藤之甘味録

藤宮舞美

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ペーパードリップコーヒー

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 3月29日、今日は非常に暑かった。真田丸の続きが見たくて蔦屋まで自転車で行った。田舎は何十キロもある道を漕がないといけないので辛い。
 帰ってきて、汗だくの洋服を脱ぎ浴衣に着替える。高温多湿の我が国では浴衣は非常に優秀なのである。何故って、浴衣は風は通し熱を逃がす。汗はすぐに乾き、肌触りも良く非常に涼しい。浴衣は天才。

 一息ついてお菓子が食べたくて昨日祖母から貰ったチョコレートクッキーを発見。
 これは珈琲のお供に飲みたい。
 丁度、地元に昔からあるカフェで買った、飛び切りに良い珈琲豆がある。コロンビア産のオールド珈琲で、50g買うのに本が何冊か買えるくらいには高級品である。
 暑いのでアイス珈琲にしようと思った。いつもより豆を多めに入れよう。瓶を開けると幸せの香りがあたりを包み込む。豆を掬うと宝石の様にキラキラと輝いている。否、宝石の様にではなく、宝石に違いなかった。

 中挽きよりの細挽き(単に私の好み)にセットしミルをまわす。嗚呼、電動ミルが欲しい……しかし電動は熱で香りが……
 豆をフィルターに乗せ、ポットからゆっくり注ぎ暫く蒸らす。それからドームを作る。それからゆっくりと細くお湯を注ぐ。えぐみが出ないうちに珈琲を他の容器に移す。

 珈琲がサーバーに十分入るのを確認する。日が当たり黒を含んだ赤が明るく光る。
 良い珈琲を味わったことがある人や淹れた事がある人は解るだろう。良い珈琲はインスタントの様に真っ黒な色ではなく、どちらかと言うと色が濃い紅茶の様な色味である。
 氷をカップに入れて、珈琲を注ぐ、ゆっくりと氷が溶けてひんやり冷たい珈琲が出来た。
 香りがしっかりがしっかりと残り、冷たくて、珈琲本来の苦みと酸味が甘味を引き立てが美味しい。
 クッキーにもよく合う味である。

 ここまでお読みして頂いた読者はお気付きだろう。そう、美味しい珈琲が淹れられたから自慢させて! と云うエッセイである。

 珈琲があるだけでかなりの贅沢を味わえるので、読書時間や執筆時間、おうち時間にお勧めだと布教をしておこうと思う。
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