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第一章 異世界に俺が運ばれたってことかおもろいやんけ
第07便「これが…異世界転生…」
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※仕事が忙しく更新が遅くなって申し訳ございません。
大声をだして気合いを入れ直した俺は、ビックハウンドとヘルとの間に飛び出して腰から抜いた剣をブンブンと振り回す。犬どもはすぐさま反応して後ろに飛び退き、俺との距離を取った。
全部で3匹か…。でっかい犬って思えばいけるだろ!
でも、血だけは…!どうにか血だけはでないでくれよ!服とかについたら洗うの大変なんだよ!
そんなことを思いながら剣を眼前に構えて犬どもを見ていると、両側にいた2匹がこっちに向かって飛びかかってきた。
「2匹同時は!反則だろ!!! こな!くそ!」
ブンブンと横なぎに剣を振ると、左側から飛び込んできた犬の胴体に当たった…そしてその瞬間
『サシュっ!!!』という軽い音と共に犬の胴体ふたつに割れた。
そして地面に肉片が2つ落ちると、淡い光を放ち肉片が消えていく。
「…は…!?」
突然のことに驚き固まる俺の隙をついて再び残りの2匹が飛びかかってくる。
「うわ!くんな!どっせい!や!!!」
慌てて剣を持ち、向かってきた犬たちに振り当てると、今度は2匹同時に首を刎ねることができた。そしてその亡き別れになった胴体と首を観察すると、やはり同じように淡い光を放ちながら消えていく。
「どうなってるんだ…? 血も出ない…のは助かったからいいとして、死んだ体も残らないってのは…」
理解できない状況に呆然と立ちすくみそんなことを思ってると、後ろで組み合ってるヘルから声がかかる。
「虎雄!すごいじゃん!でもまだ茂みの中に数匹隠れてる!気を抜かないで!あと片付いたらこっちも手伝って!!!! こいつ力強くて辛い!泣いちゃう!ぴえん!」
「うるせぇ!そんだけしゃべれたら大丈夫だ! ばか! ちょっと待ってろ!こっち片付けたらちょっとは手伝ってやる!」
そう言いながら目線を街道脇の茂みに向けると、今度は5匹のビックハウンドが飛び出して一斉にこっちに向かって飛びかかってきた。
「お前ら!ちょっとは!考えて…こい…よ!っと!」
3匹を倒した余裕からか、すこし冷静に見れるようになると、犬たちは直線的な動きでしか飛びかかってこないのがわかり安易に避けることができた。そして飛びかかってきた先に剣を振ってやるだけで簡単に倒すことができる。
なんだこいつら?やる気あるのか?
「よけて、1匹切って、またよけて1匹…。後ろからきたのも横によけて…右から来たのを切ってっと…よし!ヌルゲーじゃん! あと2匹! かかてってこいや!!」
何度かよけて切ってを繰り返すと、あっという間に残りが2匹となった。
流石にここまでくると切られるのを警戒したのか、俺の周りをぐるぐると回りながら飛びかかってくるタイミングを伺っている。
「あーーーめんどくせー!ぐるぐるしてるんじゃねぇ!」
痺れを切らした俺がそう言って1匹に切り掛かると、
「ガキンッ! 」
もう1匹が横から飛び出して剣に噛みついた。
「あ!てめ!こら!はなせ!くそ!」
その一瞬を狙いもう1匹が俺に向かって飛びかかってくる。
「うわ! やべ!(やられる!)」
目の前がスローモーションに見える。
これが走馬灯ってやつか…?
噛まれる覚悟を決めるが、せめてもの抵抗として剣を持っていない左腕を顔の前で振り回してみる。
(っく!!!!)
「バアァン! 」
噛まれたと思って目を瞑った瞬間。
左手に何かが当たった感触と大きな音が聞こえた。
目を開けると左手側にあった大きな木の幹にさっきの1匹がめりこんでいる。
「…はへ?」
カランっ…。
足元から音がしたので視線を下に下げると。さっきまで剣に噛み付いてた犬が口を離し、踵をかえすと一目散に逃げていった。
「これが…異世界転生…」
つぶやいた俺の声は夕暮れの空に溶けていった。
大声をだして気合いを入れ直した俺は、ビックハウンドとヘルとの間に飛び出して腰から抜いた剣をブンブンと振り回す。犬どもはすぐさま反応して後ろに飛び退き、俺との距離を取った。
全部で3匹か…。でっかい犬って思えばいけるだろ!
