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第1章 仲間達
06 使命に燃えて? 2 〔新しい仲間〕
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「ベル、あの調理室の奥に誰か倒れているぞ!」
周りを警戒しながら岸川教頭は、ベルフィールに給食調理室突入を指示した。
「あ! あれは、栄養士のメグちゃんだ!」
ベルフィールが、そう名前を叫んだ瞬間、後ろからなにものかに襲いかかられてしまった。不意を突かれたベルフィールは、倒れているメグの横まで飛ばされてしまったのだ。
「ベル、大丈夫か? あれは、たぶん給食を狙う悪の化身だ! ここは、ガスがある。火は、危険だぞ!」
「わかった!」
そう言って、ベルフィールは、魔法の態勢に入った。
≪万物の精霊達よ! 我に力を与え給え! すべての風の流れを変え、圧力を最大にして、悪霊を封じ込めよ!≫
すると、両手の間から凄まじい風の帯が噴き出し、逃げ回る悪の化身を縛り上げ、最後はその風の帯の力で押しつぶしてしまったのだ。
悪の化身は、爆発し、木っ端微塵に砕け散った。
「メグちゃん、メグちゃん……大丈夫?」
ベルフィールは、その女性を抱き起こし、自分の両手から湧き出る少量の水を少しずつ口に含ませた。
「う、う、ううん……あ、ああ、ベルちゃん! 助けてくれたの? ありがとう」
そう言って、彼女は、ベルフィールに抱き着いて泣き出した。
彼女は、しばらくして、傍にいる岸川教頭に気づいた。
|
「す、すみません、教頭先生……私、栄養教諭の《うえの》植野めぐみです。給食の後片付けも終わり、これからオヤツを……あ、イエ、その、メニューの研究をしようとしたら、変な怪物に襲われてしまって。材料を……」
「え?……メグちゃん!……アレ……今日は……できないの?」
「だって……さっきの悪い奴が……」
「くっそー……悪の化身め~ゆ・る・さ・な・い・ぞーーーー」
ベルフィールの眼に炎が………見えたような気がした岸川教頭だった。
「その……アレって、つまり……ひょっとして、ベルの大好きな、アレか?」
ベルフィールは、元気に頭を縦に振って笑顔で教頭に答えていたが、めぐみは業務上横領が露見したので何とも言えない残念な顔をしていた。
「まあ、植野めぐみ君……ここで、相談なんだが、君、僕達の仕事を手伝う気はないかね?」
岸川教頭は、澄ました顔で、尋ねた。
「え?」
「まあ、同じ防衛隊の食料調達ならば、業務のうちだから……違反にはならないけどねえ~」
「あ~、そういうことですか~……実は、私も……」と、言いながら急に振り向いためぐみは、果物ナイフをどこからともなく取り出した。そして、ベルフィールに近づこうとしていた黒い化身めがけて右手を真横に振って投げつけた。
黒い化身は、一歩も動けず、果物ナイフが刺さったまま消し飛んでしまった。
「見事だよ! めぐみ君」
教頭は、うなずいて見せた。
「さっきは、油断したけど、もう大丈夫、ベルちゃん、一緒にがんばりましょうね」
「うーーん、……一緒にオヤツを頑張りたい……」
「あーはいはい……わかりましたよ」
岸川教頭は、作戦会議という名目で、すぐにアパートに集合という命令を下したのだった。
―― プルルルルルー・プルルルルー……――
『あーもしもし……南部ですが……』
校長先生から電話だった。
「校長先生、何か、ご用ですか?」
『三人とも、年休でお願いしますね……』
―― ガッコン、ドッカン、バッコン、ルウゲッコ、ガチャンコン ――
(つづく)
周りを警戒しながら岸川教頭は、ベルフィールに給食調理室突入を指示した。
「あ! あれは、栄養士のメグちゃんだ!」
ベルフィールが、そう名前を叫んだ瞬間、後ろからなにものかに襲いかかられてしまった。不意を突かれたベルフィールは、倒れているメグの横まで飛ばされてしまったのだ。
「ベル、大丈夫か? あれは、たぶん給食を狙う悪の化身だ! ここは、ガスがある。火は、危険だぞ!」
「わかった!」
そう言って、ベルフィールは、魔法の態勢に入った。
≪万物の精霊達よ! 我に力を与え給え! すべての風の流れを変え、圧力を最大にして、悪霊を封じ込めよ!≫
すると、両手の間から凄まじい風の帯が噴き出し、逃げ回る悪の化身を縛り上げ、最後はその風の帯の力で押しつぶしてしまったのだ。
悪の化身は、爆発し、木っ端微塵に砕け散った。
「メグちゃん、メグちゃん……大丈夫?」
ベルフィールは、その女性を抱き起こし、自分の両手から湧き出る少量の水を少しずつ口に含ませた。
「う、う、ううん……あ、ああ、ベルちゃん! 助けてくれたの? ありがとう」
そう言って、彼女は、ベルフィールに抱き着いて泣き出した。
彼女は、しばらくして、傍にいる岸川教頭に気づいた。
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「す、すみません、教頭先生……私、栄養教諭の《うえの》植野めぐみです。給食の後片付けも終わり、これからオヤツを……あ、イエ、その、メニューの研究をしようとしたら、変な怪物に襲われてしまって。材料を……」
「え?……メグちゃん!……アレ……今日は……できないの?」
「だって……さっきの悪い奴が……」
「くっそー……悪の化身め~ゆ・る・さ・な・い・ぞーーーー」
ベルフィールの眼に炎が………見えたような気がした岸川教頭だった。
「その……アレって、つまり……ひょっとして、ベルの大好きな、アレか?」
ベルフィールは、元気に頭を縦に振って笑顔で教頭に答えていたが、めぐみは業務上横領が露見したので何とも言えない残念な顔をしていた。
「まあ、植野めぐみ君……ここで、相談なんだが、君、僕達の仕事を手伝う気はないかね?」
岸川教頭は、澄ました顔で、尋ねた。
「え?」
「まあ、同じ防衛隊の食料調達ならば、業務のうちだから……違反にはならないけどねえ~」
「あ~、そういうことですか~……実は、私も……」と、言いながら急に振り向いためぐみは、果物ナイフをどこからともなく取り出した。そして、ベルフィールに近づこうとしていた黒い化身めがけて右手を真横に振って投げつけた。
黒い化身は、一歩も動けず、果物ナイフが刺さったまま消し飛んでしまった。
「見事だよ! めぐみ君」
教頭は、うなずいて見せた。
「さっきは、油断したけど、もう大丈夫、ベルちゃん、一緒にがんばりましょうね」
「うーーん、……一緒にオヤツを頑張りたい……」
「あーはいはい……わかりましたよ」
岸川教頭は、作戦会議という名目で、すぐにアパートに集合という命令を下したのだった。
―― プルルルルルー・プルルルルー……――
『あーもしもし……南部ですが……』
校長先生から電話だった。
「校長先生、何か、ご用ですか?」
『三人とも、年休でお願いしますね……』
―― ガッコン、ドッカン、バッコン、ルウゲッコ、ガチャンコン ――
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