毒舌お嬢と愉快な仲間たち

すけさん

文字の大きさ
102 / 104

新入社員~渡辺side④~

しおりを挟む
そして変身した俺と石田さんペアと、地味お局と謎の極上イケメンペアで先程の会場に戻ってくる。



会場に入ると物凄く視線を感じる・・・



きっと俺達が目立つからだと思うけど


地味お局と謎の極上イケメンのオーラが桁違いすぎる!



“あのカップル美男美女だよね~”


“何かあの四人組オーラ凄くない?”



周りからの視線を釘付けにする俺達



行動開始と言わんばかりに、地味お局が石田さんの元カレ恭二と社長令嬢の方へと近付いていく。



ぶっちゃけ、石田さんの元カレ恭二もイケメンな方だとは思うけど・・・
地味お局の隣で微笑んでる謎の極上イケメンの方がはるかにレベルが上だ。



「ご機嫌よう美鈴さん。」


「樹里さんもいらっしゃったの!?」



急に焦り出す社長令嬢美鈴。


「もしかしてお隣の男性って今度ご結婚される婚約者の方?」


地味お局は、元カレ恭二を上から下まで見定めると馬鹿にしたように含み笑いを浮かべる。



「クスッ、美鈴さんってイケメン好きだったけど、この程度で手を打っちゃっていいの?」



プルプルと震える手を隠しながら戸惑い気味の社長令嬢美鈴。



「そう言えば、そちらの婚約者ってうちの石田の元カレなんですってね?」



「えっ??」


その時、初めて俺と石田さんの存在に気がつく。



敵認定したのか俺達を睨みつける社長令嬢。



「うちの石田が、元カレの度重なる女癖の悪さに彼をこっぴどく振ったらしいけど・・・
そんなお古でいいの?クスッ」


真っ赤な顔して憤慨する社長令嬢美鈴。
隣の、元カレ恭二が明らかに馬鹿にされた事に怒りを覚えたらしく・・・
いきなり地味お局の胸元を掴みグイッと上に持ち上げる。



「お前、何言ってんだよ!?」



すかさず極上イケメンが直ぐに元カレ恭二の腕を捻りあげる。



騒ぎに気付いたギャラリー達から注目を浴びる



「大丈夫ですか?」


直ぐに警備員が駆けつけてくる。



ドレスの伸びきった胸元を隠すように、涙目で警備員の人達に訴える地味お局。
いや、既に地味じゃなく滅茶苦茶綺麗だけど・・・・


そして元カレ恭二は、警備員に無理矢理引き面れながら連れ出される。



地味お局は、俺と石田さんに向かって満面の笑みでピースサインを送る。


パーティーも無事に終わり、俺も石田さんも大満足だ・・・・



それにしても、地味お局って一体何者なんだ?
地味だと思ってたのに、本当は凄い美人だったし!


何気に皆、樹里って名前を呼んでたけど・・・



・・・・山田花子って名前だよな?



そんな事をぼーっと考えていると、背中を叩かれる



「何?どうした渡辺?元気ないね?」



「あの、樹里って誰の事ですか?」


俺の言葉に困惑する地味お局。



「悪りぃなーーーこれ以上何も聞かないでくれるか?
2人とも今日の事はシークレットって事で胸に納めてくれると助かる。」



真剣な表情で俺と石田さんを説得する極上イケメン。



「こちらこそ、山田さんを含め皆さんに助けて貰って感謝しかありません。
勿論、今日の事は誰にも言いません・・・・
もしかして貴方は山田さんの彼氏の武田葵さんですよね?」



「え??俺の事知ってるの?」



「だって・・3武将トリオの一角ですもん!チェックしてますから!!」


得意げに腕を組ながら自信満々の姿に、思わず笑みが零れてしまう石田さん。



「葵ってまだ3武将トリオなんだね?
只のホスト風偽王子なのにね!」


「ホストフウニセオウジ??」



俺は地味お局の言葉を復唱してしまう。



「だって見た目がチャラチャラしたホストみたいで、あの作られた笑顔は偽物みたいじゃない?」


思わず吹き出してしまう。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

処理中です...