手違いで異世界に強制召喚されました!

ZOMBIE DEATH

文字の大きさ
17 / 28

第13話「宝箱で泥沼冒険者完成」

しおりを挟む

 因みにこの村出身のエクシアと武器屋の店主が、洞窟はダンジョンでは無いので『宝箱』は出ないとエクシアと店主が口を揃えて言っていた。

 それなのに全て倒し終わった後、ペットボトルサイズのスライムから何故か『宝箱』が出た……

 今この洞窟は、もしかするとダンジョンになっているのだろうか?

 箱の大きさは、倒したスライムの大きさより遥かに大きく30cm近くの大きさだった。


 迂闊に触って平気か?そんな風に悩んでいたのだが、とりあえずゲームなどでやる様に宝箱に『鑑定』を遠巻きからする事を思いつく。

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

宝箱 『異世界からの祝福』『罠無し』

      入手方法

 ダンジョンの魔物を倒した場合。
 特殊な状況下で魔物を倒した場合。
 そのいずれかで稀に入手。

 箱にはランクがあり、ランクが上がる程、
 良品が詰まっている。

 箱には罠がかかっている場合がある。
 ランクが上がると箱内部は複合罠になる。

 解錠方及び罠の解除方は箱ごとに異なる。

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇


 鑑定結果を見たが、罠は無く安全に開けられる宝箱の様だった。

 この箱が通常の宝箱か、ランクの高い宝箱の見分けが付かないが、箱ごと持ち帰るには重かったので『中身だけ持っていこう』と、決心が出来たので箱を開ける事にした。


 そこに入っていたのは


◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

 ジャガイモの種芋「麻袋入り(10個)」
 空気圧縮型 水鉄砲「2個」
 風邪薬『咳喉鼻水複合タイプ』小瓶1個(18錠)
 胡椒2KG (業務用パック)「1袋」

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

 正に異世界の祝福だった。

 一応簡易鑑定(文字が浮かぶ様に見る)をするが、危険そうな表記が無いので持ち帰ろうと決める。

 これは、僕が異世界人だから手に入ったのか……それとも特殊な宝箱だったのかが僕には分からない。

 でも風邪薬はこの異世界では助かるし、胡椒は調味料なのでキャンプで重宝するので結菜さんが喜びそうだと思いリュックにしまう。

 麻袋の中はジャガイモの種芋で数は10個にもなり、しっかりした実の種芋は地味に重い。

 最大の謎が水鉄砲が2個……『水の精霊の住む洞窟』だけに水鉄砲だったのだろうか?


 水鉄砲はハンドガンタイプでバーをスライドさせると圧縮空気が溜まるタイプだった。

 奥の水辺で試してみよう……童心に帰れそうな気がする。


 村にいる子供にでもあげるべきだろうか?だが、渡したら異世界人とバレる可能性から駄目だろう。


『それにしても宝箱って出ると嬉しいな……冒険者が病みつきになる気がわかるなぁ……』


 僕は一人でボソッと呟く。


 宝を回収した後、クズ魔石も回収してポーチにしまってから道を確認すると、左の方が若干狭そうに見えるので、反対の右の方へ向かう。

 しかし、道は奥で合流していた……其処はまた開けた場所になり、先程と同じ位のスライムが居た。


 洞窟最奥部に向かう道がその広間から繋がっている様で、奥に続く道は最奥部が見えるぐらい幅が広く大きい。

 先程と同じ様に戦うが、最後に残ったペットボトルサイズの1匹で『鑑定』の事を思い出し、魔物に鑑定が効くのか試してみる


◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

スライム 『小型種』 LV.2 系統進化前個体

       使役前個体 

  ステータスには個体差、系統差あり

  ステータス LV不足により鑑定失敗

     条件により使役可能

 粘体を持ち、身体の中には核があり絶えず
核を動かし身を守る。

 常に動かす核の中に魔石を持つ。

 スライムの粘体は錬金素材として使える。

 スライムの核を別素材(液状、ゲル状)に入れ
る事で系統変化させ素材体積を増加させる事が
できる。
 系統変化先 LV、経験値不足で鑑定不可。

 ダンジョン生息種の場合稀に宝箱を落とす。

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇


 思ったより詳しい情報が得られた。


 鑑定には、LVと経験値等いろいろな条件が必要という事も今の鑑定でわかり、少し満足した。


 最後の1匹を倒すと、小さな金属製横長のペンケースの様な物が落ちた。


 取ろうと手を伸ばした時……もしかしてこれも宝箱?と思い、とっさに手を引く。

 そして鑑定をかけると……まさかのサイズの宝箱だった。


 迂闊に触って罠などあったら危険だと心底反省するしか無かった……形状からすれば横長のケースなのでこの形状をよく知る異世界人は気をつけた方が良さげだ。


◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

   宝箱 (ランクF) (罠無し)

