毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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お見合い再び②

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見たくないのにホストを目で追ってしまう



何よ・・・・・



地味子が好きだって言ったのに・・・・



あんな可愛い子とデートしてるじゃん・・・



何か胸の辺りがムカムカしてきた・・・・



機嫌が悪くなった私の事なんて気にする筈もなく、ホストに話しかける色気インテリ。




「おい!武田!!
何してるんだよ?デートかよ?
お前も何だかんだ言っても地味子ちゃんより可愛い子が好きなんだな・・・」



楽しそうにホストをからかってる色気インテリ



私は2人に視線が釘付けになってしまう



「葵君、そちらのお二人とお知り合い?」



可愛らしく微笑む清楚な女の子。



「レナ、絶対あいつには近づくなよ!!
こんにちは樹里さん。」



仲良さげな二人を見て、悲しい気持ちになった。





何で、私はショックを受けてるのだろう・・・



「真田さん、もう行きましょう。」



そのまま二人から逃げるように歩き出す私に、慌てて駆け寄ってくる色気インテリ



「樹里さん、大丈夫ですか?
泣きそうな顔をしてるから・・・・」



えっ???

泣きそうな顔??



「・・・もう帰ります。」



そんな私の腕を掴み、真剣な表情で自分の気持ちを押し付けてくる



「俺は樹里さん一筋です。」



私は病んでるんだろうか・・・・


色気インテリに何を言われても全然響いてこない。


寧ろ、あのホストの隣で可愛らしく微笑む彼女の・・・



『葵君・・・・』


って言葉が耳から離れない





◇◆◇◆◇◆



「おはよう、山田さん。」



「おはよう。」



何だかんだ消化しきれずモヤモヤしたまま過ごしたからかテンションが低い




「山田さん、元気ないみたいだけど大丈夫?」



「えっ?大丈夫だよ!美奈子。」



少しだけ笑顔を見せる私に安心する美奈子。



「そういえば、社長の秘書ってどんな感じ??」


美奈子との会話に無理やり入ってくるブリブリ恵美。



「別に普通だけど・・・」



「どうして山田さんばっかり当たりを引くのかしら?
わたしなんてヨボヨボのお爺ちゃんよ、張り合いがなさすぎだわ」


「それはきっと日頃の行いのせいみたいな?」



私の言葉にイラっとしたみたいで凄い睨んでくる・・・



「はぁ????」



一触即発の空気が漂う中



「佐々木さん、私の彼に誰か紹介してもらうからそのぐらいにしたら?」


美奈子の言葉に目を輝かせるブリブリ恵美。



「えっ?本当??
まっ、美奈子がそう言うなら別に私も気にしないけど・・・・」


いきなり手のひらを返したようにご機嫌になるブリブリ恵美。



そんな時に私のスマホが鳴る。


「山田さん、携帯鳴ってるよ!!」


美奈子の言葉にスマホを開くとメールが届く。



差出人はホスト風偽王子。


【花子ちゃん、元気にしてる?次のデートはいつにする?】



スマホを持つ手が震えてしまう。



この色ボケホストめ!!!



無視していると、


二時間後にまたホスト風偽王子からメールが届く。



【何で連絡くれないの?
花子ちゃん、今度飲みに行かない?
良さそうなお店見つけたから一緒に行こうよ!!】



プルプルと手が震えてしまう・・・


この男私の事バカにしてる?
ムカつく・・・・




あれから何通かメールが届くも完全無視する。


でも、メール画面を何度も開いては溜め息を吐いてる私は小心者だ。



パソコンに向かいながら書類を作成していると色気インテリに呼ばれる。



「山田さん、お使い行って来てくれる?
麹堂のお茶を買ってきてくれるかな?」


「分かりました。行ってきます。」


鞄を肩に掛けて秘書室を後にする。



エレベーターに乗り込むと誰かが急いで入り込む。目の前にはホスト風偽王子がいた



「あっ、花子ちゃん見っけ!!」


満面の笑みを浮かべてるホスト風偽王子。



私は完全無視するも隣で沢山喋り続ける


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