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第四話
綾は、扉の前で固まっていた。
この扉を開けたら、彼がいる。
ずっと、ずっと応援してきた彼が。バイトをして得たお金はほとんど彼の為に使ってきた。他の男になんて一度も目がいったことはない。
好きで、好きで、ずっと思い続けてきた彼がこの扉の向こうにいるんだ。
ぎゅっと目を閉じ、一度深呼吸をする。
震える指で、インターホンのボタンを押そうとした。
ガチャ
「え」
まだ、押していないのに扉が勝手に開いた。
驚いていると中から顔を覗かせた叶と目があった。
「やっぱり。下のロック外したのに、いつまで経ってもインターホン鳴らないから……こんなことだろうと思った」
部屋から半身だけ外に出して、綾に小声で言った。
「緊張……してるね。とりあえず、中入りな」
「は、い」
扉を開いて招き入れる。綾は強ばった表情のまま、靴を脱ぐと促されるまま部屋の中へと入った。
「あ、いらっしゃい」
『リビングのドアを開けたらそこには大好きな人がいました』
綾の脳内でテロップが流れた。思わず息をするのも忘れる。
背中を軽く押されて、我に返った。
「お、おおおおじゃまします! 私、花沢 綾というものでして! あ、これどうぞ!」
手に持っていたお土産を渡せるギリギリの距離から差し出す。
優がクスクス笑いながら受け取った。
「気にしないで良かったのに。ありがとうね」
「いえ」
叶が綾にソファーを示しながら言った。
「綾ちゃん、そこのソファー座っててくれる?」
「あ、はい! ……いえ、あのお手伝いを」
「大丈夫。優、綾ちゃんの話相手しててよ」
「OK。あ、僕はカフェオレ飲みたいなーコーヒーにミルクをたっぷり注いで混ぜたあまーい……の」
優が一瞬トーンを落として、クルクルと人差し指を回しながら無邪気に笑った。些細な変化に綾は気づいていないが、叶には伝わり頬が朱色に染まる。
叶は反応は返さず、身体を翻すとさっさと、キッチンへと向かった。
カウンターキッチンからは二人の様子が窺える。叶はコーヒーを入れながら、二人がなんやかんや会話をしているのを見てホッとしていた。
順調そうだ……と思っていると、急な快感に襲われた。
まさか……あいつ、本当にするとは。
気にしないようにしていたソレが振動を始めている。中にいれられている為、音は微かにしか聞こえないが、それでも万が一バレたらと思うと……叶は必死で声を我慢する。
そんな叶を嘲笑うかのように振動が強くなった。
叶の手からスプーンが床に落ちた。
「叶ー。どうしたー? 大丈夫?」
「だ、いじょうぶ! スプーン落ちただけだから」
そう言って、叶はしゃがみこむとスプーンを取るフリをして、ジーンズのチャックを下ろした。
ショーツの隙間からソレを取り出そうと手を伸ばす。その手は誰かに止められた。
「だーめ」
「っ! な、んで優が」
「俺も手伝ってくるって言ってきた……あーあ、叶、牛乳もこぼしてんじゃん。俺が拭いてあげるね」
優は途中からいきなり大きな声で話し始めた。戸惑う叶をよそに距離を詰めてくる。後ずさろうとする叶の腕を取り、立たせる。
「叶は続きしててよ」
「わ、わかった」
そう言いながらちらりと綾に目を向ける。こちらを気にしているようで目が合った。とりあえず大丈夫だという意味を込めて笑っておいた。
綾はコクリと頷いて、テレビに視線を戻す。
数秒様子を見てから口を開いた。
「っ……ば、か……やめろって」
必死に変な声を出さないように耐えていた。
足元にいる優が足を撫でる。注意するが、聞こえていないとばかりに、ショーツをずらして直に触れ始めた。
濡れそぼった秘裂につぷりと指を差し込む。
