負けず嫌いな女冒険者がトライ&エラーでエロトラップダンジョン踏破に挑む。

7ズ

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2:触手の落とし穴

 帰還して、ボロボロになった服を見てベルを鳴らした。
 ギルド職員から着替えを受け取ってからシャワー室で身を清めた。ヌルヌルが全部落ちてすっきり爽快だ。
 調査報告をするにあたって、ダンジョンが現在どのような環境にあるのか、一旦家に書類を持ち帰って書き出していく。
 強力な拘束魔法が展開される第一階層。
 肉壁で覆われ、しかもそれが迫ってくる第二階層。

「(……繁殖行為が触手の習性なのに、挿れてこなかった……擦るばっかで)」

 擦られた感覚が蘇ってキュンと股座が疼いて、背筋が伸びてしまう。

「ッ……次こそは、絶対ぶっ殺す!」

 受付嬢の心配が的中していたのもあり、露出の少ない装備で再調査に乗り出す。
 下着も溶解耐性のある特殊なTバックにした。

「調査報告ありがとうございます。ヒリカさん、お身体大丈夫ですか?」
「ええ、心配無用よ」

 帰還の玉を受け取って、ダンジョンへと向かった。

「……一階層と二階層は走り抜けるしかない」

 双剣を抜いて、息を整えてから一気に駆け抜ける。
 やはり、拘束魔法の魔法陣が展開される。足止めしようと湧いた触手を切り捨てて奥の転移場所まで行けば、二階層へ降りる。
 肉壁のお出ましだ。
 
「スゥ……フゥゥーー……」

 落ち着いて深呼吸をし、心を落ち着かせる。冷静に対処すれば突破出来ない壁ではない。

「はあああ!」

 気合いを入れて双剣を構えて飛び石のように肉の上を大股で跳ねながら駆ける。
 やはり、先日よりも壁の迫りが遅い。
 地面との接触時間によって、判断スピードが変化するタイプらしい。それならば、最小限の接触で走れば良いだけ。
 迫る触手の肉壁に斬撃を細かく打ち込みながら、走り抜けた先に転移地点が現れた。

「っよし! このまま三階層へ!」

 ギリギリだったが、挟み包まれる前に三階層へ転移する事が出来た。
 さて、ここからが正念場となる。一本道の上階とは違い、ココからは道が枝分かれしている。三階層では、分かれ道でも辿り着く先は全て同じだ。だが、安全なルートは存在しないだろう。

「(ひとまず、最短距離で進もう)」

 警戒しながら、早足で最短距離のルートを選択しながら進む。
 すると、前方より無数の触手が天井から槍のように突き出してきた。咄嵯に身を屈めた時だった。

『ガボン』
「!!?」

 突如、地面に穴が空くと同時に私の下半身が呑み込まれた。
 それは一瞬の出来事で回避する間もなく捕まってしまった。
 上半身は地面の上に出ているが、帰還の玉がある下半身が呑み込まれてしまった為、自力でなんとかしなければならない。
 
「(やばい! このまま穴が閉まったら、胴が千切れる!)」

 しかし、私の不安は杞憂に終わり、穴は私を咥えたまま閉じる事は無かった。
 特に中で何をされている感覚もない。

「?」

 何がなんだかわからないが、脱出は急がなければならない。
 地面に触れると、岩のように見えているのは表面だけで、すぐ下の部分は触手肉の脈動を感じた。
 ならば、どうにでも出来る。

