毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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告白の行方~俺様編~

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◇◆クリスマスイブ当日◇◆







街並みのイルミネーションが煌びやかに輝きを放つ



ショッピングモールの入り口にある巨大なツリーの前で待つこと五分



やっと待ち人が姿を表した。



「悪りぃ~な待たせて・・・・」


ひきつり気味で無理矢理笑顔を見せる俺様



「いいえ、大丈夫ですよ織田さん・・・
だってまだ約束の時間より五分早いし」



「そっか、じゃこれから飯でも行くか?」



「この後、武田さんとも会うのでコーヒーだけでいいです」



私の言葉に戸惑いながらも瞳が揺れて動揺している俺様


2人して近くのカフェに入ると重苦しい空気感に包まれる。




「んで、答え出たんだな・・・・」



「うん・・・・。私のき・・「待てーーー!!」




話しの途中なのに無理矢理会話を中断させる俺様。



「なぁ、お前の返事って悪い答えなのかよ・・・」


私の顔を見ながら苦笑いしている。



「・・・・・・。」




返事できずに言葉に詰まってしまった私の姿に溜め息を吐くと、直ぐに覚悟したような表情を浮かべる俺様・・・




「ってか、俺みたいなイケメン振ったら呪いかけんぞ!」




無理矢理上擦った声を出し空元気を装う俺様








「ごめんなさい・・・・」


私が俺様に頭を下げて謝る・・・


「何となくこうなる予感はしてたんだけどな・・・」



苦笑いしながら私を見つめている。



「そんなにアイツがいいのか?」




「・・・・・・・。」




「俺の力不足だな・・・・
本当はお前を攫って逃げれればいいのにな・・・」



「織田さんにも素敵な人が現れるよ・・・」




「来なかったら?お前の事忘れられなかったらどうする?」



切ない瞳を潤ませながら私を問いただす



「それでも、私の事は忘れなきゃ・・・」



「お前って容赦なさすぎ・・
ムカつくからお前等の事を呪ってやる!!」




ふて腐れながらも最後の方は私に笑顔を浮かべる俺様。


勿論、無理矢理の笑顔だろうけど、そのさりげない優しさに私の緊張も緩む。



「なぁ、一つだけ理由教えろよ!!
何で俺じゃなくてアイツを選んだんだよ」




「何でだろう・・・ドキドキしたから?」



「何で疑問系で答えんだよ!!馬鹿じゃねえの?クックックックッ」



「どっちとか中々決められなかったんだけど、目を瞑って会いたい人を考えた時にホストが浮かんできたから・・・」



私の言葉に頷きながら優しく微笑む俺様。




「そっかー」



私の言葉に晴れ晴れしたような表情を向ける。



そのまま、伝票を持って立ち去る俺様毒舌に胸が苦しくなった。



窓際から立ち去る俺様を見つめていると、クルリと振り返り清々しい笑顔を私にプレゼントしてくれた。




俺様の笑顔に涙が一滴流れ落ちる。




ごめんね・・・・



好きになってあげれなくて・・・・



でも、ありがとう・・・・




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