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神仙様
神仙様
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あれから、3か月過ぎた。私は神殿でたくさんの人達の悩みを消したり、病気を治したりしている。それだけでなく、みなさんが幸せに暮らせるようにとも、玉に念じ、その後はみなさん、とても幸せだと私に感謝の言葉を言ってくれる。
相変わらず、尚輝のことも真希のことも静佳のこともわからない。久米さんがあの後どうなったのかもわからない。
「神仙様、今日のご予定です」
私にあてがわれた秘書の人がスケジュール表を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。他に何かありますか?」
「いいえ。これだけでございます」
秘書の人が丁寧にお辞儀して部屋を後にした。
あの後、5万人もの人達がここに来ている。
しかもまだまだ増える勢いだ。
私の新しい宗教は"神仙教"と言う名前で今では知らない人はいない。
私は幸せそうな笑顔の人達を見て、今自分がしてることは、それほど悪いことでは無いように思えてきた。同時にあの小田にしても宮川にしても少しズレているだけで平和について人々の幸せに対して真剣に考える人達のようにも思えてきた。
「神仙様、小田様がお越しです」
「わかりました。私の部屋にお通しして下さい」
私は秘書の方にそういうと私のプライベートルームに向かった。私はエレベーターに乗り、最下層の部屋に向かう。私のプライベートルームは2つあり、一つは来客用で、もう一つは私専用の部屋だ。
部屋に入ると小田と宮川が椅子に腰掛けている。2人は立ち上がり、また貴族が挨拶するように腕を体の前に回して会釈する。
「ミセスかの子、ごきげんよう。いやー。あなたの力は大したもんだ。信者も順調に増えている」
「はい、この短期間に5万人になりましたね」
私がそういうと小田はニヤリと笑った。
「5万人?ハハハ!今や20万人を超える勢いですよ。そうです。20万人は超えている」
小田の言葉に私は驚いた。20万人を超えている?しかもさらに増える勢い?
私は確かめる為に小田に聞いた。
「本当に20万人を超えているんですか?」
「ええ、超えてます。青木町の古ビルも小倉町の古ビルも改修を終えて、あそこも人が入り切れないんですよ。あと、5つくらい支部が必要ですね。ハハハ!」
小田はとても愉快そうに笑う。宮川もニヤニヤしながら私を見つめている。
「ところでミセスかの子。だいぶ人も集まりました。次の段階に進みたいんですが、よろしいですね」
「次の段階?」
私は何か悪い予感を感じた。ただ、たくさんの人達を幸せにするだけじゃないの?
それ以上のことがあると言うの?
小田がニヤリと笑って口を開いた。
「信者にした連中全て、洗脳していただきたい」
私は小田のその言葉に耳を疑った。幸せにするだけ、平和の為だけと小田も宮川も言っていた。なのに、洗脳ってどういうこと?
