この婚約を成功させる為にしなければならない事は・・・

きんのたまご

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まずは・・・。

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私はこの伯爵家の娘、ベアトリーナ。
5歳になった誕生日に婚約が決まった。
相手も伯爵家の息子。名前はギルネス、私と同じ歳。
もともと父親が仲良しで産まれた時から一緒にいたんじゃないかと言うくらい一緒にいる。
私は物心ついた時にはギルネスの事が好きだった。
小さい頃はいつも一緒にいてギルネスだって私の事を好きでいてくれるだろうと思っていた。
しかしお互い10歳になり学園に入学して暫くしてから私は聞いてしまった・・・ギルネスが友達と話しているのを。
「あー、ベアトリーナ?いや、親同士が仲が良いから婚約しただけで別に好きとかでは無いかな」
私は彼のその言葉を聞いた途端その場を逃げ出した。
それからどうやって屋敷に帰ったかは覚えていない。
自分のベッドで呟く。
「どうすればいいの?」
私は当たり前のようにギルネスの事が好きだったからきっとギルネスも私の事を好きでいてくれてると思っていたのに!
そう言えば、今まで1度も好きとか言われた事無い・・・。今更ながらそんな事に気付く。
「・・・・・・」
このままじゃギルネスと結婚出来ないかもしれない・・・!
私は考える。どうすればギルネスと私が無事に結婚出来るかを。
・・・・・・・・・・・・・・・!
そうだ!ギルネスにとって今、私が恋愛対象でないのならこれから恋愛対象になればいいんだ!
よし!そうと決まれば・・・!
私は明日からやるべき事をノートに書き出すのだった。


翌日、早速私は行動を開始する。
私はまずギルネスを徹底的にリサーチする事にした。
どんな服を着てどんな音楽が好きでどんな本を読んでどんなものを食べてどんな人と仲良くてどんな女の子が好きか。
元々ギルネスのあの言葉を聞くまでは学園ではいつも私はギルネスと一緒にいた。だから時間はいくらでもある。本人の前に姿を表すかそうでないかの違いだけ・・・。

改めて客観的にギルネスを観察すると結構知らない事があるなと言う事に気付く。
まず服装!いつもはカッコイイ!としか思わなかったけど、どうやらシンプルな物が好きらしい。デザインより機能性。
音楽はゆったりよりちょっとハード系。
よく読んでいる本は冒険もの。
甘いものより辛いものが好き。
友達はいっぱいいて皆と仲良し。
そして好きな女の子は・・・・・・。

「やっぱり知らない事だらけだったな」
私はギルネスメモを片手に呟いた。
いつもいつもギルネスの視線の先にいる彼女・・・・・・。
「好きな子・・・いたんだなぁ」
俯くと涙が溢れてきた。
「変なの、婚約者なのに失恋するなんて・・・」
私は暫くそこから動く事が出来ず声を殺して泣いた。
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