり面白いことをする。
花はただそこに咲いているだけで充分綺麗なハズなのに、それ以上の意味を持たせようとするなんて──呆れるほど笑える。
ククッと笑う俺の言いたいことに気付いたらしいブランは同じように笑っていた。
「本当、欲深いよなぁ」
「ちょうどそう思ったとこ。そんでブランの白薔薇はあったのか?」
「純粋、私はあなたにふさわしい、深い尊敬」
「……お前そのものかよ」
一瞬、身体がゾワッと震えたのはあまりにその花言葉がブランにピッタリだったからだ。
ブランは幼少期から純粋で、疑うことを知らない。何でもそのまま吸収する所為で意地悪な妖精に騙されることも多かった。
その度にノワールが追い払っていたのだが、当の本人は騙されたことを気にした様子もなかった。
「相手がそうしたかったならそれでいい」と考えるブランはある種超越しているようにも見えた。
実際、その通りなのだろう。
何となくブランは他の妖精よりも上にいるような雰囲気を持っていた。図書館で本を読むことが好きだということもあり、知識も豊富で大人びて見える。
かと言ってその知識をひけらかすこともない。
ノワールと違い、友人も多くブランは多数の妖精から尊敬されていた。
「やっぱりそう思う?俺もビックリした」
「だよな。ちなみに俺は?」
「黒薔薇は憎しみ、恨み、決して滅びることのない愛、永遠の愛だって。ノワールっぽいな」
「ククッ……そうかもな」
窓枠に頬杖をついて考える。黒薔薇の花言葉は確かに自分を表しているように思えた。
憎しみなど世界全てに抱いているし、やられたことは絶対に忘れないノワールは恨みがちだ。
妖精たちのことが嫌いなわけではないが、合わない妖精とはとことん合わない。
そういった面倒くささも相まって自然とブラン以外の妖精とは関わらなくなっていった。
「けどノワールの憎しみとか恨みとかって悪いもんじゃねぇと思うんだよな」
「そう?周りと絡みたいタイプだとしたらキツいぜ」
「んー、だって意味があるから。憎むことにも恨むことにも。ノワールが悪いことの方が少ない」
言い切ったブランはノワールと同じく窓枠に頬杖をついた。
「ま、俺はノワール依存症だから贔屓目かもしれねぇけど」
「常々思ってたけど、ブランが俺に囚われるのは勿体ない気がする。お前はもっと──」
「それ以上言ったら殴る」
横目で睨まれ、ノワールは口を閉ざした。
基本的には温厚なブランだが、ノワールに対しては感情を荒らげることが多い。
特にこういう時は。
「悪い。卑屈になるのは俺の悪い癖だな」
「私は貴方に相応しいって花言葉も合ってる。俺はノワールに対してそう思ってるから」
「……成程」
それを言うなら黒薔薇の「永遠の愛」も合っている。
ノワールはブランに対して密かに永遠の愛を誓っているのだから。
それは言葉にせずとも察してくれていたのだろう。
「ノワールっぽいな」と言われた時点で全てバレていることは分かった。
「つまり俺たちは決して滅びることのない愛ってことか」
ノワールが呟くとブランは嬉しそうに笑って身を寄せた。
「そういうこと。俺は仲間が好きだし妖精たち全てに愛を注いでいるけど、ノワールは別格だぜ?」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん。俺にはブランしかいねぇから安心しろよ」
「安心してる。ノワールは一途に愛してくれるもんな」
キシシッと笑ったブランはガバッとノワールに抱きつき、頬にキスをした。
くすぐったさに笑ってしまう。
「ククッ……ブラン可愛い。純粋なとこも大好きだぜ」
「ありがと。この本置いてくから好きに読んで。人間界の為にっていうより花妖精のこと色々知れると思うから」
「そうだな。勝手に花言葉と妖精を照らし合わせてみる。きっと皆似てるんだろうから」
「そう思うと人間には俺たちの存在がバレてんのかな。偶然にしては出来すぎてる」
妖精から見れば人間とは鈍い生き物だ。
傍に近寄って声を掛けても目の前に立ちはだかっても大抵の者は気付かない。
稀にジッと見つめてくる者もいたが、はっきりと自分たちのことを認識した者はいなかった。
「それか花本来の性質が花言葉ってやつになって、俺たちがそれを受け継いで生まれたかのどちらかだな」
「ノワール頭いい。それも有り得そう」
「ま、答えは分かんねぇけどな。そうだ、ブラン。久しぶりに下界に行こうぜ。人間界ってのは少し見ないうちにすげぇ変わってんだ」
「流石ノワール。人間界に詳しいな。行きたい行きたい」
フワッと飛び始めたノワールについて行くようにブランも飛び始める。くるりと一回転したノワールはブランの手を掴んだ。
「じゃ、行こうぜ。ついでにこの本も持っていく」
「どうして?」
「んー、何となく気に入った」
「そう?借りてきて良かった」
手を繋いだ2人は下界へと降りていく。
騒々しくも華やかな人間界へと。
クロとシロの妖精は今日も華麗に宙を舞う。
──それはまるで小さな天使と悪魔が飛んでいるかのようだった。
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