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【転移120日目】 5垓2798京4575兆7250億9294万ウェン 「オマエが誰だか知らんが安らかに眠れ。」
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本日は異世界に転移して丁度4ヶ月。
あまり実感は無いのだが、この世界は俺によって統一されたらしい。
満面の笑みで天下平定の祝辞を述べながらも、コイツら異世界人がやっている事と言えば、バリケードを敷き詰めて俺を軟禁する事だった。
これまで戦争に明け暮れていた事が信じられない程、諸民族・諸国家が一丸となって俺の行手を塞いでいる。
月並な感想だが、《人間って共通の敵が居れば団結出来るんだなぁ。》と思った。
さて、筆舌に尽くしがたいこの絶景。
第三工区から本土に渡る橋には、世界各国要人による土下座バリケードが築かれてしまっている。
車椅子の身としては、文字通り一歩も進む事が出来ない。
徹夜での土下座は異常なのだが、動いている金額を考えれば最適解なのだろう。
『あのー。
俺、ソドムタウンに入りたいんですけど。』
「ま、魔王様!
…どのような御用件で?」
『…それ、一々報告義務あるんですか?』
「あーーーー!!
いえいえいえいえいえいえいえいえ!!!
滅相も御座いません!!!
我ら下賤如きが至尊の君を詮索するなどッ!!
(溜め)
あってはならないことで御座いますーーーーッ!!!!」
土下座バリケードは一斉に額をガンガン地面に叩きつけて謝罪の意を示す。
直訳すると《もっとカネを寄越せ》という意味だ。
『あのー。
俺、もう帰りたいって申し上げましたよね?
道を塞ぐのやめて貰えますか?』
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
全員から無視される。
道は空けて貰えない。
『貴方達、そういう姑息な真似はやめて下さいよ!』
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
眼前の要人達は土下座のままチラチラとこちらを盗み見るが、俺と目が合うと慌てて目をそらしてしまう。
…コイツラ陰湿な態度取りやがって。
だが、気持ちもわかる。
1日俺を足止めすれば何千年分の資源が湧いて来るのだ、俺がオマエらでも似たような事するよ。
「魔王様! この街の名称をコリンズタウンに改めます!」
「全世界に魔王様の銅像を建立し、全人類で毎秒礼拝致します!」
「魔界への優遇措置として幾つかの鉱山をゴブリン種の皆様に贈呈します!」
よせよ。
そこまで必死になられると、逆に反発心が湧いちゃうじゃないか。
「遠市。
もう市内での葬式は諦めろ。
オマエを逃がす気ないってさ。」
『じゃあ、もうゲルの前で葬式やっちゃう?』
「だな。
死んだ連中には申し訳ないが、略式ってことで。」
『…そっか。
せめてこちらでは正式な葬式を挙げてやりたかったんだが。
仕方ないな。』
「オマエ、冷血人間の癖に
葬式だけは妙に手厚いよな。」
『せめて最後くらいは級友らしい事をしてやりたいからな。』
「…最後、ね。」
『葬式以上の義理はないだろ?
これでアイツラとの縁も無事に終わりだ。』
「まあ、妥当な所だな。」
『クラスからは誰が参列するの?』
「俺とオマエ。
後、興津。
今、張り切って葬式饅頭作ってる。」
『アイツいい奴だな。
俺は嫌いだけど。』
「ああ、熱い男気があるよな。
そこがムカつくんだけど。
言い忘れてたけど。
宇治原はソドムタウン入りしている。
卜部と工藤は今日到着だってさ。
塙・鹿内・二戸は王国で足止め。
あの3人は結婚してるからな。
自由には動けないんだろう。
後、木下は死んだ。」
『…そっか。』
木下某よ、オマエが誰だか知らんが安らかに眠れ。
=========================
さあ、とっとと葬式やって帰るか。
本来なら賠償請求する場面にも関わらず、過分な滞在費をくれてやったのだ。
貸しこそあっても借りはない。
『コレット…
お願いがある。』
「見てわからない?
今、忙しいんだけど。
牽制射を絶やすな!!!
敵艦見えてるよ!!
