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第四部 魔王種
第五十二章 ムリエル
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俺は足に履かれた牛車の靴の能力を探る。重力制御だ。完全に重力を無効化している。いや、これは能力そのものよりもそれがあることが問題だ。重力が無効化できるという事はこの世界と同等の力を持っていることを示唆している。言ってしまえばいつぞやの魔物惑星と同じだ。新世界爆誕できるほどの力を秘めていることになる。相棒や出しゃばりよりも上と見ていい。
これほど強力な楽園シリーズがあるのは予想していたがそれがこの形状か。この牛車の靴はどう見ても皇帝だ。
駄目だ。今はそれよりも性能だ。俺は牛車を起動するとジャイロが効いて直立に移動できるようになる。そして落下方向が決められるようだ。俺は真上に落下する。あくまで落下だ。速度が出ない。出力を上げても初速が遅すぎてゆったりとした動きしかできない。長距離ならこれでいいのだろうが戦闘には不向きだな。宇宙に飛び出すなら最適な装備だがロケットで戦闘は出来ないだろう。
俺は回転する車輪を見ながらレールに降りる。ビンゴだ。車輪を接地すれば初速が得られる。火花を立てて加速する。重力がないぶんダウンフォースの利かせ方にコツが要りそうだが実質ローラーダッシュと見ていいだろう。
だがここでは使いづらいな。俺は牛車の軛の部分をバイクのクラッチのように操作する。見つけた。ジャイロが解除されて前方のみに重力が働く。初速も出るな。腰を基準に前に出る。腰に縄をつけて引っ張られるイメージだ。減速は回転の軌道を行えば自然と下がる。これだな。
「リンキン。乗れ!」
装甲列車に追いかけられていたリンキンを追うが乗り込めそうにない。俺は空中でリンキンを掴むとそのまま盾に格納した。
「助かったぜ旦那。やっぱり無事だったんだな」
「かなり反則的だがな。銃の方を頼む」
「了解。それにしても相変わらずなんつーかアンタホントに何もんだよ」
「伝手があってな。力を借りられることになった」
「にしたってまるで戦闘機じゃねぇか。弾当てられるのかコレ」
ああ。と返してジャイロを効かせて減速する。この状態なら射撃は当たるな。そしてまた解除だ。下側に回り込む。危険な点があるとすればジャイロ時に反転した状態で解除するとダメージが出そうだな。あくまで進行方向に体を向けて解除だな。
「いやスゲェな。俺は盾で無事だけど旦那これ下手すりゃ空中分解だろ」
「空気抵抗を考えるほどスピードは出さんがスピンと重力の反転の方向を見誤るとそうなるな。俺は臆病だから安心しろ」
「それが一番安心できねぇよ。にしても底から撃ってもビクともしねぇな」
「ならこいつか」
俺がグレネードランチャーを取りだすと先頭車両の車輪に食らわす。そのままランチャーを上に投げ飛ばすと相棒を引きぬく。
できるか?
少しだけ浮いた車輪とレールの間に剣戟を入れると更に浮く。そして横なぎに剣戟を入れて徐々に浮かせていく。そして傾いた所を空中から重力全開で突き入れる。加速はないがその重さは重力加速度はついていく。
「「やったぜ!!」」
俺達の雄たけびと共に装甲列車が落ちていく。やっと一両か。地形さえまともならここまで苦戦することもなかったがこれは骨だな。
俺は思いのほか上に投げ飛ばしてしまったランチャーを見やるが、空中に人影が見える。
人間だ。人間が浮いている。
俺は相棒を構えると突撃していく。ネームドならレーザーなど効かないだろう。
「た、助けて・・・!」
? 今の声はなんだ?
「来ないで・・・!」
今度ははっきりと聞こえた。この人影だ。空中戦どころかよたよたと動いている。交戦する動きじゃないな。それよりも人間の顔と声が判別できる。こいつはなんだ。このシルエットは皇女。しかしTシャツに短パンだと? ここは本当に惑星ファンタジーになったのか?
背を向けて逃げようとする皇女を俺の手が捉えた。
「こ、殺さないで・・・!」
半泣きだ。表情も確認できる。人間ではないのか?
「リンキン。どう見る」
「これはどう見ても旦那案件だろ。一応俺にも見えてるし聞こえてるぜ。俺にも人間にしか見えねぇけどな」
どうしたものかと見てみると皇女がギャン泣きだ。子供の姿だが中身までそうなのか?
