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二人のその後・番外編
【番外編】ほろ苦くて甘いバレンタイン※(終)
「葵……」
「ん、やっ……だめだよ、まだ食器もなにもっ……」
「あとで俺が全部やるから」
「でも、ひゃっ……」
薄手のニットの上からまさぐるようにして彼女の体に触れる。
形のいい柔らかいそこに顔を埋め、思いっきり息を吸い込んだ。
「やだ何してんの!?」
「いい匂いする」
「変態! あ、もうっ……」
耐えきれず、唇を包み込むようなキスをした。
「んっ、ふぅっ……」
キスを続けながら、服の下へと手を潜り込ませる。
さらに下着を潜らせるようにして直接胸に触れ、その感触を確かめるように形を変えた。
手に収まるくらいの、このちょうどいい大きさが好きだ。
時々胸の先を手が掠め、そこが硬くなり始めていることに気づく。
「っここで、するの?」
そう言って俺を見上げてきた葵の潤んだ瞳と火照った頬が可愛すぎて、理性は崩壊した。
「する。我慢できない」
勢いよく彼女をソファに押し倒し、覆い被さるようにしながらガチャガチャとベルトを外す。
そしてズボンのファスナーを緩めて前を寛げた。
葵のニットを下着ごとずり上げ、顕になった胸に顔を寄せる。
彼女の匂いが一層濃くなっているそこは、俺だけが知る特別な場所だ。
すっかり勃ち上がった先端を口に含み、じゅっと音を立てて吸い上げる。
「あっ……俊っ……」
葵は俺の頭を両手で抱え、無意識のうちに自分の胸へと押し付けてくる。
いつもならこのまま胸を愛撫し、下へと移っていくのだが、今日はなんだかそれでは我慢ができなかった。
気づけば葵の胸元に噛み付くようにして、自分の痕跡を残していたのだ。
「っ!? 痛い……」
「っごめん」
いわゆるキスマークというものだ。
付き合いたての頃は若気の至りということもあってよくつけていたのだが、ここ最近はもちろんつけたことなどない。
「キスマーク、つけたの?」
だから当然葵も驚いた顔をして俺の方を見ている。
「ごめん、なんか勝手につけちゃってた」
「珍しい。キスマークなんていつぶりだろう?」
そう言って笑う彼女に対し、複雑な気持ちがせめぎ合う。
俺以外の男に笑いかけるな。
俺だけを見ていてほしい。
本当は他の奴からも見える場所に数えきれないほどキスマークをつけて、皆に見せびらかしたい。
葵を俺色に染めて、俺でいっぱいにしたい。
しかし幼稚で歪んだ自分本位な欲望が渦巻いていることを、これから先も葵に知らせるつもりはなかった。
「私もつけていい?」
「えっ」
するとまさかの葵の言葉に、上擦った声が出てしまう。
「私も俊にキスマークつけたい」
「……ん」
俺はシャツのボタンを外して下着と共に脱ぎ捨てる。
すると葵が俺の体を引き寄せ、ちゅっと鎖骨の下辺りを吸い上げた。
「上すぎたかな?」
「見えてもいいし、大丈夫」
見えたところでなんの問題もないし、むしろ大歓迎だ。
「あれー、うまくつかない。こうかな?」
唇を離した場所はわずかに赤みを帯びただけで、はっきりと痕が残らなかった。
諦めずに葵は何度もそこに唇を寄せている。
だがやはり力が弱すぎるのか、思うような痕はつかなかったようだ。
一方の俺といえば、何度も何度も胸元に葵の熱い唇が触れてきたことで、もう我慢の限界なのである。
今すぐ葵に触れたい。
欲望の塊を彼女の中に押し込んでしまいたい。
「きゃっ、俊いきなりどうし……んむっ……ふ、あっ……」
再び葵を押し倒し、激しいキスを送りながら彼女のスカートを脱がせていく。
そして下着の隙間から手を入れると、ぬるっとした場所を探るように指を沈めた。
「あ、やっ……んんっ……」
「ぬるぬる」
「言わなっ……でっ……」
ぐちゃぐちゃと中をかき混ぜるように指を動かすが、既にそこは俺のものを受け入れる準備は整っているようだ。
さっきから破裂しそうなほどに張り詰めている場所が、もうこれ以上は我慢できないと悲鳴を上げている。
「な、葵……」
葵の名前を呼びながら、彼女の体を貫くように欲望を埋める。
「っ……」
突然の挿入に息を呑んだ葵は、俺の背に必死にしがみついてくる。
──可愛い、可愛い……!