二番艦、湾内に退避急いで!!!
で?
何?」
『あのー、魔王城の横で葬式したいんだけど。
道塞いでいる人達何とかしてくれない?』
「その話、緊急性あるの?」
『…ない。』
「あっそ。
そこ邪魔。
手旗信号見えない。」
『ゴメン。』
「お葬式やらせてあげるから
魔王城でおとなしくしててくれない?
邪魔。
もう少し下がって。
貴族区の制圧を優先して!!
街道封鎖、精度甘いよ!!
2時間後に道を空けてあげる。
それまでご飯でも食べてなさい。」
俺は安心して引き下がる。
胡桃亭は時間に正確だからな。
=========================
何かよくわからんが、街中で女子同士が殺し合っているそうだ。
何かよくわからんが、単なるヒルダとコレットの権力争いではないらしい。
何かよくわからんが、理念とか思想とか色々対立しているそうだ。
男達からすればどうでもいい話(理解出来ない)なので
「女の子が暴力を振るうのは良くないよね。」
と皆で眉を顰めながら遠巻きに見物していた。
全般的に異世界男達はヒルダ・コレット戦に微塵も興味が無いのだが、娘さんが参戦した父親と馴染みの娼婦が参戦した遊び人だけは涙を流して嘆いていたので、その点に関してはほのかな異世界人情を感じた。
ピット会長曰く、今は俺を何日足止め出来るかの瀬戸際なので、女共の内戦ごっこに付き合っている暇がないそうだ。
それどころか、内戦は俺を足止めする口実になり得るので、市況は極めてポジティブに反応しているらしい。
『ドナルドさん、奥様は止めようとして下さっているのですよね?』
「はい。
アレのあんな必死な表情は生まれて初めて見ました
思惑が外れて悩み抜いているようです。」
ドナルドもポールも沈痛な表情を作ろうとしているのだが、どことなく楽し気であり、機嫌の良い友人を見ていると俺まで気分が爽快になって来る。
結局、「男には女の子の世界ってよくわからないよね」という結論になり、カインが近所の奥さん同士の喧嘩を仲裁した逸話を披露してみんなで笑い合った。
団欒の途中、ヒルダが大量破壊兵器を強奪したニュースが回って来る。
『前からチラホラ名前が出ていたサラマンダーですか?』
「そうなんですよ。
国際条約でも開発や使用を禁止されております。
超広域を火の海にする悪魔の兵器です。」
『じゃあ、悪魔が悪魔の兵器を持っちゃった訳ですね。』
一同笑。
やっぱり気の置けない仲間との会話っていいよな。
こうやって皆で肩を組んで笑い合っていると…
その…
恥ずかしい話なんだけさ。
人生で一番の宝物って、《絆》なのかなって…
内心で照れながら思った。
途中、荒木がドワーフ式のホットドッグを興津が葬式饅頭をそれぞれ差し入れてくれたので、四天王と共に遠慮なく貪る。
日式饅頭には甘党だというポールもご満悦である。
「へえ、これがリン君の故郷のスイーツなんだ。」
『ええ、葬式饅頭と言って
葬儀の参列者へのお礼として配るものです。』
「ふーーん。
それは好ましい習慣だねえ。
俺も身内の葬儀で配ってみるよ。」
『御身内に御具合の悪い方でもおられるのですか?』
「ちちおやー。
俺が心労を掛け過ぎてヤバい。
マジでヤバい。」
『ポールさん。
何か親孝行しなくちゃ。』
「うーーん。
まあ、今度菓子でも差し入れとくよ。」
あー、このオッサン行動を改める気はないな。
まさか存命中の父親に葬式饅頭を食わせるつもりなのか?
それ、地球的にはアウトだぞ?
そんな風に久々の楽しい一時を過ごしていると
コレットの親衛隊から外に出るように促される。
例によって、この子達は帯刀したまま魔王城(ゲル)に軍靴でズカズカ入って来る。
口調こそ丁寧だが、全員が鯉口に親指を掛けていて非常に剣呑である。
「リン。
道、空けといたから。
感謝してよね。」
コレットの言葉を聞きながら周囲の様子を見ると、各国の要人が海岸沿いに横一列に並べられて座らされている。
『え!?
