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ウェカピポVSチワワ
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ウェカピポVSチワワ
ウェカピポはタバコを吸わない。子供の頃に祖父を癌で亡くしているから
ウェカピポは食わず嫌いをしない。昔母親にひどく叱られたから
ウェカピポは動物が苦手だ。すぐに警戒されるから
英会話教室で講師をしているウェカピポ。彼の威勢の良さは職場の仲間たちにも生徒たちにも評判だ。
「オハヨウゴザマース!!」
本日も絶好調ウェカピポ
「おう!おはようウェカピポ!だいぶ日本語上手くなったな!今日も頑張っていこうぜ!ファイト!」
「頑張りマース!ドンと任してツカァサイ!」
彼はポパイル。ウェカピポの先輩講師だ、ウェカピポにとっては日本での生活、仕事のノウハウを教えてくれるこの道の先輩でもある。
そんなポパイルがよそよそしくウェカピポに耳打ちしてきた。
「今日、帰りちょっといいか?相談があるんだ・・・」
「ノープロブレムですよ!ドンと来いですポパイルさん!!」
威勢の良いノープロブレムにポパイルはニヒルな笑顔をほころばせ事務室へと消えて行った。
ウェカピポはポパイルから珍しく相談事をされるとあって頭の中はその事で一杯・・・正直授業どころではなく、その日の授業を威勢の良さだけで乗り切った。生徒たちはウェカピポの威勢の良さに思わず目をパチクリさせていたがウェカピポは威勢の良さを前面に押し出して乗り切った。
そして夕方に差し掛かろうという時間、二人はポパイルのアパートに居た。
「実はなウェカピポ、俺今日の晩から1泊2日で熱海の温泉に行っちゃおうと思ってんだ!それでな、ミルキィちゃんを預かって欲しいのよ・・・OK?」
「ノープロブレムでぇす!ミルキィちゃんは小型犬でしたね!面倒見るデスオー!」
昼間とは段違いに威勢のいいノープロブレムでぇすにポパイルはビックリしたがウェカピポに任せれば安心だと言わんばかりにミルキィを押し付けてニヒルな笑みを残しさっさと旅立ってしまった
「温泉か・・・いいですネー。ウェカピポも大きい湯船にドボンしてみたいですネー。」
日本に来たからには1度は温泉に行かねばならぬとウェカピポは常々思っていたので正直ポパイルが羨ましくて仕方なかった。だがソレはソレ!コレはコレ!と割り切り今日を威勢良く乗り切る事にした。
ミルキィちゃんを入れた手提げカゴを持ちウェカピポは自宅へ帰った。
慣れない場所に来たせいか、はたまな部屋にウェカピポの匂いが充満しているからなのか、カゴの中のミルキィちゃんは少し興奮していた。
「ミルキィちゃん!今日一日ヨロシクだよ!!」
ウェカピポの威勢の良さは犬にも伝わるのだろうか、ミルキィちゃんはハッハ!ハッハ!と舌を出し餌を催促しているように見えた。
ウェカピポは犬を飼った事がなく、正直どうすればいいかわからなかったのでキャベツを置いてみた。
ウェカピポはキャベツが好きなのだ!程よく水分を含んだキャベツを千切りに刻みスーパーで買ってきたトンカツに添えてフレンチドレッシングをかける!カツを食べ油に侵された口内をフレドレにまみれた千切りキャベツでリフレッシュ!!その瞬間に口内に訪れる至福をウェカピポは日本に来て初めて味わった。アメリカでステーキを平らげた後のコークの清涼感に匹敵する、もしくはそれ以上のレベルだと思った。
アイラブトンカツ。アイラブジャパニーズ!!
アイラブジャパニーズの精神は日に日にウェカピポの中で大きくなるのだった・・・
だがしかし!!ミルキィちゃんはキャベツには目もくれずカゴから飛び出すとウェカピポの枕の上で事もあろうかオシッコをしてしまった!
