美雨のひみつ日記

おやつも炭水化物

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7 いとこのお兄ちゃんの家でエッチな本を見つけて、お兄ちゃんが部屋を出たすきにこっそり見ながらオナニーしちゃう……

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美雨は今日、親戚同士の集まりに出るため父方の叔父の家にお邪魔している。
昼過ぎに向かうと既にほぼ全員が集まっており、
広い客間を横切るように繋げたテーブルにはたくさんの料理が並んでいた。


美雨はやることもなくテーブルの端にちょこんと座っていると、
古い建付けの階段をギシギシと軋ませながら従兄の陽太が降りてきた。
どうやらつい先ほどお風呂から上がったところだったらしく、
乾きかけた髪の上にはタオルが乗ってる。


叔母さんが今頃降りてきて!と小言を言うと、
陽太は返事をせずにのんびりと身体を伸ばした。
陽太は従兄の中でも唯一美雨と歳の近い中学生で、
親戚同士で集まるとたまに一緒にゲームをしている。
美雨はTVゲームにはまるで興味がなく、遊んでもいまいちおもしろさがわからないためいつもなんとなく遊んでいた。


陽太は端に座っている美雨に気づくと、ふらっと手を振ってきた。
美雨も軽く会釈をしてこんにちはと声をかける。


「美雨ちゃん久しぶり。
 今日もゲームしよーぜ」


陽太はのんびりとした声でそう言った。
美雨もその言葉にうなずき、テレビの前に移動しようとする。
すると陽太がそっちじゃないよとテーブル越しに声をあげた。


「え?だって……いつもここで……」


「今古いテレビ部屋にあるから
 二階でできるんだよ」


陽太はのんびりとそう言った。
なんでも先月だいぶ傷んでいた一階のテレビをもらい、
自室に引き取らせてもらったらしい。
陽太の部屋は二階にあって、美雨は今までに一度も入ったことがない。
叔母さんにこれ食べたらと渡された駄菓子を両手一杯に持ち、
美雨は陽太とともに二階に上がった。


古い木造の廊下は少し歩いただけでギシギシと軋む。
陽太がどうぞと招き入れた部屋に美雨も入っていく。


陽太の部屋に入ると、勉強机には漫画本やゲームソフトが大量に積まれ
壁には海外のアーティストと思われる誰かの黒っぽいポスターが貼られていた。


陽太に適当に座ってと声をかけられ、
美雨は座布団の上に正座した。


昨日からつけっぱなしなのか、テレビには既に黒いゲーム機がつながれている。


陽太は勉強机の上の山から一枚のゲームソフトを取り出すと、
それを美雨に見せてきた。


「これ先月出たばっかなんだよ。
 ちょっとやってみない?」


美雨はうんと頷き、陽太がゲーム機を起動するところを何気なく眺める。
タイトルに大きくゲーム機の名前が出たかと思うと、
銃を持った強そうな男の人が出てきた。
緑色の肌をしたゾンビのような敵を次々に撃っている。


陽太はタイトル画面からデータを選択すると、いきなり美雨にコントローラーを預けた。
美雨はえ?え?と同様しながらじわじわとにじり寄ってくるゾンビを倒すため適当にボタンを押した。
主人公は何かを振りかぶるような仕草を繰り返しているが、
どうやらその仕草自体に殺傷能力はないらしくゾンビには全く効いていない。

美雨が混乱しているうちにゾンビは主人公に噛みつき、主人公もゾンビになってしまった。


「ひ、ひどいよ。やり方わからないのに……」


美雨があわあわと慌てふためきながら抗議をすると、
陽太はごめんごめんと楽しそうに笑う。


「このゲームって全く知らない人にさせると滅茶苦茶予想外な行動とるから
 面白いんだよー。じゃ、今度俺がやるね。」


陽太がそういって別のデータを開くと、美雨の時は一体しかゾンビがいなかったのに対して今度は四方八方からゾンビが襲いかかってきた。
おそらく美雨の遊んだ時のものは開始からほとんど進められていない序盤で、
陽太の遊んでいるものはある程遊び進めたデータなのだろう。


陽太がカチャカチャカチャッとコントローラーのあらゆるボタンを素早く打ち込むと、
どう見てもよけきれないような滅茶苦茶な動きで襲ってくる大勢のゾンビ達を
無傷のままであっという間に全滅させてしまった。


