元、両片想いを拗らせた夫婦の話

きんのたまご

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旦那様と想いが通じ合ってから旦那様の愛をひしひしと感じる。
この気持ちを知ってしまってからもう前の様には戻れないと思っている。

それにしてもお父様が毎日毎日旦那様を独占していたなんて。
・・・わたくしよりもお父様の方が旦那様といる時間が長かったなんて!!
この件に関してはきっちりお父様には償っていただきましょう。


今日は旦那様とお出掛け。
「ふふっいつもより綺麗にしてね」
「奥様はいつもお綺麗ですよ」
「ありがとう」
でもとても素敵な旦那様の隣に並ぶのだもの綺麗にしなくっちゃ。
鏡の中の私は以前と違い私から見ても幸せそうに微笑んでいる。
後ろに立つ使用人もとても嬉しそう。鏡の中で2人微笑み合う。

「旦那様!お待たせしました」
「ディアナ・・・な、ま、え」
そう言って旦那様は私の鼻をチョンとつつく。
一気に顔が赤くなる。
「・・・ウィリアム」
「うん」
気持ちが通じあってから旦那様は名前で読んで欲しいと仰った。
・・・恥ずかしいケド旦那様の名前を呼べる日が来るなんて!夢のよう!
「さぁ行こうか」
そう言って旦那様が差し出した手に自分の手を乗せ私達はデートに向かう。

今日は旦那様と初めて会ったあのレストランへディナーに行く。お見合いで使ったレストラン。
初めて会った日の事を話してお互い緊張して味も覚えてないねって笑いあって、じゃあ改めて行こうと旦那様が誘って下さった。とても楽しみ。 

結果デートはとても楽しかった
「初めて会ったあの日ディアナが綺麗過ぎて見とれたんだ」
と仰って下さって危うく私はまたお料理の味が分からなくなる所だったが軽めのお酒ととても美味しいお料理で最後まで夢のような時間になった。
そして私達は同じ家に帰り同じ部屋で眠る。

こんな幸せな日々がこれから毎日 過ごせることに神様に感謝します。
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