「アウチッ!!」
ウェカピポは思わず頭を抱えた。ウェカピポは枕が無いと中々寝付けないのだ・・・
しかし威勢よく枕を洗濯機に放り込むとミルキィちゃんをカゴに入れコンビニに走りドックフードを購入した。
「ミルキィちゃーん!ドックフード買ってきたヨー!これなら食べれるヨー!!」
ウェカピポはドックフードをお皿に乗せてミルキィちゃんをカゴから出すとミルキィちゃんは威勢よくフローリングを駆け回るとドックフードには目もくれず玄関へ走りウェカピポの靴の上で事もあろうかウンチをしてしまった。
「ノーーー!!ファッキン!!ダメダメ!!ウェカピポの靴臭くなっちゃうヨーーー!!」
ウェカピポは威勢よく玄関へ走るとミルキィちゃんはカゴの中へと一目散に走り去った!
その際ドックフードの入ったカゴを蹴り飛ばしてしまったらしくドックフードは無残にもフローリングの床に散乱した・・・
ウェカピポは唖然として立ち尽くしたものの、このままではいけないと思いウンチを片しドックフードを一粒一粒拾い集め皿に入れ直してミルキィちゃんの入ったカゴの中に入れるとカゴのドアを閉め鍵をそっと掛けた・・・
ウェカピポはクソとエサにまみれた手を洗おうと洗面台へと行き鏡を見て初めて自分が涙を流している事に気付いた・・・
全く躾がなってない犬を押し付けて1人温泉旅行を満喫するポパイルを許せなかった
しかし当初キャベツでどうとでもなると思っていた小型犬1匹を満足に世話出来なかった自分自身がどうしようもなく許せなかった・・・
それでもウェカピポは次の日も元気にポパイルと会話をするだろう。
もしその次の日にポパイルに犬を預かってくれと言われれば威勢良くノープロブレム!と言うだろう・・・
その威勢の良さだけが彼の取り柄なのだから・・・
それを失くせばウェカピポはウェカピポでなくなるのだから・・・
ウェカピポはタバコを吸わない。子供の頃に祖父を癌で亡くしているから
ウェカピポは食わず嫌いをしない。昔母親にひどく叱られたから
ウェカピポは動物が苦手だ。すぐに警戒されるから
英会話教室で講師をしているウェカピポ。彼の威勢の良さは職場の仲間たちにも生徒たちにも評判だ。
「オハヨウゴザマース!!」
本日も絶好調ウェカピポ
「おう!おはようウェカピポ!だいぶ日本語上手くなったな!今日も頑張っていこうぜ!ファイト!」
「頑張りマース!ドンと任してツカァサイ!」
彼はポパイル。ウェカピポの先輩講師だ、ウェカピポにとっては日本での生活、仕事のノウハウを教えてくれるこの道の先輩でもある。
そんなポパイルがよそよそしくウェカピポに耳打ちしてきた。
「今日、帰りちょっといいか?相談があるんだ・・・」
「ノープロブレムですよ!ドンと来いですポパイルさん!!」
威勢の良いノープロブレムにポパイルはニヒルな笑顔をほころばせ事務室へと消えて行った。
ウェカピポはポパイルから珍しく相談事をされるとあって頭の中はその事で一杯・・・正直授業どころではなく、その日の授業を威勢の良さだけで乗り切った。生徒たちはウェカピポの威勢の良さに思わず目をパチクリさせていたがウェカピポは威勢の良さを前面に押し出して乗り切った。
そして夕方に差し掛かろうという時間、二人はポパイルのアパートに居た。
「実はなウェカピポ、俺今日の晩から1泊2日で熱海の温泉に行っちゃおうと思ってんだ!それでな、ミルキィちゃんを預かって欲しいのよ・・・OK?」
「ノープロブレムでぇす!ミルキィちゃんは小型犬でしたね!面倒見るデスオー!」
昼間とは段違いに威勢のいいノープロブレムでぇすにポパイルはビックリしたがウェカピポに任せれば安心だと言わんばかりにミルキィを押し付けてニヒルな笑みを残しさっさと旅立ってしまった
