1 / 5
まずは・・・。
しおりを挟む
私はこの伯爵家の娘、ベアトリーナ。
5歳になった誕生日に婚約が決まった。
相手も伯爵家の息子。名前はギルネス、私と同じ歳。
もともと父親が仲良しで産まれた時から一緒にいたんじゃないかと言うくらい一緒にいる。
私は物心ついた時にはギルネスの事が好きだった。
小さい頃はいつも一緒にいてギルネスだって私の事を好きでいてくれるだろうと思っていた。
しかしお互い10歳になり学園に入学して暫くしてから私は聞いてしまった・・・ギルネスが友達と話しているのを。
「あー、ベアトリーナ?いや、親同士が仲が良いから婚約しただけで別に好きとかでは無いかな」
私は彼のその言葉を聞いた途端その場を逃げ出した。
それからどうやって屋敷に帰ったかは覚えていない。
自分のベッドで呟く。
「どうすればいいの?」
私は当たり前のようにギルネスの事が好きだったからきっとギルネスも私の事を好きでいてくれてると思っていたのに!
そう言えば、今まで1度も好きとか言われた事無い・・・。今更ながらそんな事に気付く。
「・・・・・・」
このままじゃギルネスと結婚出来ないかもしれない・・・!
私は考える。どうすればギルネスと私が無事に結婚出来るかを。
・・・・・・・・・・・・・・・!
そうだ!ギルネスにとって今、私が恋愛対象でないのならこれから恋愛対象になればいいんだ!
よし!そうと決まれば・・・!
私は明日からやるべき事をノートに書き出すのだった。
翌日、早速私は行動を開始する。
私はまずギルネスを徹底的にリサーチする事にした。
どんな服を着てどんな音楽が好きでどんな本を読んでどんなものを食べてどんな人と仲良くてどんな女の子が好きか。
元々ギルネスのあの言葉を聞くまでは学園ではいつも私はギルネスと一緒にいた。だから時間はいくらでもある。本人の前に姿を表すかそうでないかの違いだけ・・・。
改めて客観的にギルネスを観察すると結構知らない事があるなと言う事に気付く。
まず服装!いつもはカッコイイ!としか思わなかったけど、どうやらシンプルな物が好きらしい。デザインより機能性。
音楽はゆったりよりちょっとハード系。
よく読んでいる本は冒険もの。
甘いものより辛いものが好き。
友達はいっぱいいて皆と仲良し。
そして好きな女の子は・・・・・・。
「やっぱり知らない事だらけだったな」
私はギルネスメモを片手に呟いた。
いつもいつもギルネスの視線の先にいる彼女・・・・・・。
「好きな子・・・いたんだなぁ」
俯くと涙が溢れてきた。
「変なの、婚約者なのに失恋するなんて・・・」
私は暫くそこから動く事が出来ず声を殺して泣いた。
5歳になった誕生日に婚約が決まった。
相手も伯爵家の息子。名前はギルネス、私と同じ歳。
もともと父親が仲良しで産まれた時から一緒にいたんじゃないかと言うくらい一緒にいる。
私は物心ついた時にはギルネスの事が好きだった。
小さい頃はいつも一緒にいてギルネスだって私の事を好きでいてくれるだろうと思っていた。
しかしお互い10歳になり学園に入学して暫くしてから私は聞いてしまった・・・ギルネスが友達と話しているのを。
「あー、ベアトリーナ?いや、親同士が仲が良いから婚約しただけで別に好きとかでは無いかな」
私は彼のその言葉を聞いた途端その場を逃げ出した。
それからどうやって屋敷に帰ったかは覚えていない。
自分のベッドで呟く。
「どうすればいいの?」
私は当たり前のようにギルネスの事が好きだったからきっとギルネスも私の事を好きでいてくれてると思っていたのに!
そう言えば、今まで1度も好きとか言われた事無い・・・。今更ながらそんな事に気付く。
「・・・・・・」
このままじゃギルネスと結婚出来ないかもしれない・・・!
私は考える。どうすればギルネスと私が無事に結婚出来るかを。
・・・・・・・・・・・・・・・!
そうだ!ギルネスにとって今、私が恋愛対象でないのならこれから恋愛対象になればいいんだ!
よし!そうと決まれば・・・!
私は明日からやるべき事をノートに書き出すのだった。
翌日、早速私は行動を開始する。
私はまずギルネスを徹底的にリサーチする事にした。
どんな服を着てどんな音楽が好きでどんな本を読んでどんなものを食べてどんな人と仲良くてどんな女の子が好きか。
元々ギルネスのあの言葉を聞くまでは学園ではいつも私はギルネスと一緒にいた。だから時間はいくらでもある。本人の前に姿を表すかそうでないかの違いだけ・・・。
改めて客観的にギルネスを観察すると結構知らない事があるなと言う事に気付く。
まず服装!いつもはカッコイイ!としか思わなかったけど、どうやらシンプルな物が好きらしい。デザインより機能性。
音楽はゆったりよりちょっとハード系。
よく読んでいる本は冒険もの。
甘いものより辛いものが好き。
友達はいっぱいいて皆と仲良し。
そして好きな女の子は・・・・・・。
「やっぱり知らない事だらけだったな」
私はギルネスメモを片手に呟いた。
いつもいつもギルネスの視線の先にいる彼女・・・・・・。
「好きな子・・・いたんだなぁ」
俯くと涙が溢れてきた。
「変なの、婚約者なのに失恋するなんて・・・」
私は暫くそこから動く事が出来ず声を殺して泣いた。
0
あなたにおすすめの小説
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
嫌われたと思って離れたのに
ラム猫
恋愛
私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。
距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
【完結】離縁など、とんでもない?じゃあこれ食べてみて。
BBやっこ
恋愛
サリー・シュチュワートは良縁にめぐまれ、結婚した。婚家でも温かく迎えられ、幸せな生活を送ると思えたが。
何のこれ?「旦那様からの指示です」「奥様からこのメニューをこなすように、と。」「大旦那様が苦言を」
何なの?文句が多すぎる!けど慣れ様としたのよ…。でも。
走馬灯に君はいない
優未
恋愛
リーンには前世の記憶がある。それは、愛を誓い合ったはずの恋人の真実を知り、命を落とすというもの。今世は1人で生きていくのもいいと思っていたところ、急に婚約話が浮上する。その相手は前世の恋人で―――。
婚約破棄を申し込まれたので、ちょっと仕返ししてみることにしました。
夢草 蝶
恋愛
婚約破棄を申し込まれた令嬢・サトレア。
しかし、その理由とその時の婚約者の物言いに腹が立ったので、ちょっと仕返ししてみることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる