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奪還作戦⑤
しおりを挟む◇◆翌日◇◆
会議室に呼び出しされる私達。
私と、俺様毒舌、塩谷姉さん、そして悪の巣窟の千葉&沢田部長が勢揃いした。
暫くすると健兄と色気インテリが入ってくる。
「代表、これはどう事ですか?」
部屋に入ってきた健兄に詰め寄る沢田部長
すると健兄を守る様に手でガードし沢田から遠ざける。
「詳しく説明しますので皆さんあちらにお座りください。」
すかさず色気インテリが冷静に宥める。
「こちらの織田と山田の方からある報告がありまして・・・」
色気インテリが机の上に数枚の写真を並べる。
青ざめていく2人・・・
写真には昨日のホテルに居た取引先の親父と千葉が談笑している物や、昨日のホテルでの写真など数枚が置いてあった。
真っ赤に顔を染めながら悔しそうに私達を睨みつける千葉
「沢田君、説明してもらえるかな?」
健兄が問い詰めると・・・
「私には全く身に覚えがないのですが・・・・部下の千葉が勝手にやった事のようです!大変申し訳ございません、今回の不祥事に上司として責任を痛感しております。」
隣の千葉の頭部を乱暴に手で押さえながら強引に頭を下げさせる。
コイツ・・・
千葉を切り捨てやがった!どんだけ糞上司なんだろうか・・・
「代表、巨悪の根元は部下に罪を擦り付けている沢田部長です。」
俺様が代表に直談判する・・・
「お前は、引っ込んでろーーー!!」
怒りに任せて怒鳴りつける沢田部長
「代表、こちらが証拠の書類です。
数週間前から調査してまして、千葉と沢田部長と得意先の方との会話を録音してます。
塩谷さんには私達の調査に協力をお願いし実行してもらいました。」
皆の目の前に書類とUSBを並べてパソコンに繋げて録音した会話を聞かせる。
青くなっていく沢田・・・・
今回の詳細がハッキリ録音されている。
完全にアウトだ!!
言い逃れが出来ないと思ったのかその場に崩れ落ちた沢田に心の中でガッツポーズをした。
正義は勝つ!!!
私と俺達毒舌と塩谷姉さんはお互いに顔を見合わせてVサインをする。
そのまま崩れ落ちた沢田部長と千葉は呆然と立ち尽くしてる。
「沢田部長と千葉には追って処分を言い渡すまで自宅待機してください。」
色気インテリが2人にい言い放つと千葉がグスングスンと泣きべそをかく
沢田部長は流石に観念したようだ。
「えっと、それから山田さんはちょっと残ってくれるかな??」
ニヤリと嬉しそうに話す健兄にドキマギした。
そのまま、私を除く人達は退散して健兄と私の2人になると・・・
「樹里、調査しろって言ったけどこんな危ない真似しろって言ってなかったよね??」
怒りの篭もった目で私を睨みつける健兄…・・・
ヤバい・・・
マジで怒ってるかも・・・・
俺達毒舌と塩谷姉さんに正体がバレたって言ったら火に油を注ぎそうだから今は黙ってよっと・・・
「健兄、ごめん。もう勝手な行動はしないって誓うからそろそろ許してよ」
甘える様に健兄に上目遣いすると
「プップッ、その顔で甘えるな!!」
いきなり笑い出した健兄をギロリと睨みつける。
「まぁ、何はともあれ危ない真似はもうするなよ!!」
苦笑いして私を優しくたしなめてくれた。
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