ポチッと押したらオタクの俺は本当に異世界にいました。

竜虎

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旅立ち

龍殺しのヘタレ?勇者

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「え!!?どういうこと?」
「あなたは嘘発見魔法にかかった」
「そんな魔法あるの?」
「ある」
「そんな魔法作っていいのかよ。誰だって嘘をつきたいときぐらいあるだろ」
「大丈夫。水の英雄《アークウィザード》とその直系の子孫の女性しか知らないし、詠唱はとても長い。しかも、声に出さずに詠唱する、男が変な奴じゃないかを見極めるとき以外は使わないように。この二つが義務付けられている」

「要するに自分の血を継ぐ女子達のために、作った親心の魔法ってわけか。子供にあまあまだな」
「いや、違う。魔人に洗脳された人とそうじゃない人を見分けるのと洗脳された人から情報を引き出すために作られた」
「そうなの・・いや。洗脳されたらそうだと思って話すんじゃないのか」
「この魔法は実際は言っていることが真実か否かを判断する魔法。だから、わたしがこの魔法を使って何かの仮説を喋ったら、それが真実か否かがわかってしまう。だから、男が変な奴じゃないかを見極めるとき以外は使わないようにを義務付けられている」

「なるほど。そんな裏技があるのか」
「じゃあ冒険者依頼斡旋業者組合に行くぞ」
「長いからみんな冒険組合ってよんでるけど」
「あれ、前ヒョウガはそう言ってた気がするんですが」
「そうだっけ。まあ冒険組合に行こう!!」
「誤魔化そうとしても無駄ですよ。ヒョウガ。本当はなんでニヤニヤしていたんですか?」
今度は笑顔で取り繕うことはせず怒った顔でリーフィアはそう聞いてきた。

「すみません。可愛いと思ったからです」
「なんで!!反応しないの!?魔法を破った?」
「そうですか(怒)。そうなんですか(悲)。もう飽きられたんですね、わたし」

なんかカオスだな。マギナは現実逃避して取り乱していて、リーフィアは勘違いして泣きそうになってるし、取りあえずマギナから行こう。

「いや、本当のことだから。俺は魔法を破れないし」
「嘘。わたしは無表情だから愛嬌なんて無い」
「愛嬌無くたって可愛いものは可愛い!!」

よし、なんかマギナが赤くなって俯いているがたぶんもう問題ない。次はリーフィアだ。

「飽きたわけじゃないよ。ただ単にマギナ・も・可愛いなと思っただけだけだから。ウンディーネもリーフィアもマギナも別の方向の可愛さを持っているから。飽きたわけじゃないから。ね」
「本当ですか」
「本当だから」
「はい!わかりました」

よしやっとカオスな状態から脱出した。何かアニメとか小説でハーレムしている人たちは上手くやってるね本当。何もいざこざが起きずにハーレム維持とか、でも俺修○とかは違うか。

「よし!冒険組合に行こう!!」
「うん」
「じゃあ行きましょう」

そう声を掛けて九人と一緒に俺たちはギルドに向かった。向かっている途中リーフィアが声を掛けてきた。

「まさかマギナさんもウンディーネみたいに愛人になったりしないよね」
「いや、例え俺がマギナのことを愛してるとしても、貴族とか王族とかじゃないんだから、マギナが了承しないかぎりは愛人とか恋人とかには出来ないから」
「王族って?そういえば、歴史で習ったときに出てきた古い制度にそんなのもありました。それはどうでもいいとしましょう。まさか、マギナさんもヒョウガのことが好きだったりしませんよね。アハハ、アハハ」
「う、うん。水の英雄《アークウィザード》に憧れてるからパーティーに入っただけ」

「なんか今、少し動揺した気が」
「き、気のせい」
「怪しいですね」
「ま、まさかな。どっかのアニメ主人公じゃないんだし。二人に惚れられるわけが無い」

「アニメ?」
「絵本を滑らかに動かしたもの?のことかな」
「おもしろそう」
「絵本をどうやって滑らかに動かすんですか?」
「口で説明してもわからないと思うし紙を買ったらね」
「紙は高い。そんなに紙は用意できないと思う」
「もう解ったの?」
「うん。無限分割の考え方を思い出せれば余裕」

この子頭良すぎだろ。無限分割って今のところ習ってないし、俺もたまたま思い出したくない時《中二の時》に「パラドックス」と言う言葉に惹かれてアキレスと亀を調べなかったら知らなかったぞ。オウター家だけ科学が発展してそうだな。いや、確かあれって紀元前の話だったから、あっても不思議じゃないか。

というか、さっき、間違えてさりげなくマギナをハーレム要員にカウントしていたが、これ。下手すると本当にハーレム要員になりかねんぞ。いくら現実感がスキルによって薄くなっているとはいえ、さすがにハーレム維持をするのは無理ゲだろ。恋愛シュミレーションゲームはやっているが、某生徒会の人みたいにハーレムルートをやりまくったりしていないどころか、ハーレムルートをやったことがない。

ウンディーネの場合は魔法によって好かれている、といっても過言ではない状態だから、リーフィアに気を使えばいいだけであったが、もう一人普通の女の子が入ってくると別だ。じゃあ切り捨てようか。とも思うんだが、可愛いのでそんな非情に切り捨てるというのはできない。ということは、さりげなく嫌がらせをして嫌ってもらうか、俺が頑張るかの二択だ。もちろん前者ができるぐらいならば俺も切り捨てたくないなどと思わない。なのでもう実質一択なのだが、ここは好きじゃないというのにかけるしかないだろう。

そんなこんなで俺たちはやけに騒がしいギルド前に着いた。
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