「温泉か・・・いいですネー。ウェカピポも大きい湯船にドボンしてみたいですネー。」
日本に来たからには1度は温泉に行かねばならぬとウェカピポは常々思っていたので正直ポパイルが羨ましくて仕方なかった。だがソレはソレ!コレはコレ!と割り切り今日を威勢良く乗り切る事にした。
ミルキィちゃんを入れた手提げカゴを持ちウェカピポは自宅へ帰った。
慣れない場所に来たせいか、はたまな部屋にウェカピポの匂いが充満しているからなのか、カゴの中のミルキィちゃんは少し興奮していた。
「ミルキィちゃん!今日一日ヨロシクだよ!!」
ウェカピポの威勢の良さは犬にも伝わるのだろうか、ミルキィちゃんはハッハ!ハッハ!と舌を出し餌を催促しているように見えた。
ウェカピポは犬を飼った事がなく、正直どうすればいいかわからなかったのでキャベツを置いてみた。
ウェカピポはキャベツが好きなのだ!程よく水分を含んだキャベツを千切りに刻みスーパーで買ってきたトンカツに添えてフレンチドレッシングをかける!カツを食べ油に侵された口内をフレドレにまみれた千切りキャベツでリフレッシュ!!その瞬間に口内に訪れる至福をウェカピポは日本に来て初めて味わった。アメリカでステーキを平らげた後のコークの清涼感に匹敵する、もしくはそれ以上のレベルだと思った。
アイラブトンカツ。アイラブジャパニーズ!!
アイラブジャパニーズの精神は日に日にウェカピポの中で大きくなるのだった・・・
だがしかし!!ミルキィちゃんはキャベツには目もくれずカゴから飛び出すとウェカピポの枕の上で事もあろうかオシッコをしてしまった!
「アウチッ!!」
ウェカピポは思わず頭を抱えた。ウェカピポは枕が無いと中々寝付けないのだ・・・
しかし威勢よく枕を洗濯機に放り込むとミルキィちゃんをカゴに入れコンビニに走りドックフードを購入した。
「ミルキィちゃーん!ドックフード買ってきたヨー!これなら食べれるヨー!!」
ウェカピポはドックフードをお皿に乗せてミルキィちゃんをカゴから出すとミルキィちゃんは威勢よくフローリングを駆け回るとドックフードには目もくれず玄関へ走りウェカピポの靴の上で事もあろうかウンチをしてしまった。
「ノーーー!!ファッキン!!ダメダメ!!ウェカピポの靴臭くなっちゃうヨーーー!!」
ウェカピポは威勢よく玄関へ走るとミルキィちゃんはカゴの中へと一目散に走り去った!
その際ドックフードの入ったカゴを蹴り飛ばしてしまったらしくドックフードは無残にもフローリングの床に散乱した・・・
ウェカピポは唖然として立ち尽くしたものの、このままではいけないと思いウンチを片しドックフードを一粒一粒拾い集め皿に入れ直してミルキィちゃんの入ったカゴの中に入れるとカゴのドアを閉め鍵をそっと掛けた・・・
ウェカピポはクソとエサにまみれた手を洗おうと洗面台へと行き鏡を見て初めて自分が涙を流している事に気付いた・・・
全く躾がなってない犬を押し付けて1人温泉旅行を満喫するポパイルを許せなかった
しかし当初キャベツでどうとでもなると思っていた小型犬1匹を満足に世話出来なかった自分自身がどうしようもなく許せなかった・・・
それでもウェカピポは次の日も元気にポパイルと会話をするだろう。
もしその次の日にポパイルに犬を預かってくれと言われれば威勢良くノープロブレム!と言うだろう・・・
その威勢の良さだけが彼の取り柄なのだから・・・
それを失くせばウェカピポはウェカピポでなくなるのだから・・・
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