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狂喜の綿菓子女
しおりを挟む「俺は二人の関係性の方が気になるんだけどな!」
眼鏡くんが核心を突く
「私と葵は・・・・・」
綿菓子みたいな真っ白な頬が真っ赤に染まる・・・
恥ずかしそうにハニカミながらボソッと呟く。
「私の元カレです。」
そうだろうとは思ったけど・・・
彼女の雰囲気からして、まだホストに気持ちが残っていて未練タラタラな気がする。
そんな彼女の言葉にすかさず、隣に座ってるホストが振り向きながら私の両手を握る
「花子ちゃん、過去の事だし彼女とは今は連絡も取ってないし、全然関係ないから!」
綿菓子女を一切見ず、私の頬を両手で挟み真剣な眼差しで訴えてくる
元カノとはいえ凄く冷たい態度に何故か違和感を感じる。
しかし、先程からガッチリ顔を掴まれたままで視線がホストだけに向けられてるので、何だか照れてしまう
「マジで、武田の山田さんへの溺愛は凄すぎなんだけど・・・・」
マジマジと私とホストに視線を移しながら呆気に取られている眼鏡くん
そんな私とホストなんて眼中にないのか
「葵、確かアレルギーで海老食べられなかったよね?」
ホストの目の前に置いてあるパスタの海老をフォークで刺し自分の口元に運ぶ。
私に向かって挑発的な笑みを浮かべながら満足げな綿菓子女
私に対して宣戦布告のつもり?
しかし、目の前のホストは綿菓子女を完全無視してるけど・・・
すると、隣のホストが海老を私の口元に運んでくると
「花子ちゃん、俺、海老食べれないから食べてくれる?」
半端ないフェロモンを振りまきながら私に食べさせようとするホスト。
思わず反射的に口を開けてしまいパクッと食べてしまった。
次第に恥ずかしくなってきて真っ赤になってしまう頬。
「花子ちゃん可愛い」
嬉しそうに私を見つめるホスト風偽王子にドキッとした。
反対に目の前の山野さんの目が怖い・・・
敵対心に満ち溢ふれた視線を投げかけ、散々振り回されたランチは無事に終わった。
そして、ホストと別れ綿菓子女からの質問が止まらない!
「山田さんと葵ってどんな関係?本当は付き合ってるの?」
「もしかして、私に対する当て付けなのかな?」
「葵、まだ私の事怒ってるのかな?山田さんどう思う?」
何か質問が可笑しくない?
私とホスト風偽王子の関係性があくまでも噂だと思ってるのか、それとも私なんて最初から相手にしてないとでも言いたげだけど・・・
私が苦笑いして返答に困ってると
眼鏡くんが私と綿菓子女の攻防戦を興味深そうに眺めてる
あ~
面倒くさい。
「武田さんとは仲良くさせてもらってますけど、お付き合いはまだしてません!」
苦笑いしながら答えると・・・
「やっぱり~
葵ったら私に対する当て付けで山田さんを当て馬にするなんて
ごめんなさいね・・・私から葵に良く言い聞かせておくね!」
まるでホストの彼女気取りで私に牽制してくる
ヤバいこの女、ブリブリ恵美より上手な強敵かも・・・
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