毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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俺様の焦り

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◇◆織田side◇◆



俺の目の前の地味子が放った言葉・・・・



武田・・・・・

嫉妬・・・・・



有り得ないだろう・・・・


何か俺が地味子が好きみたいじゃねーかよ!!



どこに好きになる要素があるんだよ・・・



地味でパッとしないこの女を好きになる奴なんていないだろう・・・



あっ、例外がいたか・・・



何だか胸がムカムカしてきたな・・・・・




ラーメンの汁で胸やけしてるのかな・・・・





◇◆◇◆◇◆


ラーメンを食べ終わり店を出ると


「あの、私の分は払いますけど・・・・」



直ぐに地味子が財布を取り出そうとするので鞄から出さないように押さえる。



「女から金なんて受け取れねえ・・・」




「御馳走様です。それじゃお言葉に甘えさせて頂きます。私はこっちなんで失礼します。」



「駅までつき合ってやるよ!」


素直に送ってやると言えない俺、空回り気味だ



「はぁ・・・・」



歩道を2人で歩く・・・
暫くの沈黙が続く


この際、気になってる事を地味子に聞く事にする。



「なぁ、武田とはマジで付き合ってないのか?」



「当たり前じゃないですか!!あんなチャラチャラしたホストとなんて無理!」



地味子の言葉に妙に安心する



すると車道から物凄いスピードを出した無謀なスポーツカーとすれ違う。



「危ねーー!」



危険を察知し、車道側にいた地味子を強引に引き寄せて抱き締めるとスッポリ俺の腕の中に収まる。




離したくないと強く思った。



車はとっくに通り過ぎ、離れようとしない俺に痺れを切らして俺から離れようともがくので、更に強く抱き締める。



「あの、そろそろ離れてくれますか!?」



「命の恩人に対して冷たくないか?
俺が咄嗟に抱き締めて避けなかったらぶつかってただろう・・・」



「助けて頂いたのには感謝しますけど、流石にこれはやり過ぎでしょ?
ってかいい加減離せ!!」


足を思い切り踏み潰される。
耐えられなくなり腕を離すと逃げるようにホームに消えた。


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