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光の精霊王
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「君が来たのかい?いつからこの子のことに気づいていたのさ?」
どうやら神様のお知り合いらしい。
ーケミル、私を舐めてもらっては困ります。この子が生まれた時に、私たちに何が起こったのか教えましょうか?
えっ、何が起きたのでしょうか?
ー光の力が強まり、私の力が増幅しました。私は、世界でいったい何が起きたのか調べたらこの子の周り一帯が光が溢れていた。これは、テリオス王よりも更に前、初代の王と同じだと思いました。ケミル、初代と同じくあなたが関わっているとね。最近もあなた関係ではないようですが強い転生者が来ましたがそれも関係していますか?まぁ私は男性には興味がないので契約したのは他の者に譲って差し上げましたよ。
ま、待って!強い転生者、しかも男!それって涼介ではないのかしら?
「あ、あの!その強い転生者とは誰のことでしょうか?この国に生まれたものでしょうか?」
ーあなたは、その者に興味がおありか。ですが契約する前にあれもこれもと話すことは出来ないのです。
精霊は、さも残念そうに言うが、要は「契約するまで教えないよ」ということなのでしょう。
神様、ケミルと言うのかしら?ケミルは、肩をすくめた。
「レーナ、君はかなり大物を釣りあげたね。彼は、光の精霊王ザーナだ。ザーナと契約することは、すごいことだけど、彼は女好きで、男が嫌いなことで有名だから君が元旦那の転生者に会うことを邪魔されるデメリットも考えた方がいいよ」
ーケミル。私が女好きとは失礼ですね。まぁ、男が嫌いなことに間違いありませんが。そうですか、レーナは転生者で、前世の記憶があり、元旦那の転生者を探しているわけですね。
私とケミルからの情報で全てを言い当てられてしまい、コクコクと頷く。
精霊とただ契約するつもりが精霊王とは。しかも女好きで男嫌い?これは契約すると飛んでもないトラブルを生むのではないだろうか?邪魔なんてされたくはないので回避するしかないだろう。
「あ、あの、光の精霊王様」
ーザーナとお呼びください。
言い直されてしまった。
「ザーナ様、あの」
ーザーナ、とお呼びください。
なかなかやっかいな人、ではなく精霊のようだ。
「は、はい。ザーナ、私は精霊王と契約するほどの立派な者ではありません。ほ、他の精霊さんを紹介してください」
言い切った!チェンジでお願いします。
ザーナは、「信じられない」と言って、ショックを受けたようだ。
顔が青ざめている。
「レーナは面白いなぁ。ザーナ?君が断られたの初めて見たよ。やっぱり伶奈を転生させたのは間違いなかったね」
ケミルは大喜びだった。
ーレーナ、レナという名が前世の名前でしょうか?
「はい。若宮伶奈と言いました。22歳で亡くなって、こうしてレーナとして生きています」
私は、改めてザーナと向き合い自己紹介をした。いくら契約しないにしても精霊の王様に対して失礼がないようにしなくちゃね。
ーレーナ、いえレナとお呼びしても?私はあなたが赤ん坊の頃から側で見ていました。外見もとても可愛らしくありましたが、魂の美しさに私は、とても強く惹かれたのです。どうか私と契約してください。
「だ、ダメです!!」
ーど、どうしてでしょう?私ほどあなたの力になれる者は居ないハズです。
「他の精霊さんでも、私の魔力の量を誤魔化したり、属性を少なく見せることは出来るんですよね?」
ーそれくらいなら。他の者にも出来ますが会話が出来る者は居ないので、あなたが探している転生者のことを話せる者は居ないですよ?
私は、バッとケミルを見ると、困ったような顔をして頷く。
ザーナは本当のことを言っているらしい。
「だけど、レナ、君の魔力を多めに与えてあげれば成長していくから時間はかかるけど会話することも可能だと思うよ?」
ーケミル!ひどいですね。どうして私の邪魔をするのでしょう?
「可愛い僕の転生者には正しい情報をモットーにしてるからね。邪魔なんてとんでもないよ」
ケミルは、悪びれることもなくあっけらかんとして、ザーナは悔しそうだ。
ザーナがなんとなく可愛そうに見えて契約してあげてもいいかしら?と思うがやはり精霊王と契約するなんておこがましいと思い直す。
ーレナ。私の何がいけないのでしょう?
