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美術部の隠れイケメン
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「……今日こそ会えるかなぁ」
ひとり美術棟をさまよいながら、とぼとぼと歩く。
あの話を聞いてから、休み時間や放課後は、ずっと剣持先輩を探してるんだけど……。
(いっこうに見つかる気配がないんだよねぇ……)
シーンと静まり返る廊下には、人の姿も見当たらない。
いまだ収穫ゼロの私は、はぁっとため息をついた。
――西園寺先輩が来ることになっているのは、明日の昼休み。
つまり話を聞けるチャンスは、今日の放課後(今)と明日の中休みしかない。
「それまでに、何としてでも情報を集めなくちゃ……!」
……じゃないと、私がナナくんに怒られちゃうし。
気合を入れ直して再び歩き始めると、ある一枚の絵が目に飛びこんできた。
「うわぁ、すっごい……!」
壁に飾られていたのは、真っ青な海が一面に描かれた絵。
まるで写真みたいに綺麗で、つい見入ってしまう。
「こんな上手な絵、私にも描けたらなぁ」
「……ふふっ、きっと描けるよ」
突然聞こえた声に、驚いて振り返る。
(……わ、かっこいい!)
私の後ろには、にこやかに笑う男の人が立っていた。
「驚かせてごめんね。小さなお客さんだなぁって思って、つい。……その絵、僕が描いたんだ」
「え、そうなんですか!?」
「うん。よかったら、君も一緒にこれから描く? ちょうど作業してたところなんだ」
「あ、えっと……」
剣持先輩を探さなきゃいけない私は、つい男の人から視線をそらす。
しかし視線の先で――私はとんでもないものを目にした。
「あ、あなたが……剣持真先輩!?」
絵の下に小さく書かれていた名前。
そこにはまぎれもなく、「剣持真」と書かれていたのだ。
「……僕のこと知ってるの?」
「そ、その……ちょっと、ウワサで耳にして」
「……そっか」
私の言葉に、剣持先輩はなぜかさみしそうに笑う。
何でかはわからないけど……間違いなく、これはチャンスだ!
「あの、その……剣持先輩さえよければ、ぜひお願いしますっ!」
私は剣持先輩に向かって、深々と頭を下げる。
「ははっ、元気があっていいね。――それじゃあ、ついてきて」
剣持先輩はそんな私を見て笑いながら、教室まで案内していった。
ひとり美術棟をさまよいながら、とぼとぼと歩く。
あの話を聞いてから、休み時間や放課後は、ずっと剣持先輩を探してるんだけど……。
(いっこうに見つかる気配がないんだよねぇ……)
シーンと静まり返る廊下には、人の姿も見当たらない。
いまだ収穫ゼロの私は、はぁっとため息をついた。
――西園寺先輩が来ることになっているのは、明日の昼休み。
つまり話を聞けるチャンスは、今日の放課後(今)と明日の中休みしかない。
「それまでに、何としてでも情報を集めなくちゃ……!」
……じゃないと、私がナナくんに怒られちゃうし。
気合を入れ直して再び歩き始めると、ある一枚の絵が目に飛びこんできた。
「うわぁ、すっごい……!」
壁に飾られていたのは、真っ青な海が一面に描かれた絵。
まるで写真みたいに綺麗で、つい見入ってしまう。
「こんな上手な絵、私にも描けたらなぁ」
「……ふふっ、きっと描けるよ」
突然聞こえた声に、驚いて振り返る。
(……わ、かっこいい!)
私の後ろには、にこやかに笑う男の人が立っていた。
「驚かせてごめんね。小さなお客さんだなぁって思って、つい。……その絵、僕が描いたんだ」
「え、そうなんですか!?」
「うん。よかったら、君も一緒にこれから描く? ちょうど作業してたところなんだ」
「あ、えっと……」
剣持先輩を探さなきゃいけない私は、つい男の人から視線をそらす。
しかし視線の先で――私はとんでもないものを目にした。
「あ、あなたが……剣持真先輩!?」
絵の下に小さく書かれていた名前。
そこにはまぎれもなく、「剣持真」と書かれていたのだ。
「……僕のこと知ってるの?」
「そ、その……ちょっと、ウワサで耳にして」
「……そっか」
私の言葉に、剣持先輩はなぜかさみしそうに笑う。
何でかはわからないけど……間違いなく、これはチャンスだ!
「あの、その……剣持先輩さえよければ、ぜひお願いしますっ!」
私は剣持先輩に向かって、深々と頭を下げる。
「ははっ、元気があっていいね。――それじゃあ、ついてきて」
剣持先輩はそんな私を見て笑いながら、教室まで案内していった。
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