ポチッと押したらオタクの俺は本当に異世界にいました。

竜虎

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旅立ち

旅立ち(後編)

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俺がリーフィアたちのところに着くとちょうど説明が終わったらしく、静かになっていたので俺は例の火龍退治の報酬金の金貨百五十枚の使い道について聞いた。

「火龍を退治した報酬で金貨150枚を貰うんだけど、どうする?」
「金貨百五十枚ですか。多いですね」
「どうでもいい!!」
「家を買うのは反対」

そう、マギナが顔を顰めて言ったので何で家を買うのが反対なのか俺は気になったので俺は聞いた。

「何で家を買うのは反対なんだ?」
「冒険をしないと勇者に相応しいどうか解らない。それにいろいろな所で旅をすると何か面白いものが発見できる」
「まあ勇者に相応しい云々は置いといて。買った家の方は拠点ということにしてそこでいったん支度をして旅をするなり冒険するなりすれば良いんじゃないのか?」

「それもそう。だったら家を買うならベルンがお勧め。普通サイズの家と土地なら庭付きでも金貨百五十枚も払えるならかなりお釣りが来る。それにみんなが分担して狩りと冒険者稼業をやれば十分、実験道具代と旅費が稼げるし、治安も抜群に良い」
「ど、同居!ついにこの時が来ましたか」

俺はリーフィアをからかいたかったが、からかうと話が逸れそうなのでスルーし俺はマギナに聞いた。

「そういえばベルンはマギナの故郷だったっけ。どんなところなんだ」
「そう。ベルンはわたしの故郷。ベルンはオウター家が治める土地の中心地でベルンは通称、賢者の町と呼ばれている。たまに第二の首都と呼ばれたりもする。何故ベルンが賢者の町と呼ばれているかというと主に二つ理由がある。一つ目は、賢者の住まう町だから。ベルンは賢者つまりオウター家《賢者》の者が代々住んでいる。

「二つ目は賢者になれる町だから。なぜ賢者になれる町かというとベルンには学校という学問や読み書きを学ぶ場所があるのと図書館という本がいっぱい蔵書されていて貸し借りできる施設があるから。だから、ベルンの住人はほぼ全員が読み書きは完璧に出来る。それに、図書館があるからかなりいろいろな知識を持っている。これらのことからベルンの町の人は下手な商人よりもいろいろ知っている。といわれたりもする」

「へー賢者の町か。やっぱりオウター家の積み上げた知識や技術を学校や図書館で公開したりしてるのか?」
「うん。でも、全部は公開してない。さすがに今公開すると時代が加速しすぎるとか、学問に革命が起きちゃうとかそういう技術や知識は公開しない」
「オウター家って物騒だな」
「ヒョウガは失礼」

「まあでもベルンで家でも買って住んでみるか。じゃあベルンに向かおう!!」
「おう!!」
「じゃあベルンへの行き方と必要な交通費などもろもろ聞いてきますね」
「リーフィアが行く必要はない。ユニコーンと馬車を買ってくる」
「ちょっと待っててお金を下ろして来るわ」
「問題ない。お金なら有り余ってるから、そ、そのおごりってことで大丈夫」

今のマギナが超可愛かった。「そ、その」のところだけまさに幼女という感じの声だった。声優で例えるなら小倉さんとか日高さんとかだね。そんなことを思っていると斜め前でブツブツとリーフィアが光の無い目でつぶやいていた。

いやおごりにしなかったからってそこまで落ち込まなくてもいいだろ。ちなみに主な内容は「貸してあげるじゃなくて、素直におごりにすればよかった」と「でも、あれは村の人が働いて治めた税金の一部なんだから村の人にも悪いから貸すので良かった」と「言い訳ですね、こんなの。最低な女子です。わたし」である。しかもこの内容を挙げた順番に言っていき最後まで行くとまた最初に戻ってを繰り返しループさせている。

そういえばループといえばハル○だな。あの夏休みの奴どうせキスあたりでループ抜けるんだろうなと思ってたら全然違かったんだよな。たしかー・・。そうだ宿題だ。宿題で抜けられたんだよね。

いかんいかん。またアニメの事を考えてしまった。もう限界かもな。家を買ったら自室にパソコンとラノベを本棚ごと召喚しよう。引きこもる可能性に関しては多分大丈夫だよね。だって前はちゃんと日常生活していたから、こっちでも大丈夫なはず。

そんなことを考えたりボーっとしたりしながら一時間経った。現在時刻は1時26分である。腹が減ったなー食べ物が来たりしてくれないかな。そんな風に冗談を混ぜながら腹が減ったと思っていると願いが通じたのかマギナが両手に葉に包まれたサンドウィッチをもって帰って来た。「どうぞ」と言いながら渡してくるマギナからサンドウィッチを貰うと俺は貰ってからすぐに腹が減ってるのでサンドウィッチにかぶりついた。するとどっかで食ったことがある薄い肉とキャベツの味だった。

恐らくここで食ったことがあるのは爆走牛と耳長猪《じちょういのしし》しかないし、耳長猪は残念ながらくそまずかったので恐らく爆走牛だろう。というかなんでレタスじゃなくてキャベツなんだよ。そんな風に心の中で文句をいいながらも俺は真っ先におなかいっぱいに食べて、みんなが食べ終わるのを待った。マギナは少食なのか、ちびちびと食べ一つサンドウィッチを食べ終わると話し始めた。

「ユニコーンと馬車を買った。冒険組合の近くにクリスティーネが留めてる。だからすぐに行こう」
「おう!!」

こうして俺たちは冒険者ギルドから出た。
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