情に訴える作戦にしたらしい。
「どこも。ザーナはとても素晴らしい精霊王と思います。だからこそ私では身に余る存在なのです。すいません」
本当、ごめんなさい。
ー分かりました。レナはどのような精霊がお好みでしょうか?人間のように、男タイプ、女タイプに分かれており、私のように人型サイズに変えれる者は稀ですが、黒髪、赤髪も居ますよ。
「あの、手のひらサイズの小さい精霊さんは居ないのでしょうか?」
自分がまだ7歳と小さいので大人サイズの形は少し怖い。
ザーナの目がキラリと光る。
ーレナは小さき者がお好きなのでしょうか?
「私の精神は、22歳と大人ですが、まだこのように身体は7歳と小さいので、あまり大きい方よりは小さい方の方がいいです」
ー手のひらサイズは、かなり力の少なき者で、あなたのお力になれるような者は居ないですね。ですが、レナより幼き者なら心当たりがあります。
「本当ですか?紹介してくださいませ」
ー分かりました。その者を呼び出しますので私は一旦消えます。
そういうと、ザーナがスッと消えたかと思うと、そこには3歳くらいの金髪の可愛い男の子がそこに居た。
ー僕と契約してくれる?
可愛く首を傾けお願いポーズをする少年!
あざとかわいい!
ケミルは、背中をこっちに向けて肩を震わせていた。
「か、可愛い!!契約します!」
私は、あまりの可愛らしさに陥落してしまった。
ー嬉しいっ!お姉ちゃん、好き
少年が私の胸に飛び込んできたので、私はギュッと抱きしめた。
可愛い!可愛い!ああ、可愛い!
その後、ケミルが笑いながら、その少年は精霊王ザーナが変身した姿だけど良かったのかい?と楽しげに聞いてきた。
私は、胸の中にいる少年を改めて見た。
可愛いとしか見なかったが、ザーナの面影がある。
慌てて、抱きしめていたのを離した。
ーレナ?僕はザーナだけど、もう契約しないなんて言わないよね?
ザーナ少年は、やっぱり可愛いかった。
どうやら神様のお知り合いらしい。
ーケミル、私を舐めてもらっては困ります。この子が生まれた時に、私たちに何が起こったのか教えましょうか?
えっ、何が起きたのでしょうか?
ー光の力が強まり、私の力が増幅しました。私は、世界でいったい何が起きたのか調べたらこの子の周り一帯が光が溢れていた。これは、テリオス王よりも更に前、初代の王と同じだと思いました。ケミル、初代と同じくあなたが関わっているとね。最近もあなた関係ではないようですが強い転生者が来ましたがそれも関係していますか?まぁ私は男性には興味がないので契約したのは他の者に譲って差し上げましたよ。
ま、待って!強い転生者、しかも男!それって涼介ではないのかしら?
「あ、あの!その強い転生者とは誰のことでしょうか?この国に生まれたものでしょうか?」
ーあなたは、その者に興味がおありか。ですが契約する前にあれもこれもと話すことは出来ないのです。
精霊は、さも残念そうに言うが、要は「契約するまで教えないよ」ということなのでしょう。
神様、ケミルと言うのかしら?ケミルは、肩をすくめた。
「レーナ、君はかなり大物を釣りあげたね。彼は、光の精霊王ザーナだ。ザーナと契約することは、すごいことだけど、彼は女好きで、男が嫌いなことで有名だから君が元旦那の転生者に会うことを邪魔されるデメリットも考えた方がいいよ」
ーケミル。私が女好きとは失礼ですね。まぁ、男が嫌いなことに間違いありませんが。そうですか、レーナは転生者で、前世の記憶があり、元旦那の転生者を探しているわけですね。
私とケミルからの情報で全てを言い当てられてしまい、コクコクと頷く。
精霊とただ契約するつもりが精霊王とは。しかも女好きで男嫌い?これは契約すると飛んでもないトラブルを生むのではないだろうか?邪魔なんてされたくはないので回避するしかないだろう。
「あ、あの、光の精霊王様」
ーザーナとお呼びください。
言い直されてしまった。
「ザーナ様、あの」
ーザーナ、とお呼びください。
なかなかやっかいな人、ではなく精霊のようだ。
「は、はい。ザーナ、私は精霊王と契約するほどの立派な者ではありません。ほ、他の精霊さんを紹介してください」
言い切った!チェンジでお願いします。
ザーナは、「信じられない」と言って、ショックを受けたようだ。
顔が青ざめている。
「レーナは面白いなぁ。ザーナ?君が断られたの初めて見たよ。やっぱり伶奈を転生させたのは間違いなかったね」
ケミルは大喜びだった。
ーレーナ、レナという名が前世の名前でしょうか?