流石に皇女とこの皇帝に似た牛車の靴は無関係ではないだろう。俺は一度撤退を決める。
「シノ。一度下がる。そっちはどうだ」
「こっちもそうしよう。流石にじり貧だ。薙ぎ払うにしても一度魔物を下がらせた方がいい。撤退を疎通して援護する。先に戻れ」
「了解」
惑星ファンタジーの一日目は終了だな。
「わ、我は皇女。名前はもうない!」
漸く泣き止んだ皇女は高らかに宣言した。だが明らかに震えている。虚勢を張るには足が震え過ぎだ。
「お前が俺を助けてくれたのか?」
状況的に見てそうだろうな。
「そ、そうだ。汝が助けを求めてきたからはせ参じたにすぎん!」
この牛車の靴は皇女のものだろう。だが今返せばそのまま逃げかねん。もう少し情報だな。
「聞いてもいいか?」
「な、何なりと聞くがよい! 我は寛大ぞ!」
「お前は楽園の守護者か?」
「わ、我は違う。我は違うのだ。・・・・我は歌い手だ!」
?
「我はもう守護者などではない! 我はこれから自由に生きるのだ! だから歌い手だ!」
??
「聞くがいい! 我の歌を!」
???
そこから歌が始まった。悪くはないポップな今時の前世にあるような歌だ。
「我の歌はどうだ?」
全力で歌って汗を流しながら皇女が聞いてくる。久々に人間らしい反応だな。
「悪くない。楽器が欲しい所だな」
皇女が笑顔になる。よだれが足れそうなほどご満悦だ。
「んー! 汝ならわかってくれると思っていた。同郷だもの! ならば皇帝を一度戻す! 我の完成した歌を聞かせてやるぞ!」
やはりコイツものか。俺が頷くと俺の方が消えて皇女の足元に牛車の靴が現れる。そして現れたのがエレキギターだ。そして宙に浮いたスピーカー。そしてよくわからん光が浮かびだした。そして皇女が空を飛びだした。
・・・曲がりなりにもこの物語はファンタジーなんだが。これからこの物語のタイトルは「近未来現代惑星ファンタジーライブマスター」と改名しよう。
そうこうするうちに終わったようだ。汗と息を切らせながら皇女が降りてくる。
「ど、どうだ我の曲は。最高であろう!」
「悪くない。時代設定さえ目を瞑ればこれはありだな」
「んー! んんんー! 正直な奴だ汝は! 顔に出ているぞ! 愛い奴じゃ!」
そしてどこからか出したペットボトルに口をつける。そして飲み干してポイっと捨てるとそのペットボトルは消えた。
「ふふん。これか? これは我が開発した世界改変飲料だ! もう我は世界の改変等恐れないぞ!」
虚勢を張ってはいるがどこか隠せていないな。間違いなくこいつは楽園シリーズの所持者だろう。しかしそれが牛車の皇帝靴で見た目が皇女。そして改変を使っている。色々と情報が多すぎてどこから突っ込めばいいかわからん。
そもそも皇帝は楽園シリーズなのか。この皇女も本物か怪しい所だ。人間ではあるのになぜ魔物と会話できる。何より楽園の守護者であることを否定した。相棒と出しゃばりはだんまりだ。明かにこちらに投げてるな。
「鬼・・・? 我の事嫌いになった・・・?」
皇女が所在なさげに呟く。放置したせいで虚勢が剝がれてしまったな。
「俺は王牙だ。お前のことは何と呼べばいい」
「わた、我は、王牙が付けてくれるなら嬉しい。つけて欲しい」
ふむ。ふたご座はあの二人という事は、
「ムリエルでどうだ? 四番目の意味を持つ名だ。翼付きなら丁度いいだろう」
「んー! そんなのもうムリエル!」
二カーっと笑ったその顔を見れば無理という事はないだろう。
「もう一つ蟹という意味もある」
「カニ?」
「そうだカニだ」
俺は両手で二本指を立てて振る。
「カニー!」
同じポーズで笑って返すムリエル。ようやく硬さが取れて来たか。
「王牙。あのね。我ね。とっても頑張ったんだよ。今までとっても頑張ったの。ずっとずっと頑張ってきたの。だからね。我ね。これからは好きに生きようって決めたの。この世界なんて絶対に守らない。我はもう。この世界のためになんて生きない。絶対。絶対に」
「そうか」
