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新たな生活
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私は、3ヶ月ですっかり回復して幼児体型を取り戻せた。
最初、病院の鏡で自分の顔を見た時は、ギスギス、パサパサとした激やせの子供で、自分で見ても怖かったが、今では、ほっぺがぷっくりとなって、自分でも言うのもあれだけど、可愛くなっていた。
目がパッチリしてるし、睫毛が長い!え、1cm以上あるよね?
髪も艶が出て、サラサラになった。
退院の許可が降りて、霧島家に引き取ってもらえたんだよ、と聞いた時は、泣いたね!嬉しくて!
この世には神も仏もないと思ったのは間違いのようだ。
神様ありがとう!!
お父さんがお迎えに来てくれて、久々に会った時には、お父さんも涙ぐんで「可愛くなったな」と嬉しそうに笑ってくれた。
新しい生活といっても、前世での家族だし、元々自分の部屋。
転生としては、かなり恵まれてると思う。
まぁ、死にそうになってわけだから、今となってはだけど。
ただ、自分自身がミニマムになってしまったので、何をするにも不便なことこの上ない。
椅子が高い、ベッドも高い。
トイレにもドアさえ開けられない!
「不便すぎる!」
と私が叫んでしまっても仕方ないことだと思う。
「なっちゃん」
カズが私を呼ぶ。
どうも、元姉を呼び捨てにすることを躊躇った結果、なっちゃんに落ち着いたようだ。
「カズお兄ちゃん」
私が、うるうると瞬きしながら見上げると、カズがウッと胸を押さえた。
弟はどうも妹の魅力に悶えてるらしい。
一度気付いてしまうと止められなくなっちゃうんだよね。カズ面白いわー。
「なっちゃん、もうからかうのやめて」
はぁ、とため息をつくカズは、昔の中学の頃と違って、背も高くなって、声も声変わりしていて男らしくなってる。
私だけが、小さくなってしまった。
「なっちゃんが、住みやすいように、今から踏み台を作るよ」
「わぁ!うれしい!!私も手伝うよ」
小さい段ボールから少し大きめの段ボールに新聞紙を丸めて詰め込んで、ガムテープでいくつも閉じた。
「たくさん出来たけど、まさかこれで完成とか言わないよね?」
私が、可愛さも欠片もない、段ボールの山を見て言うと、ガスはギクリと肩を揺らした。
やっぱりね、まぁ男の子だし、これを可愛くしようなんて思わないか。
よし!じゃ、可愛い布で私がカバーを作ろう!
「カズお兄ちゃん、私カバー作るから布が欲しいの。今から一緒に買いに行こう?」
可愛くおねだりすると、カズは「はい、はい。お嬢様」と耳を赤くしながら頼みを聞いてくれるのだった。
お母さんに、カズと布を買いにお買い物に行くと言うと、お母さんも一緒に行くと言うので3人でお買い物に行くことになった。
「なっちゃん、その服似合う!」
因みにお母さんも、なっちゃん呼びになった。
小さな子に、「ちゃん」付けしたくなる気持ち、私もわかる。
今日の服は、寒くなってきたのでウサミミフードがついているコートにミニスカートにお尻から足までのスパッツを履いている。リュックもピンクのうさぎで可愛い。
可愛くていいんだけどね!中身16才だから!!
もう少し、シックなコーデでもいいと思うんだけどな。
でも、この菜津の体型と顔に合ってるのも事実。
ウム、あざと可愛らしく生きてみるか。
カズは、イチコロだよね。
クスリと思い出し笑いをしながら、鏡の前でポーズを決めたら、カズが固まった。
「な、な、なっちゃん!可愛いすぎる!誘拐されちゃうよ?」
カズよ、それはちと大げさではなかろうか?
お兄ちゃん呼びは、カズを危険な道に行かせてしまったのかもしれない。
う、うん、カズってやっぱり呼び捨てにしとこう!
