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暴走する綿菓子女
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あれから綿菓子女に、2日間ずっとホストとの馴れ初めから別れまでを何度も聞かされた。
マジでこの子、顔は可愛いけど空気が読めないというか・・・・
ちょっと変なんだよな、出来れば関わりたくないタイプ
「それでね~山田さん私の話聞いてる??」
「はぁ・・・・」
聞いてる?って何度も話せば耳にタコでしょ?
「葵との初めてのキスは、彼の部屋だった。」
この人、天然を装って悪意を向けてる?
何で私が、ホストとの初めてのキスの話を聞かなきゃいけないのよ
何か胸の辺りがムカムカしてきた。
お昼の天ぷらで胸やけしてるのかな・・・・
「山田さんと葵って全然似合ってないよね。
間違っても付き合ったりしないでよ!!
葵の汚点にならないようにしてよね!!」
汚点って・・・
今まで黙って聞いていた眼鏡くんが私達の会話を遮る
「あのさ山野さん、ここは取引先の会社だって忘れてない?うちの山田にこれ以上くだらない話を吹き込まないでくれる?
武田達の問題にこれ以上関係ない山野さんには関わらないでほしいんだけど!」
眼鏡くんの言葉にふて腐れた様に視線を下に向けて俯く彼女・・・
ちょっと言い過ぎたんじゃ・・・
私の方が気にしちゃうじゃん!
恐る恐る、山野さんに声をかけようと手を伸ばすもいきなり身震いし始める
「だって~
葵はまだ私が好きなんだけど素直になれずに困ってるみたいだから・・・」
彼女の言葉に私と眼鏡くんは目が点になってしまった。
狂気の沙汰じゃない・・・思考回路がぶっ飛んじゃってるよ!
そして不意に私に視線を向けると
「山田さん、これ以上私と葵の邪魔しないでよね!!」
いやいや、全く邪魔してないでしょ?
どんな思考回路してんの?
マジで怖いわ・・・・・
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
「これで契約終了という事でありがとうございました。」
「こちらこそお世話になりました。」
眼鏡くんと伊東商事の爽やかバーコードがお互い挨拶を交わす。
あっという間に一週間が過ぎ、無事に契約終了したのだ。
やっと綿菓子女から解放されると思うと晴れ晴れした気分になる。
「山田さんお疲れ様でした~。」
甘い声を出す山野さんに苦笑いしてしまう。
「お疲れ様でした。」
苦笑いしながらも挨拶する私の顔はきっと、ひきつってるだろう。
「やっと葵と会える~」
勝ち誇ったように満面の笑みを浮かべる綿菓子女。
「無事に契約も済んだ事だし葵を誘って飲みに行くんだけど山田さんも行こう!!」
「遠慮します。」
拒否ったら怪訝な顔される
邪魔するなって言っておいて、どうして私を誘うの?邪魔しないように断ったら不機嫌になるって有り得ないでしょ・・・
そんな私の腕をグイッと引っ張って強引に絡ませる
「山田さんが来ないと葵も来ないから一緒に来てくれないと困るし・・・・」
はぁ??
さっき、あなた邪魔するなって言ってたよね?
呆気にとられて固まってしまう私
そのまま逃がさないとばかりに腕を絡まれてガッチリ押さえ付けられる
「山田さんは私の最後の切り札なんだから、大人しく私の言う通りに動いてよね!」
そんな私達2人の前に元凶とも呼べるホスト風偽王子と俺様毒舌がやってくる。
「葵~!!!やっと見つけた。
山田さんと一緒に飲みに行くんだけど、勿論葵も行くよね?」
ひきつりながらも笑顔を浮かべる彼女の姿に、凄い執着心を感じる。
マジでこの子、顔は可愛いけど空気が読めないというか・・・・
ちょっと変なんだよな、出来れば関わりたくないタイプ
「それでね~山田さん私の話聞いてる??」
「はぁ・・・・」
聞いてる?って何度も話せば耳にタコでしょ?
「葵との初めてのキスは、彼の部屋だった。」
この人、天然を装って悪意を向けてる?
何で私が、ホストとの初めてのキスの話を聞かなきゃいけないのよ
何か胸の辺りがムカムカしてきた。
お昼の天ぷらで胸やけしてるのかな・・・・
「山田さんと葵って全然似合ってないよね。
間違っても付き合ったりしないでよ!!
葵の汚点にならないようにしてよね!!」
汚点って・・・
今まで黙って聞いていた眼鏡くんが私達の会話を遮る
「あのさ山野さん、ここは取引先の会社だって忘れてない?うちの山田にこれ以上くだらない話を吹き込まないでくれる?
武田達の問題にこれ以上関係ない山野さんには関わらないでほしいんだけど!」
眼鏡くんの言葉にふて腐れた様に視線を下に向けて俯く彼女・・・
ちょっと言い過ぎたんじゃ・・・
私の方が気にしちゃうじゃん!
恐る恐る、山野さんに声をかけようと手を伸ばすもいきなり身震いし始める
「だって~
葵はまだ私が好きなんだけど素直になれずに困ってるみたいだから・・・」
彼女の言葉に私と眼鏡くんは目が点になってしまった。
狂気の沙汰じゃない・・・思考回路がぶっ飛んじゃってるよ!
そして不意に私に視線を向けると
「山田さん、これ以上私と葵の邪魔しないでよね!!」
いやいや、全く邪魔してないでしょ?
どんな思考回路してんの?
マジで怖いわ・・・・・
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「これで契約終了という事でありがとうございました。」
「こちらこそお世話になりました。」
眼鏡くんと伊東商事の爽やかバーコードがお互い挨拶を交わす。
あっという間に一週間が過ぎ、無事に契約終了したのだ。
やっと綿菓子女から解放されると思うと晴れ晴れした気分になる。
「山田さんお疲れ様でした~。」
甘い声を出す山野さんに苦笑いしてしまう。
「お疲れ様でした。」
苦笑いしながらも挨拶する私の顔はきっと、ひきつってるだろう。
「やっと葵と会える~」
勝ち誇ったように満面の笑みを浮かべる綿菓子女。
「無事に契約も済んだ事だし葵を誘って飲みに行くんだけど山田さんも行こう!!」
「遠慮します。」
拒否ったら怪訝な顔される
邪魔するなって言っておいて、どうして私を誘うの?邪魔しないように断ったら不機嫌になるって有り得ないでしょ・・・
そんな私の腕をグイッと引っ張って強引に絡ませる
「山田さんが来ないと葵も来ないから一緒に来てくれないと困るし・・・・」
はぁ??
さっき、あなた邪魔するなって言ってたよね?
呆気にとられて固まってしまう私
そのまま逃がさないとばかりに腕を絡まれてガッチリ押さえ付けられる
「山田さんは私の最後の切り札なんだから、大人しく私の言う通りに動いてよね!」
そんな私達2人の前に元凶とも呼べるホスト風偽王子と俺様毒舌がやってくる。
「葵~!!!やっと見つけた。
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ひきつりながらも笑顔を浮かべる彼女の姿に、凄い執着心を感じる。
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