毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

文字の大きさ
46 / 104

創立記念パーティー⑥

しおりを挟む
「あの~、どうして私と宮内さんの事を知ってるんですか?それに復讐って・・・」


「言ったでしょ、私への質問は一切受け付けないって!で、どうする?あの馬鹿男をやっつけるの?」


私は美奈子に詰め寄ると



「ふ、復讐したいです・・・・・・」


私を真っ直ぐに見つめて宣言した。


「了解!!」


私は笑顔を美奈子に向けると彼女も微笑み返してくれた。



そして、会場に再び訪れるーーーー!!



周りの視線が私達四人に集中する。


“ねぇ、あれってファッションブランド欄の欄丸じゃない?”


“あの綺麗な人誰??”


“あれって、メイクアップアーチストの河口だよね・・・・・”


ヒソヒソとギャラリーから噂話が聞こえてくる。



綺麗に変身した美奈子に男共が鼻の下を伸ばしている・・・・



すると美奈子の元に宮内が近づいてくる  


「へぇ~、女は化けるね~
お前がその気なら後一回ぐらい寝てやってもいいけど・・・」


美奈子に耳打ちする宮内に怒りが頂点に達しようとしたその時。

宮内を冷めた目つきで睨みつけ・・・


「一回寝たぐらいで彼氏ズラしないでよね!
あんたなんか眼中にないから!!」



捨て台詞を吐く美奈子に拍手喝采をしたのはいうまでもあるまい。



「このアマ調子のってんじゃねぇよ!!」


美奈子の腕を強引に掴んでグイッと引き寄せる。


そんな宮内の腕を掴んで睨みつける男が・・・


「その汚い手離してくれる?彼女は俺の女だから!!」


そのまま反対側の腕を掴むと自分の方に引き寄せる



「今後一切彼女に関わらないでくれるかな?
俺の彼女だから。」



「欄丸さん・・・・」



そんな欄丸を見つめながら頬を染める美奈子。



そのまま、欄丸が美奈子の手を繋いで宮内から奪うような姿にドラマのワンシーンみたいでキュンってする



「めっちゃスカッてしたよ~!美奈子も頑張ったね・・・
欄丸!!私は健兄のとこに行くから美奈子を宜しくね。」



そのまま2人から離れて健兄を探す。


見つけた・・・・


でも、アイツらも一緒だ。


思わず後ずさりしていると、真田と目があってしまう。



嫌な予感が・・・・・


真田が健兄に耳打ちすると私の方に視線向け



「樹里~。こっちこっち!!」


大きな声で私を呼ぶ健兄。



出来れば行きたくない、だってホスト風偽王子に俺様毒舌も一緒だから・・・・



私は逃げようと後ずさりし始めると、真田が私に近づいてくる。



なぜ?こっちに来るの?



・・・・・・・。


「樹里さん、代表があちらでお待ちです。
宜しければわたくしがお連れします。」


すっと、妖艶な微笑みを私に惜しげもなく放つイケメン。



しょうがないと諦めモードで真田の手を取る。



そのまま手を繋ぎ健兄の隣に来ると、



「樹里、遅かったじゃん、どこほっつき歩いてるんだよ。悪い虫が寄ってくるじゃん。」



「面倒くさ・・・・
大丈夫よ、そんな馬鹿な男なんて私が相手にする訳ないでしょ。」


一斉にこっちを向く三武将トリオ。



「樹里さん、男は狼なんです。いつ危険な刃を繰り出すか分からないですから用心しておいて下さいね。」


銀縁メガネをクイっと上にズラしながら私を真っ直ぐに見つめてくる真田・・・



「はぁ・・・・・」



思わず苦笑いしてしまう。

先程からやたらと私を見つめる視線を感じる。
ふと視線をそちらに向けると目が合ってしまった。



「初めまして、企画開発の織田です。宜しくお願いします。」


私に握手を求めてくる俺様毒舌に、仕方がないので手をだし握手する。


すると、耳元で・・・



「どこかで会った事ありませんか?」


不意に呟いた言葉にビクっとしてしまう。



「初めてお会いすると思いますけど・・・」


真っすぐ俺様を見れないでいる私に



「恥ずかしがってる樹里さんも素敵ですね。」


横から甘い声が聞こえてくる。
真田が私にメロメロなのか鼻の下が伸びきった状態でニヤニヤしてる。









しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

処理中です...