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第6章 紡ぐ繋がりの中で
71 第6章第6話 進む、新体制!
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校舎4階の改築は、急ピッチで進められた。細かく分かれていた部屋を仕切り直し、大ホール1つ、中研究室3つ、小さい発電施設1つ、それに冷水ミスト用の保水タンク部屋が、バックアップも入れて3つ作られた。
厚着校長は、この虹ノ森学園(小学部~大学まで)の理事長も兼任している、いわばお金持ちだった。
その余りある財力を今回のプロジェクトに、惜しみなく注ぎ込んでいた。
「みなさ~ん、集まって、くださあ~い!」
胸山先生が、地温研で招集を掛けた。
「ん? シーセンセ、何か最近調子いいよね」
「そ、そ―なんだ! マナも気がついていたんだ!」
あの、オドオドしたところがすっかり無くなっていた。オンダンVにチェインジしなくても、自信に満ちた勇壮な笑顔を保ち、テキパキと職務に励んでいた。
「そう言えば、最近、授業には来なくなったなあ。体育の授業は、元カレが代わりにやっているみたいだけど」
南中子も不思議そうに胸山先生を見つめた。
「みなさん、これから厚着校長先生が、重大な発表をします! 厚着校長先生、お願いいたします!」
「あ、ああ~むっちょん、そんな堅苦しい呼び方はしなくていいよ~」
「え! あ、ああ、はい。では、あっちょん、お願いしますね!」
「む、むっちょん?」アッツが、目を擦った。
「あ、あっちょん?」マナが、耳の穴に指を入れてほじった。
「ふーん、2人のハートは、キュンキュンですね~」
南中子が、無理して解説しようと墓穴を掘ってしまった。
「え、虹ノ森高校地球温暖化研究室の改築が終わりましたので、報告に来ました。ほとんどの備品は完備できました。後は、君達の物だけだが、場所は広めにとってあるから、全部持ち込んでも大丈夫だよ!」
「校長先生! 上杉部長のオヤツも運んでいいですか?」
「あ、こ、こらマナ、変なこと聞くなよ!」
「ああ、もちろん構わんよ! 研究室には、大型の冷蔵庫を2台入れたぞ! もちろん研究用の保冷庫は別にあるから、これは好きに使っていいぞ!」
「やったー、ミー先輩! 大好きな、スイカアイスを丸ごと仕舞って置けますね!」
「おう、あれは、丸ごと抱えて、1人でほじくって食べるのが、最高だからな……って、変なこと言わすなマナ!」
「へえー、ミー先輩って、あれ1人で食べるんだ! 胡坐かいて、そこにスイカアイスのっけて、スプーンで掘るんだなあーー。ズズズズズーーズ」
「あ、アッツ! ヨダレ、ヨダレ。もー何想像してんのよ!」 ゴン!
「痛ってー、……ありがとうござっす!」
「う、うん…オッホン。それでなあ、1つ提案なんだが、この研究室の呼び名を変えようかと思うんだ」
「校長先生! 「地温研同好会」が無くなるんですか?」
「あ、いや、そういう事じゃななく、夏野所長とも話したんだが、今や『地温研』は、世界各地にあるんだ。今は、夏野君の研究所が本部として、全世界の支部と連絡を取り合っているが、あそこの機械も最近故障が多いらしくてな」
「へーあの地温研究所は、そんな事もしてたんですね」
南中子は、何是か嬉しそうに呟いた。
「まあ、それで世界規模の活動をカバーしようということで、うちの研究室と夏野君の研究所を合併させようと思ったんだ。それで、名前を『ブルー・アース・ラボ』略して『BEL(ベル)』でどうかな?」
「『ブルー・アース・ラボ』ですか! いいですね、校長先生! 私は賛成です」
「ミー先輩が賛成なら、あたしも賛成よ! もちろん、アッツも賛成よね!」
「あ、ああ、もちろん、意義なしで~す(反対したら、何されるかわからん!)」