       入手方法

 ダンジョンの魔物を倒した場合。
 特殊な状況下で魔物を倒した場合。
 その何かで稀に入手。

 箱にはランクがある。
 ランクが上がる程、良品が詰まっている。

 箱には罠がかかっている場合がある。
 ランクが上がると箱内部は複合罠になる。

 解錠方及び罠の解除方は箱ごとに異なる。

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇


 ………ランクFの宝箱が出た。

 コレはこのままエクシアに見せようと持ち上げると、中では何かが転がりカラカラと音がする。

 一応中身を確認してからリュックにしまう。

 中身は厚さが5センチ程度の丸い鉄の缶と小さな小瓶で、封がされていたので簡易鑑定をする。


◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

塗り薬(小)1個

傷薬(小)1個

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇


 こちらも危険はなさそうだ……クズ魔石を拾い上げ宝と一緒にしまう。

 僕はその後、幅広の道を進みながら最奥部へたどり着いた。


 思わぬ宝箱の収穫で予定より時間がかかったが、それでも30分ちょいと言う感じだ。

 最奥部は若干傾斜した場所で、確かに奥は泉と言えるくらいの水量が感じられる。


 奥の方にはスライムがまた居たが、流石に慣れたので遠くから石を投げようとして気がついた。

 数匹ほど奥に居たスライムは、真ん中の個体が他の個体に体積を奪われている様だった。


 弱い個体が強い個体数匹に粘体を奪われ、見る見るうちにピンポン球位のサイズになった。


 それに伴い、核を震わせながら必死にそこから逃げようと踠いていた。


 魔物の世界も弱肉強食なんだと思いつつ……複雑な思いで、体積を奪ってまでやっと大きくなった数匹を倒し、後に残された魔石を拾い集める。


 そこに最後に残った弱々しいスライムは倒す気になれず『この後に此処まで来る誰かに任せよう』と思い見逃す事にした。


 水辺を覗くと……小さな蒼い珠の様な物が、水から浮いては戻り水に溶ける様に消える。


 不思議だなと蒼い珠を眺めていると、唐突の蒼い珠が数個ほどこっちに向かってきて僕の周りを廻り始める。


 遠くからでも何か言っているには微かに聞こえるが近くに来たらハッキリ聞こえた……僕をからかっていた様だ。



『んべ~!人間~人間~んべ~!!』


『ははは~またやってんの~?彼らはもう僕等を見えないのに~!』


『だって~面白いじゃーん!!こんな近くにいるのに~!なーんにも感じないんだよ~』


『ほら!ツンツン!!ほっぺを突っついちゃうぞぉー!』


『アレ?ちょっと!ちょっと!!まって……突っついちゃダメ~!、この人間見えてる!僕たちの事………目で追ってるよ~』


 間違いなく幻聴の類では無い……

 蒼い光同士で話してる………そして今猛烈にツンツン突っつかれてる…


 僕はその声に……


「魔物?だったら突っついたりしないで襲ってきてるか……もしかして洞窟の精霊?」


 と話しかけながら、念の為ナイフを抜くと………声に反応したのか、水から沢山の蒼い珠が浮き上がってきた。


 蒼い光は豆粒位小さいものから、大きいものはビー玉サイズの物まである。



『精霊の加護持っている人間だ~』


『久しいね!村に聖樹が無くなって見える人が居なくなって随分経つのにねー』


『何処の精霊の加護かなー?何処からきたの?』


『精霊の加護だけじゃ無いみたいよ~聖樹と何処で契約したの~?』


『なんで僕達、水の精霊と話せるの~?』


 など……口々に質問している。


 ヤバイ…絶対に一人で来るべきじゃなかった。


 この質問内容といい……さっきの宝箱といい……こっちの世界の住人じゃ無い僕には、答えが見つからない。


『ねぇ、おにぃぃさん!その背負いバッグに仲間が居るんだけど開けてくれる?』


『うんうん!さっきから中でモゴモゴしてるんだよねー』


 それを聞いた僕は、背中のリュックを開けてみると………1つの苗木の周りが、ぼんやり蒼く輝いている。

 この苗木は、エクシア達と上級種魔物用罠を仕掛けた翌日に見つけた物だった……
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

空手馬鹿の俺が転生したら規格外の治癒士になっていた 〜筋力Eのひ弱少年治癒士が高みを目指す!?〜

くまみ
ファンタジー
 前世は空手部主将の「ゴリラ」男。転生先は……筋力Eのひ弱な少年治癒士!?  「資質がなんだ!俺の拳は魔法を超える!……と、思うけど……汗」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  俺は五里羅門(ごり・らもん) 35歳独身男だ。硬派すぎて女が寄り付かず。強すぎる空手愛と鍛え抜かれた肉体のせいで不本意ながら通称「ゴリラ」と呼ばれていた。  仕事帰りにダンプに跳ねられた俺が目覚めると、そこは異世界だった。だが転生した姿は前世とは真逆。  病弱で華奢。戦闘力最低と言われる職業の「治癒士」(ヒーラー)適正の10歳の少年・ノエル。  「俺は戦闘狂だぞ!このひ弱な体じゃ、戦えねぇ!  「華奢でひ弱な体では、空手技を繰り出すのは夢のまた夢……」  魔力と資質が全てのこの世界。努力では超えられない「資質の壁」が立ちふさがる。  だが、空手馬鹿の俺の魂は諦めることを知らなかった。  「魔法が使えなきゃ、技で制す!治癒士が最強になっちゃいけないなんて誰が決めた?」  これは魔法の常識を「空手の技」で叩き壊す、一人の少年の異世界武勇伝。    伝説の騎士、美少女魔術師、そして謎の切り株(?)を巻き込み、ノエルの規格外の挑戦が今始まる!    

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...