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策略の予感
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そのまま、塩谷姉さんを探して給湯室の前を通り過ぎようとすると中から泣き声が聞こえてくる。
私が企画開発に居たときもよく給湯室で女子社員の泣き声が聞こえていたけど
勿論、根元はセクハラ沢田部長だろう・・・
恐る恐る、中を覗いてみると塩谷姉さんが泣いていた。
塩谷姉さんが泣いている姿が衝撃すぎて暫く動けなかった。
いつもキリっとしていて格好いい女性ってイメージしかなかったから・・・
どんな理不尽な事があったんだろうか・・・
「あの塩谷姉さんいますか?」
給湯室の入口から声をかけてみる
「私を呼んだ?」
中から塩谷姉さんが出てきた。
いつもより目が腫れぼったい気もするが、泣いていた事が嘘のように今までと変わらない対応に驚く。
触れてはいけない気がして今見たことは自分の中だけに留めておく。
そのまま塩谷姉さんと別れて秘書課に戻ると、待ちかまえていた色気インテリに捕まる。
「山田さん、代表が呼んでる」
私は、そのまま健兄の部屋をノックする。
中から、どうぞっという声が聞こえてきたので入ると
「やっと樹里に会えた!朝から居なかったから心配しちゃったよ」
「代表、名前で呼ばないで下さいね。バレちゃいますから・・・」
少し怒りながら訴えるとイジイジしながらふて腐れる健兄
「だって~、全然樹里と話せないんだもん
寂しいじゃん・・・」
我が兄ながら馬鹿みたいなシスコンで嫌になってしまう。
「賭もそろそろ後半戦だけど気になる人は出来た?樹里が入社してからもう10月だからそろそろ運命の人を見つけなきゃね?」
「うん、そうだね。」
◇◆翌日◇◆
結局罰ゲームでランチする事になった私は3階のエレベーター前でホスト風偽王子を待つ事3分・・・。
何で私がこんな所で待たなきゃいけないんだ・・・・
「あれ?地味子?お前何してんだよ?」
「ホストを待ってます。」
「はぁ???」
「あっ、違ったホストじゃなくて武田さん!!」
「ホストってクックックッ!武田を何で待ってんだよ!」
「ランチする約束だからですよ・・」
面倒くさい感じで言う私に
「何だ、結局地味子も武田のフェロモンにやられたのかよ?」
「罰ゲームでランチらしい・・・」
「はぁ?全く意味がわかんねぇ・・・」
トゲトゲしい言い方に違和感を感じる・・・
「織田さん何か面倒くさい・・・」
私の言葉に怒りのボルテージが上がっていく・・・
「ごめん~花子ちゃん」
慌てたように息を切らしながら駆けつける
「出掛けに電話来ちゃって・・・」
私は無言でエレベーターに乗り込むと一緒にホスト風偽王子も乗り込んでくる。
「あれ??織田も居たのか?」
俺様の存在を確認すると私を自分の後ろに隠す
「何してんですか!?」
「お姫様を守る騎士のつもり」
ホストの言葉に俺様が笑いながら・・・
「クックックッ、どこにお姫様が居るんだ?地味子なら居るみたいたけど・・」
「織田、じゃぁ俺の花子ちゃんに構うなよ!!」
「はぁ??
こんな地味子に俺様が構ってるはずないだろう!!馬鹿じゃねえの!?」
何だか知らないけど、ホストと俺様が睨みあってる・・・
私が企画開発に居たときもよく給湯室で女子社員の泣き声が聞こえていたけど
勿論、根元はセクハラ沢田部長だろう・・・
恐る恐る、中を覗いてみると塩谷姉さんが泣いていた。
塩谷姉さんが泣いている姿が衝撃すぎて暫く動けなかった。
いつもキリっとしていて格好いい女性ってイメージしかなかったから・・・
どんな理不尽な事があったんだろうか・・・
「あの塩谷姉さんいますか?」
給湯室の入口から声をかけてみる
「私を呼んだ?」
中から塩谷姉さんが出てきた。
いつもより目が腫れぼったい気もするが、泣いていた事が嘘のように今までと変わらない対応に驚く。
触れてはいけない気がして今見たことは自分の中だけに留めておく。
そのまま塩谷姉さんと別れて秘書課に戻ると、待ちかまえていた色気インテリに捕まる。
「山田さん、代表が呼んでる」
私は、そのまま健兄の部屋をノックする。
中から、どうぞっという声が聞こえてきたので入ると
「やっと樹里に会えた!朝から居なかったから心配しちゃったよ」
「代表、名前で呼ばないで下さいね。バレちゃいますから・・・」
少し怒りながら訴えるとイジイジしながらふて腐れる健兄
「だって~、全然樹里と話せないんだもん
寂しいじゃん・・・」
我が兄ながら馬鹿みたいなシスコンで嫌になってしまう。
「賭もそろそろ後半戦だけど気になる人は出来た?樹里が入社してからもう10月だからそろそろ運命の人を見つけなきゃね?」
「うん、そうだね。」
◇◆翌日◇◆
結局罰ゲームでランチする事になった私は3階のエレベーター前でホスト風偽王子を待つ事3分・・・。
何で私がこんな所で待たなきゃいけないんだ・・・・
「あれ?地味子?お前何してんだよ?」
「ホストを待ってます。」
「はぁ???」
「あっ、違ったホストじゃなくて武田さん!!」
「ホストってクックックッ!武田を何で待ってんだよ!」
「ランチする約束だからですよ・・」
面倒くさい感じで言う私に
「何だ、結局地味子も武田のフェロモンにやられたのかよ?」
「罰ゲームでランチらしい・・・」
「はぁ?全く意味がわかんねぇ・・・」
トゲトゲしい言い方に違和感を感じる・・・
「織田さん何か面倒くさい・・・」
私の言葉に怒りのボルテージが上がっていく・・・
「ごめん~花子ちゃん」
慌てたように息を切らしながら駆けつける
「出掛けに電話来ちゃって・・・」
私は無言でエレベーターに乗り込むと一緒にホスト風偽王子も乗り込んでくる。
「あれ??織田も居たのか?」
俺様の存在を確認すると私を自分の後ろに隠す
「何してんですか!?」
「お姫様を守る騎士のつもり」
ホストの言葉に俺様が笑いながら・・・
「クックックッ、どこにお姫様が居るんだ?地味子なら居るみたいたけど・・」
「織田、じゃぁ俺の花子ちゃんに構うなよ!!」
「はぁ??
こんな地味子に俺様が構ってるはずないだろう!!馬鹿じゃねえの!?」
何だか知らないけど、ホストと俺様が睨みあってる・・・
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