毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

文字の大きさ
25 / 104

暗闇でドキッ

しおりを挟む
三田産業のプレゼン準備に追われる毎日



残業の日が増え流石に疲れがピークを迎えている。



「皆、お疲れ!これ差し入れ!
プレゼンの順番だけど、うちは3番目の最後になったから。あと少し頑張ってくれ!」


ホストの差し入れのコーヒーで一息つくチームメンバー。


「武田主任、プレゼンの手応えはどうですか?
うちは勝てそうですか?」



「最大のライバルの【ワンダーコーポレーション】が鍵だろうな・・・
まぁ、負ける気はしないけど・・・」



自信に満ち溢れたその横顔が少しだけキラキラして惹き付けられる


「さて、あと一踏ん張り頑張るか!!」


ホスト風偽王子の言葉に、皆各々デスクに戻り作業を再開する





私は疲れがたまっていたのか、気がついたらデスクに俯せになって眠ってしまっていた。


顔をあげ両手を伸ばすと、辺りは暗闇に支配されていて私の部署の部屋の明かりだけが点灯していた。


寝惚け眼で何度か目を擦りながら起き上がると、私の顔の前にひょっこり顔を出すホスト



誰も居ないと思っていたのでビックリして席からずり落ちる。



「花子ちゃん、寝顔も可愛いよね」



満足げに笑顔を浮かべてるホスト風偽王子。



「ここ、俯せになった時の痕がついてる!」


不意打ちのように私の頬に触れてくるからビクッっとしてしまう。


このホスト、無駄に色気フェロモン放出してるんだけど・・・・



「その初々しい反応が新鮮かも・・・」



何か貞操の危機?ってぐらい近いんだけど・・・・



「また、蹴られたいですか?」



「怒った顔の花子ちゃんも可愛いね!」



「武田さん、前から言おうと思ってたんですけど・・・絶対私の事好きじゃないですよ!
タイプが違う私が珍しいだけでしょ!?
私が靡かないから変に執着してるだけだし・・」



「そうかもね・・・
花子ちゃんが俺に堕ちたらもう興味もなくなるかもね。クスッ」



「じゃあ、キスでもしたら私に興味示さなくなるかな・・・キスでもしときますか?」



私が妖艶に微笑むと・・・



動揺してるのか固まってるホスト風偽王子。



すると閃光がひかって窓に反射する

ドドドドーーーーーーー!!


凄い音と眩しい光に眉を下げる。



一瞬で真っ暗闇に包まれるフロワー。



「停電か・・・雷落ちたかな・・」


さっきまで動揺していたのが嘘のようにホスト風偽王子は普通にしている。
相変わらず色気フェロモンを放出してるけど・・・。



また雷光が窓に反射する

ドドドド――!!


地響きみたいな重低音が鳴り響く



「きゃ――――――!!」



思わず声が出てしまった。


そう、私は雷が凄く苦手なのだ。


自分で自分を抱き締める様に震える体を支える。



「花子ちゃんって、もしかして雷が苦手なの?」



「・・・・・きゃぁ――!!」



黙っていたくても雷音が鳴り響く度に反応してしまう。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

処理中です...