彼女を壊してしまうほどに激しく動きたくなる衝動に駆られ、俺はいつもよりも強く腰を打ちつける。
それはまるであの日バレンタインを受け取ることのできなかった後悔と、葵を奪われたらどうしようという焦りをぶつけているかのようだった。
「あっ、あんっ……も、だめっ激し……」
今度は俺の髪をかき上げるようにして触れながら、葵は両足を絡めてきた。
行き場のない自分勝手な葛藤をぶつけているというのに、彼女はそれを受け入れてくれている。
──俺から離れていかないで。
ゴム越しに欲を吐き出す瞬間、そんなことを考えた。
◇
「なあ。中里っていう人、どんな人なの?」
「またその話?」
行為を終えて後処理を済ませ、まだ息を荒げながら二人並んでソファにもたれかかる。
まだ先ほどの会話を引きずっている俺に対し、葵は少し呆れたような顔をしていた。
「……ごめん」
「優しい人だけど、それだけだよ。今回の仕事がひと段落したからもう関わることも減ると思う」
その言葉に胸を撫で下ろす自分がいる。
「私はね、俊」
気づけばいつの間にか俺の手を握りながら、葵がこちらを覗き込みながら話し始めた。
「もう俊から離れていかないから」
「えっ……」
行為の最後に心の中で思ったことを、なぜ葵が知っているのだろうか。
戸惑いの表情を浮かべた俺の姿を見て、葵が面白そうに笑う。
「なんとなくそう思ってるのかなって」
「……ごめん、情けない男で」
「他の男の人と話したりすると、なぜか俊への気持ちが大きくなるの。俊だったらこう言ってくれる、こうしてくれるって考えてる自分がいる」
「葵……」
「私には俊以外ありえないよ」
そう言ってニッコリと笑った葵の顔が眩しくて、思わず目を細めてしまいそうになった。
「大好き」
両腕をこちらに絡めて抱きつく彼女の体を、目一杯抱き締め返した。
これから先の長い人生の中で、間違えた選択をしてしまうこともあるに違いない。
だが絶対に葵を手放すという選択肢を選ぶことだけはないだろう。
彼女のいない生活に色はないのだということを、嫌というほど思い知らされたのだから。
「あ、ねえチョコ食べようよ」
「えー、なんか嫌だな……」
「チョコに罪はないでしょ? 俊が食べないなら私が全部食べちゃおっと」
「……だめ。絶対だめ」
葵は笑いながらブランケットを体に巻き付けてチョコを取りにいく。
その無防備な後ろ姿を眺めながら、間近に迫る結婚式へ思いを馳せた。
──葵。十年間長かったけど、やっと一緒になれるな。
「ちょうど四つ入ってるから二個ずつ食べようね」
「葵が三つ食べていいよ。食べたかったんだろ?」
目をキラキラと輝かせた葵の表情に、つられてこちらまで嬉しくなる。
まるで心だけどこかに置いてきてしまったような顔をしていたあの頃の彼女のことが忘れられていない俺は、こうして無邪気に笑う葵の姿に計り知れないほどの幸せをもらっているのだ。
──久しぶりに藤沢に連絡してみようかな。
そんなことを考えながら、葵が差し出したチョコを一粒口に運んだのである。
──────────────────────
最後までお読みいただきありがとうございました!
この後の二人を少しだけ…
あれから中里は懲りずに葵に話しかけ、プレゼントを渡してきたり食事に誘ってきたりしました。
心配で仕方がない俊はできる限り葵の会社に迎えに行くことを決意。
結局中里は、俊の存在を目にして……というよりは、俊を見つめる葵の幸せそうな顔を目の当たりにして恋心を諦めることになりました。
(俊は自分が迎えに行って牽制したおかげだと思っている)
本編を投稿してから2年以上経っているため、毎回番外編を更新するために文章が変わっていないかドキドキしています。
違和感なく読んでいただけていたら嬉しいです。
また番外編を投稿する予定ですが、恐らく少し先になるかと思います。
その時はまた覗いていただけたら嬉しいです。
「ん、やっ……だめだよ、まだ食器もなにもっ……」
