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53何を信じれば
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「アンドリュー様がそのようなことをおっしゃるわけっ……」
「いいえ。確かに検討すると、そうおっしゃっておりました」
私の反論を途中で遮るように、ユーグレン公爵も反論してくる。
「……もう結構です。直接あのお方にお聞きしますから。今日はもう下がってくださいませ」
「直接アンドリュー様にお聞きしたところで、果たして正直にお答えしてくださるかどうか」
「下がりなさい!」
気づけばそんな言葉が口から飛び出していた。
ユーグレン公爵に対してこのような口の利き方をしたのはこれが初めてである。
だがそれ以上彼の口から何かを耳にしたくはなかったのだ。
それほど今の私の思考が入り乱れ、まともな判断ができなくなっているのだから。
公爵は私の剣幕に一瞬だけ驚いた様子を見せたものの、すぐにニヤりと笑って頷いた。
「承知いたしました。セラフィナ様、ではこれにて……」
彼は一礼して私とウェスカーの横を通り過ぎていく。
通り過ぎ様に何か言われるのではないかとつい身構えてしまったが、幸いそのようなことはなかった。
──公爵は、絶対に私のことを第二王子妃とは呼ばない。
私はユーグレン公爵が名を呼ぶことを許可した覚えはない。
本来ならば親しい間柄でない公爵が私のことを名前で呼ぶのは、不敬行為にあたるだろう。
そしてそれは娘のマリア様にも同じことが言えるだろう。
だがこの城の中でそのような常識が通用するような状況ではない。
その事実が悔しく、もどかしくもある。
「セラフィナ様……」
これまで黙ったまま背後に控えていたウェスカーが、恐る恐るといった様子で私に声をかけてくる。
「あなたも聞いていたのでしょう? その、側妃のことを……」
「……はい。ですが絶対に何かの間違いです。公爵がセラフィナ様を陥れようと、嘘をついておられるのかもしれません」
彼は真っ直ぐに私の方を見つめてそう告げる。
何の根拠もない発言だが、今の私にとってはそれすらも一筋の希望の光なのだ。
「そうね。私もそう思いたいわ……」
「舞踏会でアンドリュー様は、セラフィナ様のエスコートをされる予定です。お二人の仲睦まじさを皆に見せる良い機会となりましょう」
「そうね……今は舞踏会に集中しなければ。アンドリュー様にお聞きするのはそれが終わってからにするわ」
どう足掻いても舞踏会から逃れることはできない。
ただでさえ気乗りのしない行事の前に、新たな火種を作るような真似は避けたかった。
「ノエルとアシェラには、一応話しておくつもりよ」
あの二人は優秀な侍女で、その分とにかく勘が鋭いのだ。
主である私の動揺を悟られないまま、舞踏会を迎えるのは至難の業と言えるだろう。
「承知いたしました。……このままお部屋へ戻られますか?」
気づかわし気な表情でそう尋ねられた私は、首を振る。
「いいえ。せっかくここまで来たんですもの。本は返してしまいましょう」
私は鬱々とした気持ちを振り払うかのように、足早に書物庫へと向かったのである。
◇
そして迎えた舞踏会の当日。
開始は夜だというのに昼過ぎから始まった入念な支度がようやく終わり、私は既に疲労を感じ始めていた。
そんな私をよそに、アシェラやノエルは満足そうにこちらを眺めている。
「本当にお美しいですわ。今夜は特に……まるで女神様のような」
「アシェラ、それは褒めすぎよ」
「いいえセラフィナ様。アシェラ様のおっしゃる通りです。これならば今夜の主役は間違いなくあなた様で決まりです」
私のことを褒めちぎる二人に呆れ笑いを浮かべつつ、私は鏡でまじまじと自分の姿を見つめた。
アンドリュー様は宣言通りに何から何まで取り揃えてくれ、おかげで第二王子妃の名に恥じない装いとなっているだろう。
濃い青の生地からできたドレスは胸元に宝石が縫い付けられており、シャンデリアの光を浴びてきらきらと光り輝いている。
首元にはこれまたアンドリュー様から贈られた華奢な首飾りを。
そしてその首飾りがよく映えるように、銀色の長い髪は全てまとめて編み込んでもらっている。
完璧なまでのこの装いは、不安に押し潰されそうになっている私の心を守るための鎧だ。
「アンドリュー様とはどちらでお待ち合わせを?」
「私の部屋に来てくださることになっているの。きっともうすぐのはずよ」
彼が部屋へやってきたら、共に連れ添って会場となる大広間へと向かう手筈となっている。
──大丈夫、きっと大丈夫よ。
何度か深呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせる。
アンドリュー様の前で不安な様子を見せたくはないのが本音なのだ。
私は鏡の前に置かれていた椅子から立ち上がると、ゆっくりと部屋の中央に置かれたソファへと移動した。