ごめんね、お姉ちゃんが、悪かったような気がする。
「カズ、私は普通の3才とは違うの。中身は16才なんだから心配しなくても大丈夫だから」
私が小さな胸を反らしてどや顔になる。
カズは、頭を押さえた。
「なっちゃんは、何にも分かってない。そんなこと自慢したところも可愛いすぎる!」
「ええっ!」
「あと、もうお兄ちゃんって呼んでくれないわけ?」
シュンと耳としっぽが垂れ下がってるのは幻像だろうか?
「カズは、お兄ちゃんって言うよりも、やっぱ可愛い弟だからね?カズって呼んでもいい?」
小首を傾げて聞いてみる。
「うっ、なっちゃんズルい」
「ん?何か言った?」
「ううん、分かったよ、今まで通りカズって呼んで。なっちゃん」
カズは、優しい笑顔で、私の頭を優しく撫でると、私を抱っこした!
えっ!抱っこ?えっ?
「か、カズ!」
「エヘヘ。なっちゃん可愛いからさ、ずっと抱っこしてみたかったんだよね」
いいでしょ?と甘えたように私の目を覗きこんだ目線は、昔の弟のものでー。
そう、私は昔からその可愛い弟に弱かったのだった。
「うっ、弟に抱っこされちゃう姉って。うーん、今は妹だし……わ、わかったよ。いいよ、でも落とさないでよ?」
「そんなこと当たり前だよ、なっちゃんは安心してくれていいよ」
そんな様子を見てた母は、クスクスと笑いだした。
「ふ、うふふっ、やだおかしい!ふふっ」
「お、お母さん?」
「あー、仲の良かった姉弟のやり取りを見て、真由が還ったんだって、うふふ、あ、なっちゃんだよね、ごめんね」
お母さんは、笑いながら目に涙をためていた。
「お、お母さんっ!うっ、や、やだ、私まで泣けてきちゃうよ」
カズも、目がうるうるしだしてるし、自然と私を強くギュッと抱き締めた!
「い、痛っ!つ、強い、カズ!ギブ!」
「あ、ごめん、なっちゃん」
慌てて加減をするカズ。
この日は、沢山の布と、お母さんとカズで私の抱っこの取り合いをしたり、私の洋服を買いに寄り道したり、幸せいっぱいな1日を過ごしたのだった。
最初、病院の鏡で自分の顔を見た時は、ギスギス、パサパサとした激やせの子供で、自分で見ても怖かったが、今では、ほっぺがぷっくりとなって、自分でも言うのもあれだけど、可愛くなっていた。
目がパッチリしてるし、睫毛が長い!え、1cm以上あるよね?
髪も艶が出て、サラサラになった。
退院の許可が降りて、霧島家に引き取ってもらえたんだよ、と聞いた時は、泣いたね!嬉しくて!
この世には神も仏もないと思ったのは間違いのようだ。
神様ありがとう!!
お父さんがお迎えに来てくれて、久々に会った時には、お父さんも涙ぐんで「可愛くなったな」と嬉しそうに笑ってくれた。
新しい生活といっても、前世での家族だし、元々自分の部屋。
転生としては、かなり恵まれてると思う。
まぁ、死にそうになってわけだから、今となってはだけど。
ただ、自分自身がミニマムになってしまったので、何をするにも不便なことこの上ない。
椅子が高い、ベッドも高い。
トイレにもドアさえ開けられない!
「不便すぎる!」
と私が叫んでしまっても仕方ないことだと思う。
「なっちゃん」
カズが私を呼ぶ。
どうも、元姉を呼び捨てにすることを躊躇った結果、なっちゃんに落ち着いたようだ。
「カズお兄ちゃん」
私が、うるうると瞬きしながら見上げると、カズがウッと胸を押さえた。
弟はどうも妹の魅力に悶えてるらしい。
一度気付いてしまうと止められなくなっちゃうんだよね。カズ面白いわー。
「なっちゃん、もうからかうのやめて」
はぁ、とため息をつくカズは、昔の中学の頃と違って、背も高くなって、声も声変わりしていて男らしくなってる。
私だけが、小さくなってしまった。
「なっちゃんが、住みやすいように、今から踏み台を作るよ」
「わぁ!うれしい!!私も手伝うよ」
小さい段ボールから少し大きめの段ボールに新聞紙を丸めて詰め込んで、ガムテープでいくつも閉じた。
「たくさん出来たけど、まさかこれで完成とか言わないよね?」
私が、可愛さも欠片もない、段ボールの山を見て言うと、ガスはギクリと肩を揺らした。
やっぱりね、まぁ男の子だし、これを可愛くしようなんて思わないか。
よし!じゃ、可愛い布で私がカバーを作ろう!