ゲームに詳しくない美雨でも、陽太がゲームの操作に長けていることを
改めて思い知らされるほどのものだった。


美雨がすごい!と感想を述べると陽太もでしょ?と嬉しそうに笑う。
実はコマンドに裏技が……と陽太が説明し始めたところで誰かがドアをノックした。
陽太が振り向き何ー?と尋ねると、叔母さんが扉を開けて顔を覗かせた。


「陽太、ケンちゃんから電話。
 今保留してあるから出てきて」


陽太はんーと適当な相槌を打ち立ち上がった。


「美雨ちゃん、よかったら俺のデータで遊んでていいよ。
 もしかしたら電話長いかもだから」


美雨はこくりと頷き、陽太は叔母さんと一緒に一階へ降りて行った。
美雨は陽太の真似をして主人公にいろいろなアクションをさせようとしたが、
そもそも操作方法を知らない初心者が滅茶苦茶にボタンを押したところで
陽太のように操作できるわけではない。
せいぜい3分ほどであっという間にゲームオーバーになってしまった。
画面にはまた最初のムービーが流れ始める。


陽太の言った通り、電話は長引いているようだった。
美雨は正座で座っていた足を崩すと、何気なく部屋を見渡した。
よく見ると今遊んでいるもの以外にも別のゲーム機があるらしく、
隅の方にいくつかの箱が積まれていた。


美雨はふあっと欠伸をしながら畳に寝転がる。
ふと目線の先のベッドの下に何かがあることに気づいた。
フタのされていない厚みの薄いダンボールに何かが入っているようだ。
でも、なんでわざわざこんな取り辛そうな場所にしまうのだろう。


美雨は何げなくダンボールを引っ張ってみる。
あまり中身が入っていないらしいダンボールは、
スサスサと擦れる音をさせながらあっけなくベッドの下から出せた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



美雨が斜めに持ち上がったフタの間から中身を覗いてみると、
裸の女性の写真が載った雑誌のようなものが見えた。
美雨は反射的に自分の見てはいけないものと気づき、慌てて目を反らす。


美雨は顔を真っ赤にし、大慌てでダンボールを元の場所に押し返す。
心臓がドクンドクンと大きな音を立てて跳ねるのを聞いた。
まさかこんな思いもよらないところであんなものを見てしまうなんて……。
よくクラスの男子たちが「河原にエロ本落ちてた」等と話しているのを
聞いたことがあるが、まさかこれが、そのエロ本というものなのだろうか。


倫理的に小学生が見てはいけないものだということは明らかにわかる。
じっくり見なくてもかなり刺激の強そうな表紙だった。
陽太くんが持っているということは、男の人はみんな持っているのかな。
美雨はそんなことを考えていたが、次第に中身が気になり始め
居てもたってもいられなくなった。


美雨は扉をそうっと開け、一階で電話しているはずの陽太の声に耳を傾けた。
陽太は例のケンちゃんとやらとまだ話しているらしく、まだまだ電話は終わりそうにない。
陽太には悪いが、美雨は先ほどの雑誌をこっそり覗くことにした。


一度ベッドの下に押し込めたダンボールをもう一度引っ張り、
フタを開けて今度は表紙もじっくりと見る。
「〇れた〇吹き絶頂MAX」「〇〇な〇乱SEX」「〇れ〇れ素人ナマ中出し」
難しくて読めない漢字がいくつかあったものの、
響きから明らかにいやらしい何かなのだと察しがつく。
表紙に写った大人の女の人は服を着ておらず、
自分で自分の胸を鷲掴みにしていた。


美雨は初めて見る母親以外の女性の裸になんともいえない背徳感を覚え、
身体中が火照ってくるのを感じた。
ドクンドクンを鼓動が早くなるのを感じながら、
美雨は表紙をめくってみる。


めくったページには、裸の男の人と女の人が写った写真が載っている。
女の人はベッドの上に四つん這いになっており、
その背後から身体を重ねて抱きしめるように男の人が身体を押し付けている。
男の人の腰はぴったりと女の人の腰に密着しているようだ。


女の人の表情はなんとも形容しがたいものに見えた。
しかめた眉の両端は下がり、口は何かを言いたげに半開きになっている。
痛がっているとか嫌がっているとかそういう類の表情というよりは、
むしろ望んで享受しているような……。