でも、血だけは…!どうにか血だけはでないでくれよ!服とかについたら洗うの大変なんだよ!
そんなことを思いながら剣を眼前に構えて犬どもを見ていると、両側にいた2匹がこっちに向かって飛びかかってきた。
「2匹同時は!反則だろ!!! こな!くそ!」
ブンブンと横なぎに剣を振ると、左側から飛び込んできた犬の胴体に当たった…そしてその瞬間
『サシュっ!!!』という軽い音と共に犬の胴体ふたつに割れた。
そして地面に肉片が2つ落ちると、淡い光を放ち肉片が消えていく。
「…は…!?」
突然のことに驚き固まる俺の隙をついて再び残りの2匹が飛びかかってくる。
「うわ!くんな!どっせい!や!!!」
慌てて剣を持ち、向かってきた犬たちに振り当てると、今度は2匹同時に首を刎ねることができた。そしてその亡き別れになった胴体と首を観察すると、やはり同じように淡い光を放ちながら消えていく。
「どうなってるんだ…? 血も出ない…のは助かったからいいとして、死んだ体も残らないってのは…」
理解できない状況に呆然と立ちすくみそんなことを思ってると、後ろで組み合ってるヘルから声がかかる。
「虎雄!すごいじゃん!でもまだ茂みの中に数匹隠れてる!気を抜かないで!あと片付いたらこっちも手伝って!!!! こいつ力強くて辛い!泣いちゃう!ぴえん!」
「うるせぇ!そんだけしゃべれたら大丈夫だ! ばか! ちょっと待ってろ!こっち片付けたらちょっとは手伝ってやる!」
そう言いながら目線を街道脇の茂みに向けると、今度は5匹のビックハウンドが飛び出して一斉にこっちに向かって飛びかかってきた。
「お前ら!ちょっとは!考えて…こい…よ!っと!」
3匹を倒した余裕からか、すこし冷静に見れるようになると、犬たちは直線的な動きでしか飛びかかってこないのがわかり安易に避けることができた。そして飛びかかってきた先に剣を振ってやるだけで簡単に倒すことができる。
なんだこいつら?やる気あるのか?
「よけて、1匹切って、またよけて1匹…。後ろからきたのも横によけて…右から来たのを切ってっと…よし!ヌルゲーじゃん! あと2匹! かかてってこいや!!」
何度かよけて切ってを繰り返すと、あっという間に残りが2匹となった。
流石にここまでくると切られるのを警戒したのか、俺の周りをぐるぐると回りながら飛びかかってくるタイミングを伺っている。
「あーーーめんどくせー!ぐるぐるしてるんじゃねぇ!」
痺れを切らした俺がそう言って1匹に切り掛かると、
「ガキンッ! 」
もう1匹が横から飛び出して剣に噛みついた。
「あ!てめ!こら!はなせ!くそ!」
その一瞬を狙いもう1匹が俺に向かって飛びかかってくる。
「うわ! やべ!(やられる!)」
目の前がスローモーションに見える。
これが走馬灯ってやつか…?
噛まれる覚悟を決めるが、せめてもの抵抗として剣を持っていない左腕を顔の前で振り回してみる。
(っく!!!!)
「バアァン! 」
噛まれたと思って目を瞑った瞬間。
左手に何かが当たった感触と大きな音が聞こえた。
目を開けると左手側にあった大きな木の幹にさっきの1匹がめりこんでいる。
「…はへ?」
カランっ…。
足元から音がしたので視線を下に下げると。さっきまで剣に噛み付いてた犬が口を離し、踵をかえすと一目散に逃げていった。
「これが…異世界転生…」
つぶやいた俺の声は夕暮れの空に溶けていった。
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