毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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創立記念パーティー②

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セクハラ野郎達が会議室を出て行くと



「おい、どうすんだよ?」


イライラしてるみたいで私に悪態をつく俺様。



「売られた喧嘩は受けないと男じゃないでしょう!?」



「お前は、いつから男になったんだ?クックックッ」



クスクスと笑いあってると私のスマホが鳴る。


私は、スマホのメール画面を見ながら頭を傾ける。




【織田から半径5メートル離れて!!】


はぁ?意味が分からない・・・・。


連続してメールが届く



【織田は、危険人物だから安易に近づかない事!分かった!?】



そんな私のスマホの画面を覗き込みながら



「アイツ、頭でも打ったのか?」




「えっ?ちょっと勝手に私のスマホ見ないでよ?」


「別にいいだろう・・・・減るもんでもないし!!」



「それよりも、どうするんだよ!
欄丸って中々アポも取れなくて有名なのに・・・」



「そんなに大変なんですか?」



「テレビにだって中々出ない事で有名だろ?
しかもあのイケメンフェイスだし、テレビにはあんまり出ないけど取材はOKだからよく雑誌で特集するとバカ売れするらしいしな・・・
欄丸ってプライベートが謎でミステリアスなのが受けてんじゃんねぇの?」



「ミステリアス・・・・」


どこがミステリアスなんだか・・・



「地味子は、欄丸みたいなイケメンも恋愛対象外なのかよ?」



「どんだけイケメンでも中身が伴ってないと好きになったりしないです。」


私がニヤリと樮笑んでると思いっきり笑われた。
私の返答に笑いながら涙目になってるし・・・






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー


「織田さん、欄丸のアポ取れました。
明日の2時からですので私が行って、ちゃっちゃと契約取ってきますね。」


「はぁ?どんな魔法使ったんだよ?」



魔法って・・・・


最大限のコネ使いました!!



「普通に電話したら大丈夫でしたけど・・・」


まぁ、欄丸が私のお願いを断ったりすることは絶対ないけどね!



「いや、俺も一緒に行く」



「えっ・・・私だけで充分なんで・・・「俺が行かなくてどうするんだよ。」



言い終わらない内に途中で割り込んでくる



あ・・・・1人で充分なのに。


俺様と一緒の方が面倒くさいじゃん!



そして欄丸のプロデュースしているお店の前にやってきた。



「凄い洒落た店だよな・・・」


勿論、隣に俺様も一緒だ・・・・。



2人してお店に入って店員さんに挨拶すると、裏の応接室まで案内される。



暫く待っていると、ドアをノックする音が聞こえてくる



「すみません、お待たせしまして、
初めまして欄丸です。宜しくお願いします。」



爽やかに微笑む欄丸に、



「こちらこそ、初めまして
株式会社SHINOHARAの織田と申します。
この度は、弊社の創立記念パーティーにご出席頂く事になりましてありがとうございます。」



「まぁ、ジュリジュリのお願いだからね!断れないでしょ!!」



「ジュリジュリですか?」


私は俺様に気づかれないように机の下の欄丸の足を蹴る。


たちまち顔を歪める欄丸を睨みつけると、慌てて弁解し始める。


「そちらの、お嬢さんが僕が昔飼ってた犬のジュリジュリにソックリで他人とは思えなくて・・・」




悲しそうに口元を隠しながら話してるけど絶対に笑ってるでしょ?



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