「うん。うん。やっぱり王牙に会えてよかった。我ね。実はね・・・」
ここまで語れればもう大丈夫か。シノとアリエスが帰ってきた。さてこれをどう説明するか。
「皇帝・・・」
これはタウラスか。またややこしくなりそうだな。
これほど強力な楽園シリーズがあるのは予想していたがそれがこの形状か。この牛車の靴はどう見ても皇帝だ。
駄目だ。今はそれよりも性能だ。俺は牛車を起動するとジャイロが効いて直立に移動できるようになる。そして落下方向が決められるようだ。俺は真上に落下する。あくまで落下だ。速度が出ない。出力を上げても初速が遅すぎてゆったりとした動きしかできない。長距離ならこれでいいのだろうが戦闘には不向きだな。宇宙に飛び出すなら最適な装備だがロケットで戦闘は出来ないだろう。
俺は回転する車輪を見ながらレールに降りる。ビンゴだ。車輪を接地すれば初速が得られる。火花を立てて加速する。重力がないぶんダウンフォースの利かせ方にコツが要りそうだが実質ローラーダッシュと見ていいだろう。
だがここでは使いづらいな。俺は牛車の軛の部分をバイクのクラッチのように操作する。見つけた。ジャイロが解除されて前方のみに重力が働く。初速も出るな。腰を基準に前に出る。腰に縄をつけて引っ張られるイメージだ。減速は回転の軌道を行えば自然と下がる。これだな。
「リンキン。乗れ!」
装甲列車に追いかけられていたリンキンを追うが乗り込めそうにない。俺は空中でリンキンを掴むとそのまま盾に格納した。
「助かったぜ旦那。やっぱり無事だったんだな」
「かなり反則的だがな。銃の方を頼む」
「了解。それにしても相変わらずなんつーかアンタホントに何もんだよ」
「伝手があってな。力を借りられることになった」
「にしたってまるで戦闘機じゃねぇか。弾当てられるのかコレ」
ああ。と返してジャイロを効かせて減速する。この状態なら射撃は当たるな。そしてまた解除だ。下側に回り込む。危険な点があるとすればジャイロ時に反転した状態で解除するとダメージが出そうだな。あくまで進行方向に体を向けて解除だな。
「いやスゲェな。俺は盾で無事だけど旦那これ下手すりゃ空中分解だろ」
「空気抵抗を考えるほどスピードは出さんがスピンと重力の反転の方向を見誤るとそうなるな。俺は臆病だから安心しろ」
「それが一番安心できねぇよ。にしても底から撃ってもビクともしねぇな」
「ならこいつか」
俺がグレネードランチャーを取りだすと先頭車両の車輪に食らわす。そのままランチャーを上に投げ飛ばすと相棒を引きぬく。
できるか?
少しだけ浮いた車輪とレールの間に剣戟を入れると更に浮く。そして横なぎに剣戟を入れて徐々に浮かせていく。そして傾いた所を空中から重力全開で突き入れる。加速はないがその重さは重力加速度はついていく。
「「やったぜ!!」」
俺達の雄たけびと共に装甲列車が落ちていく。やっと一両か。地形さえまともならここまで苦戦することもなかったがこれは骨だな。
俺は思いのほか上に投げ飛ばしてしまったランチャーを見やるが、空中に人影が見える。
人間だ。人間が浮いている。
俺は相棒を構えると突撃していく。ネームドならレーザーなど効かないだろう。
「た、助けて・・・!」
? 今の声はなんだ?
「来ないで・・・!」
今度ははっきりと聞こえた。この人影だ。空中戦どころかよたよたと動いている。交戦する動きじゃないな。それよりも人間の顔と声が判別できる。こいつはなんだ。このシルエットは皇女。しかしTシャツに短パンだと? ここは本当に惑星ファンタジーになったのか?
背を向けて逃げようとする皇女を俺の手が捉えた。
「こ、殺さないで・・・!」
半泣きだ。表情も確認できる。人間ではないのか?
「リンキン。どう見る」
「これはどう見ても旦那案件だろ。一応俺にも見えてるし聞こえてるぜ。俺にも人間にしか見えねぇけどな」
どうしたものかと見てみると皇女がギャン泣きだ。子供の姿だが中身までそうなのか?