「よし! 偉い、アッツ! ご褒美に、今度うちで美味しいスカイアイスを食べさせてやる! もちろん、食べさせてあげるからな! 覚えとけ!」
「は、はい……『食べさせる?』 あれ? うへへへ~!!(あーーん?)」
(つづく)
厚着校長は、この虹ノ森学園(小学部~大学まで)の理事長も兼任している、いわばお金持ちだった。
その余りある財力を今回のプロジェクトに、惜しみなく注ぎ込んでいた。
「みなさ~ん、集まって、くださあ~い!」
胸山先生が、地温研で招集を掛けた。
「ん? シーセンセ、何か最近調子いいよね」
「そ、そ―なんだ! マナも気がついていたんだ!」
あの、オドオドしたところがすっかり無くなっていた。オンダンVにチェインジしなくても、自信に満ちた勇壮な笑顔を保ち、テキパキと職務に励んでいた。
「そう言えば、最近、授業には来なくなったなあ。体育の授業は、元カレが代わりにやっているみたいだけど」
南中子も不思議そうに胸山先生を見つめた。
「みなさん、これから厚着校長先生が、重大な発表をします! 厚着校長先生、お願いいたします!」
「あ、ああ~むっちょん、そんな堅苦しい呼び方はしなくていいよ~」
「え! あ、ああ、はい。では、あっちょん、お願いしますね!」
「む、むっちょん?」アッツが、目を擦った。
「あ、あっちょん?」マナが、耳の穴に指を入れてほじった。
「ふーん、2人のハートは、キュンキュンですね~」
南中子が、無理して解説しようと墓穴を掘ってしまった。
「え、虹ノ森高校地球温暖化研究室の改築が終わりましたので、報告に来ました。ほとんどの備品は完備できました。後は、君達の物だけだが、場所は広めにとってあるから、全部持ち込んでも大丈夫だよ!」
「校長先生! 上杉部長のオヤツも運んでいいですか?」
「あ、こ、こらマナ、変なこと聞くなよ!」
「ああ、もちろん構わんよ! 研究室には、大型の冷蔵庫を2台入れたぞ! もちろん研究用の保冷庫は別にあるから、これは好きに使っていいぞ!」
「やったー、ミー先輩! 大好きな、スイカアイスを丸ごと仕舞って置けますね!」
「おう、あれは、丸ごと抱えて、1人でほじくって食べるのが、最高だからな……って、変なこと言わすなマナ!」
「へえー、ミー先輩って、あれ1人で食べるんだ! 胡坐かいて、そこにスイカアイスのっけて、スプーンで掘るんだなあーー。ズズズズズーーズ」
「あ、アッツ! ヨダレ、ヨダレ。もー何想像してんのよ!」 ゴン!
「痛ってー、……ありがとうござっす!」
「う、うん…オッホン。それでなあ、1つ提案なんだが、この研究室の呼び名を変えようかと思うんだ」
「校長先生! 「地温研同好会」が無くなるんですか?」
「あ、いや、そういう事じゃななく、夏野所長とも話したんだが、今や『地温研』は、世界各地にあるんだ。今は、夏野君の研究所が本部として、全世界の支部と連絡を取り合っているが、あそこの機械も最近故障が多いらしくてな」
「へーあの地温研究所は、そんな事もしてたんですね」
南中子は、何是か嬉しそうに呟いた。
「まあ、それで世界規模の活動をカバーしようということで、うちの研究室と夏野君の研究所を合併させようと思ったんだ。それで、名前を『ブルー・アース・ラボ』略して『BEL(ベル)』でどうかな?」
「『ブルー・アース・ラボ』ですか! いいですね、校長先生! 私は賛成です」
「ミー先輩が賛成なら、あたしも賛成よ! もちろん、アッツも賛成よね!」
「あ、ああ、もちろん、意義なしで~す(反対したら、何されるかわからん!)」
「よし! 偉い、アッツ! ご褒美に、今度うちで美味しいスカイアイスを食べさせてやる! もちろん、食べさせてあげるからな! 覚えとけ!」
「は、はい……『食べさせる?』 あれ? うへへへ~!!(あーーん?)」
(つづく)
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