ちゅぷりちゅぷりと微かに水音が立った。
叶は震える手でコーヒーにミルクを注ぐ。混ぜようとスプーンを入れた時、チュッと太ももに吸いつかれた。
マグカップとスプーンがぶつかりカチャンと音が鳴る。
綾がこちらを振り向いた。
「じゃあ、コレは僕が持っていくね」
優が二人分のマグカップを持っていく。叶は返事も出来ずに俯いていた。綾は優に夢中で叶の様子に気づいていないようで、優にお礼を言って口をつけていた。
叶がゆっくりと顔をあげる。その瞬間を狙っていたかのように、綾が見ていない隙を狙って優が中指を口に含んで見せた。
羞恥心で頭が沸騰しそうだ。
「ちょっと買い忘れあったから行ってくる!」
返事も聞かず叶はスマホと鍵を手にして部屋を飛び出した。
勢いのまま近くのコンビニに駆け込む。そのまま御手洗に直行した。ぐちょぐちょになったショーツを脱ぐ。忌々しげに三角コーナーに突っ込むとまたジーンズを履きトイレを出た。
ノーパンだろうが知るもんか、濡れてるショーツの不快感よりマシだ。何より、あんな状況でしっかりと感じてしまった自分にも腹が立つ。
適当にスイーツを手に取ると、レジへと向かった。スマホで会計を済ませるとコンビニを出た。
家のドアを開けるとすぐに綾の靴が無いことに気がついた。
「え……」
急いでリビングの扉を開く。そこには、優しかいない。
「……綾ちゃんは?」
「帰ったよ」
「帰ったって……俺の友達だぞ?! なんで、そんな……また何かしたのか?」
優を睨みつけるが、優は何のことだとばかりに首を傾げる。
二人きりになんてしなければよかった。
舌打ちをして、スマホを取り出す。電話をかける。
繋がらない。
「なんで……」
「あーあ、叶。また、友達いなくなっちゃったね。……まぁ、元々友達でもないか」
後ろに回ってきた優が叶を抱きしめて、耳元で囁く。
バレていた…。いや、そんなことより綾は大丈夫なんだろうか。
「大丈夫だよ。……俺と叶の前に現れない間はね。もし、また接触してきた時は……て言っといたからもう二度と会うことは無いんじゃないかな~」
「おまっ」
「そんなことより、叶。二人きりの時は『私』でしょ? そろそろ戻ってよ。せっかく一日休み貰えたんだから俺といちゃいちゃしよう?」
優の手がさわさわと叶の身体を弄り始める。抵抗は無駄だとわかっている叶はされるがままだった。が、優の手がジーンズに触れたた時に思い出した。
逃れようと暴れるが、優は素早く抱きしめて拘束する。
「どうしたの? いきなり……あ、もしかして」
「ちがっちがう」
優は叶の両手を片手で拘束すると、するりと手を忍ばせた。
触れるはずのモノがないことを確かめて優の瞳が意地悪く歪んだ。
「そんなに待てなかった?」
「だから違うって」
「いいよ、すぐ挿れてあげる」
「話を聞いてって!」
叶の叫びも虚しく、優から強引にジーンズを剥ぎ取られた。いつの間にか下半身裸になった優に抱えられ寝室に連行される。
ベッドの上に叶をおろすと、覆いかぶさった。
際どいところにぺちぺちと熱いものが当たっている。先から液がすでに垂れ出ているのも伝わってくる。
抵抗する暇もなく唇を奪われ、性急に足を開かれた。
興奮からかいつもより硬く熱くなったモノが奥まで侵入してきた。
唇に、顔面にキスを降らせながら獣のように腰を打ち付ける。
叶はまともに喋ることさえもできずただ喘ぎ続け、意識が途切れては、律動で起こされ、朝を迎える頃にはピクリとも動けない状態になっていた。
「叶がエロ可愛すぎてやり過ぎちゃった。ゴメンね。マネージャーにご飯とかは頼んどくから、ゆっくり身体休めてね。いってきます」
チュッと叶に口付けると優はツヤツヤとした肌で、ご機嫌に家を出ていった。