「はい。若宮伶奈と言いました。22歳で亡くなって、こうしてレーナとして生きています」
私は、改めてザーナと向き合い自己紹介をした。いくら契約しないにしても精霊の王様に対して失礼がないようにしなくちゃね。
ーレーナ、いえレナとお呼びしても?私はあなたが赤ん坊の頃から側で見ていました。外見もとても可愛らしくありましたが、魂の美しさに私は、とても強く惹かれたのです。どうか私と契約してください。
「だ、ダメです!!」
ーど、どうしてでしょう?私ほどあなたの力になれる者は居ないハズです。
「他の精霊さんでも、私の魔力の量を誤魔化したり、属性を少なく見せることは出来るんですよね?」
ーそれくらいなら。他の者にも出来ますが会話が出来る者は居ないので、あなたが探している転生者のことを話せる者は居ないですよ?
私は、バッとケミルを見ると、困ったような顔をして頷く。
ザーナは本当のことを言っているらしい。
「だけど、レナ、君の魔力を多めに与えてあげれば成長していくから時間はかかるけど会話することも可能だと思うよ?」
ーケミル!ひどいですね。どうして私の邪魔をするのでしょう?
「可愛い僕の転生者には正しい情報をモットーにしてるからね。邪魔なんてとんでもないよ」
ケミルは、悪びれることもなくあっけらかんとして、ザーナは悔しそうだ。
ザーナがなんとなく可愛そうに見えて契約してあげてもいいかしら?と思うがやはり精霊王と契約するなんておこがましいと思い直す。
ーレナ。私の何がいけないのでしょう?
情に訴える作戦にしたらしい。
「どこも。ザーナはとても素晴らしい精霊王と思います。だからこそ私では身に余る存在なのです。すいません」
本当、ごめんなさい。
ー分かりました。レナはどのような精霊がお好みでしょうか?人間のように、男タイプ、女タイプに分かれており、私のように人型サイズに変えれる者は稀ですが、黒髪、赤髪も居ますよ。
「あの、手のひらサイズの小さい精霊さんは居ないのでしょうか?」
自分がまだ7歳と小さいので大人サイズの形は少し怖い。
ザーナの目がキラリと光る。
ーレナは小さき者がお好きなのでしょうか?
「私の精神は、22歳と大人ですが、まだこのように身体は7歳と小さいので、あまり大きい方よりは小さい方の方がいいです」
ー手のひらサイズは、かなり力の少なき者で、あなたのお力になれるような者は居ないですね。ですが、レナより幼き者なら心当たりがあります。
「本当ですか?紹介してくださいませ」
ー分かりました。その者を呼び出しますので私は一旦消えます。
そういうと、ザーナがスッと消えたかと思うと、そこには3歳くらいの金髪の可愛い男の子がそこに居た。
ー僕と契約してくれる?
可愛く首を傾けお願いポーズをする少年!
あざとかわいい!
ケミルは、背中をこっちに向けて肩を震わせていた。
「か、可愛い!!契約します!」
私は、あまりの可愛らしさに陥落してしまった。
ー嬉しいっ!お姉ちゃん、好き
少年が私の胸に飛び込んできたので、私はギュッと抱きしめた。
可愛い!可愛い!ああ、可愛い!
その後、ケミルが笑いながら、その少年は精霊王ザーナが変身した姿だけど良かったのかい?と楽しげに聞いてきた。
私は、胸の中にいる少年を改めて見た。
可愛いとしか見なかったが、ザーナの面影がある。
慌てて、抱きしめていたのを離した。
ーレナ?僕はザーナだけど、もう契約しないなんて言わないよね?
ザーナ少年は、やっぱり可愛いかった。
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