あれは何!?』
「部隊の移動に邪魔だから。
あそこに置いておけば、ヒルダ・コリンズ氏が揚陸奇襲を仕掛けて来た時の時間稼ぎ位にはなるでしょ。
あの中の誰かが死ねば、こちらの大義名分にもなるしね。」
地球にもあるが、《人間の盾》なる戦術だ。
どうやらコレットはヒルダの少数奇襲を警戒しているらしく、思いつく限りの侵攻ルートに肉壁を配置していた。
『血も涙もないな。』
「戦争なんてそんなものでしょ?
旅で何を見てきたの?」
『流石に親子で殺し合う情景は見なかったよ。』
「ハア?
親子戦争なんて、500年に1回くらいは発生してるじゃない。」
『それ、男同士の話だろう。』
「今は進歩的な時代なんだから
女が似たような事しても不自然じゃないでしょ。」
「ああ、なるほど。」
妙に納得してしまった。
確かに地球でも親子戦争はやってるからな。
斎藤道三VS義龍とか伊達稙宗VS晴宗とか。
それの女子版と思えばいいのだろうか。
こっちの世界でも何度か女性の社会進出に関するポスターを見た記憶があるので、その一環なのかも知れない。
「陸地側では一段落はしてるのよ。
政治局は押さえたしね。
まあ、あの女から艦とサラマンダーを奪い返すのが至難の業なんだけどね。
勝てるビジョン見えて来ないなー。
お葬式、私も出席するから。」
『え!?
コレットも葬式出るの?』
「あらぁ。
妻が夫の公務に付き添うのは当然の義務じゃない?」
『…じゃ、じゃあ。
妻が夫に黙って内戦するのは止めろよ。』
「ねえ。
女同士の話に入って来るのやめてくれる?
それって男の人同士の会話に女が割り込むくらい非常識なことだよ?」
『あ、うん。
まあ、そういうものなのかもな、知らんけど。』
コレットの親衛隊が呆れた表情をしている所を見ると、案外俺の方が非常識なのかも知れない。
現に男は誰も、女共の内戦に大した興味持ってないしな。
流石に俺の前では口にしないが、皆が「早くどっちか死んでくれねーかな」という目で女共を見ている。
わかる。
=========================
久し振りに第三工区を出て、ソドムタウンの中央区に戻って来る。
と言ってもコレットの戦闘馬車に護送されているだけであるが。
『せめて景色を見せてくれないか?』
と懇願して、ようやく小さな窓を開けて貰えた。
各所から火の手が上がっている事について釈明を求めるも、露骨に無視される。
「安心して。
民間の施設には手出ししてないから。」
『役所にも手を出すなよ。』
『旗幟を鮮明にしないのが悪いんだよ。
味方しないなら敵でしょ?』
「いや、それはちょっと極端なんじゃないか?」
『でも男の人はそんな風に戦争してるじゃない。』
うーん。
言われてみれば…
そうなのだろうか?
…確かに中東戦争とかそんなイメージだしな。
さて、散々俺を通せんぼしていた異世界人達だが、コレットの戦闘馬車に乗っていると一切近寄って来なかったし、目すら合わせて来なかった。
武力を平然と行使する相手には、ちょっかいが出しにくいのだろう。
俺がアイツらでも同じリアクションをすると思うので、非難はしない。
『なあ、コレット。
俺、葬式終わったら本気出すから。
お遊びは終わりだ。』
「あっそ。
…寂しくなるなあ。」
『胡桃亭、いい宿だったよ。』
「どの辺が良かった?」
『…物語の主人公になれた気がした。』
「変なお客さんw」
『宿代、ゴメン。』
「…ここまで盛大に踏み倒されたのは初めてよ。」
…そうだな。
==========================
見慣れた神殿。
元は連邦大使館だった所為か、連邦人が多い。
魔界の合同葬儀に用いた縁からなのか、魔族も設営を手伝っていた。
辺りを見渡すと、やはり見知った顔が多い。
遠目には懐かしい母校の制服姿もあった。
興津の用意した葬式饅頭は5万個。
それとは別に異世界式の干菓子も山の様に積み上げられていた。
『…よく、これだけの数を揃えたね。』
「まあな。
僕だって死んでいった者達に何かしてやりたかったから。」
聞けば、首長国の姫君が助力してくれたらしい。
興津の拙い伝聞からの、この再現度。
ただただ脱帽である。
『フェルナンさん。
貴方の母国に返礼がしたいです。』
「もう十分頂いてますよ。
新参の私如きが四天王枠を埋めてしまっておりますし。」
『四天王枠については貴方個人に対する信義に基づいて贈呈したものです。
それとは別に、今回の妹君への御礼をさせて下さい。
多分、面識もある方だと記憶してます。』
「カロリーヌ殿は謝礼の類を受け取ってくれない方でして。
ここだけの話、妻もあの方には苦慮しております。
この場に居られないという事自体が、意思表示なのでしょう。」
フェルナンは遠回しに俺に訓戒を垂れている。
《人間は一方的に施される事を苦痛に感じる生き物である。
上に立つ者は、そういう道理を弁えよ》
と。
興津に尋ねても
「葬式饅頭が仕上がった時には姿を消していた」
との返答なので、そういう哲学を持った姫君なのだろう。
仕方がないので、首長国領安堵状の宛名にカロリーヌ姫の名前も書き加えてやった。
もしもこれが原因で彼女が死んだら、香典でも送ってやろう。
…ありがとな。
「遠市君。
無事で良かった。」
『卜部君か。
君が生きてくれて嬉しいよ。』
この小動物系の美少年も数少ない生き残り組だ。
あまり話をした記憶はなかったが、繊細で平和的な印象はある。
『残るんだって?』
「家族が出来たからね。
年内に子供も生まれる。
君も、似たような状況だと聞いたけど。」
『俺は帰るよ。
地球で成さねばならない使命がある。』
「…それって自分の子供を捨てるってこと?」
『…ああ、捨てる。』
「遠市君。」
『うん。』
「僕は君を軽蔑する。」
『そっか。』
話はそれで終わりだ。
今の俺にとって、個々に割けるリソースはあまりに限られている。
神殿にはすっかり葬儀の準備が整っていた。
明日は無事に開催出来そうだ。
車椅子仕様にチューンされた神聖教団の法服も用意されていた。
着替えの際、《大主教》より上位の位階である《超主教》のポストを打診されたが当然断った。
どうせ俺が居なくなった瞬間に勝手に就ける腹つもりだろうが、今となってはどうでも良い事である。
地球勢と教団を交えて明日のリハを行い、立ち位置や席順を確認した。
《1垓9168京8668兆ウェンの配当が支払われました。》
『もうこんな時間か。』
リハが終わってシャワーを浴びていると時報が鳴る。
身体を洗ってくれていたカインが周囲を見渡す。
「ああ、成功ですね。
この付近には湧いてません。」
『ええ、恐らく海に直接放り込めたんじゃないかと。』
「この後、目視でも確認しておきますね。」
『お願いします。』
「…魔王様。」
『はい?』
「葬式饅頭、本当に配るんですか?」
『…故郷の風習ですから。
来場者様を手ぶらで返す訳には。』
「そうですか。
盛大にバラマキましょう。」
Xデーは明日。
葬式という隠れ蓑は非常にありがたい。
散って行った級友達よ。
最後に俺の役に立ってから成仏しろ。
=================
【名前】
リン・コリンズ
【職業】
魔王
神聖教団大主教
世界冒険者ギルド 永世名誉理事
【称号】
魔王
【ステータス】
《LV》 57
《HP》 (6/6)
《MP》 (6/6)
《腕力》 3
《速度》 3
《器用》 4
《魔力》 2
《知性》 8
《精神》 12
《幸運》 1
《経験》70京7347兆8765億6659万6967ポイント
次のレベルまで残り26京5329兆0276億3921万2213ポイント
【スキル】
「複利」
※日利57%
下12桁切上
【所持金】
所持金5垓2798京4575兆7250億9294万ウェン
※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有
※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有
※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有
※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有
※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有
※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有
※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有
※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有
※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。
あまり実感は無いのだが、この世界は俺によって統一されたらしい。
満面の笑みで天下平定の祝辞を述べながらも、コイツら異世界人がやっている事と言えば、バリケードを敷き詰めて俺を軟禁する事だった。
これまで戦争に明け暮れていた事が信じられない程、諸民族・諸国家が一丸となって俺の行手を塞いでいる。
月並な感想だが、《人間って共通の敵が居れば団結出来るんだなぁ。》と思った。
さて、筆舌に尽くしがたいこの絶景。
第三工区から本土に渡る橋には、世界各国要人による土下座バリケードが築かれてしまっている。
車椅子の身としては、文字通り一歩も進む事が出来ない。
徹夜での土下座は異常なのだが、動いている金額を考えれば最適解なのだろう。
『あのー。
俺、ソドムタウンに入りたいんですけど。』
「ま、魔王様!