「カズお兄ちゃん、私カバー作るから布が欲しいの。今から一緒に買いに行こう?」
可愛くおねだりすると、カズは「はい、はい。お嬢様」と耳を赤くしながら頼みを聞いてくれるのだった。
お母さんに、カズと布を買いにお買い物に行くと言うと、お母さんも一緒に行くと言うので3人でお買い物に行くことになった。
「なっちゃん、その服似合う!」
因みにお母さんも、なっちゃん呼びになった。
小さな子に、「ちゃん」付けしたくなる気持ち、私もわかる。
今日の服は、寒くなってきたのでウサミミフードがついているコートにミニスカートにお尻から足までのスパッツを履いている。リュックもピンクのうさぎで可愛い。
可愛くていいんだけどね!中身16才だから!!
もう少し、シックなコーデでもいいと思うんだけどな。
でも、この菜津の体型と顔に合ってるのも事実。
ウム、あざと可愛らしく生きてみるか。
カズは、イチコロだよね。
クスリと思い出し笑いをしながら、鏡の前でポーズを決めたら、カズが固まった。
「な、な、なっちゃん!可愛いすぎる!誘拐されちゃうよ?」
カズよ、それはちと大げさではなかろうか?
お兄ちゃん呼びは、カズを危険な道に行かせてしまったのかもしれない。
う、うん、カズってやっぱり呼び捨てにしとこう!
ごめんね、お姉ちゃんが、悪かったような気がする。
「カズ、私は普通の3才とは違うの。中身は16才なんだから心配しなくても大丈夫だから」
私が小さな胸を反らしてどや顔になる。
カズは、頭を押さえた。
「なっちゃんは、何にも分かってない。そんなこと自慢したところも可愛いすぎる!」
「ええっ!」
「あと、もうお兄ちゃんって呼んでくれないわけ?」
シュンと耳としっぽが垂れ下がってるのは幻像だろうか?
「カズは、お兄ちゃんって言うよりも、やっぱ可愛い弟だからね?カズって呼んでもいい?」
小首を傾げて聞いてみる。
「うっ、なっちゃんズルい」
「ん?何か言った?」
「ううん、分かったよ、今まで通りカズって呼んで。なっちゃん」
カズは、優しい笑顔で、私の頭を優しく撫でると、私を抱っこした!
えっ!抱っこ?えっ?
「か、カズ!」
「エヘヘ。なっちゃん可愛いからさ、ずっと抱っこしてみたかったんだよね」
いいでしょ?と甘えたように私の目を覗きこんだ目線は、昔の弟のものでー。
そう、私は昔からその可愛い弟に弱かったのだった。
「うっ、弟に抱っこされちゃう姉って。うーん、今は妹だし……わ、わかったよ。いいよ、でも落とさないでよ?」
「そんなこと当たり前だよ、なっちゃんは安心してくれていいよ」
そんな様子を見てた母は、クスクスと笑いだした。
「ふ、うふふっ、やだおかしい!ふふっ」
「お、お母さん?」
「あー、仲の良かった姉弟のやり取りを見て、真由が還ったんだって、うふふ、あ、なっちゃんだよね、ごめんね」
お母さんは、笑いながら目に涙をためていた。
「お、お母さんっ!うっ、や、やだ、私まで泣けてきちゃうよ」
カズも、目がうるうるしだしてるし、自然と私を強くギュッと抱き締めた!
「い、痛っ!つ、強い、カズ!ギブ!」
「あ、ごめん、なっちゃん」
慌てて加減をするカズ。
この日は、沢山の布と、お母さんとカズで私の抱っこの取り合いをしたり、私の洋服を買いに寄り道したり、幸せいっぱいな1日を過ごしたのだった。
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