「あとで俺が全部やるから」
「でも、ひゃっ……」
薄手のニットの上からまさぐるようにして彼女の体に触れる。
形のいい柔らかいそこに顔を埋め、思いっきり息を吸い込んだ。
「やだ何してんの!?」
「いい匂いする」
「変態! あ、もうっ……」
耐えきれず、唇を包み込むようなキスをした。
「んっ、ふぅっ……」
キスを続けながら、服の下へと手を潜り込ませる。
さらに下着を潜らせるようにして直接胸に触れ、その感触を確かめるように形を変えた。
手に収まるくらいの、このちょうどいい大きさが好きだ。
時々胸の先を手が掠め、そこが硬くなり始めていることに気づく。
「っここで、するの?」
そう言って俺を見上げてきた葵の潤んだ瞳と火照った頬が可愛すぎて、理性は崩壊した。
「する。我慢できない」
勢いよく彼女をソファに押し倒し、覆い被さるようにしながらガチャガチャとベルトを外す。
そしてズボンのファスナーを緩めて前を寛げた。
葵のニットを下着ごとずり上げ、顕になった胸に顔を寄せる。
彼女の匂いが一層濃くなっているそこは、俺だけが知る特別な場所だ。
すっかり勃ち上がった先端を口に含み、じゅっと音を立てて吸い上げる。
「あっ……俊っ……」
葵は俺の頭を両手で抱え、無意識のうちに自分の胸へと押し付けてくる。
いつもならこのまま胸を愛撫し、下へと移っていくのだが、今日はなんだかそれでは我慢ができなかった。
気づけば葵の胸元に噛み付くようにして、自分の痕跡を残していたのだ。
「っ!? 痛い……」
「っごめん」
いわゆるキスマークというものだ。
付き合いたての頃は若気の至りということもあってよくつけていたのだが、ここ最近はもちろんつけたことなどない。
「キスマーク、つけたの?」
だから当然葵も驚いた顔をして俺の方を見ている。
「ごめん、なんか勝手につけちゃってた」
「珍しい。キスマークなんていつぶりだろう?」
そう言って笑う彼女に対し、複雑な気持ちがせめぎ合う。
俺以外の男に笑いかけるな。
俺だけを見ていてほしい。
本当は他の奴からも見える場所に数えきれないほどキスマークをつけて、皆に見せびらかしたい。
葵を俺色に染めて、俺でいっぱいにしたい。
しかし幼稚で歪んだ自分本位な欲望が渦巻いていることを、これから先も葵に知らせるつもりはなかった。
「私もつけていい?」
「えっ」
するとまさかの葵の言葉に、上擦った声が出てしまう。
「私も俊にキスマークつけたい」
「……ん」
俺はシャツのボタンを外して下着と共に脱ぎ捨てる。
すると葵が俺の体を引き寄せ、ちゅっと鎖骨の下辺りを吸い上げた。
「上すぎたかな?」
「見えてもいいし、大丈夫」
見えたところでなんの問題もないし、むしろ大歓迎だ。
「あれー、うまくつかない。こうかな?」
唇を離した場所はわずかに赤みを帯びただけで、はっきりと痕が残らなかった。
諦めずに葵は何度もそこに唇を寄せている。
だがやはり力が弱すぎるのか、思うような痕はつかなかったようだ。
一方の俺といえば、何度も何度も胸元に葵の熱い唇が触れてきたことで、もう我慢の限界なのである。
今すぐ葵に触れたい。
欲望の塊を彼女の中に押し込んでしまいたい。
「きゃっ、俊いきなりどうし……んむっ……ふ、あっ……」
再び葵を押し倒し、激しいキスを送りながら彼女のスカートを脱がせていく。
そして下着の隙間から手を入れると、ぬるっとした場所を探るように指を沈めた。
「あ、やっ……んんっ……」
「ぬるぬる」
「言わなっ……でっ……」
ぐちゃぐちゃと中をかき混ぜるように指を動かすが、既にそこは俺のものを受け入れる準備は整っているようだ。
さっきから破裂しそうなほどに張り詰めている場所が、もうこれ以上は我慢できないと悲鳴を上げている。
「な、葵……」
葵の名前を呼びながら、彼女の体を貫くように欲望を埋める。
「っ……」
突然の挿入に息を呑んだ葵は、俺の背に必死にしがみついてくる。
──可愛い、可愛い……!
