ざまぁ?………………いや、そんなつもりなかったんですけど…(あれ?おかしいな)

きんのたまご

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愛のメモリー

「そうなの!あの時のウィルとても格好良かった!初めて会う私に優しく手を差し伸べてくれて!今思えばあれは運命だったのね」
「俺も目の前に現れた君が可憐すぎて天使が舞い降りたのだと思った程だ!」
そう言って手を取り合う二人をキラキラした顔で見ているシエラと死にそうな目をした観衆たち…………。
そんな事にはお構いなくシエラはまだまだ朗読を続ける。
「因みにそれぞれ別れた後、ウィルはニヤけた顔でまぁ、シエラには劣るが遊ぶには丁度いいかもとなと言っていてメリルさんは見た目が良かったから近付いたけど手汗ヤバイ(笑)と言っておられました。こうして出会うべくして出会った運命の二人は…」
「「いや、ちょっと待って!(待て!)」」
そこに何とも息のあった二人の突っ込みが入る。
「何ですか?」
「いやいやいや!何ですかじゃないでしょ!何よそれ!遊び?元々遊びのつもりだったって言うの?しかもシエラには劣るですって?どう言う事なのよ!」
「それは私に言われましても……ウィルがそう言っていたとしか…」
メリルさんが私の肩に掴みかかる。
「いや、ちょっと待て!それよりも手汗ヤバイ(笑)って何だ!」
「いえ、それも私に言われましても…メリルさんがそう言っていたとしか…」
私の前で睨み合う二人。どうしたのかしら…いつもあんなに仲睦まじく寄り添っていらっしゃったのに、おかしいですわ。
お二人共お顔を真っ赤にされて……はっ!そうだわ二人共恥ずかしくって照れ隠しですのね。
「まあまあまあ、運命のお二人なのですから。いつものように仲良くして下さい。初めて出会った時の事ですものお互い知らない事もありますわ!それでも今はとても深く愛し合っておられるのですから!それこそ元々いた婚約者を忘れてしまう程に!そんな強い愛で結ばれたお二人には例えこの先どんな事があろうとも生涯添い遂げて欲しいと思っているのですよ!」
私がそう言っても二人は顔を背けあっています。余程恥ずかしいのですね!
「では続けさせて頂きますわ!次は二人の自己紹介編~です。二人が初めてお名前を教えあった日は初めての出会いから1週間後、お昼を食べている食堂でした。ウィルが食堂で席を探している所にドンッとぶつかる少女。それがメリルさんでした。いやだわ、ごめんなさぁいと謝るメリルさんにウィルは振り向きます。その際メリルさんの持つコップにウィルがぶつかりメリルさんは水を零します。その水はウィルの着ているシャツにかかり、きゃっどうしようと言ってウィルのシャツを拭き始めるメリルさん。上目遣いでごめんなさぁいと言うメリルさんに頬を赤く染めるウィル。そこでシャツを濡らしてしまったお詫びがしたいのでお名前をとメリルさんが仰ってお互いに自己紹介をしたのです。その時のお二人はまるで1枚の絵画の様でしたわ!」
「ウィルったら怒らずに大丈夫だよと言ってくれたわね」
「メリルこそもう大丈夫だと言うのにずっと俺のシャツを拭いてくれたではないか」
その時の思い出が蘇ったのか先程まで顔を背けあっていた二人はまた元の仲の良い二人に戻っていました。良かったですわ。
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