これは、何をしているのだろう……?
裸同士でただ抱きしめているだけ?
わざわざこんな不自然な体勢で?
わからないけれど、すごくいやらしい感じがする……。


美雨は息が荒くなるのを感じながら、こっそりとスカートの中の割れ目に触れてみた。
ほんの少し湿り始めた美雨の割れ目が、刺激を求めているかのように熱を持っている。
美雨は雑誌の男女の写真をみながらあそこを触る。
刺激を待ち望んでいた美雨の割れ目は、嬉しそうにくちゅっと音を立てて見せた。
美雨は写真のように裸で抱き合ったらどれほど気持ちいいのだろうと思いを巡らせる。


確か、前に学校の保険体育の授業で赤ちゃんをつくるために異性同士の「性交」
が行われるって習ったけど、具体的にどんなことをするのかまではわからなかった。
まさか、裸同士で抱きしめあうだけでもできちゃうのかな……。
美雨はあまりに過激な情報に頭がついていけず、ぼんやりとしてくるのを感じた。
美雨が顔を赤らめていると、階段が人の重みで軋む音が聞こえてきた。
電話を終えた陽太が戻ってくるようだ。


美雨は慌てて表紙を閉じ、ダンボールを元あった位置に戻した。
陽太がガチャッと扉を開ける。


「ごめんごめん。やっぱし長くなっちゃった。
 どう?倒せた?」


「ううん。やっぱり陽太くんの方が上手みたい。
 すぐゾンビにされちゃった……」


美雨がそう返すと、陽太があははと明るく笑う。


「慣れないうちは案外難しいんだよねー。
 でも今度は見ててあげるからもっかいやってみたら?」


陽太の申し出に美雨も素直に頷き、陽太はもう一度先ほどのデータを呼び出す。
美雨にはいとコントローラーを貸してくれた。
また先ほどのゾンビが腕を伸ばして追ってくる。


美雨がカチャ……カッチャ……と不器用にいくつかボタンを押すと、
主人公は敵のいない空間に向かってでたらめに武器を振り回し、
あっという間に倒されてしまった。
陽太があーあと声をあげる。


「美雨ちゃんほんっと下手だなー。
 じゃ、そこのコマンド教えたげるよ」


陽太は美雨の背後に回ると、
腕を伸ばして美雨の手の上から自分の手を重ねるようにコントローラーを持った。
美雨は恥ずかしさと緊張で顔がじんわりと赤くなり、鼓動が早くなるのを感じた。
陽太からはお風呂に入ってからあまり時間が経っていないせいか、
ほのかにシャンプーのようないい香りがふわっと香る。


「いい?ここはRを押しながらBを押せばローリングで攻撃を避けられるんだけど……
 こうやって……こう。
 で、ここでこうやると銃に切り替えられて……」


陽太は自身の操作で見本を示しながら真剣に教えてくれているようだったが、
もはや美雨の頭にはその情報が入ってこなかった。
さっきのいやらしい雑誌の中の男女の姿が脳裏に浮かぶ。


もしも今美雨と陽太が裸だったら、この体勢で身体をくっつけているだけで
子供ができてしまうのだろうか……?
陽太の腕に包み込まれるような感覚に、
美雨はあそこからいやらしい液体がにじむのを感じた。
ドッドッと脈打つ心臓の大きな音が陽太に聞こえてしまわないかと心配になる。


普段他人との関わりが極力薄い美雨にとって、
今日の陽太のような距離の取り方はあまりにも刺激が強すぎた。
陽太にとっては異性として意識したわけでもないただの何げない行為でも、
美雨にとっては身体が火照るほどに刺激的なのだ。


陽太は相変わらず見本を見せながら説明している。


「……で、この敵はロケットランチャーしか効かないから、
 ここで切り替える。こんな感じだね。」


陽太は一通り説明を終えると、美雨からすっと離れて近くにあぐらをかいて座った。
美雨は陽太の腕に包み込まれるような感覚を失って内心がっかりと気落ちする。


「美雨ちゃん、どうしたの?
 もしかしてこのゲーム、あんまし好きじゃない?」


美雨の気乗りしない表情に気づいたのか、心配して声をかけてくる。
美雨はううんと愛想笑いを浮かべる。
こうなったらあれのことを聞いてみようか……。
いや、それだけはやめた方がいい。


