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33・平和の為に
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モモとカムフラの持ち帰った魔石を加工する。回数を熟す度に、宝石カットが上達していった。
鑑定士のお爺さんにアドバイスを貰って、角度や深度が理解出来るようになった。
そして、遂に。
「おお……これは見事な。お前さん筋がいい」
「よし!」
「相変わらずアクセサリー向きでは無いが、防具の魅力を数段アップさせられるぞ」
宝石カットをマスターし、安値で買ってもらう。
この俺の魔石売買行為が、知らず知らずのうちに、多くの武具の性能を向上させておりデザイン性も出てきた為、鑑定士の取引先である鍛冶屋の名物となっていた。
色付き魔石の宝飾された装備は、冒険者や傭兵の間で話題になり、それを目当てに国を訪れる冒険者達が急増中らしい。
それに伴い、ジュエリーカットの職人の元に魔石が持ち込まれるケースも増え、新たな職種となりつつある。
しかし、素人の俺とは違って職人技の宝石カットは高価な宝飾品となり、武具は芸術品として評価されていた。勿論、魔石を使用している為、性能は折り紙付きだが高価な物ほど戦いに持ち出しにくくなる。
そして、鑑定屋の帰りに顔を出しているのは、行列が出来ているとある屋台。
「あ! 純一郎さん!」
「繁盛してんじゃないか」
「ふふん! どの世界でも甘味は揺るぎない正義です!」
元勇者達が経営している日替わり屋台。
愛香、結城、健人の三人が忙しなく客を捌いている。
完全週休二日制の屋台。五日のルーティンで朝と昼の日替わりスイーツ。夕方と夜には味付け様々な串焼きや粉物。
「お子さん大きくなったら連れてきてください。サービスしますので」
「ああ、そりゃありがたい」
勇者の出店『青い星』も国で頭角を露わにし、国の名物となりつつある。
近頃、観光客が増えていた。警戒も必要だが大半は好奇心で訪れた人々だ。
段々と賑やかな活気に溢れた光景が広がっていった。
平和で豊かな国になっていく。
現在の状態で国に魔王が出たとなっては、この勢いが途絶えてしまうのは明白。
他国への牽制となる魔王討伐デモンストレーションがやり辛い状況だ。
俺はもう王宮に呼出される事は無いかもしれないとぼんやり考えつつ、子ども達の世話をしながら日々を過ごしていた。
「お、お、おお、アカリが立った!」
「すごいぞアカリ!」
「ん! ん!」
「はは、ヒカリ、ゆっくりでいいよ」
子ども成長は驚く程早い。
アカリはもう立ってしまったし、ヒカリもそろそろ立ちそうだ。
モモと子ども達の成長に一喜一憂する。幸せだ。とても、幸せだ。
しかし、俺の予想に反して王宮から呼び出しがあった。
第一王子のカリン様からだ。
え? 俺、何かしちゃいました?
「急に呼び出してすまんな」
「滅相もない。王子様にお会い出来るとは恐悦至極でございます。お呼びとあらば、いつでも駆け付けます」
「くっくっ、大袈裟な社交辞令だな」
第一王子の執務室。王子の傍には、護衛の騎士がいるが、何故か王子が騎士に退室を命じて扉の前で待機させて俺と二人の密室を作った。
「……最近、巷で噂になっている魔石の嵌め込まれた武具についてだが、不純物をわざわざ混ぜて売っているそうじゃないか」
「っ……」
いや、落ち着け。俺を見つめながら言っているが、“誰が”売っているかは明言していない。鑑定士とも鍛冶屋とも取れる。
「俺もそれについては聞いた話しか知りません。魔石に不純物を混ぜ、質を落として、安く提供しているのでは?」
「フッ、器用な事だ。どうやってるんだジュンイチロー」
「はい?」
「出回っているのは、不純物を“混ぜた”魔石ではなく、不純物が“混ざっていた”魔石だ。鑑定士も鍛治職人も誰一人、意図的に純度を落とした魔石とは口にしていない」
「(くそ、カマかけられた)」
どうすっかなぁー……第一王子にこの話振られるって事は、アレだよな。
「わざわざ混ぜたと言われたら、へーそうなんだって思いますよ。そこから自分の意見を言っただけで、俺が加工している根拠は……」