ドレスに皺ができないようアシェラに手伝ってもらいながら腰を下ろす。
「なかなかいらっしゃいませんね」
「ええ、そうね……支度に手間取っていらっしゃるのかもしれないわ」
この時はそんな風に悠長に構えていた私であるが、それから三十分ほど待ってもアンドリュー様はやってこなかった。
約束の時間はとうに過ぎている。
いくらなんでもあまりに遅すぎないだろうかと、次第に不安になってきた。
「そろそろ会場に向かいませんと……皆様をあまりお待たせするのもよろしくないですわ」
ノエルが瞳を揺らしながらそう告げた。
アンドリュー様は一体どうしたのだというのか。
まさか体調でも悪くなったのかと心配になるが、それは杞憂だったようだ。
突然部屋の扉が叩かれ、様子を窺いにノエルが扉の方へと向かう。
そこでしばらく何やら話をしていた彼女は、やがてゆっくりと扉を閉めるとこちらを振り返った。
だがその表情にはかつてないほどの戸惑いの色が浮かんでいる。
「ノエル?」
「あ、アンドリュー様は……こちらへはいらっしゃりません」
心なしかその声は震えているように聞こえた。
そして彼女の言葉で私の思考は停止する。
「なんですって!? それは一体!?」
言葉を失ってしまった私の代わりに声を発したのはアシェラだ。
「どうしても終えなければならない用ができたと……それを終えたらすぐに合流するとの申し伝えを受けました」
「今日の舞踏会でセラフィナ様をエスコートされることよりも大事な予定とは一体なんなのです! 今夜はお二人のお披露目が目的だというのに!」
アシェラがアンドリュー様を非難しているが、今の私にはそれを止める気力もなかった。
彼の中での私の立ち位置をまじまじと見せつけられたような気がしたからだ。
しょせん、アンドリュー様にとって私はその程度の妻だった。
一時の気の迷いで体を繋げたものの、あれは彼も言っていた通り嫉妬でおかしくなっていたからなのだろう。
正気に戻った今となっては、それほどまでに熱を入れる相手ではないのだ。
──でも、今日だけは……エスコートしていただきたかった。
なぜよりにもよって今夜なのだろうか。
なぜユーグレン公爵家でひらかれた舞踏会の時ではなかったのか。
考えてもどうしようもないことが渦を巻き、私はそこから抜け出せずにいる。
「セラフィナ様……どうされますか? こうなった以上はご欠席でも……」
「いいえ、行くわ。私たちのために集まってくださっているのに、そのような無責任なことはできないわ」
「……承知いたしました」
ウェスカーをはじめノエルやアシェラは複雑な表情を浮かべながらも、私の決断に対して異を唱えることはなかったのである。
「いいえ。確かに検討すると、そうおっしゃっておりました」
私の反論を途中で遮るように、ユーグレン公爵も反論してくる。
「……もう結構です。直接あのお方にお聞きしますから。今日はもう下がってくださいませ」
「直接アンドリュー様にお聞きしたところで、果たして正直にお答えしてくださるかどうか」
「下がりなさい!」
気づけばそんな言葉が口から飛び出していた。
ユーグレン公爵に対してこのような口の利き方をしたのはこれが初めてである。
だがそれ以上彼の口から何かを耳にしたくはなかったのだ。
それほど今の私の思考が入り乱れ、まともな判断ができなくなっているのだから。
公爵は私の剣幕に一瞬だけ驚いた様子を見せたものの、すぐにニヤりと笑って頷いた。
「承知いたしました。セラフィナ様、ではこれにて……」
彼は一礼して私とウェスカーの横を通り過ぎていく。
通り過ぎ様に何か言われるのではないかとつい身構えてしまったが、幸いそのようなことはなかった。
──公爵は、絶対に私のことを第二王子妃とは呼ばない。
私はユーグレン公爵が名を呼ぶことを許可した覚えはない。
本来ならば親しい間柄でない公爵が私のことを名前で呼ぶのは、不敬行為にあたるだろう。
そしてそれは娘のマリア様にも同じことが言えるだろう。
だがこの城の中でそのような常識が通用するような状況ではない。
その事実が悔しく、もどかしくもある。
「セラフィナ様……」
これまで黙ったまま背後に控えていたウェスカーが、恐る恐るといった様子で私に声をかけてくる。
「あなたも聞いていたのでしょう? その、側妃のことを……」
「……はい。ですが絶対に何かの間違いです。公爵がセラフィナ様を陥れようと、嘘をついておられるのかもしれません」
彼は真っ直ぐに私の方を見つめてそう告げる。
何の根拠もない発言だが、今の私にとってはそれすらも一筋の希望の光なのだ。
「そうね。私もそう思いたいわ……」
「舞踏会でアンドリュー様は、セラフィナ様のエスコートをされる予定です。お二人の仲睦まじさを皆に見せる良い機会となりましょう」
「そうね……今は舞踏会に集中しなければ。アンドリュー様にお聞きするのはそれが終わってからにするわ」
どう足掻いても舞踏会から逃れることはできない。
