ポチッと押したらオタクの俺は本当に異世界にいました。

竜虎

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ベルン魔法研究編

デートについて会議を始める!

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マギナ以外は何をするかは決めておらず、マギナを除く女子陣はなにも決めていないようだ。そこで、俺が口を開こうとすると、リーフィアが言った。

「今日はとりあえずわたしはヒョウガと行動します。昨日はだれかがヒョウガを独り占めしていたので」
「まだ、根に持っているのかよ」
「当たり前です。ですが、今日二人きりでデートをしてくれれば許してあげます」
「お、おう。いいよ(震え声)」

やばい。遂に来てしまったデートだ。ウンディーネを召喚する前も一種の二人切りデートのようなものだったかも知れないが、持つ意味と立場が圧倒的に違うのだ。前のはあ・く・ま・で・も、リーフィアが街を案内してくれているという体ていだったのだ。

だが、今回ははっきりとリーフィアは言ったのだ「二人切りのデート」と。思えばあの衝撃的に嬉しい告白から恋人らしいことなど一度もやっていない。いや、告白直後のあの手を握るのを俺が無視して、リーフィーアを怒らしたことがそれに当たるかもしれない。

そういえば俺はこの世界の倫理観というのは知らないが、ここは異世界なのだから普通旦那である俺が上だと思うんだが。なのに、なんでリーフィアの方が偉そうなのだろうか?もしかしたら、俺が思っている異世界でないのかも知れない。

別に、オウター家も妻のほうが腰が低いとか、「女の癖に勝手に喧嘩を初めて生意気だ」みたいなこともなさそうだったし。だが、あそこは何かと進みすぎているので基準にならないことは確かだ。

そんなことを考えているうちに言い合いが始まっていた。言い合いの内容はさっきの今日は二人切りデートは認められないといったことだった。アニメや小説みたいにみんな仲良くしてくれよ。というかマギナとは確かそこそこ仲良かっただろ。

両者の言い分はこうだ。まずマギナ「最初に一緒に研究する約束をしていた。よてわたしの約束の方を優先するべき」続いてリーフィア

「昨日もマギナと付き合ったんですかたら、二番目の妻であるわたしが次にデートをするべき。よっていつでも出来るその約束は後回しにできる」である。まあ確かにマギナの約束は後回しに出来るのだが、そんなこといったらリーフィアも後回しにできる。

だが、心情を考慮しすると、やはりリーフィアを優先すべきだろう。マギナには悪いが、それは明日にして欲しい。そういえばウンディーネの様子には触れていなかったがウンデイーネはものすごく怖がっている。

まあそうだろうね。純真無垢なウンディーネさんだからね。自分も口論に加わりたいとか考えてなさそうで良かったな。で、今日のデートはどうしよう。

今日のデートはどうしようか?と考えていると、リーフィアが言ってきた。

「さあ、ヒョウガ行きましょう!!」
「いや、ちょっと待てって。昼から夜までにしないか?そうすれば朝はマギナが俺と研究できるしね。初デートなんだししっかり計画を立てて行きたいじゃん。ね」
「そうですねー。それならいいですよ」
「ヒョウガ。じゃあ行こう!」

よし、時間稼ぎに成功した。そういえば、またマギナが珍しく嬉しそうだったな。じゃあ、デートって何をすればいいのかを考えよう。デートか。そこはデー○・○・ライ○から考えよう。あれは、デートが主体のアニメだから、あれを参考にすれば、良い感じになるに違いない。

まず一話では、接触。二話では、ちょっと話してデートの約束を取った。三話ではデートした。その内容は確か買い食いして、ブラブラ歩いた後レストランに入って、福引をして、ゲーセンに入って。で、夕方にキスだったはず。

だとするとレストランで仲良く食べて、どっかで一緒に遊んで、夕方になってキスか?明らかに中身が足りてない。しかも、どっかに遊べるところがあるのかが不明だ。あ、そういえばショッピングみたいなことしてなかったっけ。だと、ショッピングで時間を潰せばいけるのではないか。

ちなみに、一緒に研究するといったもののまだ研究室(で収まるのかは不明だが)が出来ていないので俺はマギナが研究室(?)を作るのを見ているだけなのだ。何となく計画が出来たので、こちらに意識を割いたほうがいいだろう。俺は現状を見た。

まず、目の前にあるのは昔のイギリスとかに置いてありそうな、エレベーターだ。折りたたみ可能なX状になっている鉄の棒が扉になっておりどうも手動で、開け閉めをするらしい。中は上と下の矢印が書かれたボタンがあるのと、なぜか手すり。そして、固定をはずすためのくぼみがあるだけだ。実は外に硬い金属の棒があり、それが形に合わせて中に刺さっているらしい。

それだと、確実に硬い金属でも折れると思ったのだが、あくまでも脱線させ無いようにさせるものであるだけで、支えるものではないらしい。使わないときはエレベーターを魔法で持ち上げて、そして板をスライドさせるらしい。ちなみに、線がひっかると困るので、ちゃんと線用の穴を通して欲しいとのこと。

ちなみに、エレベータの動力は風である。風を調節して吹かせることによってエレベータを下に緩やかに下げるらしい。何か、天才のマギナが作ったという割りにはお粗末な気がする。
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