「ならば、森や山で魔石を掘り返している神出鬼没の森狼を殺しても貴様には関係ないと言うことか」
「!?」
白を切る事を許さない迫力と威圧。冷や汗が背を伝い流れる。完全にバレてるじゃねーか。
「何故……魔石を掘り返してはダメなのですか? 魔石を埋めても土壌が豊かになるわけではありません。魔石が地中で重なれば、魔王出現の可能性が高まる事を俺だって知っています」
「……その言い回しだと、もう察しているな」
王子がスッと立ち上がって、俺の方へゆっくり歩み寄ってくる。
「……王子?」
「動くな。コレは命令だ」
下手に動けず、命令通りその場でジッと固まるしかない。王子が俺の真正面に立ち……うわ、間近で見ると顔綺麗過ぎるだろ。引くレベルで造形が整ってやがる。目がチカチカしてきた。
「この国は軍備が乏しい。それは軍事国家からすれば良いカモだ。だが、魔王を討伐出来る力を持っている事を示せば、戦火に巻き込まれずに済むだろう。周辺国との外交も対等に行える。勇者は国の矛ではない。盾だ」
「……俺は勇者ではありませんよ?」
「っ……その媚びた仕草をやめろ」
いや、ただ眉顰めただけなんだけど……まぁ、それは置いといて。とりあえず、デモンストレーションの具体的な意味を知る事が出来た。
「元勇者達や鍛治職人達のおかげで、活気が溢れ、国は豊かになっているが金だけでは成り立たない。守るだけの力も持たなければならない」
「……守るべき子どもを矢面に立たせて何を言ってるんですか?」
「何?」
「第二王子から通達があったと思いますが、今まで召喚された勇者はまだ子どもなんです。拉致した子どもに母国でも無い国を守れと命ずる国を……貴方は心の底から誇れるのですか?」
『ガン!』
顔に拳を叩きつけられた。防御力は俺の方が上の為、痛いのは王子の方だろう。
王子の美しい顔が怒りで歪む。ただ、その怒りの矛先は王子自身にも向いている気がした。
「黙れ! 我がオーラル王国を愚弄する気か!」
「愚弄されたと思うのですか? 戦死された勇者達を憐れむ事を、召喚された勇者達を憂う事を」
口から澱み無く溢れてくる。
親になって、この国がしている勇者召喚の業の深さを嫌と言う程日々思い知っている。
ある日突然、何より大切な我が子を連れ去られるなんて……考えただけで、胸が引き裂かれそうだ。
「拐った子どもに殺しを強要して、我が国は立派で強いなんて言えないでしょ」
「っ、き、さま……」
「王子もわかっているのでしょう?」
王子は俺の胸ぐらを掴みながらも、悔しそうに唇を噛み締めている。
若ければ若いほど伸び代があり、日本人は学生であってもNOを言い辛く、頼られたり褒められたりすると、それを存在意義としてしまう程に自己肯定感が低く、平和ボケしている。
そこに付け込まれて国に利用されている。
日本人である俺が、子の親である俺が、ココでNOを言わなければならない。
「俺は……こんなやり方をする国に力は貸せません」
「ならばどうすれば良いのだ! この国はずっとずっと前から勇者達が支えて守ってきた! 勇者と魔王の力関係がいなければ、この国などすぐに……」
「貴方達が自分達の国を自分達の力で守ればいい」
「……それが出来ればこんな事になっていない」
本当は自国を自分達で守りたいんだろうが、勇者のような圧倒的な力を持つ存在に頼るしかないのも現状なんだろう。
「ならば、出来るようにしましょう」
「簡単に言ってくれるな」
胸ぐらを掴む手に両手を添えて王子を見つめ返す。
「魔王も戦争も真っ平ごめんです。平和の為に誇示する力が必要なら差し上げましょう」
『ホワ』
「っ……何を」
「ステータスを少しお渡ししただけです」
俺から手を離して、自分の能力値を確認している様子の王子が、驚愕に口に手を当てている。
「ぜ、全能力値にプラス100だと……」
「俺は能力値供与と言うスキルを会得しています。自分の能力値を削って分け与える為、本来なら与えた分の能力値が回復する事はありません。ですが、俺は搾精スキルにより能力値増加分から与える事が可能です」
「………」
俺の言いたい事を察した王子が、信じられないと言った表情を浮かべる。
「……まさか、本当に?」
「お望みとあらば、強兵のお手伝いを致しますよ。ただ、俺にメリットが無いと協力出来かねますが」