…どのような御用件で?」
『…それ、一々報告義務あるんですか?』
「あーーーー!!
いえいえいえいえいえいえいえいえ!!!
滅相も御座いません!!!
我ら下賤如きが至尊の君を詮索するなどッ!!
(溜め)
あってはならないことで御座いますーーーーッ!!!!」
土下座バリケードは一斉に額をガンガン地面に叩きつけて謝罪の意を示す。
直訳すると《もっとカネを寄越せ》という意味だ。
『あのー。
俺、もう帰りたいって申し上げましたよね?
道を塞ぐのやめて貰えますか?』
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
全員から無視される。
道は空けて貰えない。
『貴方達、そういう姑息な真似はやめて下さいよ!』
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン
眼前の要人達は土下座のままチラチラとこちらを盗み見るが、俺と目が合うと慌てて目をそらしてしまう。
…コイツラ陰湿な態度取りやがって。
だが、気持ちもわかる。
1日俺を足止めすれば何千年分の資源が湧いて来るのだ、俺がオマエらでも似たような事するよ。
「魔王様! この街の名称をコリンズタウンに改めます!」
「全世界に魔王様の銅像を建立し、全人類で毎秒礼拝致します!」
「魔界への優遇措置として幾つかの鉱山をゴブリン種の皆様に贈呈します!」
よせよ。
そこまで必死になられると、逆に反発心が湧いちゃうじゃないか。
「遠市。
もう市内での葬式は諦めろ。
オマエを逃がす気ないってさ。」
『じゃあ、もうゲルの前で葬式やっちゃう?』
「だな。
死んだ連中には申し訳ないが、略式ってことで。」
『…そっか。
せめてこちらでは正式な葬式を挙げてやりたかったんだが。
仕方ないな。』
「オマエ、冷血人間の癖に
葬式だけは妙に手厚いよな。」
『せめて最後くらいは級友らしい事をしてやりたいからな。』
「…最後、ね。」
『葬式以上の義理はないだろ?
これでアイツラとの縁も無事に終わりだ。』
「まあ、妥当な所だな。」
『クラスからは誰が参列するの?』
「俺とオマエ。
後、興津。
今、張り切って葬式饅頭作ってる。」
『アイツいい奴だな。
俺は嫌いだけど。』
「ああ、熱い男気があるよな。
そこがムカつくんだけど。
言い忘れてたけど。
宇治原はソドムタウン入りしている。
卜部と工藤は今日到着だってさ。
塙・鹿内・二戸は王国で足止め。
あの3人は結婚してるからな。
自由には動けないんだろう。
後、木下は死んだ。」
『…そっか。』
木下某よ、オマエが誰だか知らんが安らかに眠れ。
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さあ、とっとと葬式やって帰るか。
本来なら賠償請求する場面にも関わらず、過分な滞在費をくれてやったのだ。
貸しこそあっても借りはない。
『コレット…
お願いがある。』
「見てわからない?
今、忙しいんだけど。
牽制射を絶やすな!!!
敵艦見えてるよ!!
二番艦、湾内に退避急いで!!!
で?
何?」
『あのー、魔王城の横で葬式したいんだけど。
道塞いでいる人達何とかしてくれない?』
「その話、緊急性あるの?」
『…ない。』
「あっそ。
そこ邪魔。
手旗信号見えない。」
『ゴメン。』
「お葬式やらせてあげるから
魔王城でおとなしくしててくれない?
邪魔。
もう少し下がって。
貴族区の制圧を優先して!!
街道封鎖、精度甘いよ!!
2時間後に道を空けてあげる。
それまでご飯でも食べてなさい。」
俺は安心して引き下がる。
胡桃亭は時間に正確だからな。
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何かよくわからんが、街中で女子同士が殺し合っているそうだ。
何かよくわからんが、単なるヒルダとコレットの権力争いではないらしい。
何かよくわからんが、理念とか思想とか色々対立しているそうだ。
男達からすればどうでもいい話(理解出来ない)なので
「女の子が暴力を振るうのは良くないよね。」
と皆で眉を顰めながら遠巻きに見物していた。
全般的に異世界男達はヒルダ・コレット戦に微塵も興味が無いのだが、娘さんが参戦した父親と馴染みの娼婦が参戦した遊び人だけは涙を流して嘆いていたので、その点に関してはほのかな異世界人情を感じた。
ピット会長曰く、今は俺を何日足止め出来るかの瀬戸際なので、女共の内戦ごっこに付き合っている暇がないそうだ。
それどころか、内戦は俺を足止めする口実になり得るので、市況は極めてポジティブに反応しているらしい。
『ドナルドさん、奥様は止めようとして下さっているのですよね?』
「はい。
アレのあんな必死な表情は生まれて初めて見ました
思惑が外れて悩み抜いているようです。」
ドナルドもポールも沈痛な表情を作ろうとしているのだが、どことなく楽し気であり、機嫌の良い友人を見ていると俺まで気分が爽快になって来る。
結局、「男には女の子の世界ってよくわからないよね」という結論になり、カインが近所の奥さん同士の喧嘩を仲裁した逸話を披露してみんなで笑い合った。
団欒の途中、ヒルダが大量破壊兵器を強奪したニュースが回って来る。
『前からチラホラ名前が出ていたサラマンダーですか?』
「そうなんですよ。
国際条約でも開発や使用を禁止されております。
超広域を火の海にする悪魔の兵器です。」
『じゃあ、悪魔が悪魔の兵器を持っちゃった訳ですね。』
一同笑。
やっぱり気の置けない仲間との会話っていいよな。
こうやって皆で肩を組んで笑い合っていると…
その…
恥ずかしい話なんだけさ。
人生で一番の宝物って、《絆》なのかなって…
内心で照れながら思った。
途中、荒木がドワーフ式のホットドッグを興津が葬式饅頭をそれぞれ差し入れてくれたので、四天王と共に遠慮なく貪る。
日式饅頭には甘党だというポールもご満悦である。
「へえ、これがリン君の故郷のスイーツなんだ。」
『ええ、葬式饅頭と言って
葬儀の参列者へのお礼として配るものです。』
「ふーーん。
それは好ましい習慣だねえ。
俺も身内の葬儀で配ってみるよ。」
『御身内に御具合の悪い方でもおられるのですか?』
「ちちおやー。
俺が心労を掛け過ぎてヤバい。
マジでヤバい。」
『ポールさん。
何か親孝行しなくちゃ。』
「うーーん。
まあ、今度菓子でも差し入れとくよ。」
あー、このオッサン行動を改める気はないな。
まさか存命中の父親に葬式饅頭を食わせるつもりなのか?
それ、地球的にはアウトだぞ?
そんな風に久々の楽しい一時を過ごしていると
コレットの親衛隊から外に出るように促される。
例によって、この子達は帯刀したまま魔王城(ゲル)に軍靴でズカズカ入って来る。
口調こそ丁寧だが、全員が鯉口に親指を掛けていて非常に剣呑である。
「リン。
道、空けといたから。
感謝してよね。」
コレットの言葉を聞きながら周囲の様子を見ると、各国の要人が海岸沿いに横一列に並べられて座らされている。
『え!?
あれは何!?』
「部隊の移動に邪魔だから。
あそこに置いておけば、ヒルダ・コリンズ氏が揚陸奇襲を仕掛けて来た時の時間稼ぎ位にはなるでしょ。
あの中の誰かが死ねば、こちらの大義名分にもなるしね。」
地球にもあるが、《人間の盾》なる戦術だ。
どうやらコレットはヒルダの少数奇襲を警戒しているらしく、思いつく限りの侵攻ルートに肉壁を配置していた。
『血も涙もないな。』
「戦争なんてそんなものでしょ?
旅で何を見てきたの?」
『流石に親子で殺し合う情景は見なかったよ。』
「ハア?
親子戦争なんて、500年に1回くらいは発生してるじゃない。」
『それ、男同士の話だろう。』
「今は進歩的な時代なんだから
女が似たような事しても不自然じゃないでしょ。」
「ああ、なるほど。」
妙に納得してしまった。
確かに地球でも親子戦争はやってるからな。
斎藤道三VS義龍とか伊達稙宗VS晴宗とか。
それの女子版と思えばいいのだろうか。
こっちの世界でも何度か女性の社会進出に関するポスターを見た記憶があるので、その一環なのかも知れない。
「陸地側では一段落はしてるのよ。
政治局は押さえたしね。
まあ、あの女から艦とサラマンダーを奪い返すのが至難の業なんだけどね。
勝てるビジョン見えて来ないなー。
お葬式、私も出席するから。」
『え!?
コレットも葬式出るの?』
「あらぁ。
妻が夫の公務に付き添うのは当然の義務じゃない?」
『…じゃ、じゃあ。
妻が夫に黙って内戦するのは止めろよ。』
「ねえ。
女同士の話に入って来るのやめてくれる?
それって男の人同士の会話に女が割り込むくらい非常識なことだよ?」
『あ、うん。
まあ、そういうものなのかもな、知らんけど。』
コレットの親衛隊が呆れた表情をしている所を見ると、案外俺の方が非常識なのかも知れない。
現に男は誰も、女共の内戦に大した興味持ってないしな。
流石に俺の前では口にしないが、皆が「早くどっちか死んでくれねーかな」という目で女共を見ている。
わかる。
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久し振りに第三工区を出て、ソドムタウンの中央区に戻って来る。
と言ってもコレットの戦闘馬車に護送されているだけであるが。
『せめて景色を見せてくれないか?』
と懇願して、ようやく小さな窓を開けて貰えた。
各所から火の手が上がっている事について釈明を求めるも、露骨に無視される。
「安心して。
民間の施設には手出ししてないから。」
『役所にも手を出すなよ。』
『旗幟を鮮明にしないのが悪いんだよ。
味方しないなら敵でしょ?』
「いや、それはちょっと極端なんじゃないか?」
『でも男の人はそんな風に戦争してるじゃない。』
うーん。
言われてみれば…
そうなのだろうか?
…確かに中東戦争とかそんなイメージだしな。
さて、散々俺を通せんぼしていた異世界人達だが、コレットの戦闘馬車に乗っていると一切近寄って来なかったし、目すら合わせて来なかった。
武力を平然と行使する相手には、ちょっかいが出しにくいのだろう。
俺がアイツらでも同じリアクションをすると思うので、非難はしない。
『なあ、コレット。
俺、葬式終わったら本気出すから。
お遊びは終わりだ。』
「あっそ。
…寂しくなるなあ。」
『胡桃亭、いい宿だったよ。』
「どの辺が良かった?」
『…物語の主人公になれた気がした。』
「変なお客さんw」
『宿代、ゴメン。』
「…ここまで盛大に踏み倒されたのは初めてよ。」
…そうだな。
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見慣れた神殿。
元は連邦大使館だった所為か、連邦人が多い。
魔界の合同葬儀に用いた縁からなのか、魔族も設営を手伝っていた。
辺りを見渡すと、やはり見知った顔が多い。
遠目には懐かしい母校の制服姿もあった。
興津の用意した葬式饅頭は5万個。
それとは別に異世界式の干菓子も山の様に積み上げられていた。
『…よく、これだけの数を揃えたね。』
「まあな。
僕だって死んでいった者達に何かしてやりたかったから。」
聞けば、首長国の姫君が助力してくれたらしい。
興津の拙い伝聞からの、この再現度。
ただただ脱帽である。
『フェルナンさん。
貴方の母国に返礼がしたいです。』
「もう十分頂いてますよ。
新参の私如きが四天王枠を埋めてしまっておりますし。」
『四天王枠については貴方個人に対する信義に基づいて贈呈したものです。
それとは別に、今回の妹君への御礼をさせて下さい。
多分、面識もある方だと記憶してます。』
「カロリーヌ殿は謝礼の類を受け取ってくれない方でして。
ここだけの話、妻もあの方には苦慮しております。
この場に居られないという事自体が、意思表示なのでしょう。」
フェルナンは遠回しに俺に訓戒を垂れている。
《人間は一方的に施される事を苦痛に感じる生き物である。
上に立つ者は、そういう道理を弁えよ》
と。
興津に尋ねても
「葬式饅頭が仕上がった時には姿を消していた」
との返答なので、そういう哲学を持った姫君なのだろう。
仕方がないので、首長国領安堵状の宛名にカロリーヌ姫の名前も書き加えてやった。
もしもこれが原因で彼女が死んだら、香典でも送ってやろう。
…ありがとな。
「遠市君。
無事で良かった。」
『卜部君か。
君が生きてくれて嬉しいよ。』
この小動物系の美少年も数少ない生き残り組だ。
あまり話をした記憶はなかったが、繊細で平和的な印象はある。
『残るんだって?』
「家族が出来たからね。
年内に子供も生まれる。
君も、似たような状況だと聞いたけど。」
『俺は帰るよ。
地球で成さねばならない使命がある。』
「…それって自分の子供を捨てるってこと?」
『…ああ、捨てる。』
「遠市君。」
『うん。』
「僕は君を軽蔑する。」
『そっか。』
話はそれで終わりだ。
今の俺にとって、個々に割けるリソースはあまりに限られている。
神殿にはすっかり葬儀の準備が整っていた。
明日は無事に開催出来そうだ。
車椅子仕様にチューンされた神聖教団の法服も用意されていた。
着替えの際、《大主教》より上位の位階である《超主教》のポストを打診されたが当然断った。
どうせ俺が居なくなった瞬間に勝手に就ける腹つもりだろうが、今となってはどうでも良い事である。
地球勢と教団を交えて明日のリハを行い、立ち位置や席順を確認した。
《1垓9168京8668兆ウェンの配当が支払われました。》
『もうこんな時間か。』
リハが終わってシャワーを浴びていると時報が鳴る。
身体を洗ってくれていたカインが周囲を見渡す。
「ああ、成功ですね。
この付近には湧いてません。」
『ええ、恐らく海に直接放り込めたんじゃないかと。』
「この後、目視でも確認しておきますね。」
『お願いします。』
「…魔王様。」
『はい?』
「葬式饅頭、本当に配るんですか?」
『…故郷の風習ですから。
来場者様を手ぶらで返す訳には。』
「そうですか。
盛大にバラマキましょう。」
Xデーは明日。
葬式という隠れ蓑は非常にありがたい。
散って行った級友達よ。
最後に俺の役に立ってから成仏しろ。
=================
【名前】
リン・コリンズ
【職業】
魔王
神聖教団大主教
世界冒険者ギルド 永世名誉理事
【称号】
魔王
【ステータス】
《LV》 57
《HP》 (6/6)
《MP》 (6/6)
《腕力》 3
《速度》 3
《器用》 4
《魔力》 2
《知性》 8
《精神》 12
《幸運》 1
《経験》70京7347兆8765億6659万6967ポイント
次のレベルまで残り26京5329兆0276億3921万2213ポイント
【スキル】
「複利」
※日利57%
下12桁切上
【所持金】
所持金5垓2798京4575兆7250億9294万ウェン
※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有
※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有
※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有
※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有
※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有
※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有
※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有
※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有
※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
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この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
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