流石に皇女とこの皇帝に似た牛車の靴は無関係ではないだろう。俺は一度撤退を決める。
「シノ。一度下がる。そっちはどうだ」
「こっちもそうしよう。流石にじり貧だ。薙ぎ払うにしても一度魔物を下がらせた方がいい。撤退を疎通して援護する。先に戻れ」
「了解」
惑星ファンタジーの一日目は終了だな。
「わ、我は皇女。名前はもうない!」
漸く泣き止んだ皇女は高らかに宣言した。だが明らかに震えている。虚勢を張るには足が震え過ぎだ。
「お前が俺を助けてくれたのか?」
状況的に見てそうだろうな。
「そ、そうだ。汝が助けを求めてきたからはせ参じたにすぎん!」
この牛車の靴は皇女のものだろう。だが今返せばそのまま逃げかねん。もう少し情報だな。
「聞いてもいいか?」
「な、何なりと聞くがよい! 我は寛大ぞ!」
「お前は楽園の守護者か?」
「わ、我は違う。我は違うのだ。・・・・我は歌い手だ!」
?
「我はもう守護者などではない! 我はこれから自由に生きるのだ! だから歌い手だ!」
??
「聞くがいい! 我の歌を!」
???
そこから歌が始まった。悪くはないポップな今時の前世にあるような歌だ。
「我の歌はどうだ?」
全力で歌って汗を流しながら皇女が聞いてくる。久々に人間らしい反応だな。
「悪くない。楽器が欲しい所だな」
皇女が笑顔になる。よだれが足れそうなほどご満悦だ。
「んー! 汝ならわかってくれると思っていた。同郷だもの! ならば皇帝を一度戻す! 我の完成した歌を聞かせてやるぞ!」
やはりコイツものか。俺が頷くと俺の方が消えて皇女の足元に牛車の靴が現れる。そして現れたのがエレキギターだ。そして宙に浮いたスピーカー。そしてよくわからん光が浮かびだした。そして皇女が空を飛びだした。
・・・曲がりなりにもこの物語はファンタジーなんだが。これからこの物語のタイトルは「近未来現代惑星ファンタジーライブマスター」と改名しよう。
そうこうするうちに終わったようだ。汗と息を切らせながら皇女が降りてくる。
「ど、どうだ我の曲は。最高であろう!」
「悪くない。時代設定さえ目を瞑ればこれはありだな」
「んー! んんんー! 正直な奴だ汝は! 顔に出ているぞ! 愛い奴じゃ!」
そしてどこからか出したペットボトルに口をつける。そして飲み干してポイっと捨てるとそのペットボトルは消えた。
「ふふん。これか? これは我が開発した世界改変飲料だ! もう我は世界の改変等恐れないぞ!」
虚勢を張ってはいるがどこか隠せていないな。間違いなくこいつは楽園シリーズの所持者だろう。しかしそれが牛車の皇帝靴で見た目が皇女。そして改変を使っている。色々と情報が多すぎてどこから突っ込めばいいかわからん。
そもそも皇帝は楽園シリーズなのか。この皇女も本物か怪しい所だ。人間ではあるのになぜ魔物と会話できる。何より楽園の守護者であることを否定した。相棒と出しゃばりはだんまりだ。明かにこちらに投げてるな。
「鬼・・・? 我の事嫌いになった・・・?」
皇女が所在なさげに呟く。放置したせいで虚勢が剝がれてしまったな。
「俺は王牙だ。お前のことは何と呼べばいい」
「わた、我は、王牙が付けてくれるなら嬉しい。つけて欲しい」
ふむ。ふたご座はあの二人という事は、
「ムリエルでどうだ? 四番目の意味を持つ名だ。翼付きなら丁度いいだろう」
「んー! そんなのもうムリエル!」
二カーっと笑ったその顔を見れば無理という事はないだろう。
「もう一つ蟹という意味もある」
「カニ?」
「そうだカニだ」
俺は両手で二本指を立てて振る。
「カニー!」
同じポーズで笑って返すムリエル。ようやく硬さが取れて来たか。
「王牙。あのね。我ね。とっても頑張ったんだよ。今までとっても頑張ったの。ずっとずっと頑張ってきたの。だからね。我ね。これからは好きに生きようって決めたの。この世界なんて絶対に守らない。我はもう。この世界のためになんて生きない。絶対。絶対に」
「そうか」
「うん。うん。やっぱり王牙に会えてよかった。我ね。実はね・・・」
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