「……対価は何が希望だ」
さすが王族。話が早い。俺は笑顔で答えを告げる。
「この国の平和です」
鑑定士のお爺さんにアドバイスを貰って、角度や深度が理解出来るようになった。
そして、遂に。
「おお……これは見事な。お前さん筋がいい」
「よし!」
「相変わらずアクセサリー向きでは無いが、防具の魅力を数段アップさせられるぞ」
宝石カットをマスターし、安値で買ってもらう。
この俺の魔石売買行為が、知らず知らずのうちに、多くの武具の性能を向上させておりデザイン性も出てきた為、鑑定士の取引先である鍛冶屋の名物となっていた。
色付き魔石の宝飾された装備は、冒険者や傭兵の間で話題になり、それを目当てに国を訪れる冒険者達が急増中らしい。
それに伴い、ジュエリーカットの職人の元に魔石が持ち込まれるケースも増え、新たな職種となりつつある。
しかし、素人の俺とは違って職人技の宝石カットは高価な宝飾品となり、武具は芸術品として評価されていた。勿論、魔石を使用している為、性能は折り紙付きだが高価な物ほど戦いに持ち出しにくくなる。
そして、鑑定屋の帰りに顔を出しているのは、行列が出来ているとある屋台。
「あ! 純一郎さん!」
「繁盛してんじゃないか」
「ふふん! どの世界でも甘味は揺るぎない正義です!」
元勇者達が経営している日替わり屋台。
愛香、結城、健人の三人が忙しなく客を捌いている。
完全週休二日制の屋台。五日のルーティンで朝と昼の日替わりスイーツ。夕方と夜には味付け様々な串焼きや粉物。
「お子さん大きくなったら連れてきてください。サービスしますので」
「ああ、そりゃありがたい」
勇者の出店『青い星』も国で頭角を露わにし、国の名物となりつつある。
近頃、観光客が増えていた。警戒も必要だが大半は好奇心で訪れた人々だ。
段々と賑やかな活気に溢れた光景が広がっていった。
平和で豊かな国になっていく。
現在の状態で国に魔王が出たとなっては、この勢いが途絶えてしまうのは明白。
他国への牽制となる魔王討伐デモンストレーションがやり辛い状況だ。
俺はもう王宮に呼出される事は無いかもしれないとぼんやり考えつつ、子ども達の世話をしながら日々を過ごしていた。
「お、お、おお、アカリが立った!」
「すごいぞアカリ!」
「ん! ん!」
「はは、ヒカリ、ゆっくりでいいよ」
子ども成長は驚く程早い。
アカリはもう立ってしまったし、ヒカリもそろそろ立ちそうだ。
モモと子ども達の成長に一喜一憂する。幸せだ。とても、幸せだ。
しかし、俺の予想に反して王宮から呼び出しがあった。
第一王子のカリン様からだ。
え? 俺、何かしちゃいました?
「急に呼び出してすまんな」
「滅相もない。王子様にお会い出来るとは恐悦至極でございます。お呼びとあらば、いつでも駆け付けます」
「くっくっ、大袈裟な社交辞令だな」
第一王子の執務室。王子の傍には、護衛の騎士がいるが、何故か王子が騎士に退室を命じて扉の前で待機させて俺と二人の密室を作った。
「……最近、巷で噂になっている魔石の嵌め込まれた武具についてだが、不純物をわざわざ混ぜて売っているそうじゃないか」
「っ……」
いや、落ち着け。俺を見つめながら言っているが、“誰が”売っているかは明言していない。鑑定士とも鍛冶屋とも取れる。
「俺もそれについては聞いた話しか知りません。魔石に不純物を混ぜ、質を落として、安く提供しているのでは?」
「フッ、器用な事だ。どうやってるんだジュンイチロー」
「はい?」
「出回っているのは、不純物を“混ぜた”魔石ではなく、不純物が“混ざっていた”魔石だ。鑑定士も鍛治職人も誰一人、意図的に純度を落とした魔石とは口にしていない」
「(くそ、カマかけられた)」
どうすっかなぁー……第一王子にこの話振られるって事は、アレだよな。
「わざわざ混ぜたと言われたら、へーそうなんだって思いますよ。そこから自分の意見を言っただけで、俺が加工している根拠は……」
「ならば、森や山で魔石を掘り返している神出鬼没の森狼を殺しても貴様には関係ないと言うことか」
「!?」
白を切る事を許さない迫力と威圧。冷や汗が背を伝い流れる。完全にバレてるじゃねーか。
