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幸せな日常
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私はカーディガン伯爵家の当主アウター。
私には結婚してまだ半年で新婚の愛しい妻と一歳になる可愛い息子がいる。
妻の名はチュニック息子の名はトップス。
幸せを絵にすれば多分うちの事だろうと思う程日々幸せを感じている。
実は今の妻は私にとっては二人目の妻である。
一人目の妻は今の妻チュニックが侍女として世話をしていた女だった。
「貴方そろそろお茶に致しましょう」
そう言って妻はお茶を入れ始めた。
本当ならばそんな事は侍女がするはずの事だがチュニックは元妻の侍女だった事もありとても茶を入れるのが得意なので茶は妻に入れさせている。
「どうぞ」
可愛い妻が笑顔で勧める茶を口に運ぶ。
いつもと同じ味の美味しいお茶に頬が緩む。
妻はいつも美しい、侍女をしていた時から一際輝くような美貌を誇っていた。
そんな美しい妻を眺めていると執事が手紙を持って現れる。
「旦那様、こちら本日届きましたお手紙で御座います」
「どうした?いつもなら執務室に持って来るものを……」
怪訝に思いながらも私は執事が差し出すトレーから手紙の束を受け取る。
一通一通差出人の名前を見る。
余程早く目を通さなければならない手紙でもあるのだろうか……。
いつも衣装を仕立てている店からの手紙。
これは今同じ事業をしている相手から。
こちらは妻宛の茶会の招待状だろうか…。
そして最後の一通は………差出人の名前こそ書いて居なかったが……そこに書かれていた文字には見覚えが………それは別れた元妻からの手紙だった。
その後私は元妻からの手紙と思わしきものだけを持ち執務室へと向かった。
突然私が席を立ったのでチュニックは驚いていたが急な仕事が出来たと言ったら「大変ね、頑張って」と優しく微笑んでくれた。
本当に優しく良い妻だ。
やましい事がある訳ではないが元妻は自分の侍女であったチュニックを虐めて虐めて虐め抜いた性悪の悪女である、そんな女からの手紙を見てチュニックがショックを受けると可哀想だと思い私は一人でその手紙を見ることにした。
執務室につき手紙を開く。
するとそこには
「貴方の記憶の中の私はいつもどんな顔をしていましたか」
とだけ書かれた紙が一枚入っていただけだった。
その気味悪さに少しの間、その手紙とも呼べぬ手紙を握り締めていたが少し落ち着いて来るとだんだんと腹が立った。
あの女は自分の侍女であるチュニックを私が少し優しくしたからと言って嫉妬から虐めたような女だ、そんな女に常識など備わっている筈もない。
きっと未だに私の事が好きで離縁され屋敷を追い出された事に納得がいかずこうして手紙を寄越し困らせようとしているのだろう。
私はその手紙を握り潰しゴミ箱へと投げ捨てた。
次の日
「記憶の中の私はいつもどんな格好をしていましたか」
という手紙が届く。
私には結婚してまだ半年で新婚の愛しい妻と一歳になる可愛い息子がいる。
妻の名はチュニック息子の名はトップス。
幸せを絵にすれば多分うちの事だろうと思う程日々幸せを感じている。
実は今の妻は私にとっては二人目の妻である。
一人目の妻は今の妻チュニックが侍女として世話をしていた女だった。
「貴方そろそろお茶に致しましょう」
そう言って妻はお茶を入れ始めた。
本当ならばそんな事は侍女がするはずの事だがチュニックは元妻の侍女だった事もありとても茶を入れるのが得意なので茶は妻に入れさせている。
「どうぞ」
可愛い妻が笑顔で勧める茶を口に運ぶ。
いつもと同じ味の美味しいお茶に頬が緩む。
妻はいつも美しい、侍女をしていた時から一際輝くような美貌を誇っていた。
そんな美しい妻を眺めていると執事が手紙を持って現れる。
「旦那様、こちら本日届きましたお手紙で御座います」
「どうした?いつもなら執務室に持って来るものを……」
怪訝に思いながらも私は執事が差し出すトレーから手紙の束を受け取る。
一通一通差出人の名前を見る。
余程早く目を通さなければならない手紙でもあるのだろうか……。
いつも衣装を仕立てている店からの手紙。
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こちらは妻宛の茶会の招待状だろうか…。
そして最後の一通は………差出人の名前こそ書いて居なかったが……そこに書かれていた文字には見覚えが………それは別れた元妻からの手紙だった。
その後私は元妻からの手紙と思わしきものだけを持ち執務室へと向かった。
突然私が席を立ったのでチュニックは驚いていたが急な仕事が出来たと言ったら「大変ね、頑張って」と優しく微笑んでくれた。
本当に優しく良い妻だ。
やましい事がある訳ではないが元妻は自分の侍女であったチュニックを虐めて虐めて虐め抜いた性悪の悪女である、そんな女からの手紙を見てチュニックがショックを受けると可哀想だと思い私は一人でその手紙を見ることにした。
執務室につき手紙を開く。
するとそこには
「貴方の記憶の中の私はいつもどんな顔をしていましたか」
とだけ書かれた紙が一枚入っていただけだった。
その気味悪さに少しの間、その手紙とも呼べぬ手紙を握り締めていたが少し落ち着いて来るとだんだんと腹が立った。
あの女は自分の侍女であるチュニックを私が少し優しくしたからと言って嫉妬から虐めたような女だ、そんな女に常識など備わっている筈もない。
きっと未だに私の事が好きで離縁され屋敷を追い出された事に納得がいかずこうして手紙を寄越し困らせようとしているのだろう。
私はその手紙を握り潰しゴミ箱へと投げ捨てた。
次の日
「記憶の中の私はいつもどんな格好をしていましたか」
という手紙が届く。
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