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第5章 ラブリーさまーばけーしょん
56 田舎のレジャーランド? 2 〔ベルの気持ち〕
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観覧車は、ゆっくりと高さを増している。ベルは、左腕を岸川総司に預けたまま、優しく右手で彼の肩を抱いていた。
岸川は、両腕でベルにしがみつき、下を見ないように俯いて目をつぶっていた。
ノースリーブのブラウスから伸びたスラっとしたベルの腕に絡む逞しい岸川の腕、鮮やかな緑色のロングスカートに巻き付く茶色いスラックス。
7月の末は、もう真夏の太陽が、この観覧車の中にも差し込み、くっきりと影を動かしていた。
ベルは、思った。
≪守ってあげたい……何から?……どうして?……そんなことはわからない……でも、私が……≫
右手で、静かに岸川の体を撫でた。
岸川は、高いところが苦手だった。絶叫マシンも苦手だった。
でも、ベルと一緒だと思うと挑戦はできた。頼ることもできた。でも今は、どうしても手が離せない。
岸川は、思った。
≪守ってあげたい……どうやって?……こんな自分が?……そんなことはわからない……でも、俺が……≫
片手を離して、その手でベルの体を包むように抱き寄せた。
ベルも、岸川の体に手をまわして抱いた。
岸川が目を開けて見ると、そこには目に涙を浮かべて嬉しそうに微笑んでいるベルがいた。
―― ガッゴッン! ギイイイイイイ!! ――
観覧車が、最頂上付近で、急に停車してしまった?!
ベルと岸川は、両手を強く握り、体を寄せ合い、まわりを見ながら警戒を強めるしかできなかった。
(つづく)
岸川は、両腕でベルにしがみつき、下を見ないように俯いて目をつぶっていた。
ノースリーブのブラウスから伸びたスラっとしたベルの腕に絡む逞しい岸川の腕、鮮やかな緑色のロングスカートに巻き付く茶色いスラックス。
7月の末は、もう真夏の太陽が、この観覧車の中にも差し込み、くっきりと影を動かしていた。
ベルは、思った。
≪守ってあげたい……何から?……どうして?……そんなことはわからない……でも、私が……≫
右手で、静かに岸川の体を撫でた。
岸川は、高いところが苦手だった。絶叫マシンも苦手だった。
でも、ベルと一緒だと思うと挑戦はできた。頼ることもできた。でも今は、どうしても手が離せない。
岸川は、思った。
≪守ってあげたい……どうやって?……こんな自分が?……そんなことはわからない……でも、俺が……≫
片手を離して、その手でベルの体を包むように抱き寄せた。
ベルも、岸川の体に手をまわして抱いた。
岸川が目を開けて見ると、そこには目に涙を浮かべて嬉しそうに微笑んでいるベルがいた。
―― ガッゴッン! ギイイイイイイ!! ――
観覧車が、最頂上付近で、急に停車してしまった?!
ベルと岸川は、両手を強く握り、体を寄せ合い、まわりを見ながら警戒を強めるしかできなかった。
(つづく)
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