毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

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新入社員~渡辺side~

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◇◆渡辺side◇◆



今日から配属になった企画開発部のフロアーに立つ。



「はい、注目!!
今日から研修で入った渡辺と石田さんだ、皆苛めるなよな!」


イケメンな課長に紹介されて自己紹介する事に・・・


「今日からお世話になります渡辺です。
宜しくお願いします。」


隣の同じく同期の石田さんも自己紹介を始める。


「同じく石田です。宜しくお願いします!」


語尾を上げながら可愛らしく喋る石田さんは、本当に可愛すぎる!

同期の連中に羨ましいと何度言われた事か


思わず石田さんを見つめてしまう。
目が合うと頬を一瞬染めながら恥ずかしそうにハニカム姿がマジでヤバい・・・



ちょっと鼻を伸ばし意識がぶっ飛んでいた俺に、どこからともなく毒舌が聞こえてくる。



「渡辺、仕事する気あるの?」



俺を睨みつけ両腕を組みながら俺達の前に立ちはだかる地味な女。



「渡辺と石田さんの新人教育を任される事になった山田花子です。
言っとくけど仕事は遊びじゃないから!!
学生気分で仕事やらないで!」



地味な容姿のお局って言うのだろうか・・・
有り得ない展開に頭がついていかない。


これが俺の、天敵【地味お局】との出会いだった・・・


「渡辺はこの書類に目を通して午後からの開発会議に参加して、石田さんはこれコピーしてくれるかしら?貴女も渡辺と一緒に会議に参加しなさいね。」



自分の話を一方的に話すとデスクに戻りパソコンをカチカチと動かし始める。
まるで仕事の鬼って感じだ。
きっとプライベートは男もいなくて淋しく枯れ果ててんだろうな~って勝手に想像しながらストレス発散していた。



マジで、地味お局なんとかならないかな・・・





あれから一週間が過ぎーーー。



部署で新入生歓迎会が開かれる事に



俺の右隣に憧れの先輩である織田課長が座わる


そして、織田課長の左隣に俺の天敵である地味お局が座り込んだ。


課長を挟んで俺と地味お局が両脇をガッチリキープしている。




しかし何で地味お局が課長の隣に座るんだよ・・・



俺の左隣には同期の華である石田さんが座り、終始顔が緩んでしょうがない。



「渡辺!!愛しの石田さんが隣で嬉しい?クックックッ」


明らかに俺を馬鹿にするような挑発的な態度にムカつく!!



「地味子!!お前新人苛めも大概にしろよな!」


「ーーーー出た!!俺様発言!
別にちょっとからかっただけでしょ?
もしかして私が若い男に絡むから嫉妬してんの?」


「バ、バ、馬鹿野郎!!そんな訳ねぇだろう・・・・」


突然、地味お局の言葉に真っ赤になって俯いてる織田課長、



な、何なんだ!!この変な空気は??



そんな2人に対して、明らかに怒り口調で話しかける石田さん


「山田先輩、課長に失礼だと思います。」


地味お局に刃向かっていく石田さん。



「織田さん、可愛い新人さんに慕われて良かったですね!!」



口角をあげながら馬鹿にしたように喋る地味お局。



「それ見ろ地味子!!
俺のフェロモンのなせる技だろう!!」


そんな織田課長は、得意げに地味お局と絡んでる。
意外に楽しそうな2人の雰囲気に、思わず地味お局の顔をガン見してしまう。



見るからに地味で・・・
眼鏡に黒髪を無造作に一つに縛ってて、でかいホクロがブス加減に拍車をかける。


一瞬脳裏に過ぎった思いを打ち消し・・・



流石にないよな・・・・



「そういや武田とは上手くいってんのかよ!?」



「ラブラブに決まってんじゃん!!」



今の2人の会話に固まってしまう。



地味お局に彼氏が居るのか?
嘘だろう?


百面相の俺の顔を覗き込む石田さん。



「どうしたの?」


「いや、地味お局じゃなかった・・・
山田さんに彼氏居る?って驚いちゃって!!」


俺の戸惑った表情に追い討ちをかけるように・・・・



「たく、こんなイケメンな俺を振って、
武田を選ぶ地味子の趣味がいまだにわかんねーよ!!」


酔っ払ってきたのか爆弾発言する課長にカチーンと固まる。


それは隣の石田さんも一緒らしく2人して視線がぶつかる。




「い、今、課長が言ってた振ったって話は誰が誰をですか?」



俺の驚く姿を小馬鹿にしたように含み笑いを零す地味お局。



「やだ??聞こえたの?だから私がコイツを振ったの!!」


酔いが回ってきたのか可笑しそうに答える地味お局。


「マジで、嘘っすよね?
課長、めちゃくちゃイケメンじゃないですか?」



「何だよーーーー!!
俺の好みに文句あんのかよーー!!
別にブス専でも無いからなーー!!
今でもほんのちょぴっとだけ気持ち残ってるかもな・・・」


ベロベロに酔っ払った課長はテーブルに顔をつけたまま夢の中へと旅立った。


自ずと地味お局と視線が交わる。


「何か言いたげね?
酔っ払って気分いいから何でも答えてあげるわよ!」




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