「あの、小田さん、たくさんの人達の幸せの為、平和の為に私の力が必要だったんじゃないんですか?」
小田はさらにニヤリと笑って私を睨みつけるように見つめて言う。
「そうです。平和の為。その為には新しい何かが必要だ。今のあり方が間違っているから平和が無い。だから、まずは新しい国を作ります。
その為の彼らは、そう殉教者というところでしょうか」
「殉教者って、あの人達を殺すっていうんですか?人は殺さないのが条件だったはずです!」
私は小田に負けないくらい睨んで言った。
「おお!ミセスかの子、なんという怖いお顔を。これから日本を滅ぼすんですよ。さらには世界中のすべての国々を。彼らは兵士として招いたに過ぎない!従順な兵士として働くよう、洗脳していただけますね?ミセスかの子!」
「できません!そんなことは!あなたがたは戦争を起こす気ですか!?そんなこと許されません!」
私は小田の言葉に咄嗟にこたえた。宮川が隣りでニヤニヤしているのが不気味だ。
「できない?なら、ご主人やお友達がどうなりますかね?それに戦争なんて野蛮なことはおっしゃらないで下さい。これは革命です。
真の平和の為なら多少の犠牲は必要です」
「違います!あなたがたの言ってることは間違っているわ!私はどんなことがあっても協力できないです!」
私がそういうと小田はニヤリと笑って黙った。カチカチという時計の音だけが、いたずらに部屋の中響いている。
相変わらず、尚輝のことも真希のことも静佳のこともわからない。久米さんがあの後どうなったのかもわからない。
「神仙様、今日のご予定です」
私にあてがわれた秘書の人がスケジュール表を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。他に何かありますか?」
「いいえ。これだけでございます」
秘書の人が丁寧にお辞儀して部屋を後にした。
あの後、5万人もの人達がここに来ている。
しかもまだまだ増える勢いだ。
私の新しい宗教は"神仙教"と言う名前で今では知らない人はいない。
私は幸せそうな笑顔の人達を見て、今自分がしてることは、それほど悪いことでは無いように思えてきた。同時にあの小田にしても宮川にしても少しズレているだけで平和について人々の幸せに対して真剣に考える人達のようにも思えてきた。
「神仙様、小田様がお越しです」
「わかりました。私の部屋にお通しして下さい」
私は秘書の方にそういうと私のプライベートルームに向かった。私はエレベーターに乗り、最下層の部屋に向かう。私のプライベートルームは2つあり、一つは来客用で、もう一つは私専用の部屋だ。
部屋に入ると小田と宮川が椅子に腰掛けている。2人は立ち上がり、また貴族が挨拶するように腕を体の前に回して会釈する。
「ミセスかの子、ごきげんよう。いやー。あなたの力は大したもんだ。信者も順調に増えている」
「はい、この短期間に5万人になりましたね」
私がそういうと小田はニヤリと笑った。
「5万人?ハハハ!今や20万人を超える勢いですよ。そうです。20万人は超えている」
小田の言葉に私は驚いた。20万人を超えている?しかもさらに増える勢い?
私は確かめる為に小田に聞いた。
「本当に20万人を超えているんですか?」
「ええ、超えてます。青木町の古ビルも小倉町の古ビルも改修を終えて、あそこも人が入り切れないんですよ。あと、5つくらい支部が必要ですね。ハハハ!」
小田はとても愉快そうに笑う。宮川もニヤニヤしながら私を見つめている。
「ところでミセスかの子。だいぶ人も集まりました。次の段階に進みたいんですが、よろしいですね」
「次の段階?」
私は何か悪い予感を感じた。ただ、たくさんの人達を幸せにするだけじゃないの?
それ以上のことがあると言うの?
小田がニヤリと笑って口を開いた。
「信者にした連中全て、洗脳していただきたい」
私は小田のその言葉に耳を疑った。幸せにするだけ、平和の為だけと小田も宮川も言っていた。なのに、洗脳ってどういうこと?
「あの、小田さん、たくさんの人達の幸せの為、平和の為に私の力が必要だったんじゃないんですか?」
小田はさらにニヤリと笑って私を睨みつけるように見つめて言う。
「そうです。平和の為。その為には新しい何かが必要だ。今のあり方が間違っているから平和が無い。だから、まずは新しい国を作ります。
その為の彼らは、そう殉教者というところでしょうか」
「殉教者って、あの人達を殺すっていうんですか?人は殺さないのが条件だったはずです!」
私は小田に負けないくらい睨んで言った。
「おお!ミセスかの子、なんという怖いお顔を。これから日本を滅ぼすんですよ。さらには世界中のすべての国々を。彼らは兵士として招いたに過ぎない!従順な兵士として働くよう、洗脳していただけますね?ミセスかの子!」
「できません!そんなことは!あなたがたは戦争を起こす気ですか!?そんなこと許されません!」
私は小田の言葉に咄嗟にこたえた。宮川が隣りでニヤニヤしているのが不気味だ。
「できない?なら、ご主人やお友達がどうなりますかね?それに戦争なんて野蛮なことはおっしゃらないで下さい。これは革命です。
真の平和の為なら多少の犠牲は必要です」
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