優に文句を言う元気も無い叶は、もう何も考えたくないと意識を手放した。
この扉を開けたら、彼がいる。
ずっと、ずっと応援してきた彼が。バイトをして得たお金はほとんど彼の為に使ってきた。他の男になんて一度も目がいったことはない。
好きで、好きで、ずっと思い続けてきた彼がこの扉の向こうにいるんだ。
ぎゅっと目を閉じ、一度深呼吸をする。
震える指で、インターホンのボタンを押そうとした。
ガチャ
「え」
まだ、押していないのに扉が勝手に開いた。
驚いていると中から顔を覗かせた叶と目があった。
「やっぱり。下のロック外したのに、いつまで経ってもインターホン鳴らないから……こんなことだろうと思った」
部屋から半身だけ外に出して、綾に小声で言った。
「緊張……してるね。とりあえず、中入りな」
「は、い」
扉を開いて招き入れる。綾は強ばった表情のまま、靴を脱ぐと促されるまま部屋の中へと入った。
「あ、いらっしゃい」
『リビングのドアを開けたらそこには大好きな人がいました』
綾の脳内でテロップが流れた。思わず息をするのも忘れる。
背中を軽く押されて、我に返った。
「お、おおおおじゃまします! 私、花沢 綾というものでして! あ、これどうぞ!」
手に持っていたお土産を渡せるギリギリの距離から差し出す。
優がクスクス笑いながら受け取った。
「気にしないで良かったのに。ありがとうね」
「いえ」
叶が綾にソファーを示しながら言った。
「綾ちゃん、そこのソファー座っててくれる?」
「あ、はい! ……いえ、あのお手伝いを」
「大丈夫。優、綾ちゃんの話相手しててよ」
「OK。あ、僕はカフェオレ飲みたいなーコーヒーにミルクをたっぷり注いで混ぜたあまーい……の」
優が一瞬トーンを落として、クルクルと人差し指を回しながら無邪気に笑った。些細な変化に綾は気づいていないが、叶には伝わり頬が朱色に染まる。
叶は反応は返さず、身体を翻すとさっさと、キッチンへと向かった。
カウンターキッチンからは二人の様子が窺える。叶はコーヒーを入れながら、二人がなんやかんや会話をしているのを見てホッとしていた。
順調そうだ……と思っていると、急な快感に襲われた。
まさか……あいつ、本当にするとは。
気にしないようにしていたソレが振動を始めている。中にいれられている為、音は微かにしか聞こえないが、それでも万が一バレたらと思うと……叶は必死で声を我慢する。
そんな叶を嘲笑うかのように振動が強くなった。
叶の手からスプーンが床に落ちた。
「叶ー。どうしたー? 大丈夫?」
「だ、いじょうぶ! スプーン落ちただけだから」
そう言って、叶はしゃがみこむとスプーンを取るフリをして、ジーンズのチャックを下ろした。
ショーツの隙間からソレを取り出そうと手を伸ばす。その手は誰かに止められた。
「だーめ」
「っ! な、んで優が」
「俺も手伝ってくるって言ってきた……あーあ、叶、牛乳もこぼしてんじゃん。俺が拭いてあげるね」
優は途中からいきなり大きな声で話し始めた。戸惑う叶をよそに距離を詰めてくる。後ずさろうとする叶の腕を取り、立たせる。
「叶は続きしててよ」
「わ、わかった」
そう言いながらちらりと綾に目を向ける。こちらを気にしているようで目が合った。とりあえず大丈夫だという意味を込めて笑っておいた。
綾はコクリと頷いて、テレビに視線を戻す。
数秒様子を見てから口を開いた。
「っ……ば、か……やめろって」
必死に変な声を出さないように耐えていた。
足元にいる優が足を撫でる。注意するが、聞こえていないとばかりに、ショーツをずらして直に触れ始めた。
濡れそぼった秘裂につぷりと指を差し込む。
ちゅぷりちゅぷりと微かに水音が立った。