「何故……魔石を掘り返してはダメなのですか? 魔石を埋めても土壌が豊かになるわけではありません。魔石が地中で重なれば、魔王出現の可能性が高まる事を俺だって知っています」
「……その言い回しだと、もう察しているな」
王子がスッと立ち上がって、俺の方へゆっくり歩み寄ってくる。
「……王子?」
「動くな。コレは命令だ」
下手に動けず、命令通りその場でジッと固まるしかない。王子が俺の真正面に立ち……うわ、間近で見ると顔綺麗過ぎるだろ。引くレベルで造形が整ってやがる。目がチカチカしてきた。
「この国は軍備が乏しい。それは軍事国家からすれば良いカモだ。だが、魔王を討伐出来る力を持っている事を示せば、戦火に巻き込まれずに済むだろう。周辺国との外交も対等に行える。勇者は国の矛ではない。盾だ」
「……俺は勇者ではありませんよ?」
「っ……その媚びた仕草をやめろ」
いや、ただ眉顰めただけなんだけど……まぁ、それは置いといて。とりあえず、デモンストレーションの具体的な意味を知る事が出来た。
「元勇者達や鍛治職人達のおかげで、活気が溢れ、国は豊かになっているが金だけでは成り立たない。守るだけの力も持たなければならない」
「……守るべき子どもを矢面に立たせて何を言ってるんですか?」
「何?」
「第二王子から通達があったと思いますが、今まで召喚された勇者はまだ子どもなんです。拉致した子どもに母国でも無い国を守れと命ずる国を……貴方は心の底から誇れるのですか?」
『ガン!』
顔に拳を叩きつけられた。防御力は俺の方が上の為、痛いのは王子の方だろう。
王子の美しい顔が怒りで歪む。ただ、その怒りの矛先は王子自身にも向いている気がした。
「黙れ! 我がオーラル王国を愚弄する気か!」
「愚弄されたと思うのですか? 戦死された勇者達を憐れむ事を、召喚された勇者達を憂う事を」
口から澱み無く溢れてくる。
親になって、この国がしている勇者召喚の業の深さを嫌と言う程日々思い知っている。
ある日突然、何より大切な我が子を連れ去られるなんて……考えただけで、胸が引き裂かれそうだ。
「拐った子どもに殺しを強要して、我が国は立派で強いなんて言えないでしょ」
「っ、き、さま……」
「王子もわかっているのでしょう?」
王子は俺の胸ぐらを掴みながらも、悔しそうに唇を噛み締めている。
若ければ若いほど伸び代があり、日本人は学生であってもNOを言い辛く、頼られたり褒められたりすると、それを存在意義としてしまう程に自己肯定感が低く、平和ボケしている。
そこに付け込まれて国に利用されている。
日本人である俺が、子の親である俺が、ココでNOを言わなければならない。
「俺は……こんなやり方をする国に力は貸せません」
「ならばどうすれば良いのだ! この国はずっとずっと前から勇者達が支えて守ってきた! 勇者と魔王の力関係がいなければ、この国などすぐに……」
「貴方達が自分達の国を自分達の力で守ればいい」
「……それが出来ればこんな事になっていない」
本当は自国を自分達で守りたいんだろうが、勇者のような圧倒的な力を持つ存在に頼るしかないのも現状なんだろう。
「ならば、出来るようにしましょう」
「簡単に言ってくれるな」
胸ぐらを掴む手に両手を添えて王子を見つめ返す。
「魔王も戦争も真っ平ごめんです。平和の為に誇示する力が必要なら差し上げましょう」
『ホワ』
「っ……何を」
「ステータスを少しお渡ししただけです」
俺から手を離して、自分の能力値を確認している様子の王子が、驚愕に口に手を当てている。
「ぜ、全能力値にプラス100だと……」
「俺は能力値供与と言うスキルを会得しています。自分の能力値を削って分け与える為、本来なら与えた分の能力値が回復する事はありません。ですが、俺は搾精スキルにより能力値増加分から与える事が可能です」
「………」
俺の言いたい事を察した王子が、信じられないと言った表情を浮かべる。
「……まさか、本当に?」
「お望みとあらば、強兵のお手伝いを致しますよ。ただ、俺にメリットが無いと協力出来かねますが」
「……対価は何が希望だ」
さすが王族。話が早い。俺は笑顔で答えを告げる。
「この国の平和です」
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