『ザクザク!』

 自分の身体を咥える穴に双剣を突き刺して、空洞まで貫通させてから身を捩る。

『ザシュン!』
「やった!」

 咥え込んだ穴を周りの肉ごと円形に切り取り、素早く飛び上がって穴から脱出する。

「(ココは危険だわ……早く先に──)」
『プシャ!』
「……え?」

 進もうとした瞬間、股下を水が伝って地面を濡らして染みを作った。
 しかも、動かそうとした足はガクガクと派手に痙攣しており、一歩も動かない。

『プシャアン!』
「ッーーーー!!」

 再び股下から水が溢れた感覚に慌てて股座を押さえ付ける。
 そこで漸く気付いた。股間部分の布と下着を取っ払われている事に。

『ジョボ! ジョボボ!』
「なによ、コレ!? とま、止まらなッ!」

 匂いからして粗相では無いのだけれど、じゃあ……じゃあ、コレって……

『ビクン! ビクビクビクビク!』
「ひゃああ! あっあっあっぁああ!」

 思い出したかのように、身体中を駆け巡る快楽の奔流。
 途端に姿勢を前のめりに崩して、ガクガクと腰を激しく揺らしながら絶頂を迎えてしまう。

「ひゃあ! やめッんん! イっちゃ! だめぇえぇ! ああぁああ!!」

 グチャグチャとめちゃくちゃに女陰を擦り回されていた感覚が脳を焼き切る勢いで襲いくる。
 暫くして落ち着いた頃には、体力的にも精神的にも消耗し尽くしていて……腰が抜けて立ち上がる事が出来ず、四つん這いでどうにか前に進む。

「うぅ……最悪……これ、多分媚薬……」

 触手の中には、催淫効果を持つ粘液を分泌出来るモノがいる。そう考えなければ、こんな状態になるはずがない。
 私が、潮吹きなど……

「一旦、帰還を」
『グイン』
「あっ」

 天井から伸びきた触手が私の足を掴んで、そのまま持ち上げて宙吊り状態にされた。

「は、なせ!」
『ガバ』
「んぅ……おい、おい、馬鹿! やめろォ!」

 股を強引に開かされて、びしょ濡れでヒクヒクと開閉を繰り返す秘部が丸見えになる。そこに挿し込もうと向けられる触手の動きに血の気が引く。
 感覚的に運良く挿入前に脱出出来たのに、ココで挿入されたら元も子もない。

「くっそぉお! 覚えてろよぉ!!」
『パキン!』

 帰還の玉を握り割り、またギルドの個室に戻ってきた。
 下の着替えを貰ってから、万が一があるのでギルドに駐屯している冒険者専門の女医さんに診てもらったが、種付けはされていないと診断された。

「もっと装備揃えて、次こそは最後まで……」
「あなたメンタルどうなってんのよ」

 魔物による強姦被害者の心理状態は察するにあまりある。
 けど、私は恐怖心より、殺意の方が勝っているのだから仕方無い。
 それに、逃げ出したままなんて絶対嫌だ。

 その後、腹回りにあった切り取った触手を提出したら、感覚遮断という特殊能力を持つ種類の触手がダンジョンに居る事が判明した。
 脱出方法はわかった。落ちたら時間との勝負になる。
 安全性を取って鉄の下着を装着しても機動力が落ちて一階層と二階層を突っ切る事が出来なくなる。
 
 触手の影響で他の魔物が居なくなっているから、警戒すべきは特殊能力持ちの触手。

「たのもぉーー!」
「その掛け声で入って来んなヒリカ。道場破りかよ」
「触手の対策について、相談があるの」

 行きつけの防具屋で、禿頭の店主に触手対策の防御力の高い下着の相談に来た。

「既存の下着じゃ機動力が落ちて意味がない」
「まぁ、鉄の下着は戦闘用じゃねえからな。暴漢対策だ」
「触手と戦うには、どうしても動き回らないとダメなの。貞操を守りながら」
「…………そうだよな。ダンジョンの話しは聞いてるから、お前のしたい事はわかってる」

 店主はペンと膝を叩きながら、店の奥へと引っ込んでいった。

「ちょっと待ってな。今、持ってくるからよ」
「ありがとうございます!」
「いいってことよ。俺だって、若い冒険者が心配なんだ。ほれ、コイツを試してみてくれ」
「これは?」

 渡されたのは黒いTバック。

「普通の下着に見えるが、魔力を通すと肌にピッタリ貼り付く魔道具だ」
「あら、あるじゃない。なんで売ってないの?」
「細かい調整がまだ出来てなくてな。一度貼り付くと五時間は外れない。用を足せないのは致命的だろ」

 大問題だが、しっかり用を済ませた後ならギリギリ大丈夫だろう。物理防御も付与して貰えば、機動力を維持したまま貞操も守れる。

「完全防御は出来ねえから、万が一の為に対魔物用の避妊薬は飲んどけよ」
「…………わかったわ」

 考えたく無いけど、もうしのごの言ってられない。
 厄介な触手の巣穴になってしまったダンジョンを攻略する為に、覚悟を決める。
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