彼女を壊してしまうほどに激しく動きたくなる衝動に駆られ、俺はいつもよりも強く腰を打ちつける。
それはまるであの日バレンタインを受け取ることのできなかった後悔と、葵を奪われたらどうしようという焦りをぶつけているかのようだった。
「あっ、あんっ……も、だめっ激し……」
今度は俺の髪をかき上げるようにして触れながら、葵は両足を絡めてきた。
行き場のない自分勝手な葛藤をぶつけているというのに、彼女はそれを受け入れてくれている。
──俺から離れていかないで。
ゴム越しに欲を吐き出す瞬間、そんなことを考えた。
◇
「なあ。中里っていう人、どんな人なの?」
「またその話?」
行為を終えて後処理を済ませ、まだ息を荒げながら二人並んでソファにもたれかかる。
まだ先ほどの会話を引きずっている俺に対し、葵は少し呆れたような顔をしていた。
「……ごめん」
「優しい人だけど、それだけだよ。今回の仕事がひと段落したからもう関わることも減ると思う」
その言葉に胸を撫で下ろす自分がいる。
「私はね、俊」
気づけばいつの間にか俺の手を握りながら、葵がこちらを覗き込みながら話し始めた。
「もう俊から離れていかないから」
「えっ……」
行為の最後に心の中で思ったことを、なぜ葵が知っているのだろうか。
戸惑いの表情を浮かべた俺の姿を見て、葵が面白そうに笑う。
「なんとなくそう思ってるのかなって」
「……ごめん、情けない男で」
「他の男の人と話したりすると、なぜか俊への気持ちが大きくなるの。俊だったらこう言ってくれる、こうしてくれるって考えてる自分がいる」
「葵……」
「私には俊以外ありえないよ」
そう言ってニッコリと笑った葵の顔が眩しくて、思わず目を細めてしまいそうになった。
「大好き」
両腕をこちらに絡めて抱きつく彼女の体を、目一杯抱き締め返した。
これから先の長い人生の中で、間違えた選択をしてしまうこともあるに違いない。
だが絶対に葵を手放すという選択肢を選ぶことだけはないだろう。
彼女のいない生活に色はないのだということを、嫌というほど思い知らされたのだから。
「あ、ねえチョコ食べようよ」
「えー、なんか嫌だな……」
「チョコに罪はないでしょ? 俊が食べないなら私が全部食べちゃおっと」
「……だめ。絶対だめ」
葵は笑いながらブランケットを体に巻き付けてチョコを取りにいく。
その無防備な後ろ姿を眺めながら、間近に迫る結婚式へ思いを馳せた。
──葵。十年間長かったけど、やっと一緒になれるな。
「ちょうど四つ入ってるから二個ずつ食べようね」
「葵が三つ食べていいよ。食べたかったんだろ?」
目をキラキラと輝かせた葵の表情に、つられてこちらまで嬉しくなる。
まるで心だけどこかに置いてきてしまったような顔をしていたあの頃の彼女のことが忘れられていない俺は、こうして無邪気に笑う葵の姿に計り知れないほどの幸せをもらっているのだ。
──久しぶりに藤沢に連絡してみようかな。
そんなことを考えながら、葵が差し出したチョコを一粒口に運んだのである。
──────────────────────
最後までお読みいただきありがとうございました!
この後の二人を少しだけ…
あれから中里は懲りずに葵に話しかけ、プレゼントを渡してきたり食事に誘ってきたりしました。
心配で仕方がない俊はできる限り葵の会社に迎えに行くことを決意。
結局中里は、俊の存在を目にして……というよりは、俊を見つめる葵の幸せそうな顔を目の当たりにして恋心を諦めることになりました。
(俊は自分が迎えに行って牽制したおかげだと思っている)
本編を投稿してから2年以上経っているため、毎回番外編を更新するために文章が変わっていないかドキドキしています。
違和感なく読んでいただけていたら嬉しいです。
また番外編を投稿する予定ですが、恐らく少し先になるかと思います。
その時はまた覗いていただけたら嬉しいです。
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2人のウブな姿が見れて凄く良かったです( ´艸`)
急に寒暖差が激しくなってきて体調を崩しやすいので身体に気をつけて新作の執筆も頑張ってください。こちらも楽しみにしてます( *´꒳`* )
感想をありがとうございます♡
お返事が遅くなってしまい申し訳ございません💧
そして体調につきましてもありがとうございます😭
初々しい二人の雰囲気を表現するのに苦労しましたが、そう言っていただけると嬉しいです〜✨
新作の方も読んでくださるとのこと、本当にありがとうございます…!
こちらも今小休止中なのですが、年内には完結まで再開できるように頑張ります…✨
ステキな初体験❤
キュンとしました!
続編もお待ちしてます!!
感想ありがとうございます♡
お返事が遅くなり申し訳ございません💧
二人の初々しい雰囲気がうまく書けているか不安だったのですが、そう言っていただけると嬉しいです…!
また少し先にはなってしまうかと思いますが、続編をお届けできるように頑張ります✨
番外編、また続きそうな予感( ´艸`)
見に来た甲斐がありました。楽しみがまた増えました。これからも応援しますので続きをよろしくお願いします(o⚑'▽')o⚑*゚フレーフレー
かなり久しぶりの更新に気づいてくださり、読んでくださりありがとうございます✨
そして再び感想まで😭💕
嬉しいです、ありがとうございます…!!
ぜひ初々しい二人をお楽しみいただけたら…♡