美雨は陽太が美雨でも楽しめそうなソフトがないかと
机の上を漁るのをぼんやりと眺めた。


この前近所に住む山内さんのお宅で、
美雨はゴールデンレトリーバーのペロに大事なところを舐められた。


犬に舐められてもどうにかなりそうなくらい気持ちがよかったのに、
もしも人に舐められたらどうなっちゃうんだろう……。


美雨の蕾からとろりと液体が溢れ、
エサをねだる魚のように口をくぱぁっと開いて
刺激をおねだりしているのがわかった。
美雨はもじもじと両脚をこすり合わせる。
早く……触りたい……もう……限界……。


美雨がトイレで済ませるかどうか決めあぐねていると、
また叔母さんがドアをノックしてきて顔を覗かせた。
さっきのケンちゃんとやらがまた電話をかけてきたらしかった。


ソフトを漁っていた陽太はまたかと呆れたような顔をすると、
美雨ちゃん何度もごめん!と言い残して叔母さんと一緒に降りていった。


美雨は陽太が出ていくのを見送り、こっそり扉を開けて様子を伺う。
もしもさっきの電話で言い忘れたことがあるとかならすぐに済んでしまう
可能性があるが、聞いた感じどうやら少しは時間を稼げそうだ。


美雨は急いでベッドの下のダンボールを引き出すと、中から雑誌を取り出した。
取り出して初めてわかったが、雑誌は全体的に所々がよれていて
まるで何かの液体が零れてかわいた後かのように皺が寄っていた。


美雨は雑誌を開き先ほどの男女の写真のページにすると、
陽太の部屋のティッシュを二枚ほど拝借して写真の女性のように四つん這いになる。


左手では身体を支え、右手では丸めたティッシュを持ち下着の中に差し入れた。
蕾から全身に波のように快感が走った。
待ち望んでいた刺激をようやく得られた美雨の蕾はヒクヒクッと軽く収縮する。
美雨の身体は気持ちよさでブルルッと小刻みに震えた。


美雨は写真の中の女性と自分を重ね、男性を陽太に重ねて妄想する。
裸で四つん這いになった美雨の背後から、陽太が身体を包み込むように重ねてきて……
それで……赤ちゃんが……


美雨は熱を持ち過ぎた頭で意識が朦朧とするのを感じながら、
丸めたティッシュで望むままに蕾を刺激した。
蕾からは次から次へと液体が溢れ、
ぐちゅっといやらしい音を立て始める。


美雨が体勢を変えて最後までしようと思い立った頃、階段の軋む音が聞こえた。
美雨は慌てて雑誌を戻し、丸めたティッシュをゴミ箱に捨てようと探したが
ゴミ箱がない。


足音はすぐ近くまで迫ってきている。
美雨は丸めたティッシュを下着の中に隠し、違和感のないようにまた正座をした。
くしゃくしゃに丸めたティッシュが密着する下着に押し出されて美雨の割れ目に
食い込む。美雨はブルッと身体を震わせた。


陽太が扉をガチャッと開けると、美雨は先ほどまでと変わりなく
正座をしている。


「ほんとごめんね。
 なんか大事な用らしいけど一回で済ませてくれりゃいいのに」


陽太がよいしょと腰を据え、今度はRPGにしない?と美雨に提案する。
美雨はうんと返事をし、ついでにちょっとトイレを借りるねと申し出た。
陽太はどうぞどうぞと返事をする。


美雨は陽太の部屋を出ると、ティッシュの玉が敏感なところを刺激する
気持ちよさにぐっと耐えていた。
思っていたよりも刺激的で、今もとろりと液体が溢れている。


美雨は二階のトイレに誰もいないことを確認すると、入って鍵を閉めた。
やっと先の続きができる。


美雨が先ほどのティッシュを取り出すと、
美雨のいやらしい液体をたくさん吸ってしっとりとカサが減っていた。
美雨はそのティッシュの上に何重にもトイレットペーパーを巻き付け
さらに大きな玉を作る。


先ほどのように下着の中に入れると、ティッシュとはまた違う肌触りが
美雨の蕾を刺激した。
美雨は便座に座り、下着の中に挟まったトイレットペーパーにあそこを押し付ける。
前後に何度もこすり付け、美雨のいやらしい液体がとろりと溢れる度に
トイレットペーパーに吸われるのを感じた。


人の家でこんなことをするなんて……。
本当はダメなのに……。
そう思うことは美雨にとっては逆効果で、余計に脳と身体が熱くなってきてしまう。


美雨はこの後もしばらくトイレにこもり、
後々陽太から扉越しに体調を心配され
必死に気の利いた理由を考えなければならなくなるのであった。

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