ただでさえ気乗りのしない行事の前に、新たな火種を作るような真似は避けたかった。
「ノエルとアシェラには、一応話しておくつもりよ」
あの二人は優秀な侍女で、その分とにかく勘が鋭いのだ。
主である私の動揺を悟られないまま、舞踏会を迎えるのは至難の業と言えるだろう。
「承知いたしました。……このままお部屋へ戻られますか?」
気づかわし気な表情でそう尋ねられた私は、首を振る。
「いいえ。せっかくここまで来たんですもの。本は返してしまいましょう」
私は鬱々とした気持ちを振り払うかのように、足早に書物庫へと向かったのである。
◇
そして迎えた舞踏会の当日。
開始は夜だというのに昼過ぎから始まった入念な支度がようやく終わり、私は既に疲労を感じ始めていた。
そんな私をよそに、アシェラやノエルは満足そうにこちらを眺めている。
「本当にお美しいですわ。今夜は特に……まるで女神様のような」
「アシェラ、それは褒めすぎよ」
「いいえセラフィナ様。アシェラ様のおっしゃる通りです。これならば今夜の主役は間違いなくあなた様で決まりです」
私のことを褒めちぎる二人に呆れ笑いを浮かべつつ、私は鏡でまじまじと自分の姿を見つめた。
アンドリュー様は宣言通りに何から何まで取り揃えてくれ、おかげで第二王子妃の名に恥じない装いとなっているだろう。
濃い青の生地からできたドレスは胸元に宝石が縫い付けられており、シャンデリアの光を浴びてきらきらと光り輝いている。
首元にはこれまたアンドリュー様から贈られた華奢な首飾りを。
そしてその首飾りがよく映えるように、銀色の長い髪は全てまとめて編み込んでもらっている。
完璧なまでのこの装いは、不安に押し潰されそうになっている私の心を守るための鎧だ。
「アンドリュー様とはどちらでお待ち合わせを?」
「私の部屋に来てくださることになっているの。きっともうすぐのはずよ」
彼が部屋へやってきたら、共に連れ添って会場となる大広間へと向かう手筈となっている。
──大丈夫、きっと大丈夫よ。
何度か深呼吸を繰り返して、気持ちを落ち着かせる。
アンドリュー様の前で不安な様子を見せたくはないのが本音なのだ。
私は鏡の前に置かれていた椅子から立ち上がると、ゆっくりと部屋の中央に置かれたソファへと移動した。
ドレスに皺ができないようアシェラに手伝ってもらいながら腰を下ろす。
「なかなかいらっしゃいませんね」
「ええ、そうね……支度に手間取っていらっしゃるのかもしれないわ」
この時はそんな風に悠長に構えていた私であるが、それから三十分ほど待ってもアンドリュー様はやってこなかった。
約束の時間はとうに過ぎている。
いくらなんでもあまりに遅すぎないだろうかと、次第に不安になってきた。
「そろそろ会場に向かいませんと……皆様をあまりお待たせするのもよろしくないですわ」
ノエルが瞳を揺らしながらそう告げた。
アンドリュー様は一体どうしたのだというのか。
まさか体調でも悪くなったのかと心配になるが、それは杞憂だったようだ。
突然部屋の扉が叩かれ、様子を窺いにノエルが扉の方へと向かう。
そこでしばらく何やら話をしていた彼女は、やがてゆっくりと扉を閉めるとこちらを振り返った。
だがその表情にはかつてないほどの戸惑いの色が浮かんでいる。
「ノエル?」
「あ、アンドリュー様は……こちらへはいらっしゃりません」
心なしかその声は震えているように聞こえた。
そして彼女の言葉で私の思考は停止する。
「なんですって!? それは一体!?」
言葉を失ってしまった私の代わりに声を発したのはアシェラだ。
「どうしても終えなければならない用ができたと……それを終えたらすぐに合流するとの申し伝えを受けました」
「今日の舞踏会でセラフィナ様をエスコートされることよりも大事な予定とは一体なんなのです! 今夜はお二人のお披露目が目的だというのに!」
アシェラがアンドリュー様を非難しているが、今の私にはそれを止める気力もなかった。
彼の中での私の立ち位置をまじまじと見せつけられたような気がしたからだ。
しょせん、アンドリュー様にとって私はその程度の妻だった。
一時の気の迷いで体を繋げたものの、あれは彼も言っていた通り嫉妬でおかしくなっていたからなのだろう。
正気に戻った今となっては、それほどまでに熱を入れる相手ではないのだ。
──でも、今日だけは……エスコートしていただきたかった。
なぜよりにもよって今夜なのだろうか。
なぜユーグレン公爵家でひらかれた舞踏会の時ではなかったのか。
考えてもどうしようもないことが渦を巻き、私はそこから抜け出せずにいる。
「セラフィナ様……どうされますか? こうなった以上はご欠席でも……」
「いいえ、行くわ。私たちのために集まってくださっているのに、そのような無責任なことはできないわ」
「……承知いたしました」
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