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続く愛のメモリー…
「無事自己紹介を果たした後シャツを濡らしてしまったお詫びと言ってメリルさんはウィルにプレゼントを渡します。それはもうウィルか大好きなお店のお菓子でした。それを見たウィルは良く俺の好みがわかったなと嬉しそうに笑い、メリルさんは良かったですぅ!私もここのお菓子大好きなんですよォとそれはとても嬉しそうに笑いました。それはとても微笑ましい光景でしたわ。今思い出しても感動すら覚える程です!そして趣味が合うのですねぇと二人は意気投合します。それからウィルの行くところ行くところにメリルさんは現れて奇遇ですねぇ!余程私達気が合うのかもしれないです!と言って嘗て手汗ヤバイ(笑)と言っていたウィルの手を握ります。それにはウィルも頬を赤く染め、そうだな俺たちは余程気が合うらしい…ふっ可愛いメリル、俺の女にしてやろうと………思い出しても鳥肌のたつ程のゾワッとするセリフを言うのです。そして、さも!感動したと言わんばかりに一瞬で瞳を潤ませたメリルさんが嬉しいですぅとウィルの胸に飛び込みます。こうして二人は晴れて両思いとなるのです!ここに世紀の(バ)カップルの誕生ですわ!」
そう言って私は愛のメモリーの二人が寄り添う挿絵の描かれたページを開き皆様にお見せします。
そこにはとてつもなく精巧に描かれた二人の抱き合う絵。
ウィルはいやらしくニヤけた顔でその手をメリルさんのおしりに…メリルさんはウィルからは見えないようにその息がかからないよう鼻を摘んでいた。
会場にいたみんなは思っただろう……何この絵………と。
「皆様お二人の絵を見て感動で声も出ないようですわ!」
そして私はその絵を二人に差し出した。
「どうぞ貰って下さい。お二人の為にうちのお抱え絵師に描かせたのです!お二人の新居に飾って頂けたら、きっと絵師も喜びますわ」
その絵を手に取った二人はお互い無言で見つめ合った。
流石に何か言うと墓穴を掘ることになると学習したのだろうか…とシエラ以外の観衆達が固唾を飲んで見つめる中、どうやら学習した訳では無かったらしいウィルは「何だこの絵は!」と喚きだした。
「お、俺はこんな不細工な顔をしていない!」
と。いや、めっちゃ似てるんだけど…みんなの心がひとつになった瞬間だった。勿論それを敢えて口に出すことはしない訳だがメリルは一言「そっくりなんだけど」と言わなくてもいい事を口に出した。
「えっ?めっちゃ似てるんだけど!ね?」
と周りに同意を求め始めた。
「うふふ。ええ、とっても似ています!」
それに笑顔で同意するシエラ。
「俺がこ、こんな不細工だと言うのか?」
とますます怒鳴りだすウィル。
混沌としてきたなぁと目を細める観衆達。
「まあまあまあ、ウィル何を言っているの?メリルさんはこの絵がとても似ていると言っただけでウィルの事を不細工だなんて一言も言っていないわよ、ね?メリルさん」
私がそう言うとメリルさんはひとつコクリと頷いた。
「ほらね?」
そう言ってウィルに向かって微笑むと
「しかし!あの絵のあの顔はどう見ても…」
「ウィル…それは貴方が自分で自分の事を不細工だと言っていると言うことよ」
「だって!あの顔!」
「ええ、そうね、分かるわ。お世辞にもかっこいいとは言えないわね」
「ほら!」
「まあ聞きなさい。そりゃあの顔はとてもじゃないけど褒められた顔ではないわ、私だったらあんな顔をする人と一生一緒に暮らしていくなんて無理だし。でもねメリルさんはそんな貴方でもいいと仰っているのよ、むしろそんな貴方がいいと言っているの。分かるわね?だからこれからもメリルさんを大事にするのよ?」
私が諭すようにそう言うとウィルは先程のメリルさんのように1つ頷いた。
そう言って私は愛のメモリーの二人が寄り添う挿絵の描かれたページを開き皆様にお見せします。
そこにはとてつもなく精巧に描かれた二人の抱き合う絵。
ウィルはいやらしくニヤけた顔でその手をメリルさんのおしりに…メリルさんはウィルからは見えないようにその息がかからないよう鼻を摘んでいた。
会場にいたみんなは思っただろう……何この絵………と。
「皆様お二人の絵を見て感動で声も出ないようですわ!」
そして私はその絵を二人に差し出した。
「どうぞ貰って下さい。お二人の為にうちのお抱え絵師に描かせたのです!お二人の新居に飾って頂けたら、きっと絵師も喜びますわ」
その絵を手に取った二人はお互い無言で見つめ合った。
流石に何か言うと墓穴を掘ることになると学習したのだろうか…とシエラ以外の観衆達が固唾を飲んで見つめる中、どうやら学習した訳では無かったらしいウィルは「何だこの絵は!」と喚きだした。
「お、俺はこんな不細工な顔をしていない!」
と。いや、めっちゃ似てるんだけど…みんなの心がひとつになった瞬間だった。勿論それを敢えて口に出すことはしない訳だがメリルは一言「そっくりなんだけど」と言わなくてもいい事を口に出した。
「えっ?めっちゃ似てるんだけど!ね?」
と周りに同意を求め始めた。
「うふふ。ええ、とっても似ています!」
それに笑顔で同意するシエラ。
「俺がこ、こんな不細工だと言うのか?」
とますます怒鳴りだすウィル。
混沌としてきたなぁと目を細める観衆達。
「まあまあまあ、ウィル何を言っているの?メリルさんはこの絵がとても似ていると言っただけでウィルの事を不細工だなんて一言も言っていないわよ、ね?メリルさん」
私がそう言うとメリルさんはひとつコクリと頷いた。
「ほらね?」
そう言ってウィルに向かって微笑むと
「しかし!あの絵のあの顔はどう見ても…」
「ウィル…それは貴方が自分で自分の事を不細工だと言っていると言うことよ」
「だって!あの顔!」
「ええ、そうね、分かるわ。お世辞にもかっこいいとは言えないわね」
「ほら!」
「まあ聞きなさい。そりゃあの顔はとてもじゃないけど褒められた顔ではないわ、私だったらあんな顔をする人と一生一緒に暮らしていくなんて無理だし。でもねメリルさんはそんな貴方でもいいと仰っているのよ、むしろそんな貴方がいいと言っているの。分かるわね?だからこれからもメリルさんを大事にするのよ?」
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