叶は震える手でコーヒーにミルクを注ぐ。混ぜようとスプーンを入れた時、チュッと太ももに吸いつかれた。
マグカップとスプーンがぶつかりカチャンと音が鳴る。
綾がこちらを振り向いた。
「じゃあ、コレは僕が持っていくね」
優が二人分のマグカップを持っていく。叶は返事も出来ずに俯いていた。綾は優に夢中で叶の様子に気づいていないようで、優にお礼を言って口をつけていた。
叶がゆっくりと顔をあげる。その瞬間を狙っていたかのように、綾が見ていない隙を狙って優が中指を口に含んで見せた。
羞恥心で頭が沸騰しそうだ。
「ちょっと買い忘れあったから行ってくる!」
返事も聞かず叶はスマホと鍵を手にして部屋を飛び出した。
勢いのまま近くのコンビニに駆け込む。そのまま御手洗に直行した。ぐちょぐちょになったショーツを脱ぐ。忌々しげに三角コーナーに突っ込むとまたジーンズを履きトイレを出た。
ノーパンだろうが知るもんか、濡れてるショーツの不快感よりマシだ。何より、あんな状況でしっかりと感じてしまった自分にも腹が立つ。
適当にスイーツを手に取ると、レジへと向かった。スマホで会計を済ませるとコンビニを出た。
家のドアを開けるとすぐに綾の靴が無いことに気がついた。
「え……」
急いでリビングの扉を開く。そこには、優しかいない。
「……綾ちゃんは?」
「帰ったよ」
「帰ったって……俺の友達だぞ?! なんで、そんな……また何かしたのか?」
優を睨みつけるが、優は何のことだとばかりに首を傾げる。
二人きりになんてしなければよかった。
舌打ちをして、スマホを取り出す。電話をかける。
繋がらない。
「なんで……」
「あーあ、叶。また、友達いなくなっちゃったね。……まぁ、元々友達でもないか」
後ろに回ってきた優が叶を抱きしめて、耳元で囁く。
バレていた…。いや、そんなことより綾は大丈夫なんだろうか。
「大丈夫だよ。……俺と叶の前に現れない間はね。もし、また接触してきた時は……て言っといたからもう二度と会うことは無いんじゃないかな~」
「おまっ」
「そんなことより、叶。二人きりの時は『私』でしょ? そろそろ戻ってよ。せっかく一日休み貰えたんだから俺といちゃいちゃしよう?」
優の手がさわさわと叶の身体を弄り始める。抵抗は無駄だとわかっている叶はされるがままだった。が、優の手がジーンズに触れたた時に思い出した。
逃れようと暴れるが、優は素早く抱きしめて拘束する。
「どうしたの? いきなり……あ、もしかして」
「ちがっちがう」
優は叶の両手を片手で拘束すると、するりと手を忍ばせた。
触れるはずのモノがないことを確かめて優の瞳が意地悪く歪んだ。
「そんなに待てなかった?」
「だから違うって」
「いいよ、すぐ挿れてあげる」
「話を聞いてって!」
叶の叫びも虚しく、優から強引にジーンズを剥ぎ取られた。いつの間にか下半身裸になった優に抱えられ寝室に連行される。
ベッドの上に叶をおろすと、覆いかぶさった。
際どいところにぺちぺちと熱いものが当たっている。先から液がすでに垂れ出ているのも伝わってくる。
抵抗する暇もなく唇を奪われ、性急に足を開かれた。
興奮からかいつもより硬く熱くなったモノが奥まで侵入してきた。
唇に、顔面にキスを降らせながら獣のように腰を打ち付ける。
叶はまともに喋ることさえもできずただ喘ぎ続け、意識が途切れては、律動で起こされ、朝を迎える頃にはピクリとも動けない状態になっていた。
「叶がエロ可愛すぎてやり過ぎちゃった。ゴメンね。マネージャーにご飯とかは頼んどくから、ゆっくり身体休めてね。いってきます」
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