6 / 12
壱
幸草皓豪斬鬼
しおりを挟む
「なんだ、幸。今回は割と早かったね。」
「早く来なければいけないような気がして、途中俺だけ走ったんだ。…大丈夫か?咲夜。」
「ぐげぇっごっほごほっ!!…ご、ごうぢゃん…っ!!!」
漆の魔の手から救ってくれたのは、三大妖怪の一柱“酒呑童子”の息子である、“皓ちゃん”こと幸草皓豪斬鬼、わたしのもう一人の幼馴染である。例によって名前が(ry。
185㎝という長身に見合った、鍛え抜かれた筋骨隆々な体をしている。マッチョメンだ。
顔は荒削りで男前。骨格も顔のパーツもカッチリしていて、切れ長の目で流して見られたりなんかしたら、誰であろうと妊娠するに違いない。男の中の漢。
髪は綺麗な直毛だが、モノグサな為小まめな手入れはせず、オールバックにして鬱陶しさを回避しているようだ。頭上には2本の角が生えていて、その厳つい相貌は鬼より先に“ヤ”のつく職業の方を連想させる。
妖怪“酒呑童子”。その昔、京都の山間でヤンチャしてた“鬼”の頭領である。
昔はただただ気侭に悪行にひた走っていたのだが、当時の頭領が滅茶苦茶強く、影響力がハンパなかった為、今では関東と関西を除く、全ての地域の妖怪を統括するようになったのだ。
今生酒呑童子は第二十九代目で、幸草皓豪斬鬼は次代の酒呑童子に当たる。
酒呑童子の一族は武芸に長けている者が多く、皓ちゃんも例に漏れず、かなり強い。妖術も神通力も凌いでみせるその精神力は日常でも遺憾無く発揮され、強面だが包容力抜群で懐が深い。正しく、兄貴!!といった感じだ。
「弦奘、咲夜を渡してくれ。」
「えぇぇぇえ~~…せっかく苦労して捕まえたのにぃ~…」
「お前は俺が来るまで咲夜を抱っこしていただろう?今度は俺の番だ。」
「仕方ないなぁ~。ちょっとだけだよ?」
―………うん。兄貴…?といった感じだ。うん。
「早く来なければいけないような気がして、途中俺だけ走ったんだ。…大丈夫か?咲夜。」
「ぐげぇっごっほごほっ!!…ご、ごうぢゃん…っ!!!」
漆の魔の手から救ってくれたのは、三大妖怪の一柱“酒呑童子”の息子である、“皓ちゃん”こと幸草皓豪斬鬼、わたしのもう一人の幼馴染である。例によって名前が(ry。
185㎝という長身に見合った、鍛え抜かれた筋骨隆々な体をしている。マッチョメンだ。
顔は荒削りで男前。骨格も顔のパーツもカッチリしていて、切れ長の目で流して見られたりなんかしたら、誰であろうと妊娠するに違いない。男の中の漢。
髪は綺麗な直毛だが、モノグサな為小まめな手入れはせず、オールバックにして鬱陶しさを回避しているようだ。頭上には2本の角が生えていて、その厳つい相貌は鬼より先に“ヤ”のつく職業の方を連想させる。
妖怪“酒呑童子”。その昔、京都の山間でヤンチャしてた“鬼”の頭領である。
昔はただただ気侭に悪行にひた走っていたのだが、当時の頭領が滅茶苦茶強く、影響力がハンパなかった為、今では関東と関西を除く、全ての地域の妖怪を統括するようになったのだ。
今生酒呑童子は第二十九代目で、幸草皓豪斬鬼は次代の酒呑童子に当たる。
酒呑童子の一族は武芸に長けている者が多く、皓ちゃんも例に漏れず、かなり強い。妖術も神通力も凌いでみせるその精神力は日常でも遺憾無く発揮され、強面だが包容力抜群で懐が深い。正しく、兄貴!!といった感じだ。
「弦奘、咲夜を渡してくれ。」
「えぇぇぇえ~~…せっかく苦労して捕まえたのにぃ~…」
「お前は俺が来るまで咲夜を抱っこしていただろう?今度は俺の番だ。」
「仕方ないなぁ~。ちょっとだけだよ?」
―………うん。兄貴…?といった感じだ。うん。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
41
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる