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第一部 チュートリアル
第九章 聖王都攻略戦④ 変異 (挿絵あり)
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俺達はまた逃げ惑っていた。俺達に追いついた精鋭は単純に強かった。石の棍棒はおろか粗悪な武器で相手が出来る手合いじゃない。何よりシノが致命傷を負ってしまった。
俺が魔素人形と戦う為にシノを背に回してしまったのが裏目に出た。施された槍の投擲が俺とシノを突き刺したのだ。俺は幸い骨に至らなかったがシノは下半身がやられている。ほぼ上半身の状態で俺の首にはしがみついているがかなり危険な状態だ。俺もシノを前に抱えたままでは存分に戦えない。逃げる以外の選択肢が無い状態だ。それも相手が許してくれればだがな。
何よりも相手の標的が俺ではない。間違いなくシノだ。髑髏の骨に当たるなど狙わなければ無理だろう。事実俺の骨は狙われていない。確実にシノを仕留める気だ。やはりどう見てもネームド扱いだ。
「奴ら何故ここまで執拗に私達を追ってくる。本隊はもう入り込んでいるのだろう?」
シノの言う通り魔物はだいぶ中に入ってきている。馬頭や牛頭も暴れているな。ボウガン砲台もかなり潰されている。本来なら俺達のような小物を追いかけまわす局面では無い筈だ。
普通ならな。これは言うべきかどうか迷ったが言うべきだな。
「シノ。お前の出立が原因だろう。奴らからすれば黒塗り髑髏がオーガの精鋭を率いて一番槍で突破してくるのだからな。しかも虎の子の砲台も一瞬で潰してきた。俺が人間だとしても真っ先に潰す。奴らは間違いなくお前をこの戦いの指揮官かそれに準ずる存在だと思っているだろうな」
「私がか? 魔法も使わない髑髏に固執する意味がわからん」
「そこだ。魔法の使えない環境下でオーガを中核とした部隊を編成して突撃してくるんだ。この城壁内の事を知り尽くしていると捉えられてもおかしくない」
「お前は知っていたのか?」
「まさか。全て偶然だ。だが客観的に見て戦果を上げすぎている。その上部下のオーガが必死に守っている姿を見れば疑いたくもなるだろう。しかもその風体だ」
「つくづく貧乏くじを引いたものだ。この出立も考えるべきだな。それで配下の王牙よ。敬愛する主君を守る気はあるのか?」
「当然だ。むしろ俺は状況が許すならこの場から離れても構わない。敵が逃がしてくれるならな」
シノは少し考えこんだ後遠慮がちに口を開いた。
「王牙。少しだけ魔素を分けてもらえないか。お前が私を見捨てないならこの命を長らえさせる必要がある」
「持って行け」
俺は即答する。言われなくても解っている。シノの耐久力が危険なまでに下がっている。出来る方法なら全て試すべきだ。
「私は・・・」
「早くしろ」
「・・・この傲慢な鬼め。望み通り吸い尽くしてやる」
シノが俺の喉元に噛みつく。魔素の吸収か。確かに吸われているが効率があまりよくないな。MPの消費に対してHPの回復効率が悪い。これはなんだろうな。俺から吸いだした魔素を自身にまとわせてそれをHPに転換している感じか。ロスも大きいな。この魔素キャンセラー下では致し方なしか。ならばもっと効率を上げるべきか。俺が魔素の放出を行うと少し苦しげな声が聞こえた。
「・・・馬鹿。出し過ぎだ」
あまりよくないのか。ならば質を上げるか。さっきサキュバスに貰った濃厚な奴がまだ腹に残っているだろう。それを押し上げ喉元から放出する。
「お前、何を。これは・・・。入ってくる。お前が入ってくる。これ入って来る」
効果覿面だな。濃厚な魔素が分解されずに直接シノの体に入っていく。
魔素の質か。これもまた違いがありそうだな。シノの髑髏の体が皮膚に覆われていく。これなら耐久面は問題ないな。
「お前、これ。余計な事を。魔素の吸収は相手の特性を取り込んでしまうんだ。だからやりたくなかったのに。お前が生きて欲しいっていうから腹をくくったのに」
声が変わったか? 魔物共通の疎通ではなく言葉だ。シノの体が肉を覆い皮膚を形成している。これはオーガからの特性を取り込んでしまった弊害か。喉から声が出ている。取り合えず危機は脱したようだな。
「私の魔法の力が下がっている。お前、王牙。後で憶えておけ。私をこんな体にして。ますます貧乏くじだ。なんでこんなことに」
シノはお気に召さないようだが、薄紫の肌に燃えるような赤い髪と中性的な美形に仕上がっている。少なくともオーガのような出立では無いだろう。十分に魔法を使いそうな風貌で問題は無いように思えるが、そういう話ではないんだろうな。仮に俺が髑髏の魔素を吸って美形になったらそれはそれで業腹だろう。自分が望んだ姿ではない。筋肉が減るのも耐え難いだろうしな。
「すまなかった。悪気は無かったんだ」
「悪気があってたるか。私の体、何か縮んでる。足が生える分縮んでる」
シノの言う通り失った下半身が再生しているが体積も縮んでいるようだ。いやまて、
「それはお前自身がやっているのではないのか?」
「違う。お前、本当に何をしたんだ。私に何をした。いくら魔物でもこんな急激に変化するはずがない。体が耐えられるはずがないんだ」
確かに。オーガの俺が無理だとして、耐久面の低い髑髏でさえ形状を変化させるのは難しい筈だ。
「ともあれ無事ならそれでいい」
「お前な。髑髏の体が大きいのには理由があるんだ。大きな体でないと魔法の威力も構成も大幅に縮小する。窮地なのは変わりないんだ」
「それでもだ。形が変わったなら好都合だ。ここを抜ければ黒髑髏狩りの精鋭からは追われなくなるだろう」
取り合えずここから離脱だ。シノもそれには同意なようでこちらに掴まって来る。左腕に抱えるのに丁度いい。これなら右手が使える。だが問題はここからの脱出だな。
▽
Tips
魔素キャンセラー
魔素を消失させる何か。距離に関係なく範囲内の魔素を消滅させていく。
発生源に近づいてもその効果は変わらない。
俺が魔素人形と戦う為にシノを背に回してしまったのが裏目に出た。施された槍の投擲が俺とシノを突き刺したのだ。俺は幸い骨に至らなかったがシノは下半身がやられている。ほぼ上半身の状態で俺の首にはしがみついているがかなり危険な状態だ。俺もシノを前に抱えたままでは存分に戦えない。逃げる以外の選択肢が無い状態だ。それも相手が許してくれればだがな。
何よりも相手の標的が俺ではない。間違いなくシノだ。髑髏の骨に当たるなど狙わなければ無理だろう。事実俺の骨は狙われていない。確実にシノを仕留める気だ。やはりどう見てもネームド扱いだ。
「奴ら何故ここまで執拗に私達を追ってくる。本隊はもう入り込んでいるのだろう?」
シノの言う通り魔物はだいぶ中に入ってきている。馬頭や牛頭も暴れているな。ボウガン砲台もかなり潰されている。本来なら俺達のような小物を追いかけまわす局面では無い筈だ。
普通ならな。これは言うべきかどうか迷ったが言うべきだな。
「シノ。お前の出立が原因だろう。奴らからすれば黒塗り髑髏がオーガの精鋭を率いて一番槍で突破してくるのだからな。しかも虎の子の砲台も一瞬で潰してきた。俺が人間だとしても真っ先に潰す。奴らは間違いなくお前をこの戦いの指揮官かそれに準ずる存在だと思っているだろうな」
「私がか? 魔法も使わない髑髏に固執する意味がわからん」
「そこだ。魔法の使えない環境下でオーガを中核とした部隊を編成して突撃してくるんだ。この城壁内の事を知り尽くしていると捉えられてもおかしくない」
「お前は知っていたのか?」
「まさか。全て偶然だ。だが客観的に見て戦果を上げすぎている。その上部下のオーガが必死に守っている姿を見れば疑いたくもなるだろう。しかもその風体だ」
「つくづく貧乏くじを引いたものだ。この出立も考えるべきだな。それで配下の王牙よ。敬愛する主君を守る気はあるのか?」
「当然だ。むしろ俺は状況が許すならこの場から離れても構わない。敵が逃がしてくれるならな」
シノは少し考えこんだ後遠慮がちに口を開いた。
「王牙。少しだけ魔素を分けてもらえないか。お前が私を見捨てないならこの命を長らえさせる必要がある」
「持って行け」
俺は即答する。言われなくても解っている。シノの耐久力が危険なまでに下がっている。出来る方法なら全て試すべきだ。
「私は・・・」
「早くしろ」
「・・・この傲慢な鬼め。望み通り吸い尽くしてやる」
シノが俺の喉元に噛みつく。魔素の吸収か。確かに吸われているが効率があまりよくないな。MPの消費に対してHPの回復効率が悪い。これはなんだろうな。俺から吸いだした魔素を自身にまとわせてそれをHPに転換している感じか。ロスも大きいな。この魔素キャンセラー下では致し方なしか。ならばもっと効率を上げるべきか。俺が魔素の放出を行うと少し苦しげな声が聞こえた。
「・・・馬鹿。出し過ぎだ」
あまりよくないのか。ならば質を上げるか。さっきサキュバスに貰った濃厚な奴がまだ腹に残っているだろう。それを押し上げ喉元から放出する。
「お前、何を。これは・・・。入ってくる。お前が入ってくる。これ入って来る」
効果覿面だな。濃厚な魔素が分解されずに直接シノの体に入っていく。
魔素の質か。これもまた違いがありそうだな。シノの髑髏の体が皮膚に覆われていく。これなら耐久面は問題ないな。
「お前、これ。余計な事を。魔素の吸収は相手の特性を取り込んでしまうんだ。だからやりたくなかったのに。お前が生きて欲しいっていうから腹をくくったのに」
声が変わったか? 魔物共通の疎通ではなく言葉だ。シノの体が肉を覆い皮膚を形成している。これはオーガからの特性を取り込んでしまった弊害か。喉から声が出ている。取り合えず危機は脱したようだな。
「私の魔法の力が下がっている。お前、王牙。後で憶えておけ。私をこんな体にして。ますます貧乏くじだ。なんでこんなことに」
シノはお気に召さないようだが、薄紫の肌に燃えるような赤い髪と中性的な美形に仕上がっている。少なくともオーガのような出立では無いだろう。十分に魔法を使いそうな風貌で問題は無いように思えるが、そういう話ではないんだろうな。仮に俺が髑髏の魔素を吸って美形になったらそれはそれで業腹だろう。自分が望んだ姿ではない。筋肉が減るのも耐え難いだろうしな。
「すまなかった。悪気は無かったんだ」
「悪気があってたるか。私の体、何か縮んでる。足が生える分縮んでる」
シノの言う通り失った下半身が再生しているが体積も縮んでいるようだ。いやまて、
「それはお前自身がやっているのではないのか?」
「違う。お前、本当に何をしたんだ。私に何をした。いくら魔物でもこんな急激に変化するはずがない。体が耐えられるはずがないんだ」
確かに。オーガの俺が無理だとして、耐久面の低い髑髏でさえ形状を変化させるのは難しい筈だ。
「ともあれ無事ならそれでいい」
「お前な。髑髏の体が大きいのには理由があるんだ。大きな体でないと魔法の威力も構成も大幅に縮小する。窮地なのは変わりないんだ」
「それでもだ。形が変わったなら好都合だ。ここを抜ければ黒髑髏狩りの精鋭からは追われなくなるだろう」
取り合えずここから離脱だ。シノもそれには同意なようでこちらに掴まって来る。左腕に抱えるのに丁度いい。これなら右手が使える。だが問題はここからの脱出だな。
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魔素キャンセラー
魔素を消失させる何か。距離に関係なく範囲内の魔素を消滅させていく。
発生源に近づいてもその効果は変わらない。
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